
北半球と異なり、オーストラリアの12月は夏真っ盛り。気温は30度を超えることも珍しくなく、「サンタはサーフボードで波に乗ってやってくる」なんて言われています。当然、クリスマスの過ごし方や食文化も、日本のそれとはだいぶ異なるもの。
冬のクリスマスでよく見るような、ローストターキーやグレービーソースといった熱々の料理よりも、シーフードやフルーツたっぷりの冷たい料理が主役。家の中でする食事より、ビーチや公園に繰り出しBBQパーティーを楽しむ方がオージーらしい...。
また多文化国家であるこの国では、さまざまな国の料理が融合した、ユニークな食文化が育まれています。
Fri, 13 Feb 2026

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Sun, 18 Jan 2026

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ヒルトンシドニー

8.6/10
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Sydney CBD
69,375円
52,031円
©jr.photography16/shutterstock
オーストラリアのクリスマスと言って、まず思い浮かぶのが「プラウン」こと大ぶりのエビ。クリスマスには必ずテーブルに並ぶ、ザ・定番料理です。
スーパーではクリスマス直前になると、新鮮な生エビが山積みになり、多くの家庭が数キロ単位で購入していきます。例えばシドニー・フィッシュ・マーケットでは、毎年「クリスマス・36時間・シーフード・マラソン」を開催。12月23日〜24日までの36時間、ノンストップで営業し、約10万人もが訪れる一大イベントです。中でもいち早く売り切れるのが、プラウン。
調理法はシンプルに塩茹でして冷やし、レモンとシーフードソースで食べるのが一般的。またBBQで炭火焼きにすることもあります。エビの殻をむきながらビールを飲み、家族や友人と会話を楽しむ至福の時間。これぞオージー流クリスマスの醍醐味と言えるでしょう。
高級シーフードの「ロブスター」は、特別な日のディナーに欠かせません。特にタスマニアンロブスターは世界的に有名で、クリスマスには引っ張りだこ。高価なため、家族で一匹をシェアすることが多いです。
一方、モートンベイ・バグは日本ではあまり知られていませんが、オーストラリア特産のロブスターに似た甲殻類。ロブスターより手頃な価格で、甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。
どちらもシンプルにグリルして、ガーリックバターソースやレモンを絞って食べるのが王道。豪華な見た目と味わいで、クリスマスのテーブルを一気に格上げしてくれること間違いなし!
オーストラリアではクリスマス前になると、スーパーやブッチャーに巨大なハムが並びます。これを「クリスマスハム」と呼び、多くの家庭では丸ごと一本購入するのが伝統。
蜂蜜、ブラウンシュガー、クローブなどを表面に塗り、オーブンで焼きながら何度も塗り重ねていきます。すると外側はカリッと香ばしく、内側はジューシーな仕上がりに。クリスマスディナーのメインディッシュとして熱々で提供された後は、冷蔵庫で保管して数日間、サンドイッチやサラダの具材として楽しむのが一般的です。
またサイドディッシュにもこだわりたいところ。グリルした野菜やサラダなどで、食卓を華やかに彩りましょう。中でもイチオシは、蒸したアスパラガスとインゲン豆。濃厚なハムの味わいを、絶妙に引き立たせてくれます。
クリスマスの暑い日には、手軽に楽しめる「チーズボード」がぴったり。木製のボードやスレートプレートに、数種類のチーズ、クラッカー、ドライフルーツ、ナッツ、チョコレート、新鮮なフルーツなど... 美しく盛り付けましょう。オージーっぽさを際立たせたいなら、”ユーカリの小枝” を添えてもGOOD!
クリスマスシーズンには、特別なチーズセレクションがスーパーに勢揃い。トリュフ入りブリーやクランベリー入りチェダーなど、季節限定のアイテムも登場します。ワインと一緒に楽しむ前菜として、もしくはカジュアルなホームパーティーの主役として大活躍!
またオーストラリアではワイナリーが各地にあり、地元産のワインとチーズのペアリングを楽しむ文化が根付いています。クリスマスはちょっと贅沢な組み合わせを試す、絶好の機会と言えるでしょう。
サクサクした外側と、もっちり柔らかい内側のメレンゲケーキ「パブロバ」。オーストラリアとニュージーランドがその発祥を争う、オセアニア屈指のデザートです。
白いメレンゲの上に、生クリームをたっぷり絞る。その上にマンゴー、パッションフルーツ、ベリーなど、鮮やかなフルーツを贅沢に飾り付けます。人気の秘密は見た目の美しさ、口当たりの軽さ、涼やかな味わい。真夏のクリスマスに欠かせない逸品と呼べるでしょう。
家庭によって代々伝わるレシピがあったり、メレンゲの焼き方や飾り付けのフルーツに独自のこだわりがあったりと、オージーの心を掴んで離さない国民的デザートです。
イギリス発祥の「トライフル」は、層になった見た目が何とも美しいデザート。スポンジケーキ、カスタード、ゼリー、フルーツ、生クリームを透明なガラスボウルに幾重にも重ねて作ります。
オーストラリアのクリスマスでは、赤いベリー類や緑のキウイなど、クリスマスカラーを意識した鮮やかなフルーツを使うのが定番。また大人向けには、スポンジケーキにシェリー酒をしみこませるバージョンも人気です。
作り置きができるため、前日に準備しておけば、当日は他の料理に集中できるのも嬉しいポイント。ボリュームもあるので、大人数が集まるクリスマスパーティーにぴったり!
スポンジケーキをチョコレートでコーティングし、ココナッツをまぶした「ラミントン」。オーストラリアの国民的スイーツとも呼ばれ、クリスマスシーズンには特別バージョンが登場します。
通常のチョコレート味に加えて、赤いベリージャムを中に詰めたり、ホワイトチョコレートとイチゴパウダーでピンク色に仕上げたり... 華やかなアレンジが施されます。一口サイズの小さなものから、ケーキサイズの大きなものまで様々。
オージーにとって懐かしい味であると共に、海外の友人への贈り物にもぴったり。オーストラリアらしさを物語るスイーツです。
イギリスからの移民によってもたらされた「ミンスパイ」は、クリスマスシーズンになるとカフェやスーパーに並ぶ伝統菓子。中身は肉ではなく、「ミンスミート」と呼ばれる甘い具材。リンゴ、レーズン、オレンジピールなどのドライフルーツを、シナモンやナツメグといったスパイスで煮込みます。
小さなタルト生地に詰めて焼き上げたミンスパイは、粉砂糖を振りかけて提供されることが多く、紅茶やコーヒーと一緒に楽しむのが定番。クリスマスのティータイムには欠かせません。
オーストラリアでは、伝統的なレシピに加えて、マンゴーやパッションフルーツなど、現地の果物を加えたアレンジバージョンも人気があります。
イギリス発祥のリッチなクリスマスデザート「プラムプディング」。ドライフルーツ、ナッツ、スパイスがたっぷり入った蒸しケーキで、しっとり濃厚な味わいが特徴です。
中でも特別なのが「ファイヤープディング」と呼ばれる、ブランデーをかけて火をつける演出。暗い部屋に青い炎がゆらめく光景は、クリスマスならではの特別なひととき。
また暑い夏のクリスマスには、冷やしたアイスクリームやカスタードと一緒に食べるのがおすすめ。イギリスの伝統とオージースタイルが融合した特別な一皿を、ぜひご堪能あれ!
オーストラリアのクリスマスといえば、やっぱり「BBQ」! 12月25日には家族や友人が集まり、ビーチや公園のバーベキューエリアで、豪快に食材を焼く光景が広がります。
定番はジューシーなビーフステーキやラムチョップ、「スナッグ」と呼ばれるソーセージ、そして新鮮なシーフードなど。香ばしく焼ける匂いがあたりに漂えば、食欲はもう最高潮に!
サイドディッシュにはポテトサラダやコールスロー、フレッシュなグリーンサラダを選べば野菜不足も解消。冷えたビールやワイン片手に、開放的な屋外で楽しむカジュアルスタイルこそ、オージークリスマスの醍醐味です。
オーストラリアの大手スーパー「Woolworths」や「Coles」では、クリスマス前になると特設コーナーが登場。ここでは時間がない人向けの便利な商品を、多数見つけることができます。
オーストラリアのクリスマスパーティーに招かれたら、「BYO(Bring Your Own)」のルールを確認しましょう。多くの場合、飲み物は各自持参するスタイルです。また「ポットラック形式(料理を一品持ち寄る)」の場合も。
服装は基本的にカジュアル。特にBBQの場合は、ビーチサンダルにショートパンツといった夏らしいスタイルが一般的。日差しが強いので、帽子や日焼け止めも忘れずに。
ビーチや公園でBBQをするなら、絶対に負けられない戦いがある...! 人気のスポットではクリスマス当日、日の出前から場所取り合戦が繰り広げられるので、早めの行動がカギ。
食事の後はビーチバレーやクリケットなど、みんなで楽しめるアクティビティを用意すると、さらに盛り上がります!
オーストラリアで過ごした14年間で気づいたのは、クリスマスの食卓がその国の気候や文化、歴史を映す鏡だということ。イギリス由来のプラムプディング、オーストラリア生まれのパブロバ、開放的なBBQスタイルまで... 多文化国家ならではの個性が表れています。
特に印象的なのは、固定観念にとらわれず、ライフスタイルに合わせて進化する食文化。近年はヴィーガンメニューやローカル食材を取り入れる動きも。
そして何よりのスパイスは、この国の美しい大自然。あなたもぜひ、オーストラリアでクリスマスを体験してみてください。きっと忘れられないひとときになるはずです。






