・迎富送窮廟「富を迎え(呼び)、貧を送る(追い払う)」この廟には台湾唯一の迎富送窮、いわば金運アップの祈願を行うための「元宝金殿」という場所があります。祈願には「六色の聖杯(一色一対の三日月形の占い道具)」が使われ、他にも「発財金」と呼ばれる道具によりお金を増やすご利益を授かるための金銭の貸し借りを神様と行えるのですが、その場合は廟を後にする際に「六色聖杯の道」を通ることで全身に財運を取り込められると信じられています。・大渓老茶廠(大渓旧製茶工場)大渓旧製茶工場は、当時の日本三井合名會社が1899年に台湾で開いた茶園で1926年に前身の角板山工場が建設され、1946年に大渓製茶工場へと名前を変えました。台湾の製茶を切り開き支えましたが1956年に大火災に見舞われ、半世紀近くの間廃墟となっていました。2010年に台湾農林有限公司により全面的な再建と修復が行われ、生産量は減少したものの現在も当時の工場の雰囲気と当時の製法にて製茶が行われています。・大渓老街(大渓旧市街)淡水河での水運が盛んだった頃、淡水川上流域にある大渓と台北との間で物資の交易が盛んに行われ、その後は外国からの商社も加わり次々と台湾との貿易を行うようになりました。そのうち大渓老街を囲む和平路・中央路・中山路周辺が栄え、大渓は1930年ごろまで台湾北部における商業の中心地でした。大渓の街並みはヨーロッパから伝わってきたバロック建築と中国の福建省からの伝統的な建築の二つの建築方法が織り成す繊細かつ華麗な表現で装飾されました。そんな昔の台湾の街並みが今も残る大渓老街には当時最盛期だった頃の雰囲気が今も残り、あたかもタイムスリップしたかのような感覚に浸ることができます。