どこから話せばいいのか分からない。ロビーから始めよう。まるで廃品置き場みたいだ。使われていないものがあちこちに散らばっている。エレベーターは壊れている。プールは緑色に染まっている。廊下は暗くて怖い。部屋は広い。タオルとベッドリネンは使い古し。シャワールームの排水口は詰まっている。部屋にはコンロと冷蔵庫があるが、まるで何年もメンテナンスされていないようだ。テレビは数十年前のもので、まだ使えるかどうかわからない。ワードローブはボロボロ。バルコニーへのドアは壊れている。少なくともエアコンは完璧に効く。まあ、とにかく安いんだから仕方ない。修理には莫大な投資が必要だ。栄華を極めた頃は、とても良いホテルだったようだ。