プーケットはタイ南部に位置するアンダマン海に浮かぶ島で、東南アジア屈指のビーチリゾート。パトンビーチをはじめとした多彩なビーチ、アイランドホッピング、スキューバダイビング、スパやショッピングと、観光アクティビティが豊富です。ナイトマーケットやバングラ通りのバーも人気で、昼も夜も楽しめる観光地です。
日本のパスポートを持っている場合、60日以内の観光目的の滞在であればビザは不要です(往復の航空券又は他国へ出国する航空券等を所持している事が条件)。ただし、パスポートの残存期間が6カ月以上必要となるため、出発前に必ず確認を。帰りの航空券の提示を求められる場合もあります。
また、タイ入国に際しては、オンライン上で事前登録をする入国書類「TDAC(THAILAND DIGITAL ARRIVAL CARD/タイデジタル到着カード)」が必要です。タイ到着日の3日前(72時間前)より登録できます。
プーケットは熱帯モンスーン気候で、11月〜3月が乾季で最も旅行に適した時期です。4〜5月は暑季、6〜10月は雨季。
雨季といっても日本の梅雨のように終日雨が降り続くことはほとんどありませんが、スコールが多くなります。モンスーンの影響を受けやすい西側のビーチは波が高くなる一方、チャロン湾、プーケット湾など東側のビーチは年中遊泳できます。旅行時期に応じた服装と備えが必要です。
プーケットではタイバーツ(THB)が使われています。現地での両替は空港やホテルでも可能ですが、市内の両替所のほうがレートが良いことが多いです。クレジットカードも使えますが、現金はある程度用意しておくと安心です。
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プーケットは比較的治安のよい観光地ですが、観光客を狙ったスリや置き引きには注意が必要です。人混みではバッグを前に持ち、夜間の一人歩きは避けましょう。特に深夜のバングラ通りなどでは酔った旅行者を狙う犯罪も報告されています。
タクシーやトゥクトゥクでは料金を事前に交渉し、不審な場合、乗車は避けましょう。Grabなどの配車アプリを使うと、料金が事前にわかるので安心です。
外出時には現金を小分けにしておくなど、貴重品は分散して持つのがおすすめ。ホテルではセーフティボックスを利用しましょう。
タイでは左側通行ですが、日本とは交通ルールやマナーが異なることも多いため、注意が必要です。レンタルバイクを利用する場合、国際運転免許証が必要で、ヘルメット着用は義務。保険未加入で事故に遭うと高額請求される恐れがあります。レンタカーも同様に、交通事情や保険内容を事前に確認しましょう。
人気のシュノーケリングやダイビングを楽しむ場合、安全対策を講じたツアー会社を選ぶことが大切です。ツアー会社は念のため、政府観光庁(TAT)のライセンスを受けていることを確認するとよいでしょう。ライフジャケットの着用は必須、飲酒後の遊泳は禁止です。クラゲやウニなど危険生物に注意し、海況や潮の流れも事前に確認してから参加しましょう。
現地の水道水は飲用に適していないため、必ず市販のボトル入りミネラルウォーターを利用しましょう。氷も不衛生な場合があるため注意が必要です。屋台での食事は、混雑している=回転が早い店舗を選ぶのが無難。生ものや加熱不足の食品は避け、食あたりには注意してください。
タイでは年に数日ある仏教の日や、選挙前日、選挙当日にはアルコール類の販売が禁止されています。またアルコール類の販売時間は、通常11:00〜14:00、17:00〜24:00です。
プーケットでは蚊が媒介するデング熱などの感染症リスクがあります。虫除けスプレーや長袖で対策をしましょう。また、日差しが強いため、日焼け止めや帽子、サングラスは必須です。
常備薬の持参も忘れずに。万が一の病気や怪我に備え、海外旅行保険に加入しておくと安心です。市内には外国人向けの病院やドラッグストアも充実しています。
寺院を訪れる際は男女ともにノースリーブやショートパンツ、やぶれたジーンズなど露出の多い服装は避けましょう。女性は僧侶に触れてはいけないということを覚えておいてください。仏像や僧侶はもちろん、王室・国王に対する敬意も求められます。
他人の頭を触ることや他人の足をまたぐことは、失礼な行為とされるので注意しましょう。足の裏は「不浄」とされており、寺院への参拝の際など、仏前に足の裏を向けて座らないように気をつけましょう。
チップはサービスに応じてレストランやマッサージで20〜100バーツ程度が一般的です。
・パスポート、航空券、ホテルの予約確認書
・現金(バーツ)、クレジットカード
・常備薬、日焼け止め、虫除けスプレー
・変換プラグ(タイの電圧は220V)、モバイルバッテリー
・水着、サングラス、帽子、ビーチサンダル
・雨具(雨季の場合)
・ポケットティッシュ、ウェットシート
パスポートをなくした場合は、最寄りの警察署に被害届を出し、その証明書を持ってバンコクの日本大使館またはチェンマイの領事館へ連絡しましょう。パスポートの再発行には写真や身分証明書が必要です。
ツーリストポリスコールセンター
電話1155(24時間)
在タイ日本国大使館(バンコク)
02-207-8500
チェンマイ総領事館
052-012-500
病気や怪我の際は、旅行保険の契約先に連絡し、提携病院を紹介してもらうのがスムーズです。症状が軽ければ、地元のドラッグストアで薬を購入することも可能です。
すぐに警察へ届け出を出し、カード会社へも連絡してカードの停止手続きを行いましょう。盗難証明書は保険請求時にも必要です。
交通事故に遭った場合は、まず安全を確保し、可能であれば警察に連絡しましょう。保険に加入している場合は保険会社にも連絡を。
プーケットは魅力あふれる観光地である一方、油断すると思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。安全対策や現地の習慣を理解し、適切な準備をしておけば、安心して旅を楽しむことができます。この記事を参考に、安全で快適なプーケット旅行を実現してください。