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ソウルから電車で約1時間、韓国最大級の国際空港「仁川国際空港」を有する仁川は、多くの旅行者にとって韓国の第一歩となる街です。しかし、単なる“空港の街”ではなく、歴史と異国文化、自然が美しく調和した魅力あふれる都市でもあります。
韓国唯一の中華街やレトロな日本風建築が残る通り、未来都市のような松島(ソンド)など、バリエーション豊かな観光スポットが満載。トランジットの短時間でも、日帰りでも、1泊でも楽しめる懐の深さが、仁川観光の最大の魅力です。
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仁川は空港だけじゃない!韓国の歴史、カルチャー、フォトジェニックな街並み、そしてローカルグルメまで、1日でぎゅっと楽しめる魅力あふれる都市です。
ここでは、「映え」「歴史」「グルメ」の3つの視点から、韓国ビギナーにもリピーターにもおすすめしたい12の観光スポットを厳選してご紹介します。
次の旅ではぜひ“空港から一歩外へ”、仁川の奥深い魅力に出会ってみませんか?
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▼松月洞童話村|童話の世界に迷い込んだ気分に
色とりどりの壁画アートや、世界の名作童話をテーマにしたオブジェが並ぶ「松月洞童話村(ソンウォルドン・ドンファマウル)」は、まるでおとぎ話の中に迷い込んだような場所。
韓国の観光地の中でも特に“映え”に特化しており、子ども連れはもちろん、カップルや友達との旅行にもぴったりです。どこを切り取っても絵になる風景ばかりで、SNSにアップしたくなること間違いなし!
おすすめポイント:
・カラフルな壁画&フォトスポットが満載
・子どもも大人も楽しめるテーマパーク感
・チャイナタウンや開港場通りから徒歩圏内
▼仁川旧日本人街|レトロ建築×おしゃれカフェの街歩き
明治時代に建てられた木造や石造の建物を再現した「仁川旧日本人街」は、韓国では珍しい“和レトロ”が味わえるスポット。日本の租界を元にした伝統的建造物群の保存地域となっており、懐かしさと新しさが融合した空間が魅力です。
おしゃれなコーヒースタンドで休憩したり、昔の面影を感じながらフォトジェニックな一枚を撮影したりと、女子旅にもぴったり。
おすすめポイント:
・明治〜昭和の日本建築が今も残る貴重なエリア
・雰囲気あるカフェや雑貨屋が点在
・レトロ×モダンな写真が撮れる“穴場”スポット
▼仁川開港場通り|西洋と東洋が交差した歴史の舞台
19世紀末、開港地として発展した仁川の歴史を感じられる「開港場通り(ケバンジャン・キル)」は、韓国とは思えない異国情緒漂う街並みが魅力。赤レンガ造りの洋館や旧領事館、石畳の小道が残されており、まるでヨーロッパの港町にいるような雰囲気に浸れます。
レトロなカフェや博物館も点在しており、歴史好きにも映え写真派にも満足度の高い散策スポットです。
おすすめポイント:
・近代建築と東洋文化が融合した街並み
・散策途中に立ち寄れるカフェも豊富
・歴史とロマンを感じる異国情緒エリア
▼松島セントラルパーク|近未来都市と自然が調和する絶景エリア
海を埋め立てて作られた人工の島・松島(ソンド)の中心にある「松島セントラルパーク」は、都市と自然が見事に調和した新感覚の公園。運河では水上タクシーに乗れたり、夜には高層ビルの灯りが水面に反射して幻想的な景色を演出します。
近くにはショッピングモールや展望台、カフェもあり、昼も夜も楽しめる万能スポット。都会的でスタイリッシュな映え写真を狙うならここ!
おすすめポイント:
・韓国最先端の都市景観を楽しめる
・水上タクシーや夜景撮影に最適
・周辺の商業施設でショッピングも満喫
▼済物浦倶楽部|洋風木造建築が語る近代史の一幕
「済物浦倶楽部(チェムルポ・クラブ)」は、1901年に外国人の社交場として建てられた韓国初の西洋式クラブハウス。木造の優雅な建築が当時のモダンな暮らしぶりを今に伝え、内部は展示空間として一般公開されています。
また、2016年に放送され大ヒットしたドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のロケ地としても有名。静かで落ち着いた空間で、歴史をじっくり味わえます。
おすすめポイント:
・韓国初の西洋クラブで近代史に触れられる
・フォトジェニックな木造建築が美しい
・静かでゆったりとした見学が可能
▼仁川チャイナタウン|異国情緒とグルメが融合した街
韓国最大のチャイナタウンとして知られる「仁川チャイナタウン」は、赤い中華門やカラフルな提灯が彩るフォトジェニックなエリア。1884年に清の治外法権地域に指定されることにより形成され、今もその名残を感じることができます。
韓国式ジャージャー麺発祥の地としても有名で、レトロな中華料理店が軒を連ね、食べ歩きも楽しめます。歴史・グルメ・異国情緒を一度に味わえる街です。
おすすめポイント:
・韓国最大の本格チャイナタウン
・グルメ&歴史の両方が楽しめる
・フォトスポットが満載で女子旅にも◎
▼自由公園|海と街を見渡せる開放的な歴史公園
仁川港を見下ろす高台に広がる「自由公園(ジャユゴンウォン)」は、韓国初の西洋式公園として開かれた歴史ある場所。園内には仁川上陸作戦を成功に導いたマッカーサー将軍像があり、韓国近代史の象徴的スポットでもあります。
季節ごとに変わる草花、海と街を一望できる展望エリアなど、散策にもリフレッシュにもぴったり。地元の人々の憩いの場としても親しまれています。
おすすめポイント:
・海と街を一望できる絶景スポット
・韓国初の西洋式公園で歴史に触れられる
・ベンチや緑が多くゆったり過ごせる
▼江華島(カンファド)|大自然と史跡が残る仁川の離島
ソウルから1時間半で行ける「江華島(カンファド)」は、古代から現代までの歴史が詰まった島。世界遺産に登録されている「支石墓(コインドル)」や、高麗時代の宮殿「高麗宮址、などの歴史的遺跡が島内各地に残されており、まるで“歴史の野外博物館”のよう。
さらに、海辺の絶景やのどかな田園風景にも癒やされ、韓国の原風景に出会えます。都会の喧騒を離れ、時間を忘れて過ごしたい方におすすめです。
おすすめポイント:
・古代〜近代の史跡が豊富な歴史島
・絶景スポットやカフェも点在
・日帰りOKで癒やしの島旅が叶う
▼仁川パラダイスシティカジノ|アートとラグジュアリーが融合した複合施設
仁川国際空港第1ターミナルからすぐの「パラダイスシティ」は、大型IRリゾート施設。カジノだけでなく、現代アートミュージアムや高級ホテル、グルメゾーン、スパなどが揃い、カップルや友人との非日常体験にぴったりです。
特に、館内の随所に展示されるアート作品は必見で、観光というより“滞在そのもの”が目的になる贅沢空間です。大人の仁川旅の締めくくりにも。
おすすめポイント:
・空港からすぐのラグジュアリースポット
・アート&グルメ&癒やしが一度に体験できる
・韓国初の統合型リゾートで非日常を満喫
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▼新浦市場|B級グルメ天国!ローカル屋台がずらり
「新浦市場(シンポシジャン)」は、地元の人たちが日常的に訪れるローカル市場で、仁川グルメの宝庫とも言える場所。
なかでも人気は、甘辛いタレを絡めた「タッカンジョン」やツルツルもちもちの「カルグクス」など。屋台ごとに個性があり、食べ歩きしながら市場の活気を楽しめます。ローカルな雰囲気に触れたい方にはぴったりのスポットです。
おすすめポイント:
・屋台グルメが充実&安くて美味しい
・地元密着の雰囲気が楽しめる
・観光地化されすぎず、素朴で居心地◎
▼共和春(チャイナタウン)|ジャージャー麺発祥の老舗中華
仁川チャイナタウンで100年以上の歴史を誇る中華料理店「共和春(コンファチュン)」は、韓国式ジャージャー麺「チャジャンミョン」の発祥の地として知られる名店。モチモチとした麺に、炒めた野菜たっぷりの黒味噌ソースを絡める看板メニューは、長年愛されています。
重厚な赤い外観やクラシカルな店内も旅気分を盛り上げてくれる、仁川グルメの代表格です。
おすすめポイント:
・ジャージャー麺の元祖店で本場の味を体験
・クラシカルで異国情緒ある店構え
・ランチにもディナーにもおすすめ
▼仁川空港グルメゾーン|旅の始まりと終わりに韓国料理を
仁川国際空港の各ターミナルには、バラエティ豊かなグルメゾーンが完備されています。ビビンバや冷麺、サムゲタンなどの伝統料理はもちろん、カフェやフュージョン系の韓国料理まで揃い、フライト前後の短い時間でもしっかり“韓国の味”が楽しめます。
なかには滑走路が見える眺望の良いカフェや、旅の疲れを癒す静かな空間もあり、空港とは思えないレベルのグルメ体験も可能です。
おすすめポイント:
・短時間でも本格韓国料理が味わえる
・移動中でも気軽に立ち寄れる利便性
・景色や雰囲気も◎で快適な食事時間に
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仁川は空港からのアクセスも良く、日帰り観光やトランジット観光にもぴったりな都市です。ソウルからも約1時間と気軽に行ける距離で、交通手段も豊富。ここでは、仁川への行き方や時間の目安、空港利用時のポイントなど、観光前に知っておきたい基本情報をまとめました。
▼ソウル・空港からの移動手段一覧(地下鉄・バス・タクシー)
ソウルから仁川へのアクセスは、地下鉄・バス・タクシーのいずれも充実しています。
地下鉄1号線や空港鉄道A'REXを使えば、ソウル駅から仁川駅まで約1時間~1時間半。空港リムジンバスも主要ホテル前に停車し、荷物が多い旅行者には便利です。
タクシーなら約1時間で快適に移動が可能。人数が多ければタクシー移動もコスパ良好です。旅のスタイルに合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
▼日帰り・乗り継ぎ別の所要時間
ソウルからの日帰りなら、午前出発で主要観光地を3〜4ヶ所巡ることが可能。とくにチャイナタウン周辺はスポットが密集しており、短時間でも充実の観光が楽しめます。
トランジットでの立ち寄りなら、4〜5時間あればセントラルパークや空港近くのパラダイスシティをゆったり満喫も。
事前に移動手段と行きたいエリアを絞っておけば、効率よく巡れます。
▼仁川国際空港第1・第2ターミナルの違いと注意点
仁川国際空港には第1・第2の2つのターミナルがあります。利用航空会社によって発着ターミナルが異なるため、事前確認は必須です。
第1ターミナルはA'REX直通でアクセス便利。第2ターミナルはシャトルバスでの移動が必要ですが、新しく広々とした施設が特徴です。
どちらにもショッピング・レストラン・ラウンジが充実しており、出発前後も快適に過ごせます。
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仁川は、ソウルに比べて観光の選択肢が少ないと思われがちですが、実は韓国の歴史・文化・グルメ・フォトジェニックな街並みが一度に味わえる“穴場”の宝庫。空港に近く、時間が限られていても十分に楽しめる点は、旅行初心者にも大きな魅力です。
また、レトロな旧市街やモダンな新都市エリアまで幅広い雰囲気が楽しめるため、リピーターも新たな発見に出会えるはず。
空港観光で終わらせるのはもったいない——。ぜひ一歩外へ出て、仁川の奥深い魅力を体感してみてください。ソウル観光とセットにすれば、旅の満足度も一気にアップしますよ。