バリ島での3泊4日の旅行にかかる予算は、約15~25万円。利用する航空会社やホテル、現地でのアクティビティや交通経路などによって変わってきますので、あくまで目安としてとらえてください。
また、バリ島での2泊3日の旅行にかかる予算は、約7~15万円。バリ島は日本から直行便で約7~8時間、経由便では9~15時間程度かかります。例えば、成田空港からデンパサール(ングラ・ライ)国際空港までは、約7時間のフライトで、夜発・早朝着の便が多くなっています。
フライト時間が長いので、2泊3日ではバリ島滞在時間が限られてしまうので、3泊4日からの計画をおすすめします。とはいえ、「時間がないけれど遊びたい!」という人は3連休を利用した2泊3日でも十分行ける場所ですよ。
ここからは、バリ島での3泊4日の旅行にかかる費用を詳しく解説していきますので、ぜひ一通りチェックしてみてください。出発前、滞在中に分けてご紹介します。
日本から、バリのデンパサール国際空港(ングラ・ライ国際空港)までの往復代の目安を見ていきましょう。
●フルサービスキャリア(直行便):20万円~100万円
●フルサービスキャリア(乗継便):8万円~100万円
●LCC(乗継便):6万円~10万円
後ほど詳しく解説しますが、ローシーズン(閑散期)とハイシーズン(繁忙期)とでは大きく価格が変わります。またフルサービスキャリアとLCC、直行便か乗継便かによっても変わってきます。
安価に抑えるなら、「ローシーズンの2月~5月、9月~11月」「LCC」「乗継便」を選びましょう。また早割やタイムセールを利用すればさらに安くなります。
フルサービスキャリアでは、基本的に機内食やドリンクが無料提供されるのが一般的ですが、LCCでは有料のこともあります。
またフルサービスキャリアは座席モニターがあることもありますが、LCCではないのが一般的です。そしてLCCではシートが狭い傾向があったり、預け入れ手荷物が有料だったりすることもあるので、押さえておきましょう。
バリ島に観光目的で滞在する場合、各種ビザが必要です。滞在目的によって変わりますので、確認しておきましょう。
●到着ビザ VOA
観光目的の場合は、到着ビザのVOAを取得します。バリ島に入国する際に料金を支払います。
2025年5月現在、VOAは約500,000ルピア(約5,000円)です。事前にオンラインで取得できるeVOAは便利ですが、クレジットカード払いなので手数料がかかる点は注意しましょう。
入国時には、観光税として、2025年5月現在1人あたり150,000ルピア(約1,300円)を支払う必要がありますのでVOAと合わせて覚えておきましょう。
次に、滞在中の費用の目安をご紹介します。
宿泊代は、ホテルのタイプ・ランクごとに異なります。2名1室・1泊の料金相場はこちら。
●ゲストハウス 2,000円~
●ヴィラ 1万~2万円
●3つ星ホテル 5,000~7,000円
●高級リゾート 5万~25万円
朝食付きプランを選ぶと、朝食代の節約にもなるのでおすすめです。
●ナシゴレン(炒めご飯):約20,000ルピア~(約180円~)
●サテー(串焼き):約25,000~60,000ルピア(約220円~520円)
●ナシチャンプルー(ご飯におかず数種類を合わせたミックスプレート):20,000~50,000ルピア(約180~440円)
●バビグリン(豚の丸焼き):約60,000~120,000ルピア(約220円~1050円)
一食あたりの目安は2,000円~3,000円程度。代表的なローカルフードやその他のフードの価格相場はこちら(レストランによって異なります)。
●ナシゴレン:78,000ルピア(約700円)
●シーザーサラダ:90,000ルピア(約800円)
●ライスターフェル(ライス+おかずの皿盛り):1人あたり190,000ルピア(約1,700円)
●ナシゴレン:360,000ルピア(約3,000円)
●バタゴール(魚のすり身の揚げ物):220,000ルピア(約1,900円)
●ライスターフェル(シェアスタイルで楽しむインドネシアの伝統小皿料理):2人当たり1,820,000ルピア(約16,000円)
※為替レートは2025年5月現在のものです。
バリ島では電車が走っておらず、バスもそれほど普及していません。そのため主な移動手段は車やバイクです。観光客はタクシーやレンタルバイクが選択肢となります。
●空港送迎タクシー(固定料金):
クタ行き 150,000ルピア(約1,300円)、ウブド行き 500,000ルピア(約4,300円)
●タクシー:
初乗り料金 7,500ルピア(約70円)
●Grab(配車アプリ):
クタ行き 100,000ルピア(約900円)、ウブド行き 300,000ルピア(約2,600円)
●レンタルバイク:
小型車 1日あたり 70,000~100,000ルピア(約600円~約900円)
大型車 1日あたり 100,000~200,000ルピア(約900円~約1,700円)
バリ島滞在中もスマートフォンを利用するには、バリ島でつながるSIMカードかeSIMを手配すれば利用できます。料金は、キャリアやデータ通信・音声通話などの内容、利用期間によって異なります。以下はデータ通信の利用料金の例です。
●SIMカード:
A社 30日間 8GB/28,000ルピア(約250円)
B社 30日間 20GB/75,000ルピア(約660円)
●eSIM:
C社 5日間 無制限(スピード制限あり)/990円(税込)
D社 30日間 5GB/2,280円(税込)
続いて、バリ島の人気スポットの入場料を見ていきましょう。
●ウルワツ寺院:50,000ルピア(約450円)
●タナロット寺院:75,000ルピア(約700円)
●ティルタエンプル:75,000ルピア(約700円)
現地でのオプショナルツアーの相場を知るために、例を3つご紹介します。
ゴーグルを装着し、顔を水面につけて水中の様子を眺めながら遊泳を楽しむマリンスポーツです。
ゴムボートをこいで川下りをするアクティビティです。
日の出を眺めながらのトレッキングです。現地でのオプショナルツアーは、旅行手配時に日本から、インドネシアをはじめとする東南アジア地域に強い旅行予約サイト「Traveloka(トラベロカ)」などで手軽に予約ができるので、手配しておきましょう。検索すれば写真とアクティビティの内容がわかるので便利ですよ。
バリ島ではスパでマッサージを受けるなどリラクゼーションを堪能することも可能。ローカルスパと高級スパの価格例を見てみましょう。
●バリニーズマッサージ+フラワーバス+シロダーラ(頭部のトリートメント)など 150分/1,310,000ルピア(約12,000円)
●バリニーズマッサージ+シロダーラ 120分/1,029,000ルピア(約9,000円)
・バリニーズマッサージ 75分/1,800,000ルピア(約16,000円)
・ボディトリートメント 75分/2,025,000ルピア(約18,000円)
おすすめは、バリ島ならではの伝統的なオイルを使った「バリニーズマッサージ」。ゆったりとリラクゼーションを楽しめます。
バリ島の定番のお土産は、伝統的なアタというシダ科の植物を使った製品やコスメ、コーヒーなど。価格相場はこちらです。
●アタ製品:
かごバッグ:500,000ルピア(約4,500円)
コースター:20,000ルピア(約180円)
ティッシュボックス:300,000ルピア(約2,600円)
●バリコスメ:
ヘアオイル:100,000~200,000ルピア(約900~1,800円)
ヘアカラー:15,000ルピア(約130円)
シャンプー:180,000ルピア(約1,600円)
化粧水:160,000ルピア(約1,400円)
●バリ産コーヒー:25,000~50,000ルピア(約220~450円)
お土産のコストを抑えるなら、市場やスーパーでの買い物がおすすめです。
続いては、バリ島の3泊4日の予算をシミュレーションしてみましょう。旅行スタイルによってかなり差が出ますので、スタイルごとの予算をチェック。旅行プランを練る際の参考にしてみてくださいね。
節約派の予算は、約10万~13万円となります。安く済ませるには、まず航空券代をLCCで抑えましょう。ただし、LCCは乗継ぎなどのトランジットの回数が増える傾向があるため要注意。トランジットがあるとバリ島に着くまでに、より時間を要します。
例えば、ハノイ経由でバリ島のデンパサール国際空港まで行く場合、まず東京からハノイまで5時間半程度で移動し、翌朝の朝10時発まで1泊しなければなりません。そしてデンパサール国際空港には夕方16時半着となります。つまり、トータルで31時間かかることになります。費用と所要時間、環境のバランスを考えて選択しましょう。
宿泊はゲストハウス、食事はローカルワルンを利用すればコストを抑えられます。観光も特別なオプショナルツアーは組まずに、街歩きや無料の観光スポットを利用するといいですね。
スタンダード派の予算は、約15万~18万円です。航空券はフルキャリアを利用して、ホテルは1泊5,000~1万円程度の中級ホテルを利用し、朝食付きを選びます。オプショナルツアーは1回参加。その他の食事はローカルワルンで地元グルメを楽しみます。
贅沢派の予算は、約20万~25万円です。高級リゾート泊でリゾート施設内のスパも利用する想定です。また日本語ガイド付きの専用車は8時間で1万~1.5万円程度で、3日間利用すると3万~4.5万円程度です。さらにサービスを追加することもできるので、予算に応じて検討しましょう。
バリ島旅行には、ハイシーズン(繁忙期)とローシーズン(閑散期)があり、時期によって航空券代やホテル代が大きく変動します。それぞれの期間と価格相場を押さえておきましょう。
時期:
●7月中旬~8月末(夏休みシーズン/欧米のホリデー時期)
●12月中旬~1月初旬(クリスマス・年末年始)
特徴:
この時期は航空券・ホテル代が高騰します。通常期の1.5倍~2倍になることもあるので注意しましょう。人気観光地やビーチ、レストランが混雑し、不便さを感じることもあります。天候は乾季に該当する時期なので、ベストシーズンといえます。海の様子も穏やかで観光にぴったり。ただし、8月は夏休みで航空券が高騰しやすいため、3カ 月前までに予約をしておきましょう。
時期:
●2月~5月(GW除く)
●9月~11月(特に10月・11月は穴場)
特徴:
この時期は、航空券・ホテル代が割安になります。航空会社がタイムセールや特別割引を行っていることも多いので、こまめにチェックしておき、お得な時期に購入しましょう。
観光地は比較的空いているので、快適に過ごせそうです。天候は比較的安定していますが、11月以降は雨季の始まりなので、その時期を避けるか、雨具の準備を万全にするかしましょう。
バリ島の3泊4日を想定した費用相場や予算シミュレーションなどをご紹介しました。各相場を把握しつつ、旅行の目的やスタイルに合わせて、予算を立てましょう。
2人以上で行く場合、ホテル代や交通費をシェアできるため、1人あたりのコストは割安になりやすくなります。ぜひ楽しくお得なバリ島旅行を計画しましょう。