コタキナバル市内 @hkhtt hj / Shutterstock.com
コタキナバルは、マレーシアの東部、ボルネオ島北部のサバ州の州都です。ボルネオ島の最大規模の空港、コタキナバル国際空港があり、ボルネオ観光の玄関口の位置づけとなっています。
エメラルドグリーンの海を眺めるビーチのほか、市内にはホテル、モスク、市場、モールなどが数多く集まり、観光拠点としても最適です。
コタキナバルに行くなら、ぜひ訪れたい定番の観光地をチェックしておきましょう。
コタキナバル市立モスク @Jojo Karim / Shutterstock.com
コタキナバルには象徴的な3大モスクがありますが、その一つが「コタキナバル市立モスク」。水色のドームが美しい海辺に建っているのが特徴で、夜はライトアップされ、水面に反射した姿が幻想的です。その風景を写真撮影するのは必須。
入場には服装規定がありますので事前に確認を。衣服を覆うガウン・ヒシャブの貸出も行っています。
タンジュン・アル・ビーチ
夕日が美しいことで有名なタンジュン・アル・ビーチ。コタキナバル国際空港に近く、コタキナバル市内からも6キロ、車で15分程度の距離とアクセスも抜群です。夕刻になると茜色に染まっていくその優美な色合いは、これまで出会ったことのないほどの絶景。
東南アジアで最も高い山の一つ、キナバル山を中心に広がる世界遺産の国立公園です。総面積は、約754平方キロメートルと、東京23区がすっぽり入るほど広大! 2000年にユネスコ世界遺産に登録されるほど、貴重な植物が5,000種以上生息しています。
ロッカウィワイルドライフパーク@Norasyiqin Tajuddin / Shutterstock.com
自然あふれるボルネオ島をとことん肌で感じられるのが、この動物園。ボルネオ島固有種のオランウータン、テングザル、テナガザルにお目にかかれます。その他、大事に保護された動物たちがいっぱい。アジアゾウ、スマトラサイ、マレーグマなど、アジアならではの動物とも出会えるかもしれません。
シュノーケリングやダイビングなど、マリンアクティビティを楽しむならこちら。サピ島、マヌカン島、マムティック島、スルグ島、ガヤ島の5つの島からなる海洋公園です。どの島も、スピードボートでわずか15分で行くことができるのもポイント。
マリマリ・カルチュラルビレッジの民族舞踊ショー
サバ州には、30を超える先住民族が暮らしています。マリマリ・カルチュラルビレッジは、ドゥスン族、ムルット族、ルングス族、バジャウ族、ルンダヤ族の5つの民族の伝統的な暮らしが再現された文化村。サバ州ならではの面白い文化や習慣を学びながら楽しめます。ちなみに「Mari(マリ)」はマレー語で「おいでおいで」を意味するのだとか。
サバ州立博物館は、サバ州の民族や歴史、文化、自然について学べる博物館です。サバ州に暮らす代表的な民族の衣装や伝統楽器などが展示されています。敷地内には、ヘリテージビレッジと呼ばれる高床式の伝統家屋の展示エリアも。中に入ることもできるので、リアルな暮らしを感じられそう。
コタキナバルでショッピングを楽しむなら、まずここへ。お土産にも最適な民芸品や真珠細工などが売られているハンディクラフトマーケットと、夕方からぞくぞくと食材やフード屋台が開かれ、にぎやかになるナイトマーケットが隣り合っています。ローカルフードを地元の人たちと肩を並べていただきましょう。
毎週日曜日の朝に開催される「サンデーマーケット」が有名なガヤストリート。どんなものが売られているのかといえば、一言では表現できないほど多彩でユニーク! ドラゴンフルーツやスターフルーツが売られていると思ったら、しゃもじや包丁、シャツ、麦わら帽子、観葉植物なども! 珍しい掘り出し物を見つけましょう。
コタキナバルで人気を誇るショッピングモールです。ブランドのファッション店やスーパーマーケット、そして日本発の100円ショップ「ダイソー」まであります。レストランもあるので、ショッピングを楽しんだ後は、海を眺めながらテラス席で憩いの時間を過ごすのもいいですね。
コタキナバルにはショッピングモールが複数ありますが、比較的新しく、綺麗なショッピングセンターとして人気です。ファッションや日用品のお店が豊富で、地下にはスーパーや飲食店が軒を連ねます。フードコートや映画館などもあって、一日中楽しめるほど。
コタキナバルへの旅行は、2泊3日~5泊6日が一般的。初めて訪れるなら3~4日で有名な観光地を巡るのがおすすめです。
さらにトレッキングやビーチなどを楽しむなら5日、全体をゆっくり楽しみたい人は1週間取っておけば、観光やショッピング、自然アクティビティとバランスよく楽しめますよ。子連れファミリーの場合は3泊4日以上にして、ゆっくり観光地を回るのがおすすめです。
今回は、大人向けの2泊3日モデルコースと、子連れファミリー向けの3泊4日モデルコースをご紹介します。
<大人向け2泊3日モデルコース>
フィリピーノマーケット@Nokuro / Shutterstock.com
大人向けのスタンダードな2泊3日の旅。「市内観光+海+動物園」を無理なく楽しむ、バランス重視のプランです。
<1日目>コタキナバル到着 & 市内観光
[午後]
・13:00~15:00頃に空港到着、ホテルに移動、チェックイン
・【コタキナバル市立モスク】観光
・【フィリピーノマーケット(ハンディクラフトマーケット)】散策
・【タンジュン・アル・ビーチ】で夕日鑑賞
午後にコタキナバル国際空港に到着。ホテルに移動してチェックインを済ませましょう。ホテルは市中心部にすると便利です。
まずはコタキナバル市立モスクへ。16:00前後に訪れると、夕日の水面反射でより美しい光景に出会えるでしょう。次はフィリピーノマーケットでショッピングを。夕方はタンジュン・アル・ビーチで夕日鑑賞がおすすめです。
<2日目>アイランドホッピング(海洋公園)
[朝]
・8:30頃ホテル出発
・【トゥンクアブドゥルラーマン海洋公園】の島めぐり
・【Jesselton Point Pier(ジェッセルトン・ポイント)】へ
[午後]
・15:00~16:00頃に市内へ戻る
・【IMAGOモール】や【スリア サバ】でショッピング
[夜]
・ローカルグルメを楽しむ
朝から島めぐり、アイランドホッピングを楽しみましょう。島々への玄関口、フェリーターミナルであるジェッセルトン・ポイントへ。サピ島、マヌカン島、マムティック島のうち1~2島を選択し出かけましょう。シュノーケリング、ビーチ、BBQランチなどのアクティビティを楽しみます。
午後には人気のショッピングモールであるIMAGOモールやスリア サバなどでショッピングを。夜はショッピングモールやホテル、ホテル周辺レストラン、屋台などでローカルフードを楽しむのもおすすめです。
<3日目>ロッカウィワイルドライフパーク(動物園)& 帰国
[午前]
・【ロッカウィワイルドライフパーク】へ
[昼前~午後]
・ホテルへ戻り、空港へ移動。午後~夕方の便で帰国
3日目は、動物園のロッカウィワイルドライフパークへ。コタキナバル市内から車で約30分程度でアクセスできます。営業時間は夕方頃までなので、朝から帰国の便までゆっくり遊べます。アニマルショーが定時開催しているので、午前中のショータイムを狙うのもおすすめです。
<子連れファミリー向け3泊4日モデルコース>
ロッカウィワイルドライフパーク@Walter Eric Sy / Shutterstock.com
続いては、子連れファミリー向けの3泊4日のモデルコースをご紹介します。
<1日目>コタキナバル到着&市内観光
[午後]
・コタキナバル国際空港到着、市内ホテルへ移動
[夕方]
・ 【コタキナバル市立モスク】観光
・ 【スリア・サバ】で軽食&ショッピング
[夜]
・【タンジュン・アル・ビーチ】で夕日鑑賞
午後に空港着後、ホテルに向かいチェックイン。夕方からコタキナバル市立モスクへ観光したり、スリア・サバで軽食を取りつつショッピングを楽しみましょう。日が暮れる前に、タンジュン・アル・ビーチへ赴いて夕日鑑賞を。
<2日目>世界遺産&動物にふれる自然体験
[朝~昼]
・【キナバル自然公園】でトレッキングやビジターセンター見学
[夕方]
・【ロッカウィワイルドライフパーク】へ立ち寄る
2日目は、アクティブに過ごしましょう。コタキナバルから車で約2時間ほどの距離にあるキナバル自然公園へ向かいます。高原の空気と熱帯植物を親子で体験! 世界遺産の大自然をたっぷり楽しみます。 短めのトレッキングやビジターセンター見学もおすすめです。
夕方には、動物園ロッカウィワイルドライフパークに立ち寄って、オランウータンやゾウなどを鑑賞! 子どもの好奇心をたっぷり満たしてあげましょう。
<3日目>海のアクティビティ&文化体験
[午前]
・【トゥンクアブドゥルラーマン海洋公園】で水遊び
[午後]
・【マリマリ・カルチュラルビレッジ】で文化体験
3日目は、海で水遊びを楽しんだり、先住民族の文化を体験したりして体を動かしましょう。まずはトゥンクアブドゥルラーマン海洋公園へ。スピードボートで約15分で、島々へ到着します。サピ島またはマヌカン島でシュノーケリングや砂浜遊びを楽しみましょう。子どもは浅瀬で遊泳するのもおすすめです。
午後は、先住民族の暮らしを体験しにマリマリ・カルチュラルビレッジへ。民族衣装や伝統家屋の鑑賞のほか、吹き矢や火起こしなどを楽しむのもおすすめです。
<4日目>お土産&朝市、帰国へ
[朝]
・【ガヤストリートの朝市(日曜限定)】散策または【フィリピーノマーケット】でショッピング
[昼]
・【IMAGOモール】でショッピングやランチ
[午後]
・空港へ移動、帰国
最終日は、お土産を目当てにショッピングをたっぷり楽しみましょう。日曜日であれば朝市へ、日曜日以外の曜日ならフィリピーノマーケットがおすすめ。お昼はトレンド感のあるショッピングモールIMAGOモールへ向かい、ランチとショッピングを帰国時間まで楽しみましょう。
今回ご紹介した以外にも、コタキナバルのアクティビティはたくさんあります。トラベロカでも、コタキナバルを満喫する現地ツアーを豊富に取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。
コタキナバルへの旅行にかかる費用はどれくらいになるのか、概算イメージを立てておきましょう。
予算は、航空券・ホテル・食事代を含め1人当たり10万~13万円ほど確保しておくと良いでしょう。子どもを含む家族の場合、ホテルの部屋が広くなるため、1人当たり13万~18万円ほど確保しておくと安心です。
航空券代は、トラベロカの場合、乗り継ぎ1回・片道25,000円前後で予約できます。
【参考例】
東京―コタキナバル(フィリピン・マニラ経由)
ZIPAIR(ジップエア)利用
2025年7月18日出発
所要時間 17時間25分
25,197円
コタキナバルの旅行計画を立てるなら、ベストシーズンを知っておきたいところです。
コタキナバルのベストシーズンは乾季である2月~4月。この時期は降雨量が少ないので、ハイキングやビーチ遊びなどの自然アクティビティを思い切り楽しむのにも最適です。
特におすすめなのは、トゥンクアブドゥルラーマン海洋公園から近隣の島々へ訪れてマリンアクティビティを楽しんだり、キナバル自然公園でハイキングやトレッキングを楽しんだりすることです。ぜひベストな楽しみ方を見つけてみてください。
コタキナバルは、人気の観光地や絶景スポットめぐり、マリンアクティビティ、ショッピング、文化体験などたくさんの楽しみ方があります。ご紹介した大人向け、子連れ向けのモデルコースを参考に、お好みのコースを組んで楽しんでみてください。