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豫園（よえん）は上海の5つの古典庭園の1つ（市街地にある唯一の庭園）で、かつては明代の役人の私有庭園でした。400年以上の歴史を持つこの古典庭園は、精巧に設計されており、静かな環境にあります。中国の伝統的な楼閣や石を積み上げて山を模倣した假山、池などがあり、賑やかな街の中では珍しく優雅な場所です。園内には、有名な芸術家による数百枚の銘板や碑文、そして膨大なコレクションを収蔵する石彫刻展示ホールも見られます。

豫園は上海で最も古い江南庭園です。明時代の役人潘允端によって18年の歳月をかけ造営されました。豫園の由来は「父を喜ばせる（愉悦老親）」という意味の「愉（喜ばせる）」の同音異義語「豫」をあてたもの。しかし、潘允端の父親は豫園の完成を待たずに亡くなり、豫園は後に潘允端の娯楽の場となりました。

明の時代から現在に至るまで400年以上の歴史があり、当初は70エーカー（28.329ヘクタール）以上の敷地を誇る庭園でした。度重なる改修と再建を経て、現在では上海で必見の観光スポットの一つです。高度に近代化された上海の都市部で見ることができる、珍しい広大な江南庭園です。

地下鉄を利用する場合は、10号線の豫園駅で下車します。豫園までは歩いて10分かからずとても便利です。現在では、豫園周辺は巨大なショッピングエリアとなっておいます。豫園商城（豫園商モール）は中国らしい風格の建物で、中国の古い街並み歩きのような体験がたのしめます。

豫園を取り囲む商城には多くのレストランや軽食が楽しめるスポットがたくさんあります。中でも、行列が絶えない小籠包専門店「南翔饅頭店」と世界各国の要人が上海を訪れたときに利用する「绿波廊」が有名です。灌湯包（ガンタンパオ、スープを楽しむ飲む小籠包）、湯圓（タンユン）、排骨年糕、五香豆や梨膏糖など、上海の有名なB級グルメやおやつをあちこちで見つけられます。食べ歩きやおみやげショッピングにぴったりのスポットです。