インドネシア共和国の首都ジャカルタがあるジャワ島のすぐ東に位置するバリ島。熱帯モンスーン気候に属し、通年で温暖な気候が続きます。乾季(4月〜10月)と雨季(11月〜3月)の2つの季節に分かれており、雨季はスコールが多発するなど天気が変わりやすいのが特徴です。
美しい海に囲まれ、島内には手つかずの自然が多く残るバリ島では、島独自の文化や芸術も古くから受け継がれており、観光としての見所が満載。クタやヌサドゥア、サヌールなど、サーフィンやマリンスポーツが楽しめる数々のビーチも魅力です。
バリ島はバリ・ヒンドゥー教の寺院が多くあり、日本にはない異国情緒を感じられるスポットも点在しています。バリ舞踊やガムラン音楽といった芸術・文化鑑賞や、ヨガ体験やスパなどの心を癒すアクティビティも人気です。
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ここからは、日本からバリ島までどのような航空会社が運航しているのか、直行便や経由便、就航都市についてなど詳しくご紹介します。
バリ島のデンパサール空港と日本を結ぶ直行便は、ガルーダ・インドネシア航空が運航しています。2025年夏期スケジュールでは、成田ーデンパサール間を毎日就航。往路は成田発11:00ーデンパサール着17:25、復路はデンパサール発00:20ー成田着8:50です。大阪や名古屋などの地方都市からは、成田経由という方法も。
直行便のメリットはなんといっても乗り換えの手間がなく、乗り継ぎ便で発生しやすいロストバゲージの心配も低いこと。ただ、日系の航空会社が運航していないので機内での言葉が心配な人には不安要素になります。1社しかないので出発や到着時間を選べないというのもデメリットかもしれません。
アジア各国のハブ空港を経由して、バリ島に向かう方法は数多くあります。その一部をリストでご紹介しましょう。(2025年夏期スケジュール)
・ジャカルタ経由:日本航空(成田発)、全日空(羽田発、成田発)
・シンガポール経由:シンガポール航空(羽田発、成田発、関空発、名古屋発、福岡発)、スクート(成田発、関空発、札幌発)、べトジェットエア(羽田発)
・マニラ経由:フィリピン航空(羽田発、成田発、関空発、名古屋発、福岡発)
・クアラルンプール経由:マレーシア航空(成田発)、エアアジアX(羽田発)
・バンコク経由:タイ国際航空(羽田発)
・ソウル経由:大韓航空(成田発、関空発、神戸発、名古屋発、福岡発)
・台北経由:スクート(札幌発)
・香港経由:香港空港(羽田発、成田発、関空発、福岡発、札幌発)
・北京経由:中国東方航空(成田発、関空発、名古屋発、福岡発)
経由便の最大のポイントは、選択肢がかなり多いこと。LCC(格安航空会社)を選ぶこともできるので、費用を抑えられるというメリットも見逃せません。しかし、場合によっては乗り継ぎ時間が長かったり、LCCだと荷物の個数や重量制限があったりするので、追加料金の有無など注意が必要です。
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バリ島へのフライトは乗り継ぎ便を含めると、かなり多くの航空会社があります。選び方のポイントとしては、まず予算と利便性のバランスです。直行便や日系の航空会社は費用面で割高にはなりますが、安心感を重視する人にはおすすめ。
LCCや早朝・深夜フライト、乗り継ぎ時間が長い場合は、比較的リーズナブルな料金設定に。乗り継ぎ便の場合、多くの空港はターミナルが大きくゲートが離れていることもあるので、各航空会社が定めている最低乗り継ぎ時間をしっかり考慮し余裕のあるスケジュールにしておいた方が無難です。
また経由する国によっては、乗り継ぎだけであってもビザが必要なケースも。個人で予約する場合は、必ず事前にチェックして準備しておきましょう。
LCCは荷物の制限に加えて、機内サービスもFSC(フルサービスキャリア)と比べるとかなり最小限に抑えられています。機内に飲み物や食べ物を持ち込んで良い場合や、持ち込みはできずに機内販売のみで対応している会社もあります。
LCCの場合はその都度追加料金が発生し、その規定はエアライン毎に異なりますので、事前に利用する航空会社のルールを調べておくことをおすすめします。
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バリ島の空港に到着したらどうすれば良いのでしょうか。ここからは飛行機が到着してからの入国の流れや注意点をご紹介します。
バリ島の空の玄関口となるのが、「デンパサール国際空港」。正式名称は「ングラ・ライ国際空港」といい、デンパサール市内から約15km離れたバリ島南端のバトゥン半島にあります。
ガルーダ・インドネシア航空の日本からの直行便は、国際線ターミナルビルに到着します。飛行機を降りたら2階から1階に行き、到着ビザの支払いや入国の手続き、手荷物の受け取り、税関へと進みます。
まずは1階の到着ビザの支払いカウンターへ。ビザ代金は2025年6月現在、50万ルピア(4,500円相当/為替レートにより変動)です。インドネシア・ルピア以外に日本円などの外貨紙幣で支払うこともできます(お釣りはルピア)。
ビザ代金の支払いが終わると、次は入国審査です。パスポートを審査官に渡して審査を受けた後、カルーセルにてスーツケースをピックアップして、税関検査へと進みます。税関で申告するものがない場合は緑、申告がある場合や必要かどうか不明な場合は赤を選びましょう。
税関検査後、全ての荷物を対象にX線検査が実施されます。ここでは事前に専用のウェブサイトで申告をしておけば、その際に受け取ったQRコードを提示するだけです。もし事前に申告していなかったりQRコードがない場合は、手荷物受取場所にある端末で税関申告をすると、QRコードを取得できます。
税関検査の後は到着ロビーへ。到着ロビーには両替所や現地のSIMを販売しているコンビニエンスストアやSIM専門の販売店も。バリ島内のホテルやレストランでは無料のWiFiを利用することもできますが、配車アプリや地図、観光地の検索など、旅行中常にスマートフォンを利用することを考えると、SIMカードが便利です。Telkomsel、XL Axiataなどのキャリアがありますよ。
日本からバリ島までのフライトは選択肢が豊富! トラベロカでより簡単に自分のニーズにあったフライトを探す方法をご紹介しましょう。
トラベロカでの検索は、日本語で可能。自身の出発地(東京や大阪など)と目的地に「バリ島」もしくは「ングラライ空港」と入力し、希望する日程と共に検索すると、直行便から経由便まで多くのフライトがリストアップされます。
画面左側のフィルター機能を使えば、乗り継ぎ回数や希望の航空会社、フライトの出発時間帯で絞り込むことも可能。日程は希望日を含めて続く5日後までタブで表示されるほか、前後の日付の料金が一目で分かる、価格グリッド表示もできますよ。
各航空会社には、公式サイトから直接予約できるプラットフォームがあります。各社で割引などのキャンペーンを実施していたり、マイルが貯めやすいのが魅力。貯めたマイルを使って特定航空券を利用できるのも、直接予約の大きな利点です。
LCCで予約する場合は出発前日から換算して、特定の日までに購入すると安くなるといった「早割」や、逆に出発日に近くなると安くなる「直前割」といった料金設定をしている会社も存在します。
バリ島旅行のハイシーズンとなる乾季(4月〜10月)とそれ以外のローシーズンは価格が変わります。LCCは特に航空会社によって細かく設定されていますので、タイミングを見極めながら注意深く選ぶことをおすすめします。
旅費をなるべく抑えるには、11月~3月頃のローシーズンに旅行するほか、LCCの利用を考えましょう。日本発着のフライトの場合、日本の連休やお盆、お正月シーズンもフライトの費用が高くなるので、少し日程をずらすなどの工夫もポイントです。
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バリ島は電車が走っていないため、空港からホテルまでは車移動が一般的。空港に到着してからエアポートタクシーを利用する方法もありますが、「Grab」と呼ばれる配車アプリを利用するのも選択肢の1つです。デンパサール空港内には「Grab」専用のラウンジもありますよ。また、トラベロカから空港送迎サービスの予約も可能。1台の料金でお手頃な価格帯から設定があります。
空港の北西に位置するクタ地区やスミニャック地区、そして南に位置するジンバラン地区。ビーチリゾート地として人気のこれらのエリアは、空港から車で約20~30分の距離にあります。
トラベロカで送迎サービスを予約する場合は車種によって金額が異なり、2名用のコンパクト車なら1台500円から、4名用のミニバンなら600円からの料金設定があります。
バリ中部の自然に囲まれたウブド地区は、空港から車で約1時間30分~2時間の距離。こちらはコンパクト車やミニバンも1台の料金で1,700円台くらいから手配可能です。
事前にチャーター車や送迎サービスを手配しておくと、空港で運転手さんが待っていてくれるので安心です。料金もドライバー代に加えてガソリン代や空港駐車場も込みで、現地でバウチャーを提示すればいいので気軽に利用できます。空港から利用する場合はスーツケースなどの大きい荷物も一緒なので、大きめの車を手配する方が安心ですよ。
世界屈指のリゾート地バリ島は、人気の旅先だからこそ日本からのアクセスもたくさんの選択肢があります。多くの観光客で賑わうデンパサール空港でも到着後スムーズに移動できるよう、この記事をぜひ参考にして快適な旅行を!