ザ・ストランド ヤンゴン

歴史あるホテルが好きな方には良いと思います。 しかしフレンチレストランは最悪でした。 とにかく遅い。コースの料理を注文。わずか4品で3時間。ありえない。

　ストランドは、古き良き時代の英国の雰囲気に包まれたクラシックなホテルです。 　ストランドはイギリス植民地時代の1901年に建築され、シンガポールのラッフルズなども手がけたサーキーズ兄弟がホテルとして開業したそうです。当時のイギリスのガイドブックに“スエズ以東で最高の宿”と記されていたというから、アジアでの超名門ホテルと言えるでしょう。一時はアマンリゾーツ、その後GHMホテルズのメンバーとなりましたが、現在は独立系のようです。コロニアルスタイルの美しい建築は、ヤンゴンの文化遺産に当たる“a commemorative blue plaque”に認定され、街のランドマークともなっています。 　日本式で言う1階にレセプション、ロビー、レストラン2軒、バー、ショップ、スパ、屋外にプールがあり、2階と3階が客室となっています。 　建物だけでなくサービス面もクラシックで、玄関では勤続27年というベテランのベルマンに迎えられ、宿泊のチェックインから全て客室のバトラーが面倒を看てくれます。バトラーは1日三交代で24時間常駐し、いつでも対応するということでした。小心者の私に、夜中に呼びつける勇気はありませんでしたが・・。 　客室は一番小さいスーペリアでも面積55㎡と広く、リビングとベッドの間に間仕切りがあるセミスィートでした。天井も高く、5mはありそうです。バスルームも広く、ダブルの洗面台にバスタブとシャワーブースがありました。ただしここではバルコニーつきの客室が特別スイートだけだったのが、私は残念でした。ヤンゴンのホテルでバルコニーつき客室は滅多にないようです。植民地時代のイギリス人は、南国の空気に触れるのが嫌だったのでしょうか？ 　コーヒーショップに当たる「ザ・ストランド･カフェ」では、14:30〜17:00にハイティーが楽しめます。写真は1人前で、イギリス伝統スイーツに加えてアジア風の甘くないスナックも乗っていました。ハイティーだけに訪れる価値があると思います。 　このホテルに宿泊して、私はアガサ･クリスティのミス・マープルシリーズに登場する「バートラムホテル」を思い出しました。もちろんここで犯罪は行われていませんが（笑）。

一拍でしたが、最高としか、言えない。 又、是非リピートします。