一口に海外といっても、国内の遠方に行くよりもむしろ気軽に行ける国も存在します。まずは、2泊3日の短い日程でも無理なく行けるおすすめの海外旅行先をご紹介しましょう。
日本からの海外旅行先としては安近短の代表格ともいえる韓国。LCC(格安航空会社)も含めて便数が多く、航空券が比較的安いことから「安く海外に行きたい」と考えている人にぴったりです。
また、美容やカフェめぐり、韓流など女性に嬉しいコンテンツが揃っているので、趣味の合う友人と行く女子旅にもいいでしょう。東京~ソウル間の飛行時間は約2時間半、東京~釜山間の飛行時間は約2時間半。
2泊3日なら、行き先はソウルかプサンのどちらかに絞るのがおすすめです。広範囲に観光地が点在しているプサンに比べ、中心部にさまざまな観光スポットが集まっているソウルは、限られた時間を有効活用しやすいでしょう。
ノスタルジックな風景やおいしいご飯、優しい人々……何度行っても楽しい台湾も2泊3日の海外旅行にうってつけの旅先です。東京~台北間の飛行時間は約3時間半~4時間。初めての台湾なら台北を拠点にするのがおすすめ。
日本を朝早く出発し、現地を夕方以降に出発する旅程を組めば、2泊3日で『千と千尋の神隠し』の世界を思わせると人気の九フンにも足を延ばすことができます。
治安が比較的良く、親切な人が多いため、初めての海外旅行や海外ひとり旅デビューにも最適です。
歴史ある寺院や市場から、夜景で有名なヴィクトリア・ピーク、香港ディズニーランドなど多彩な観光スポットがある香港は、いるだけで元気をもらえる、活気あふれる国際都市。
伝統的な市場を散策したり、夜景やショーを鑑賞したりと、楽しみ方も幅広く、朝から晩まで盛りだくさんの1日が過ごせます。東京~香港間の飛行時間は約4時間~4時間半。
気の合う友人とわいわい過ごすのもいいですし、ひとりでマイペースに街歩きやグルメを楽しむのもいいでしょう。
日本から最も気軽に行ける海外ビーチリゾートのひとつがグアムです。東京~グアム間の飛行時間は4時間弱。海外ビーチリゾートとしては近いため、2泊3日でもマリンアクティビティや観光、ショッピングなどを満喫できます。
アクティビティやテーマパークが充実しているのでファミリーやグループでの旅行にぴったり。ホテルステイをメインにしたおこもり旅行なら贅沢な大人の休日にもいいですね。
南国ビーチリゾート派にはフィリピンのセブ島もおすすめです。東京~セブ間の飛行時間は約5時間。空港からプライベートビーチのあるリゾートホテルに直行すれば、2泊3日でも非日常のリラックスタイムが満喫できます。
グアムよりは若干遠いものの、物価が安いため、高級リゾートにもお手頃価格で宿泊できるのがセブの魅力。価格重視でビーチリゾートを楽しみたいカップルやグループは要チェックです。
2泊3日で無理なく行ける旅先となると東アジアが中心になりますが、復路は深夜便を活用して2泊4日の旅程にすれば、さらに選択肢が広がります。
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行き先によっては思いのほか近いベトナム。東京~ハノイ間の飛行時間は約5時間~6時間。東京~ダナン間の飛行時間は約5時間です。2泊4日の日程なら、街歩きが楽しい首都・ハノイまたは中部のビーチリゾート・ダナンを拠点にするのがおすすめ。
現地発ツアーやタクシー等を活用して、ハノイから世界遺産の景勝地・ハロン湾を訪れたり、ダナンを起点に世界遺産の古都・ホイアンに足を延ばしたりすると、1度で2倍楽しめるのではないでしょうか。
世界の旅行者を魅了してやまないタイも、1度は訪れたい国のひとつ。東京~バンコク間の飛行時間は約6時間~7時間半です。
バンコクは見どころが多い上、観光だけでなくグルメ、ショッピング、リラクゼーション、ナイトライフと何でも揃っているので、2泊3日なら無理せずバンコクだけに絞ったほうがいいでしょう。
関西国際空港からチェンマイへの直行便(飛行時間約5時間半~6時間)が出ているので、関空発なら古都チェンマイで寺院観光やマーケット、スパなどを楽しみながらのんびり過ごすのもおすすめです。
都市国家だけに、見どころがコンパクトにまとまっているシンガポールも短期間の海外旅行にうってつけ。
チャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートと、多民族国家らしいエスニックタウンを巡れば、わずか1日で世界旅行気分を味わうことができるほか、マリーナベイエリアでは、近未来的な水辺の風景が堪能できます。
東京~シンガポール間の飛行時間は約7時間。治安が良く、衛生状態も良いため、初めての海外旅行や初めての子連れ旅行でも安心です。
さまざまな旅先がある中でもひとり旅にイチオシなのが、日本から近く、観光、グルメ、ショッピングなどがバランス良く楽しめる台湾。
人と人との距離が近く、困っている人をほうっておけない人が多いので、ひとり旅ならなおさら現地の人のあたたかさに触れる機会が多いかもしれません。
親日家が多いことや歴史的な背景もあり、日本語ができる人も多いため、海外ひとり旅デビューにもぴったりです。
2泊3日の短い日程で海外旅行を楽しむには、事前準備やプランニングの工夫が欠かせません。そこで、2泊3日や2泊4日の短期海外旅行を満喫するためのポイントを以下にまとめました。
一番のポイントが、往路は朝早いフライト、復路は夕方以降の便や深夜便を利用するなどして、可能な限り現地滞在時間を最大化すること。直行便と経由便がある行き先の場合は、直行便を選ぶのが大前提です。
ホテルへの行き来に思わぬ時間を取られることのないよう、ホテルは行きたい観光地の近くや駅の近くなど、ロケーション重視で選びましょう。
どんなに工夫をしても、2泊3日でできることには限りがあります。あれもこれもと欲張るよりも、潔く行き先ややりたいことを絞ったほうが印象深い旅になります。
ホテルを移動すると、チェックイン手続きやパッキングなどに余計な時間を取られるだけでなく、荷物を持って移動するのも大変です。
近郊の街に足を延ばす場合でも、起点となる街に2連泊し、近郊の街には日帰りしたほうがラク、あるいは効率的に動ける可能性が高いでしょう。
公共交通機関で郊外に足を延ばす場合は、アクセスの方法や公共交通機関の時刻表をあらかじめ調べておくようにしましょう。
公共交通機関では行きにくい郊外や近郊の街を訪れる場合は現地発ツアーの活用も検討しましょう。個人で行くよりも、ツアーを利用したほうが時間を有効活用できる可能性大です。
2泊3日の海外旅行には何を持っていけばいいのでしょうか。着替えや洗面道具など国内旅行同様の持ち物に加えて、パスポートと滞在国のコンセント形状に合った変換プラグは必須。
パスポートのコピーやWi-Fiルータ(または海外SIMやe-SIM)、常備薬もあると安心です。また、機内用の防寒着や枕、スリッパなどがあると機内での時間をより快適に過ごせます。
スーツケースの容量は1泊あたり10Lが目安なので、2泊なら30L以下(SSサイズまたはSサイズ)を選ぶのが一般的です。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケースを選べば、バゲージクレームでの待ち時間がないため限られた時間をより有効に使えることに加え、ロストバゲージ等のリスクとも無縁です。ただし国際線の液体物の持ち込み制限には注意してください。
2泊3日や2泊4日の短い日程でも満喫できる海外旅行先は意外と少なくありません。現地滞在時間を有効に使えるように下調べをしたり、旅程を工夫したりして、身軽に週末海外を楽しんではいかがでしょうか。