
台北観光で必ず名前が挙がる「士林市場」ですが、どの時間帯に行けばよいのか、アクセスや混雑状況、そして本当に美味しいグルメをどうやって見つければいいのか、悩んでいませんか?
本記事では、士林市場の基本情報から、アクセス方法、混雑回避のコツ、必食グルメ、モデルルート、費用目安、そして周辺観光スポットまで、旅行前に知っておくべき情報をまとめてご紹介します。
読んだ後には、初めてでも時間を無駄にせず、効率よく士林市場を楽しむことができるようになります。
さっそく、士林市場について詳しくみていきましょう。
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台北観光で外せないスポットといえば「士林市場」。
歴史ある夜市として知られ、地元の人々や観光客に長く愛され続けています。
活気あふれる屋台街やリニューアルされた地下フードコートなど、その魅力は一言では語り尽くせません。
士林市場は、1909年に誕生した歴史ある夜市で、現在では台北最大級の屋台エリアとして親しまれています。
およそ1,000軒の屋台が集まり、1日に約3万人が訪れる一大観光地です。
こうした規模に成長した背景には、地元住民だけでなく観光客のニーズを取り込みながら発展してきた長い歴史があります。
元々は朝市として始まりましたが、夜に賑わう「夜市」の文化が形成されたのは戦後以降のことです。
「慈誠宮」というお寺の前に人が集まり、屋台や市場ができました。
これがだんだんと大きくなって、夜市へと発展しました。労働者が仕事帰りに食事や娯楽を楽しむ場所として発展し、徐々に観光資源としても注目されるようになりました。
現在では、朝市(6:00〜10:30)と夜市(17:00〜24:00)の両方があり、利用する時間帯によって雰囲気が違います。
朝は地元住民の買い物、夜は旅行者のグルメ探訪と、それぞれに特色があります。
2025年4月25日、士林市場の地下フードコートがついに全面改装を終え、清潔感あふれる新たなグルメ空間として再スタートを切りました。
全65店舗が集結し、以前よりも広々とした快適な環境で食事が楽しめるようになっています。
従来は、観光客の増加に伴い、混雑や蒸し暑さ、さらに雨の日のアクセスのしづらさが課題となっていました。
今回のリニューアルでは、空調設備の強化に加えて座席数も大幅に増設され、より多くの人が安心してくつろげるスペースへと生まれ変わっています。
注目すべきは、新たに仲間入りした話題の店舗たちです。
石頭火鍋や日式丼、薬膳スープなど、台湾ローカルからアジア系まで多彩な味が揃い、SNSでも連日話題になっており、訪れるたびに新しいグルメ体験が待っています。
さらに、地下にあるため天候の影響を受けにくく、雨の日でもストレスフリーに利用できるのも大きな魅力。
観光スケジュールが変わりやすい旅行者にとっては、ありがたい存在です。
今や士林市場の地下フードコートは「夜市の新定番」として注目度が急上昇中で、屋台めぐりの合間に、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
士林市場の夜市は17:00から24:00まで、金曜・土曜は25:00まで営業しています。
朝市は6:00〜10:30、地下フードコートは17:00〜23:30と、時間帯ごとに異なる顔を見せてくれます。
混雑を避けたい場合は、曜日と時間帯の選び方が重要です。
〈混雑が予想される曜日・時間帯〉
・金曜と土曜の20時~22時
・連休前夜
・19時以降(19時から席の争奪戦がはじまり22時には売り切れの商品も増えます。)
〈比較的空いている時間帯・曜日〉
・火曜・水曜の18:00〜19:30
・17:00〜18:00(屋台準備中で撮影のチャンスです。)
混雑時は移動も困難になることがあるので、注意が必要です。
ただし、旅行の日程でどうしても混雑する時間に行かなければならないことありますよね。
そこで混雑回避のコツをお伝えします。
①文林路側からの入場する。
②席取りと注文を分担する。
➂雨天時は地下フードコートに直行する。
この3点をおさえることでより楽しむことができます。
士林市場は年間を通じて多くの人で賑わいますが、季節によって混雑具合にも変化があります。
とくに7〜9月はマンゴースイーツが大人気で、屋台前に行列ができることもしばしばあり、通常より10分ほど待ち時間が長くなることを見込んでおくと安心です。
また、春節(旧正月)や中秋節といった台湾の大型連休の時期には、一部店舗の営業時間が変更されるケースもあるため、事前の確認がおすすめです。
帰りの時間にも注意が必要です。
深夜帯のタクシーは深夜割増料金が加算され、MRT(地下鉄)も終電時間が早めなので、乗り遅れには気をつけたいところ。
一方で、早朝は人も少なく、ライトアップが残る時間帯は写真撮影にも絶好のタイミングです。
スムーズに楽しむためには、時間に余裕をもって計画を立てるのがポイントです。
訪れる時期や時間帯をうまく選べば、士林市場での滞在がさらに快適で充実したものになるでしょう。
初めて台北を訪れる旅行者にとって、士林市場への行き方に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
観光をスムーズにスタートさせるためには、事前にアクセス方法を知っておくことがとても大切です。
士林市場へのアクセスには、台北MRTの利用が最も便利で効率的です。
とくに最寄り駅の「剣潭駅」からの徒歩ルートは、初めて訪れる方でも迷わずたどり着けるシンプルさが魅力です。出口1を出て横断歩道を渡り、基河路(ジーホールー)を左に曲がってそのまま進めば、わずか1分ほどで市場の入口に到着します。
歩行距離は約150メートルと短く、道も平坦で案内表示も充実しているため、迷う心配はほとんどありません。
横断歩道の信号待ちは最大でも40秒程度です。
駅構内や交差点付近にはエレベーターが設置されており、スーツケースを持った旅行者やベビーカー利用の方、高齢の方にも配慮された安心のルートです。
さらに、このルートは地下フードコートや人気屋台に最も近い入口でもあり、時間を効率的に使いたい方にもぴったりで、アクセスの良さと移動のしやすさから、誰にでも自信を持っておすすめできるアクセス方法です。
MRT以外にも、士林市場へはバスやタクシーを使ってアクセスすることができます。
とくにスーツケースを持っていたり、天候が崩れていたりする日には、タクシーが便利な選択肢です。
バスを利用する場合は、「紅30」「255」「304」などの路線が士林市場周辺まで運行しており、台北市内の主要駅からおよそ20分で到着します。
料金はNT$20前後とリーズナブルで、悠遊卡(ヨウヨウカー)やiPASSといったICカードを使えば乗り換えもスムーズです。
一方、タクシーを利用する場合は、台北駅から士林市場まで約15分。料金の目安は250NT$程度です。
ただし、夜間や深夜帯には20%ほどの割増料金が発生するため、その点は注意しておきましょう。
最近では、台湾でも「LINE TAXI」や「Uber」などの配車アプリが広く普及しています。
アプリを使えば、言葉に不安がある方でも目的地を画面で見せるだけでも伝わります。
ドライバーも親切な方が多く、スムーズに目的地へ連れて行ってくれることがほとんどです。
MRTが使えない状況でも、安心してアクセスできるのが士林市場の魅力のひとつです。
台湾に到着して最初の目的地に「士林市場」を選ぶ方は少なくありません。
そんなときに便利なのが、桃園空港からの最短ルートを把握しておくことです。
もっとも一般的で確実な方法は、まず空港MRTで台北駅まで移動し、そこからMRT赤線に乗り換えて「剣潭駅」まで向かうルートで、所要時間はおよそ60〜70分、交通費は約NT$150です。
空港内にはMRT乗り場への案内がしっかり整備されており、日本語表記もあるので、初めての方でも安心です。
乗車前に交通系ICカード「悠遊卡」を購入しておけば、乗り換えもスムーズで到着後すぐに観光をスタートできます。
また、MRTの車内にはスーツケースを置けるスペースや優先席もあり、大きな荷物があっても移動しやすいのが特徴です。
各駅にはエレベーターやエスカレーターも設置されているため、移動の負担も最小限に抑えられます。
このルートを事前に把握しておけば、初めての台湾旅行でも安心して士林市場までたどり着くことができるでしょう。
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多くの屋台グルメがひしめく士林市場では、名物料理からデザートまで、現地ならではの味を気軽に楽しめます。
しかし、種類が豊富すぎてどれを食べるべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ここでは士林市場でとくに人気の屋台グルメを厳選してご紹介します。
士林市場の名物として真っ先に名前が挙がるのが「豪大大鶏排」です。
30センチを超えるジャンボサイズのフライドチキンは、見た目のインパクトとサクサクの衣が特徴で、多くの観光客が一度は食べてみたいと行列に並びます。
1枚NT$75ほどで、お財布にもやさしい価格です。
揚げたてを提供するため、注文から10〜20分程度待つ場合もありますが、揚げるところを見て楽しめます。
中国語での注文時は、「小辣(シャオラー)」=辛さ控えめ、「半切(バンチエ)」=半分にカットと伝えると食べやすくなります。
SNSでも多くの投稿が見られ、片手で持って食べ歩く姿は、まさに士林市場らしい一枚になります。
揚げたてをかじったときの音と香りは、ぜひ現地で味わってください。
台湾B級グルメの代表格として知られる「蚵仔煎」も、士林市場では外せない一品です。
ぷりぷりの牡蠣と卵、日本人にも親しまれやすい味わいになっています。
価格はNT$70と手頃で、味もボリュームも満足度の高い一皿です。
甘辛2種類のタレを自分で卓上から選べることが特徴的です。
台湾独特の甘めのタレが苦手な方は、辛口を選ぶと風味が引き締まり、より食べやすくなります。
刈包は、ふわふわとした白い饅頭の中に、台湾風の角煮を挟んだ料理です。
見た目はハンバーガーに似ていますが、ピーナツ粉やパクチーといった独特のトッピングが特徴です。
歩きながらでも食べやすく、旅行者にとっても嬉しい一品です。
角煮はトロトロに煮込まれており、甘辛の味付けが生地とよく合います。
ピーナツ粉やパクチーは、好みに合わせて量を調整することができるため、苦手な方でも安心して楽しめます。
また、ボリュームがありながら手頃な価格なので、小腹を満たすのにぴったりです。
炭焼胡椒餅は、石窯で焼かれたパリッとした皮の中にスパイシーな豚肉餡がぎっしり詰まった肉まんで、台湾らしい香りと食感を楽しめます。
焼き上がりは15分ごとにまとめて提供され、数量が限られているため、タイミングによってはすぐに売り切れてしまうこともあります。
屋台の石窯から立ち上る煙や焼き上がる様子は、現地でしか味わえないライブ感です。
熱々をかじると、肉汁があふれ出るので注意が必要です。
断面を撮影すると、SNS映えする一枚になるでしょう。
甜不辣は、台湾版おでんとも呼ばれる人気料理で、魚のすり身を揚げたものや大根、卵などが串に刺さって提供されており、1串NT$35〜と手軽に楽しめます。
甘味噌と辣椒醤(辛味だれ)の2種類のタレを自由にかけるスタイルで、自分好みの味に調整できるのが魅力です。
小腹がすいたときや、他の屋台グルメとの間に挟む一品としてもおすすめです。
暑い台湾の夜にぴったりのドリンクが、木瓜牛奶です。
完熟パパイヤとミルクを合わせたこのジュースは、甘さ控えめで飲みやすく、健康志向の方にも人気があります。
氷を少なめにしてもらう「少冰(シャオビン)」と注文すれば、味がより濃厚になります。
オレンジ色の二層構造が特徴で、透明カップに映える姿はSNSでも映えるポイントの1つです。
食事の合間の休憩や口直しにちょうど良いドリンクといえるでしょう。
愛玉冰は、レモン風味の寒天ゼリーで、士林市場でも根強い人気を誇るさっぱり系デザートです。
檸檬蜜のほのかな香りと、ぷるんと柔らかな食感が特徴で、夜市の熱気の中でも涼やかなひとときを演出してくれます。
提供スタイルにもひと工夫があり、注文後は氷とゼリーが別々の器に盛りつけられます。
食べる直前に自分で混ぜることで、冷たさと食感のバランスがちょうど良くなり、最後のひと口まで爽やかさをキープ。
動物性の原料を使っていないため、ベジタリアンやヴィーガンの方でも安心して楽しめるのも嬉しいポイントです。
グルメ屋台の合間のリフレッシュや、食後の口直しにもぴったりの一品です。
「青蛙下蛋(チンワーシアダン)」は、豆乳または牛乳に黒タピオカをたっぷり加えた人気のドリンクです。
名前は「カエルが卵を産む」という意味で、黒タピオカがカップの底に沈んだ様子にちなんでいます。
ユニークなネーミングと印象的な見た目が相まって、多くの観光客から注目を集めています。
ドリンクは豆乳または牛乳のどちらかを選ぶことができ、さっぱりとした甘さと後味の軽さから、健康志向の方には豆乳がおすすめです。
SNSでも話題になることが多く、旅の思い出づくりにも適しています。
見た目のかわいらしさとしっかりとした飲みごたえを兼ね備えた、士林市場ならではの癒し系ドリンクです。
タピオカ好きの方はもちろん、夜市グルメの合間にひと息つきたいときにもぴったりです。
魯肉飯は、台湾の国民食ともいえる料理で、細かく煮込んだ豚肉を白ごはんにのせたシンプルな一品です。
士林市場では、地下美食街B8で提供されており、小碗(スモールサイズ)はNT$40で注文できます。
ここの魯肉飯は八角の香りが控えめに抑えられているため、日本人の口にも合いやすい味付けです。
トッピングとして、パクチーや滷蛋(煮卵)を追加することも可能で、カスタマイズが楽しめます。
ボリュームもほどよく、夜市グルメの締めとしても満足感のある一杯です。
大王鐵板魷魚は、鉄板の上で豪快に焼き上げるイカ串です。
香ばしい香りと噛みごたえのある食感が魅力で、お酒との相性も抜群です。
ガーリックを多めにするなど、味付けのリクエストも可能です。
鉄板で焼く工程はライブ感があり、炎が上がる瞬間を撮影すれば、SNSに映える写真が撮れます。
豪快でインパクトのあるグルメを楽しみたい方におすすめの一品です。
糖葫蘆は、日本のりんご飴に似た、フルーツを飴でコーティングした串もののスイーツです。
定番はイチゴやトマトですが、梅などを組み合わせた3種ミックスが特に人気です。
夜のネオンに照らされた飴の艶やかな輝きは、写真映えするポイントでもあります。
手に取りやすく食べ歩きにも便利で、最後のデザートとしてもぴったりのグルメです。
最後に紹介するのは、地下美食街B20で提供されている「東大門韓式起司辣炒年糕」です。
韓国式のもち料理を台湾風にアレンジしたもので、伸びるチーズとピリ辛の味付けが人気の理由です。
ハーフサイズはNT$90で、さらに料金を払えばモッツァレラチーズを追加できます。
辛さは5段階から選ぶことができ、自分の好みに合わせた味に調整可能です。
SNS映えの定番である「チーズリフト」は、写真撮影必須の一瞬です。
夜市でちょっと変わったグルメを楽しみたい方向けの逸品です。
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旅行の日程がタイトでも、士林市場をあきらめる必要はありません。
実は、滞在時間に合わせて楽しみ方を変えることで、短時間でもしっかり満足できるのが士林市場の魅力です。
限られた時間の中で、どこを巡って何を食べるかをあらかじめ決めておけば、効率よくグルメも映えも満喫できます。
そこで今回は、時間のない方向けの「1時間サクッとコース」と、ゆっくり楽しみたい方向けの「3時間じっくりコース」の2つのモデルルートをご紹介します。
時間に限りがある旅行者におすすめなのが、士林市場を1時間で楽しむ“サクッとグルメ満喫ルート”です。
短時間でも代表的な人気屋台を回れるように、ルートと屋台選びをご提案します。
ルートは、18:00に剣潭駅の出口1を出発し、基河路を通って地下美食街に入り、19:00に再び剣潭駅へ戻るという流れです。
~巡回ルート~
①メインゲートすぐの「豪大大鶏排」
10分ほど並んで巨大フライドチキンを手に入れたら、そのまま食べ歩き。
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②「甜不辣(台湾おでん)」
串を立ち食いで楽しんだ後、地下美食街の入口エスカレーター近くに移動。
↓
➂ジューススタンドで「木瓜牛奶(パパイヤミルク)」
パパイヤミルクで締めくくりをして効率的で満足度が高いルートです。
予算はNT$300(日本円で約1,500円)です。
食事だけでなく、地下フードコート入口左手にあるトイレ(無料・トイレットペーパーあり)も利用可能です。
写真撮影なら、基河路ゲートの看板がライトアップされる18:30前後が絶好のタイミングです。
短時間でもグルメも映えも楽しめる、お手軽で効率的なコースといえるでしょう。
より深く士林市場を楽しみたい方には、3時間かけてじっくり味わうルートがおすすめです。
18:00に剣潭駅を出発し、文林路を中心に雑貨やゲームストリートも巡りつつ、21:00に慈諴宮(ツーシェンゴン)裏口でゴールとなる構成です。
~巡回ルート~
①「刈包(台湾角煮バーガー)」
その後、地下美食街で座席を確保します。
↓
②「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」
19:00前後には慈諴宮で参拝し、屋台を俯瞰する写真スポットとしても素晴らしいです。
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➂「糖葫蘆(フルーツ飴)」
ネオン輝く路地でフルーツ飴を片手に、射的やUFOキャッチャーの並ぶゲームストリートを体験でき、夏祭り気分になれます。
↓
➂「青蛙下蛋(タピオカ入り豆乳ドリンク)」
ドリンクを味わい、中央ベンチで15分ほど休憩してコースを終了します。
予算はNT$600(約3,000円)に加えてゲーム代が任意で必要となります。
中央ベンチにはAC電源も設置されており、スマートフォンの充電も可能です。
なお、雨天時は文林路エリアを後回しにし、地下美食街を中心に回ることで快適に行動できます。
映える写真を狙うなら、19:00〜19:30の「寺院の灯籠×ネオン屋台」の構図が狙い目です。
ゆったりしたペースで、士林市場を五感で味わいたい方に最適なプランです。
士林市場を楽しむうえで、事前に気になるのが「どのくらいの予算が必要なのか」という点ではないでしょうか。
屋台の数が多いだけに、ついつい食べすぎたり、予定外の出費をしてしまうことも考えられます。
そこで今回は、約2,500円で楽しめる「節約派モデル」と、約5,000円でグルメも体験も満喫できる「満喫派モデル」の2つに分けて、1日の予算目安をご紹介します。
あわせて、両替やキャッシュレス事情についても詳しく解説します。
節約派 | 満喫派 |
NT$500(約2,500円) | NT$800〜1,000(約4,000〜5,000円) |
3〜4品の屋台グルメ&1〜2杯のドリンク | 6〜8品のグルメ&ゲーム(&お土産) |
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士林市場でかかる費用は、選ぶ屋台の数や体験内容によって大きく変わりますが、ある程度の目安を知っておけば、無理のない計画が立てられます。
節約派の場合、NT$500(約2,500円)あれば、3〜4品の屋台グルメと1〜2杯のドリンクを楽しめます。
満腹感もありつつ、短時間での観光にも向いています。
一方、満喫派の方は、NT$800〜1,000(約4,000〜5,000円)を見ておくとよいでしょう。
6〜8品のグルメをじっくり味わい、ゲームストリートで遊んだり、お土産を購入する余裕も生まれます。
現地では100元紙幣(NT$100)が最も便利になっています。
1,000元札は釣り銭対応が難しい屋台もあるため、細かい紙幣を準備することがおすすめです。
士林市場では、現金が最も基本的な支払い手段です。
そのため、到着前に必要な金額を準備しておくと安心です。
桃園空港にある銀行窓口は、両替レートが比較的良く、日本円から台湾元(NT$)への両替に適しています。市内のATMを利用する場合、手数料はNT$100前後かかりますが、24時間対応の機械が多く利便性は高いです。
おすすめは、剣潭駅改札口の右手にある兆豐(ジャオフォン)銀行のATMです。
日本語対応で、主要国際ブランドのクレジットカードも使えます。
また、小銭が不足しがちな場面では、コンビニで少額決済をしてお釣りをもらうと、自然に崩すことができます。
台湾ではキャッシュレス決済が急速に進んでいますが、士林市場では現金が依然として主流です。
屋台の約9割は現金のみ対応で、クレジットカードやタッチ決済が使えるのは、地下美食街や一部のお土産店に限られます。
そのため、悠遊卡などの交通系ICカードを持っていても、屋台での支払いにはあまり使用できません。
ただし、一部の自販機、MRTなどでは便利に使えるため、旅行全体を通じて持っておくと重宝します。
特にグルメを楽しむ際は、事前に細かく現金を用意し、スムーズなやり取りができるようにしておくことが大切です。
旅行スタイルに合わせた楽しみ方を選べるのも、士林市場の大きな魅力のひとつです。
たとえば、子連れでの訪問、女子旅、そして一人旅と、それぞれに合った工夫をすることで、より快適で思い出に残る時間を過ごすことができます。
ここでは、ベビーカーでも安心な「子連れ向けプラン」、SNS映えと安全性を重視した「女子旅向けプラン」、そして効率よく回れる「一人旅向けプラン」の3つに分けてご紹介します。
小さなお子さまを連れての士林市場訪問では、移動や設備の使いやすさが気になるところです。
基河路側の入口は段差が少なく、歩道幅も3メートルあるため、ベビーカーの通行に適しています。
さらに、地下フードコートの奥には授乳室やおむつ交換台が完備されており、安心して赤ちゃんのケアができます。
地下階へはエレベーターでの移動が可能なため、階段の心配もありません。
夜市は混雑する時間帯を避け、18:00〜19:00の比較的空いている時間帯を狙うと快適に回ることができます。ベビーカーでの訪問でも、事前の情報を押さえておけばストレスなく楽しむことが可能です。
女子旅では、安全性とSNS映えの両方を意識した観光が人気です。
士林市場の通りは明るく、交番が2か所に設置されているため、安心して回ることができます。
特に人気のスイーツとしては、苺飴(糖葫蘆)、マンゴーかき氷(芒果冰)、パパイヤミルク(木瓜牛奶)の3品の「映えグルメ」です。
ネオン屋台の光と一緒に写真を撮れば、台湾らしさ100点満点です。
また、ゲームストリートではUFOキャッチャーやコインゲームも楽しめ、観光だけでなくアクティブな体験もできて思い出づくりもバッチリです。
一人旅の方にとっては、混雑を避けながらテンポ良く回れるかが重要なポイントです。
士林市場にはカウンター席を備えた屋台もあり、気軽に立ち寄れる環境が整っています。
また、MRT剣潭駅構内にはコインロッカーも完備されており、大きな荷物を預けて身軽に観光を楽しむことができます。
夕方から夜にかけての時間帯は撮影スポットも多く、ネオンや屋台の灯りが映えるベストタイムです。
一人でも安全安心は嬉しいポイントです。
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士林市場の魅力はグルメだけではありません。
周辺には、歴史・芸術・自然・ショッピングといった多彩な観光スポットが点在しており、1日を通して充実した旅を楽しむことができます。
アクセスしやすく、時間帯や目的に応じて組み合わせやすいのも魅力です。ここでは、士林市場と一緒に訪れるのにおすすめの周辺エリアを厳選してご紹介します。
士林市場からバスで約30分の場所にある故宮博物院は、台湾を代表する歴史博物館です。
翠玉白菜や肉形石といった国宝級の展示物で有名で、展示時間は11:00〜15:00が目安です。
士林市場の前後に立ち寄れば、文化とグルメの両方を1日で楽しむことができます。
バス304番でのアクセスが便利です。
士林官邸公園は、バラ園や洋館などを楽しめる歴史ある庭園で、バラの開花シーズンは2〜4月となっています。
夜にはライトアップが施され、19:00以降に訪れるとロマンチックな雰囲気を楽しめます。
市場での食事の後、ゆったりと散策を楽しむのにぴったりです。
台北表演芸術センターは、士林市場のすぐ近くにある現代的な文化施設です。
特徴的な球体ホールは屋上にフォトスポットがあり、18:00までであれば無料で入場することができます。
屋台めぐりの合間に立ち寄れば、ここでしか見れない最高の景色を写真に納めることができます。
天母は、士林エリアから北へ向かった高級住宅街で、外国人居住者も多く、カフェや雑貨店が立ち並びます。特に、野球場の試合開催日や、古着店のセール時には多くの観光客で賑わいます。
ローカルな夜市とは違った雰囲気を楽しみたい方におすすめのエリアです。
Q:雨の日でも士林市場は楽しめますか?
A:はい。地下フードコートやアーケード付きの通路が整備されており、90%以上は屋根付きで移動できます。雨天時でも安心して回れます。
Q:衛生面は大丈夫でしょうか?
A:2024年からはごみ分別の徹底や、屋台スタッフの手袋着用が義務化され、衛生管理が強化されています。
Q:深夜の治安はどうですか?
A:基河路側には常時警察官が常駐しており、人通りも多いため比較的安全です。念のため深夜移動はタクシー利用をおすすめします。
Q:日本へのお土産に人気のものは?
A:真空パックの臭豆腐などは一部輸入制限があるため注意が必要です。お菓子やドライフルーツ類が人気です。
士林市場は、台湾最大級の夜市として知られる定番観光地ですが、2025年の地下フードコート改装を経て、さらに訪れやすく、過ごしやすい空間へと進化しています。
空調や座席数が充実したフードコートでは、雨の日や猛暑でも快適に食事を楽しむことができ、多様な店舗ラインアップにより、地元グルメからヴィーガン対応のスイーツまで幅広く味わえます。
また、MRT「剣潭駅」から徒歩1分という抜群のアクセスに加え、バスやタクシー、配車アプリの選択肢も豊富で、移動手段に困ることはありません。
時間帯や天候に合わせた柔軟な観光プランが立てられるのも、大きな魅力です。
さらに、季節や時間によって異なる混雑状況を踏まえて訪問することで、よりスムーズに市場を満喫できます。
おしゃれでSNS映えするスイーツや、手軽に楽しめるローカルフードなど、旅の思い出に残る味にも出会えるはずです。士林市場は、単なる屋台街にとどまらず、利便性と快適さを兼ね備えた“進化系夜市”として、今後ますます注目を集める存在です。
旅行のスケジュールに合わせて、ぜひ一度立ち寄ってみてください。






