これまでに何度か利用させていただいたことがあるという前提でコメントします。あくまで主観です。
こちらのお宿は金泉のお風呂もさることながら、施設の雰囲気やしつらえ、料理のもてなしなど、どれをとっても大変満足いくものでした。何よりも、玄関に入った瞬間からこちらからスタッフに声をかけるまでもなく、細やかな気配りと丁寧な対応で、こちらが必要としている以上のことを洞察し、対応頂いたことを今でも鮮明に覚えています。
そのうえで今回の宿泊も大変楽しみにしておりましたが、入館してこちらに気がつくも特に何か声をかけるでもなく、目があっても何か対応するそぶりもなく、こちらが聞く事に対して一問一答でただ返してくるだけ。早朝にエアコンの効きが悪くなり、フロントに連絡するも温度設定を変えてしばらく様子を見てほしいとの対応(さすがに高齢の連れがいたため、その後にヒーターをお借りする事ができました)朝食の案内も慣れていないせいか小さな声でこちらが何度か聞き返さないといけなかったこと(決して混み合ったり慌ただしい状況ではありません)など、同じ宿泊施設でも人の対応がかわるだけでこんなにも印象が変わることを学ばせていただきました。なお、何かしらのご事情はあるのかもしれませんが、個人的には朝食の湯豆腐をとても楽しみにしておりました。以前は炭を炊いた木箱に丁度良い湯加減の豆腐を頂きましたが、今回は器に入った状態で頂きました。もしかしたら朝食のメニューが違ったのかもしれませんが、こちらも朝食をとるという所作のなかにもてなしが以前は感じられたのですが、今回は普通の朝食でした。
なにぶん、以前のもてなしが良かっただけにどうしてもそれと比較してしまい、今回は残念に感じました。
ちなみにシャンプーやボディーソープ、コンディショナーのボトルのデザインは直感的に区別する事がむずかしく、それぞれのアルファベットの初めの1字が側面にデザインされていることやボトルの上部にテプラで記されていることに気がつくまで時間がかかりました(ただでさえ浴場は照明が暗めに設定されていたこともあるかもしれません)。このあたりはもう少し利用者と物とのインタラクションがうまくいくようなしつらえになると良いかと思います。