「スクンビット」は、バンコクの中心から東に延びるスクンビット通り沿いのエリアで、一般的にBTSスクムウィット線のナナ駅~エカマイ駅を指します。外国人居住者が多いのがスクンビットの特徴で、とりわけ多くの日本人が暮らしているソイ33周辺は「日本人街」とも呼ばれています。
インターナショナルな人々が生活するエリアであることから、スクンビットには質の高いカフェやレストラン、高級ショッピングモール、個人経営のおしゃれな雑貨ショップなど、わざわざ足を運びたくなるお店が点在。
質の高い施術が受けられるスパや、雰囲気の良いホテルも集まっています。日本人在住者・出張者が多く、日本語が通じるホテルやレストラン、スパもあることから、スクンビットは「はじめてのバンコクで不安」という人にも心強い存在です。
観光目的でバンコクを訪れる場合、繁華街のサイアムや見どころが集まる王宮周辺に宿をとる人も多いですが、スクンビットエリアなら、暮らすような落ち着いた滞在が叶います。
一口に「スクンビット」といっても場所によって雰囲気が異なるため、以下に最寄り駅ごとの特色をまとめました。
バンコクきっての歓楽街として有名なナナ駅周辺は、夜になると世界中からの観光客や在住外国人で賑わうスポット。
夜遊び好きな人、国際的かつカオスな雰囲気が好きな人には魅力的に映りますが、バンコク名物の「ゴーゴーバー」も多く、落ち着いているとは言い難いため、スクンビットエリアの中では日本人居住者が少ないエリアです。
アソーク駅周辺は、新宿にも例えられるバンコクきってのビジネス街。BTSスクムウィット線とBTSシーロム線が交わることから交通利便性も高く、多くの日系企業が拠点を置いています。
「ターミナル21」や「ロビンソンデパート」をはじめ大型の商業施設も充実しており、ショッピングにも事欠きません。
スクンビット通り沿いに大きな公園が広がるプロンポン。落ち着いた雰囲気で、日本人学校もあることから、スクンビットの中でも特に多くの日本人が暮らしています。 2大高級ショッピングモール「エンポリアム」「エムクオーティエ」のほか、日本経営の雑貨店やブティックもあり、ショッピングの選択肢も豊富です。
「バンコクの青山」とも呼ばれるトンロー駅周辺は、おしゃれなカフェやバー、デザイナーズホテルなどが集まる、バンコクで最もトレンディなエリア。チェーンレストランや大型ショッピングモールよりも、個人経営の飲食店やブティック、エッジのきいた中小規模のモールが多いのがトンローの特徴です。在住日本人にも人気で、日本食レストランが密集する通りもあります。
ワンランク上のマッサージ店が揃うスクンビットエリア。一見の観光客ではなく、駐在員家族をはじめとするリピーターに支えられている店が多いので、質の高い施術が受けられる店が多いのが特徴です。
日本人経営のお店や日本語が通じるスタッフがいるお店もあるため、海外でのマッサージに不安を感じている人にも利用しやすいでしょう。日本人の利用者が多いマッサージ店なら、きめ細やかなおもてなしも期待できます。
スクンビットには、タイ料理はもちろん、世界各国料理のレストランから、おしゃれカフェまで、あらゆるグルメスポットが集結しています。
アソークエリアの「ザ・ローカル」は、アンティーク雑貨が並ぶ一軒家レストラン。優雅な空間で、伝統的な家庭のレシピを基にした本格タイ料理が味わえます。
ヨーロッパの薬局を思わせる独特の空間が印象的な「フェザーストーン・ビストロ・カフェ」は、わざわざ足を運ぶ人が絶えない大人気店。薬の調合をイメージした花びら入りのドリンクは、うっとりしてしまう美しさです。
フェザーストーン・ビストロ・カフェの花びら入りドリンク ©︎Haruna
バンコクの屋外屋台がどんどん姿を消しつつある中、いまも昔ながらの屋台街の雰囲気を味わえるのが「ソイ38屋台村」。
トンロー駅前のビルの1階に、パッタイやトムヤムクン、ガイヤーン、カオマンガイなど、さまざまなタイ料理が味わえる屋台が集まっています。屋台といえども清潔感があるので、屋台が初めてでもチャレンジしやすいですよ。
気軽な街スパからホテルの高級スパまで、スクンビットエリアにはスパが目白押し。「ディヴァナ・ナーチャー・スパ」「オアシススパ・スクンビット31」など、緑に囲まれた一軒家スパなら、都会のオアシスのような非日常空間で至福の時間が過ごせます。
「空間自体が面白い」と観光スポット化しているのが、アソーク駅に直結する「ターミナル21」。空港のターミナルをイメージしたショッピングモールで、パリ、東京、ロンドン、イスタンブールなど、世界の都市をイメージしたフロアを周るだけでも楽しめます。
立地は抜群ながら、リーズナブルなローカルブランドのショップも充実。多彩な料理が格安で楽しめるフードコートも人気です。
「エンポリアム」と「エムクオーティエ」は、プロンポン駅に直結する2大高級ショッピングモール。タイはもちろん、欧米の高級ブランドのショップが多数入居しており、洗練された空間の中でショッピングが楽しめます。
バンコクの夜のお楽しみといえば、高層階の屋上からバンコクの夜景を一望できるルーフトップバー。
スクンビットなら、ジャングルをテーマに、トロピカルな雰囲気が味わえる「ティチュカ・ルーフトップ・バー」、シックな大人の空間が広がる「ハイアット リージェンシー バンコク スクンビット」の「スペクトラム・ラウンジ&バー」など、あなた好みの1軒が見つかります。
中級~高級のおしゃれホテルが充実しているスクンビットエリア。
「シェラトン グランデ スクンビット ラグジュアリー コレクション ホテル バンコク」「ザ ウェスティン グランデ スクンビット バンコク」「インターコンチネンタル バンコク スクンビット ホテル」などの名だたる大型高級ホテルだけでなく、こだわりの詰まった隠れ家的ブティックホテルも多数あります。
コミュニケーションに不安のある方は、「相鉄グランドフレッサバンコク」「ホテルJALシティバンコク」などの日系ホテルを選ぶのもいいでしょう。
日本人を含め、多くの外国人が居住する国際色豊かなスクンビットエリアは、ホテルライフやグルメ、ショッピング、マッサージなど、さまざまな楽しみが詰まった場所。バンコクがはじめての方もリピーターさんも、暮らすような感覚でスクンビットエリアを楽しんでみませんか。