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サパは、ベトナム北部・ラオカイ省に位置する山岳地帯の町です。
ベトナムの首都・ハノイからは300kmほど北にある秘境といわれる場所で、ベトナム観光に訪れた際にもぜひ足を伸ばしたい、大自然があふれる絶景のある観光スポットです。
標高は約1,600mで、年間を通じて冷涼で霧が多く、ベトナムでは珍しい「四季」が感じられる、自然豊かな地域であることが特徴です。
世界的に有名なフォトスポットである棚田があるほか、少数民族の暮らしや伝統文化が体験できる観光地としての魅力がたくさんあります。
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早速、サパへのアクセス方法からチェックしていきましょう。
サパへはベトナム北部の都市ハノイからアクセスするのが一般的です。
現地までのアクセス方法は、バスと寝台列車の2通りがあります。
1.バス
バスは、寝台バスで、個室(カーテン)に分かれたキャビンタイプやベッドタイプがあります。ベッドタイプはカプセルホテルのようにベッドが備わっており、カーテンで仕切ることができ、到着まで眠って過ごせるタイプです。
所要時間は6〜7時間で、料金目安は1,600〜2,500円ほど。
出発地点は複数あります。例えば、
・789 Giai Phong Streetなどのハノイ市内発
・ノイバイ空港(ハノイ)発
など、行きやすい場所を見つけましょう。
2.寝台列車
寝台列車は、まずハノイ駅〜ラオカイ駅まで、所要時間約7〜9時間かけて向かいます。料金はランクにもよりますが、5,000〜12,000円ほど。
ラオカイ駅からサパまでは、車で約1時間ほどの距離なので、ミニバス、路線バス、タクシー、ホテルの送迎などを利用しましょう。
ミニバスは250円ほど、路線バスは150円ほどです。
サパに訪れたなら、ぜひ行っておきたい観光スポットが複数あります。この5つは絶対に押さえておきましょう。
サパといえば棚田です。サパの棚田は、山肌に幾重にも重なる美しい緑色の絶景が絶大なる人気を誇っています。
特に雨季明けの稲穂が黄金色に染まる季節には、圧巻の美しさで、世界中から人々が集まる撮影スポットとなっています。
棚田は複数スポットありますが、中でもラオチャイ村の棚田は、中心地から車で約30分ほどでアクセスでき、特に人気のスポットとなっています。
ファンシーパン山は、標高3,143m、ベトナム最高峰であり、インドシナ半島で最も高い山といわれています。
ケーブルカーとロープウェイを使えば、登山初心者でも簡単に山頂にアクセスできるので心配ご無用。山頂からは雲海やパノラマの景色が広がり、絶景を拝むことができます。
山頂付近には、仏教の巨大な仏像など、宗教的建造物が点在しており、まるで雲の上に浮かぶ存在感はこの世のものとは思えない荘厳さです。
ハムロンの丘は、サパ中心地から徒歩で片道30分〜1時間ほどのアクセスの良さと、絶景が魅力の高台のスポットです。道中には蘭園や庭園があり、散策を楽しみながら歩くのも一興。
たどり着いた先の展望台からは、サパの街や自然あふれるのどかな景色を一望できます。また、さらに進むと少数民族が住むエリアがあり、伝統的な暮らしを垣間見られるかもしれませんよ。
サパ周辺ではモン族やザイ族をはじめとした少数民族が点在しています。それぞれの村では伝統的な住居や手織り布の制作、民族衣装を着た人々との交流などの体験ができることがあります。
この少数民族の文化を知ることのできるスポットは、トレッキングツアーの行程に含まれていることが一般的で、市役所の許可や入村料などが必要になるといわれています。
単独で行っても交流できない可能性があるので、ツアーを予約すると良いでしょう。
サパから車で約2〜3時間の、バックハーエリアで開かれる、少数民族の大規模青空市場です。
色鮮やかな民族衣装や手工芸品、特産品がずらりと並び、サパならではのお土産を手に入れられます。ローカルのフードコートや屋台などでグルメも楽しみましょう。
市場は毎週日曜日、早朝から午後14時〜15時くらいまでの早い時間に開催されています。
サパの観光スポットを巡ったら、ぜひ宿で一息ついて現地の雰囲気をたっぷり感じながら、眠りにつきましょう。おすすめのホテルや宿泊施設を3つご紹介します。
快適で清潔なホテルでゆったり過ごしましょう。サービスや客室の清潔さ、レストランなど過去の宿泊者からの評判の良いホテルです。フロントデスクは24時間対応なのが特徴。館内の公共エリアではWi-Fiを利用できます。
場所はサパ中心部に位置しているので観光で動くのに最適。サパ博物館が近くにあるので寄ってみましょう。
山々の景色を一望できる評判の良いホテル。サパ中心部に位置しており、サパ・ナイトマーケットやサパ博物館の近くにあります。
朝食の美味しさや清潔で美しいデザインの客室、スタッフのサービスなどサパ滞在を優雅なものにしてくれるサービスがそろっています。
24時間のフロントデスクやプール、館内公共エリアのWi-Fiなどのサービスが充実しています。
美しい棚田の景色を望むタヴァン村にあるコテージのような建物にホームステイができる場所。レストランやバーベキュー施設もあります。
地元の文化に触れながら快適な滞在が可能。ローカルかつトラディショナルな滞在をしたい人はおすすめの宿泊場所です。
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東南アジアは一年中、暑いイメージがあり、四季はなく乾季と雨季に限られるイメージがありますが、サパは東南アジアの地でありながらも、日本のように四季を感じられるのが魅力です。
ぜひ見たい景色をお目当てに訪れる時期を決めるのがおすすめです。季節ごとの見どころをご紹介します。
5~6月:新緑の棚田が広がる季節
5〜6月は、春〜夏のような新緑の季節。緑が美しい棚田を拝みに出かけましょう。
8~9月:稲穂が黄金色に染まる絶景の時期
8〜9月は、秋のように稲穂が黄金色に染まる季節。まさに絶景です。
11~12月:雪に覆われた幻想的な棚田
11〜12月になると、雪が降ることもあって、真っ白な雪に覆われた棚田が目の前に広がります。
12~3月:氷点下近くまで気温が下がる冬季
12〜3月には気温がぐんと下がり、氷点下近く、もしくはマイナスまで下がることも。この季節も珍しい雪の中の棚田を鑑賞できるほか、雪に覆われた雄大な山々も圧巻です。
サパが最も混雑するのは、棚田の稲が黄金色に色づく8〜10月といわれています。この期間は宿泊施設やツアーの予約を早めに取っておくのがベターです。
サパの魅力やアクセス方法、おすすめの観光スポットやホテル・宿泊施設、季節ごとの見どころなどをご紹介しました。
サパでは、壮大な自然と伝統文化、少数民族の貴重な暮らしに触れられる旅ができます。ぜひお好みの季節に、旅行の計画を立てましょう。