バリ島の物価はどのくらいなのでしょうか。バリ島の貨幣は「インドネシアルピア(ルピア)」です。「IDR」「Rp」と略されることもあります。
2025年5月現在の為替レートは、1円=110〜115ルピアです。目安として具体例を通して日本とバリ島の価格をご紹介します。
●ミネラルウォーター(約500ml)
バリ:約5,000ルピア(約40円)
日本:約100円
●マクドナルドのビッグマック
バリ:約36,000ルピア(約320円)
日本:約440円
●スターバックスコーヒーのコーヒー(トールサイズ)
バリ:約46,000ルピア(約450円)
日本:約390円
●ワルン(ローカル食堂/カフェ)の飲食物
・コーヒー
バリ:約25,000ルピア(約220円)
日本:300円前後
・ナシゴレン
バリ:約20,000~80,000ルピア(約180円~720円)
日本:800~1,000円
・ビンタンビール(小瓶)
バリ:約20,000ルピア(約180円)/観光地では約25,000ルピア(約225円)
日本:300~400円
・タクシー初乗り料金
バリ:約7,500ルピア(約70円)
日本:500~700円
・ローカル店でのマッサージ(1時間)
バリ:約100,000ルピア(約900円)
日本:4,000~5,000円前後
※すべて税別。
これだけを見ても、かなり安価ですよね。実際にはお店やサービスによって異なりますので、あくまで目安としてとらえましょう。
バリ島では、どのくらいの旅費がかかるのか気になる人も多いのでは。そこで節約派、中間層、ラグジュアリー派の3つの旅のスタイルごとの、航空券代を含めた3泊4日の大まかな旅費と、1日あたりにかかる費用をご紹介します。
●航空券代を含めた3泊4日のトータル費用(※2025年9・10月出発 ※2025年6 月上旬の価格)
旅費予算:47,000〜54,000円
●航空券代:約37,000円~39,000円(往復) ※LCC乗り継ぎ便の場合
●1日あたりの費用
宿泊:ゲストハウスやホステル(1,000~2,500円)
食事:ローカルワルンや屋台(1日1,000円程度)
交通:配車アプリGrab活用(1日500~1,000円)
合計:1日あたり3,000~4,500円
※バイクレンタル という手段を考える人もいるかも知れませんが、インドネシアでは、日本発行の国際運転免許証が使えません。バイクを借りることは可能ですが、無免許だと保険対象外はもちろん、全て自己責任となるため、おすすめはできません。
●航空券代を含めた3泊4日のトータル費用(※2025年9・10月出発)
旅費予算:106,000〜143,000円
●航空券代:約73,000円~(往復 ガルーダ・インドネシア航空 ※2025年6 月上旬の価格)
●1日あたりの費用
宿泊:3つ星ホテルやヴィラ(6,000~15,000円)
食事:カフェ・観光客向けレストラン(1日2,000~3,000円)
交通:タクシーやドライバー付きチャーター(1日3,000円程度)
合計:1日あたり10,000~20,000円
●航空券代を含めた3泊4日のトータル費用(※2025年9・10月出発)
旅費予算:178,000〜287,000円
●航空券代:約73,000円~(往復 ガルーダ・インドネシア航空 ※2025年6 月上旬の価格)
●1日あたりの費用
宿泊:5つ星ホテルやプライベートヴィラ(20,000~50,000円)
食事:高級レストランやホテル内ディナー(1日5,000~10,000円)
スパ・アクティビティ・専属ガイドなど追加費用:(各10,000円~)
合計:1日あたり30,000~60,000円以上
これらはあくまで目安であり、実際には航空券代も含まれますので、実際の価格は正確な情報を調べて合計額を算出し、旅行の計画を立てましょう。
続いて、バリ島の物価にまつわる、得する情報や注意点などをご紹介します。
ルピアは、1万円=約100万ルピア程度となり、桁が多くゼロが並ぶため、例えば「50,000ルピア(約500円)」と「500,000ルピア(約5,000円)」は間違えやすいです。支払いの際はしっかりと値札やメニューなどの値段表記を確認しましょう。
また「K」という単位が使われることがあります。例えばワルンのメニュー表に「15K」と表記されていて、はじめは何のことかわからないかもしれません。これは省略されている表記方法です。「1K=1,000ルピア」です。つまり「15K=15,000ルピア」となります。「K」を見かけたら、「ゼロを3つ後ろにつける」と覚えておきましょう。
日本円からルピアに両替する際、路面に存在する両替所はできるだけ避けるべき。中には不正な計算をする業者も存在するためです。両替してみたら「レートが高すぎる」「手数料無料を強調しすぎる」ということも。安全なのは、「Authorized Money Changer」の表示がある店舗や銀行、空港の両替所です。
バリ島をはじめとして、インドネシアには公式にチップ文化はありませんが、ホテルのポーターやスパ、観光ガイド、ドライバーなどにはチップを渡すのが一般的です。目安は1回につき10,000~20,000ルピア(約90~180円)程度です。渡すと喜ばれるので、ぜひ渡しましょう。
バリ島では、ローカル向けの価格と、観光客向けの価格に大きな差があります。特に飲食店の価格には注意しましょう。
飲食店を例に挙げると、ローカル向けのワルンでは1食200円程度ですが、観光客向けのリゾート内レストランでは3,000~5,000円することもあります。利用する店舗によって物価の印象はかなり変わるので注意しましょう。
バリ島の都市部や高級ホテル、チェーン系レストランでは、VisaやMastercardなどのクレジットカードを利用することができることが多いですが、屋台やワルン、一部のスパ、小さな土産店などでは現金しか使えないことが多いです。カードだけでなく、10,000ルピア札など小額紙幣も多めに用意しておきましょう。
バリ島では、観光タクシーよりも安く移動できるのが、「Grab(グラブ)」や「Gojek(ゴジェック)」などの配車アプリのタクシーです。
目的地までの料金が事前に確定するので、乗車後にぼったくりにあう心配もありません。特に短距離の移動や空港送迎に便利です。アプリをインストールしてアカウント登録すれば使えるようになります。
バリ島の旅を少しでもお得にしたいと思ったら、ぜひ次のポイントを押さえておきましょう。
航空券代をできるだけ下げるには、バリ島のローシーズン、つまり閑散期を狙うのがおすすめです。
バリ島のローシーズンは2月~5月(GW除く)と9月~11月で、特に10月・11月は穴場です。大手航空会社は往復10万円~、LCCでは往復50,000円~が目安です。
ローシーズンは観光地が比較的空いており、天候も比較的安定しています。11月以降は雨季の始まりなので注意しましょう。
逆にハイシーズン(繁忙期)は7月中旬~8月末、12月中旬~1月初旬で航空券・ホテル代が高騰し、通常の1.5倍~2倍になることもあります。
先ほどもお伝えした通り、節約したいのか、贅沢に過ごしたいのかなど旅のスタイルによって、宿泊や移動手段は自由に選ぶことが可能です。ローカル向けと観光客向けとでは大きく値段が変わるので、何を重視するかをよく検討しましょう。
地元グルメを安価に楽しむなら、ローカル食堂のワルンを味方につけましょう。庶民的で安価なローカル料理を提供しており、ローカルならではの雰囲気も楽しめます。ぜひインドネシア料理を楽しみましょう。衛生面が不安なお店もありますので、できるだけ知名度の高いお店を選ぶのをおすすめします。
お土産や雑貨などのショッピングは、市場や露店でまとめ買いして安価に済ませましょう。市場や露店は手作りの工芸品やジュエリー、伝統的な織物、地元グルメなど地元文化をたっぷり楽しめます。高級店にはない魅力が感じられるはず。
バリ島の物価の概要から、スタイル別の旅行費用まで、バリ島を安価に楽しく旅する際のヒントをお届けしました。何しろ日本の3分の1程度というのは気になりますよね。ぜひコスパの良い充実した旅の計画のヒントにしてみてくださいね。