バリ島は美しいビーチや豊かな文化で世界中の旅行者を魅了する観光地ですが、一方で観光客をターゲットにした軽犯罪や詐欺も少なからず存在します。
この記事では、バリ島で注意すべき犯罪や詐欺の具体例とその回避術、さらに安全に過ごせるエリアについて徹底的に解説します。
【画像】
バリ島では観光客を狙った犯罪が一定数報告されています。
とくに人の多い観光地やナイトスポットでは注意が必要です。
ここでは、現地でよくある犯罪・詐欺パターンを紹介し、それぞれの回避方法を解説します。
まずバリ島で頻発する7つの軽犯罪について、詳しく解説します。
旅行前にぜひチェックしておきましょう。
①スリ <リスク度:★★★>
人気観光地(クタ、ウブド市場、空港など)では人混みに紛れてバッグのファスナーを開けられ、財布・スマホ・パスポートが抜き取られるケースが後を絶ちません。
特にリュックは狙われやすく、背後に注意が向かない分リスクが大きくなります。
【予防策】
バッグは常に体の前で持ちましょう。
ファスナー付きの斜めがけバッグが理想で、簡単に開けられない構造のものを選ぶのをおすすめします。ショッピング中も常にバッグに手を添えておく習慣をつけましょう。
【被害にあったら】
被害に気づいたらすぐにクレジットカードの停止手続きを行いましょう。
その後、最寄りの観光警察へ行って被害届を提出。
パスポートを失った場合は、在デンパサール日本国総領事館にも連絡をしましょう。
バリ・クライシス・センターでは、観光客や在住外国人が 犯罪被害・事故 などに遭遇した際に、相談やサポートを受けることができます。
【被害後の連絡先】
警察:110(市外局番なし)※緊急時
観光警察:0361-224-111
在デンパサール日本国総領事館:0361-227-628 ※国外からは(国番号62)-361-227-628
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
②置き引き <リスク度:★★>
カフェ・レストラン・空港などで、貴重品を入れたバッグを椅子や足元に置いたまま席を離れ、戻ったら荷物ごと消えていたという報告が多数あります。
特に空港の搭乗前エリアやフードコートで多発しています。
【予防策】
席を立つ際は、必ず誰かに荷物を預けるか、持っていくこと。
椅子の背にかける、足元に置くだけでは危険です。バッグは身体にかけたままがベストです。
【被害にあったら】
すぐに店舗スタッフに報告し、その場で防犯カメラ映像を確認できるか尋ねてください。
その後、地元警察とホテルスタッフにも連絡しましょう。
【被害後の連絡先】
警察:110(市外局番なし)※緊急時
観光警察:0361-224111
在デンパサール日本国総領事館:0361-227628 ※国外からは(国番号62)-361-227628
バリ・クライシス・センター:0361-251177
③バイクひったくり <リスク度:★★★★>
特に夜間や人通りの少ない道で発生しやすく、バイクに乗った犯人が急接近し、肩掛けバッグやスマホを奪って逃走します。
転倒やケガを伴うこともあります。
【予防策】
車道側に荷物を持たない・スマホを手に持ったまま歩かないようにしましょう。
夜はGrab(配車アプリ)を使い、安全なドライバーと車で移動するのが無難です。
【被害にあったら】
近くにいる人に助けを求め、できるだけ早く警察へ通報してください。
スマホを盗られた場合は、GPS機能を使って遠隔操作で位置を確認し、ロックしましょう。
【被害後の連絡先】
警察:110(市外局番なし)※緊急時
救急車:118
観光警察:0361-224-111
在デンパサール日本国総領事館:0361-227-628 ※国外からは(国番号62)-361-227-628
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
BIMC HOSPITAL(ビーアイエムシーホスピタル)/24時間 クタエリア:0361-761-263
BIMC HOSPITAL(ビーアイエムシーホスピタル)/24時間 ヌサドゥアエリア:0361-300-911
④ビーチ盗難 <リスク度:★★>
サーフィンや海水浴中に、砂浜に置いたスマホ・財布・GoProなどの荷物が盗まれるケースがあります。
特に団体客で気が緩みやすい時に狙われやすいので注意が必要です。
【予防策】
海に入るときは貴重品を防水ポーチに入れ、体から離さないでください。
友人と交代で海に入るなど「見張り役」を常に確保しておくと良いでしょう。
【被害にあったら】
近くのライフガードにすぐ報告し、最寄りの警察にも連絡しましょう。
ビーチ周辺の監視カメラ映像が確認できる可能性もあります。
【被害後の連絡先】
警察:110(市外局番なし)※緊急時
観光警察:0361-224-111
在デンパサール日本国総領事館:0361-227-628 ※国外からは(国番号62)-361-227628
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
⑤レンタルバイク部品盗難 <リスク度:★★★>
バリ島ではレンタルバイクを利用する観光客も多い一方で、返却時に「ミラーが割れている」「ウインカーが壊れている」などと指摘され、不当に高額な修理代を請求されるトラブルが報告されています。
実際には借りた時点ですでに破損していたケースも少なくありません。
【予防策】
借りる前にバイク全体の写真を複数アングルで撮影し、破損箇所がある場合は契約前にスタッフに確認させましょう。
返却時にも再度写真を撮っておくと安心です。
【被害にあったら】
修理代金を請求された場合、納得できなければその場で支払わず、観光警察に相談します。
強い態度に出る業者もいるため冷静に対処しましょう。
【被害後の連絡先】
観光警察:0361-224-111
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
⑥ATMスキミング <リスク度:★★★>
ATMのカードスロットに不正な読み取り装置が仕掛けられ、カード情報が盗まれたのちに不正引き出しが行われる手口です。
特に、街中の路面に設置されたATMや、小型の機械で被害が報告されています。
【予防策】
モールや銀行、空港内など監視カメラ付きの明るい場所に設置されたATMを使いましょう。
カード挿入口が緩んでいたり不自然な形状をしている場合は利用しないでください。
【被害にあったら】
被害が発覚したらすぐにカード会社へ連絡し利用停止しましょう。
現地の銀行や警察にも報告を行い、証明書を取得することで返金対応がスムーズになります。
【被害後の連絡先】
観光警察:0361-224-111
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
各カード会社の国際窓口
⑦酔っ払い客狙いの盗難(金品抜き取り) <リスク度:★★★★>
バーやクラブで深酒をしてしまった観光客が、スマートフォンや財布を盗まれるケースが報告されています。
酔って寝込んでしまったり、判断力が鈍った隙を狙われ、気づかないうちに所持品を抜き取られることが多く、ホテルに戻ってから被害に気づくことも少なくありません。
【予防策】
飲み過ぎには注意し、特に初対面の現地人にお酒を勧められた場合は警戒しましょう。
帰宅時は正規のタクシー会社やGrabを使います。
1人行動よりグループ行動がおすすめです。
【被害にあったら】
万が一、盗難に遭ってしまった場合は、すぐに最寄りの警察署に被害を届け出てください。
スマートフォンを盗まれた際には、速やかにリモートロックや位置情報による追跡を行い、二次被害の防止に努めることが重要です。
【被害後の連絡先】
警察:110(市外局番なし)※緊急時
観光警察:0361-224-111
バリ・クライシス・センター:0361-251-177
バリ島では、観光客を狙った巧妙な詐欺が行われています。
以下に紹介する4つの詐欺は、実際に多くの旅行者が経験した事例です。
被害を未然に防ぐためにも、対処法を事前に押さえておきましょう。
①偽警官による検問
観光エリア周辺や、人通りの少ない道路では、警察官を名乗る人物による検問が行われるケースがあります。
彼らはパスポートや国際免許証の提示を求めたうえで、「違反している」と一方的に言いがかりをつけ、罰金をその場で現金で支払うよう求めてくるのが特徴です。
しかし、こうした行為は正式な取り締まりとは異なる可能性が高いため、冷静な対応が必要です。
【見抜くコツ】
本物の警官であれば、必ず「IDバッジ(身分証)」や「制服の階級章」「どこの警察署所属か」が明確に提示されます。
正当な職務執行であれば、理由や違反内容を説明され、支払いは警察署内で行うのが通常です。
逆に、その場での現金支払いを求めてきたり、高圧的な口調で罰金を脅す、曖昧な英語で対応する、薄暗い道ばたで検問をしているといったケースは、偽物の可能性が高いため要注意です。
【取るべき行動】
万が一、警官を名乗る人物に罰金を要求された場合は、まず冷静に「警察署で正式に支払います」と伝えましょう。
同時に、相手に身分証(IDカード)を提示するよう求め、スマートフォンで記録(写真や動画)を取ることも自衛手段になります。
正当な警察官であれば、そうした要求にも協力的に応じてくれます。
もし相手がそれを嫌がるようなら、偽警官の可能性が高まります。
すぐにその場を離れ、近くの人やホテルスタッフに相談しましょう。
②タクシー料金水増し
バリ島では、空港や観光地周辺でタクシーの料金トラブルが多発しています。
特に、客引きをしてくる運転手に誘導されて乗車した場合、目的地に到着した後に高額な料金を請求されることがあります。
こうしたタクシーはメーターを使用せず、「レートが変わった」「お釣りがない」などといった言い訳をして、支払いをごまかそうとすることも珍しくありません。
【見抜くコツ】
まず車体に「Blue Bird(ブルーバード)」と明記された正規のメータータクシーを選ぶことが基本です。
メーターが設置されていない車や、乗車前に金額を尋ねてもはっきり答えずに話をはぐらかすドライバーには注意が必要です。
また、観光客だけを狙ってしつこく話しかけてくる運転手にも警戒してください。
【取るべき行動】
安全に移動するためには、正規のメータータクシーか、信頼性の高い配車アプリ「Grab」の利用をおすすめします。
乗車前には、目的地・料金・支払い方法についてきちんと確認し、可能であればスマートフォンなどで記録を残しておくと安心です。
万が一、不当な金額を請求された場合は、すぐに支払うのではなく、その場で落ち着いて対処し、地元の警察に相談するようにしましょう。
③通貨トリック
インドネシアルピアはゼロが多く、10,000ルピアが約100円、100,000ルピアが約1,000円(※レートによる)と、日本人にとっては桁数の感覚がつかみにくい通貨です。
この特徴を悪用し、たとえば1,200,000ルピア(約12,000円)を渡すべきところを、わざと120,000ルピア(約1,200円)しか渡さずにごまかしたり、店員が「100,000ルピア」と言いながら、実際には10,000ルピア札を渡すなどの手口が報告されています。
【見抜くコツ】
お釣りを受け取る際には「50,000(フィフティサウザンド)」など紙幣の額面を自分の口でも声に出して確認しましょう。
また、金額だけでなく紙幣の色や印字された数字をしっかりと確認することが重要です。
【取るべき行動】
事前に紙幣のデザインや額面がわかる写真をスマートフォンに保存しておくと、現地での判別がしやすくなります。
両替をする場合は、街中の怪しい両替商ではなく、公認の銀行や空港内の正規カウンターを利用するのが安心です。
万が一、被害に気づいた場合には、その場ですぐに指摘し、相手が応じない場合は証拠として会話や紙幣の様子をスマホで記録し、警察に相談しましょう。
④偽SIMカード販売
バリ島を訪れる旅行者の間で時折見られるトラブルの一つが、偽SIMカードの販売です。
空港の出口付近や観光地の路上で、「安くて使えるSIMカードがあるよ」と声をかけられ、つい購入してしまった結果、実際にはデータ通信ができなかったり、開通していなかったり、あるいは期限切れで使えなかったというケースが報告されています。
【見抜くコツ】
こうした被害を防ぐために知っておきたいのが、インドネシアではSIMカードの使用にパスポート登録が義務化されているということです。
正規に販売されているSIMカードは未開封の状態で封がされており、開通時に本人確認やパスポート情報の登録が必ず求められます。
これに対して、街中で「すでにアクティベート済み」として売られているSIMカードは、正規の手続きを経ていない可能性が高く、購入を避けたほうが安全です。
【取るべき行動】
トラブルを未然に防ぐためには、SIMカードは空港内の公式プロバイダーのカウンター、または大手通信会社のショップで購入するのが基本です。
購入時には、パスポート登録のサポートがあるか、開通手続きまで対応してくれるかをしっかり確認してから契約しましょう。
万が一、すでに購入したSIMカードが使えない場合は、最寄りの通信会社の正規ショップで再登録を依頼するか、改めて正規品を購入し直すのが賢明です。
不審な販売員からは距離を取り、安心して使えるSIMカードを選ぶことが、トラブル回避の第一歩になります。
観光客を狙った危険な体調トラブルも実際に発生しています。
特に「ドリンクスパイク(昏睡強盗)」や「メタノール混入酒」は命に関わるケースもあり、決して他人事ではありません。
ここでは、現地でよくある2つのシーンに焦点を当て、万が一のときにどう対応すれば命を守れるのかを具体的に紹介します。
①ドリンクスパイク(昏睡強盗)
飲み物に睡眠薬や向精神薬を混入される犯罪のことです。
特にバーやクラブ、ビーチパーティーなど、開放的な雰囲気の中で発生しやすく、バリ島でも観光客が被害に遭うケースが報告されています。
薬が効き始めると意識がぼんやりし始め、判断力が低下します。
その隙に財布やスマホ、パスポートなどが盗まれるというのが典型的な手口です。
最悪の場合、命の危険すらある非常に悪質な犯罪です。
【症状チェック】
薬物が体に入ると、急激な眠気や意識の混濁、吐き気やめまいといった異常が現れます。
中には、飲んだ記憶が飛んでいたりすることもあります。
こうした犯罪は命の危険すらあるため、十分な注意が必要です。
【予防のポイント】
自分の飲み物から目を離さないことが大原則です。
知らない人から飲み物をもらうのは絶対に避け、グラスは常に手元に置いておきましょう。
トイレに立つ際は、新しくドリンクを注文するのが安全です。
もし「気分がおかしい」と少しでも感じたら、すぐに友人に連絡を取り、助けを求めてください。
【被害にあったら】
万が一被害に遭ってしまった場合は、意識があるうちに信頼できる人に連絡し、速やかに救急番号「118」に電話して救急搬送を依頼しましょう。
バリ島内ではBIMC病院のような24時間体制・日本語対応が可能な医療機関もあるので、そちらを受診すると安心です。
診察を受けた際は、保険請求や警察への報告に必要となるため、必ず診断書をもらうようにしてください。さらに、状況によっては在デンパサール日本総領事館への連絡も検討しましょう。
②メタノール混入酒
バリ島では「メタノール混入酒」による健康被害が過去にも報告されています。
メタノールとは本来、工業用のアルコールであり、人が摂取すると非常に危険です。
こうしたメタノールが、安価な地元産アルコールなどに混入しているケースがあります。
【症状チェック】
誤って口にすると視界がぼやけたり、頭痛・嘔吐・腹痛といった中毒症状が現れることがあります。
最悪の場合、失明や命を落とすこともあるため、十分な注意が必要です。
【予防のポイント】
まず、安すぎるアルコールには手を出さないことが基本です。
ローカル市場や露店で売られている格安酒、特に手作り感のあるものは要注意です。
購入する場合は、必ず未開封の正規ボトルであることを確認し、味や香りに異変を感じたら決して無理に飲まず、すぐに処分しましょう。
また、飲食店やバーでお酒を飲む場合は、信頼できる店舗を選ぶよう心がけてください。
【被害にあったら】
もしメタノール中毒が疑われる症状が出た場合は、すぐに飲酒を中止し、救急番号「118」へ通報して救急搬送を要請しましょう。
日本語対応が可能な病院としては、BIMC病院などが24時間体制で受け入れています。
診察の際には、できるだけ飲んだアルコールの種類や購入場所をメモして伝えると、治療や通報時に役立ちます。
また、診断書を取得しておくと、帰国後に海外旅行保険への請求手続きもスムーズになります。
【画像】
2025年現在、バリ島はインドネシアの中でも比較的安全な観光地とされています。
実際、日本の外務省によるバリ島の危険度評価は【レベル1:十分注意】にとどまり、命に関わるような事件やテロの脅威は近年減少傾向にあります。
しかし、夜間のクラブ周辺(クタ、スミニャック、チャングー)や無人ビーチ・人気の少ない路地は十分に警戒しましょう。
実際に報告されている犯罪の内訳を見ると、最も多いのが財布やスマートフォンなどを狙ったスリや置き引きで、全体の42%を占めています。
次いで多いのが、20%を占める交通トラブルです。これは、無謀運転やバイク事故、観光客同士の接触事故が主な要因です。
そして10%が飲酒によるトラブルや、違法薬物に関連するものです。
安全とされているバリ島でも、基本的な注意を怠らず、特に夜間や人通りの少ない場所では慎重な行動が求められます。
バリ州警察が公表した最新の統計によると、バリ州における2024年の年間犯罪件数は8,307件にのぼりました。
一方、2025年の第1四半期(1月〜3月)における犯罪件数は1,945件となっており、前年同期と比較して約6%の減少となっています。
この数字から、バリ島の治安はわずかではありますが改善傾向にあることがわかります。
しかし、観光客を狙ったスリや置き引きといったトラブルは発生しており、滞在エリアや時間帯によっては注意が必要です。
観光客が集まるクタ・ビーチではスリや置き引きが多発しており、特にサンセットの時間帯は人が密集しやすく、周囲への注意が散漫になりがちなため、被害に遭いやすいとされています。
また、夜間から早朝にかけての時間帯、とくにクラブの閉店後や周辺エリアでは、酔った観光客が狙われるケースが多く報告されています。
時間帯別に見ると、深夜23時から翌3時までの間が特に危険とされ、ナイトクラブ周辺では飲酒トラブルやバッグの盗難といった被害が目立ちます。
さらに、あまり注目されにくいのが早朝の時間帯です。
朝7時から9時ごろにかけて、ジョギングや散歩を楽しむ観光客が置いた荷物を盗まれる事例も少なくありません。
このように、統計上の安全度と実際に体感する治安には差があることがわかります。
最終的な安全性は「どこに行くか」だけでなく「どのように行動するか」に大きく左右されます。
バッグはリュックのように背中に背負うのではなく、前掛けスタイルにすることで盗難リスクを軽減できます。
また、移動には流しのタクシーではなく、信頼性の高いGrabなどを活用することで、トラブルを避けることができます。
夜間の一人歩きや、スマートフォン・財布などの貴重品を無防備に持ち歩く行為も避けるべきです。
バリ島は、基本的な注意を怠らなければ安全に滞在できる場所です。
最新の治安情報をもとに、自分自身の行動を見直し、安心して旅を楽しむ準備を整えましょう。
【画像】
バリ島は場所によっては治安状況に差があります。
特に夜間の移動や人通りの少ないエリアでは、軽犯罪やぼったくり被害が報告されています。
旅行中にトラブルに巻き込まれないためにも、事前に注意すべきエリアと安心して滞在できるエリアを知っておくことが大切です。
クタの裏路地やデンパサール西部は、観光エリアから少し外れた場所にあるため、照明や監視カメラが少なく、夜間の強盗やひったくりが多発しています。
特に西バスターミナル周辺では、深夜2〜4時の時間帯に被害が集中しているという報告もあります。
安全のためには、夜間に単独で行動することは避け、できるだけ複数人で移動するようにしましょう。
また、細い裏道ではなく、車通りの多い幹線道路を選んで移動することが推奨されます。
財布やスマートフォンなどの貴重品は一箇所にまとめず、複数の場所に分けて所持することで、万が一の被害を最小限にとどめられます。
バッグは背中ではなく、前に掛けるスタイルを心がけることで、スリやひったくりを防ぎやすくなります。
移動手段については、流しのタクシーではなく、信頼性の高い正規タクシー会社「BlueBird(ブルーバード)」か、配車アプリのGrab(グラブ)を利用するのが安心です。
万が一トラブルに巻き込まれた場合は、すぐにバリ観光警察(電話番号:0361-224-111)に連絡しましょう。
日本語対応は難しい場合がありますが、簡単な英語でも構いません。
焦らず、状況をできるだけ正確に伝えることが大切です。
チャングーは、おしゃれなカフェや洗練されたビーチクラブが立ち並び、SNSで注目を集める観光スポットのひとつです。
しかし、近年はその注目度の高さに比例して軽犯罪も増加傾向にあり、特に夜間の路地や人通りの少ない場所では注意が必要です。
実際に、2024年にはバイクの2人乗りによるひったくり事件が12件発生し、2025年の1月〜3月でもすでに5件の被害報告が確認されています。
これらの犯行は、手荷物やスマートフォンを無防備に持っている観光客が狙われやすく、スピードを出して逃走するため、被害者が追いかけることも困難です。
また、観光客を狙ったドラッグの勧誘も問題になっており、違法薬物の所持や使用は重い刑罰の対象となるため、絶対に関わらないことが大切です。
さらに、深夜のタクシーに関するトラブルも後を絶ちません。
正規料金より高額な運賃を請求されたり、支払い時に言いがかりをつけられるケースもあります。
こうしたトラブルを避けるためには、深夜の移動時にはあらかじめアプリで料金が確定しているGrabを利用するのが安全で安心な方法です。
バリ島で比較的治安が良好とされ、安心して滞在できるエリアとして知られているのが、ヌサドゥアとサヌールです。
ヌサドゥアは、高級ホテルやリゾートが集まるエリアで、ゲートで囲まれた区域となっているため、外部からの出入りも管理されています。
24時間体制のセキュリティが常駐しており、街灯の整備も行き届いているため、夜間でも比較的安全に移動できます。
整備された道や落ち着いた雰囲気から、ゆったりとしたバカンスを楽しみたい旅行者に適した環境です。
サヌールは、ヌサドゥアほどリゾート感は強くないものの、静かでのんびりとした空気が漂う落ち着いた街です。
家族連れやシニア層にも人気があり、ビーチ沿いの遊歩道は段差が少なく、ベビーカーでの移動もしやすいため、小さなお子様連れにも安心です。
また、Grabを使った場合でも平均3分以内に車が到着するなど、交通アクセスも良好です。
さらに海岸線には警察の駐在所が2か所設けられており、万が一の際にも迅速な対応が期待できます。
女子旅や親子旅、初めての海外旅行など、特に安全面を重視したい方にとって、この2つのエリアは非常におすすめです。
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バリ島では交通量が多く、スクーター(バイク)は日常の移動手段として非常にポピュラーですが、同時に事故の発生件数も多く、観光客が巻き込まれるケースが後を絶ちません。
警察の発表によると、バイク事故による死亡者数は月平均27人にのぼり、その中には初心者による無理な運転や、現地の交通事情に対応しきれなかった観光客が含まれています。
また、国際運転免許証を持たずに運転することは明確な違法行為であり、たとえレンタルショップが貸し出しに応じたとしても、正当な運転とは認められません。
摘発された場合には、100万ルピア(約1万円)の罰金が科されることもあります。
こうしたリスクを避けるためには、自分でスクーターを運転せずに、配車アプリのGrabやGoJek(いずれもインドネシア版Uber)を活用するのがおすすめです。
これらのアプリを利用すれば、事前にドライバーの情報や車両ナンバーを確認できるため、不正な車両を避けられるだけでなく、信頼できる移動手段として利用できます。
また、乗車前には必ずヘルメットの有無と装着状況を確認しましょう。
万が一事故に遭った際、ヘルメットを着用していなければ、保険の補償対象外となる可能性があります。
さらに、徒歩で移動する際にも注意が必要です。
日本のように歩道や横断歩道がしっかり整備されているわけではないため、場所によっては車道を歩かざるを得ない場面もあります。
比較的安全に歩けるルートとしては、段差が少なくフラットな5kmのサヌールビーチ遊歩道、観光客の多いウブドのモンキーフォレスト通りから王宮周辺、そしてヌサドゥアのホテルゾーン内の歩道などが挙げられます。
こうしたルートを意識して選ぶことで、徒歩移動時の事故リスクも減らせます。
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バリ島を訪れる際には、自然災害への備えも重要です。
特に注意が必要なのは、雨季、火山の噴火、そして津波のリスクです。
まず、雨季は11月から3月にかけて続き、スコールが頻発します。
この時期は短時間で激しい雨が降ることが多く、道路の冠水が日常的に発生します。
特に冠水が起きやすいエリアとしては、クタのベンゲット通り一帯、デンパサール市内の住宅街の道路、チャングーの海沿いにある細い道などが挙げられます。
滞在中は、宿泊するホテルやツーリストセンターで配布されている冠水マップを活用し、移動ルートを事前に確認しておくと安心です。
また、アグン山の火山活動にも注意が必要です。
アグン山は現在も活動の兆候があり、バリ火山監視センターでは常に火山警戒レベルを更新しています。
滞在中は、政府の公式アプリや宿泊先の掲示板などで情報をチェックすることが大切です。
万が一噴火が発生した場合には、北から南へ抜けるバトゥール線を通ってデンパサール方面に向かうか、ジンバラン山側を経由して空港方面へ逃げるルートが推奨されています。
さらに、南部のビーチリゾート地帯では津波リスクにも備えておきましょう。
特に、ジンバラン・ビーチパーク前にある3階建ての公共施設、トゥバンのディスカバリーモール裏手に設置された津波タワー、そしてクタ・スクエア周辺の大型駐車ビルの屋上は津波避難ビルとなっています。
万一に備え、現地到着後には必ず一度は避難先の場所と経路を確認しておくことをおすすめします。
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バリ島を訪れる旅行者にとって病気やケガへの備えは欠かせません。
特に注意すべきなのが「バリ腹」と呼ばれる食あたりや水あたりで、推計では旅行者の約12%が滞在中に発症するとされています。
症状としては下痢や腹痛、発熱などが挙げられますが、あらかじめ整腸薬(ビオフェルミンなど)や、経口補水パック、解熱・鎮痛薬(ロキソニンなど)を用意しておくと安心です。
飲食は衛生状態の良いレストランを選び、生水や氷入りドリンクを避けるのが基本的な予防策となります。
また、野犬や放し飼いの犬が比較的多いバリ島では、狂犬病のリスクも無視できません。
万が一噛まれた場合は速やかに病院を受診し、狂犬病ワクチンの接種を受ける必要があります。
費用はおおよそ450,000ルピアで、早期の対応が非常に重要です。
万が一の際には、24時間対応かつ日本語サポートが可能な医療機関を知っておくと心強いでしょう。
以下の3つの病院は海外保険も適用できることが多いです。
出発前に病気やけがに備えて、海外旅行保険に必ず加入しましょう。
現地の提携病院では、保険会社によってはキャッシュレス診療に対応しています。
旅行前に保険内容を確認しておくと安心です。
保険会社 | キャッシュレス対応 | 対応病院例 |
AIG損保 | 〇 | BIMC、インターナショナルSOS |
ジェイアイ傷害火災 | △(事前連絡要) | BIMC |
エイチ・エス損保 | 〇 | BIMC、カイシブ総合病院 |
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バリ島は多様な旅行スタイルに対応できる魅力的な観光地ですが、旅のタイプによって注意点や安全対策は異なります。
ここでは女子旅・子連れ・ソロ旅それぞれに向けたチェックポイントと、安心して滞在できるエリアや避けるべき行動を紹介します。
女子旅でバリ島を訪れるなら、安心・安全に楽しめるためのちょっとした旅テクニックを知っておくと、夜間の行動や写真撮影、観光スポット巡りもより充実したものになります。
まず、夜の移動には配車アプリGrabや信頼性の高いBlue Bird Taxiの利用がおすすめです。
どちらも料金が明確で、クレジットカード払いにも対応しているため、現地での現金トラブルも避けられます。
夜景スポットやビーチクラブ、ディナー帰りなどでも安心して利用できます。
SNS映えを狙う写真スポットでは、つい荷物に気を配るのを忘れてしまいがちですが、貴重品はしっかりとバッグの中に入れ、バッグ自体も前掛けスタイルで持つようにしましょう。
例えば、スミニャックにある「La Plancha(ラ・プランチャ)」はカラフルなビーチパラソルが並ぶ人気の映えスポットですが、夕方以降は混雑が激しく、スリのリスクも高まります。
ウブドの「テガララン棚田」の巨大ブランコも有名ですが、ブランコに乗る際は貴重品を持たないようにし、バッグは斜めがけが安心です。
施設によってはロッカーもありますが、セキュリティの質には差があるため注意が必要です。
寺院を訪れる場合は、肌の露出を控える服装が求められます。腰に巻く「サロン」や肩を覆うショールは必須で、寺院で貸し出されていることもありますが、衛生面が気になる方は自分で持参すると良いでしょう。
スミニャック周辺には、女子旅にぴったりなおしゃれカフェも点在しています。
「Cafe Organic(カフェオーガニック)」は白を基調としたナチュラルな空間で、アサイーボウルやスムージーが人気です。
「Sisterfields(シスターフィールズ)」では開放的なテラス席でオーストラリアスタイルのブランチが楽しめます。
「KYND Community(カインド・コミュニティ)」は、ピンクの壁やネオンサインが特徴的な映えスポットで、植物性のビーガン料理とは思えない美味しいバーガーやスイーツが味わえます。
UVクリームや虫よけスプレー、保湿アイテムはビーチや屋外でのレジャーに欠かせない必需品です。
コスメや日用品は、現地の大手ドラッグストア「Watsons」や「Guardian」で簡単に手に入ります。
日焼け止めは免税店でも購入でき、SHISEIDOのANESSA は約IDR 400,000 で販売されています。
体調不良のときは、24時間営業の薬局「Kimia Farma」などがあり、解熱剤や胃腸薬、生理用品も現地で購入可能です。
SNSの投稿にも防犯の意識が必要です。
リアルタイムの投稿は避け、位置情報の公開は数時間~半日ほど遅らせることで、居場所を特定されるリスクを減らすことができます。
万が一のトラブルに備えて、観光警察(電話:0361-224-111)の連絡先はスマートフォンに登録しておきましょう。
こうした情報を押さえておくことで、女子旅でもバリ島を安心して満喫することができます。
子連れでのバリ島旅行を快適かつ安心に楽しむには、事前の情報収集と準備がとても大切です。
ベビーカーでの移動を考えるなら、道幅が広く段差の少ない場所を選ぶとストレスなく観光できます。
ヌサドゥアにある海沿いの遊歩道は1.5kmにわたり美しく整備されており、潮風を感じながら家族でのんびり散策できるおすすめスポットです。
また、クタにあるビーチウォークモールはバリアフリーに配慮され、エレベーターや授乳室、おむつ替え台も完備されています。ショッピングや食事、天候の悪い日でも安心して過ごせるファミリー向けの商業施設です。
滞在中に大人が少し自分の時間を楽しみたいときは、「キッズクラブ」付きのホテルを選ぶと便利です。
ヌサドゥアにある「Club Med Bali」は、4歳から17歳までを対象にした豊富なアクティビティが魅力で、英語対応スタッフが常駐しているため、安心して子どもを預けることができます。
利用料金は、滞在費に含まれており追加料金なしで利用できます。(※一部特別アクティビティは有料)
ベノアの「Holiday Inn Resort」や、レギャンの「Padma Resort」も、子ども用プレイルームや託児サービスが充実しており、親子連れの滞在に最適です。
対象年齢は4〜12歳となっており、保護者の同意書が必要です。また定員制で時間帯により混雑することもあります。基本的に宿泊者は無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
医療面でも心配はいりません。
観光客の多いクタには、24時間対応のBIMC病院があり、小児科にも対応しています。
日本語が通じるスタッフがいるため、言葉の壁に悩むことなく診療を受けることができます。
緊急時にはインドネシアの救急番号「119」に電話をすれば救急車を呼ぶことができますが、言語に不安がある場合は、滞在しているホテルのフロントスタッフに相談するとスムーズです。
バリ島ではチャイルドシート完備の送迎サービスを利用すれば、現地の交通事情が不安な人でも安心して移動できます。
オンライン予約可能で、小さなお子さま連れには特におすすめです。
「KKday」では空港送迎時に年齢1〜4歳児向けチャイルドシートの無料利用が可能です。
シート利用分として乗車席を1つ占有する仕様です。
「Blacklane」では、事前予約の送迎で無料でチャイルドシートまたはブースターシートを提供しています。予約の際に「Notes to the chauffeur」欄に子どもの年齢・体重を記入する必要があります。
現地での買い物も心配無用です。スーパーマーケットPepitoや、薬局チェーンのGuardianでは、離乳食(10,000ルピア〜)や粉ミルク(70,000ルピア〜)などのベビー用品が豊富に揃っています。
離乳食は瓶やパウチタイプで月齢ごとのラインナップがあり、ミルクは日本でも見かける海外ブランドが並んでいることもあります。
その他にも、赤ちゃん用のシャンプーやローション、紙オムツ、虫除けスプレーまで手軽に手に入るため、現地調達でも十分対応可能です。
気候面では、バリ島は1年を通じて高温多湿の常夏気候です。
特に子どもは体温調整が未熟なため、熱中症には十分な注意が必要です。
屋外での活動は朝の6〜10時、または夕方16〜18時頃がおすすめで、日差しの強い11〜15時の間は屋内施設や日陰で過ごすよう心がけましょう。
帽子や日焼け止め、水筒を持参し、こまめな水分補給も忘れずに。
このように、ベビーカー移動や子ども向け施設、医療や交通、安全対策までをしっかり把握しておけば、小さな子どもを連れていてもバリ島を快適に楽しむことができます。
家族みんなが安心して笑顔で過ごせる旅のために、事前準備は万全にして出発しましょう。
バリ島は一人旅にも人気の高い旅行先ですが、異国でのソロ旅では、安全と快適さを両立させる工夫が重要です。
特に宿泊先の選び方や行動の仕方を意識することで、旅をより安心して楽しむことができます。
まず、一人旅で人気のドミトリータイプの宿泊施設を選ぶ際は、鍵付きロッカーが備えられていてパスポートや貴重品を安全に保管できるかどうかを確認しましょう。
また、24時間対応のフロントがあるかも大切なポイントです。深夜のチェックインやトラブル時にスタッフが対応できる環境が整っていれば安心です。
さらに、女性専用のフロアや部屋がある施設を選ぶことで、より落ち着いた滞在が叶います。
予約前には口コミで「清潔さ」「セキュリティ」「スタッフの対応」などをチェックしておくのもおすすめです。
旅の様子をSNSで発信する際には、リアルタイムでの位置情報共有は避けましょう。
投稿は数時間〜半日遅れにすることで、滞在先を特定されるリスクを軽減できます。
特に現地でのイベント参加や他人との交流がある際には、投稿内容にも注意が必要です。
一人旅でも現地の仲間と出会いたい時には、「Meetup(ミートアップ)」のようなイベントアプリが便利です。
バリ島では、ヨガやサーフィン、英会話などのテーマ別イベントが定期的に開催されており、旅人同士やローカルの人々と気軽に繋がることができます。
イベントはなるべく昼間に開催される公共の場でのものを選び、安全面にも配慮しましょう。
また、作業をしたり静かに過ごしたい時には、コワーキングスペースの利用もおすすめです。
ウブドにある「Outpost(アウトポスト)」(1日利用 約200,000ルピア〜)は自然に囲まれた落ち着いた環境で、共用ラウンジやキッチンなどを通じて自然と交流が生まれます。
チャングーにある「Dojo(ドージョ)」(1日利用 約250,000ルピア〜)は海の近くで開放感があり、IT系やクリエイター系のノマドワーカーが集まる場所としても人気です。
どちらも英語対応で、女性一人でも安心して利用できる設備と雰囲気が整っています。
夜間の外出時には、特に防犯意識を高めましょう。できる限り2人以上で行動し、暗い裏路地ではなく明るい大通りを歩くのが基本です。
バーやナイトクラブを訪れる場合も、宿泊先で出会った信頼できるゲストと一緒に行動するのが安全です。ATMの利用も同様に、24時間営業のコンビニやショッピングモール内など、人目の多い明るい場所を選びましょう。
移動手段としては、Grabなどの信頼できる配車アプリを利用するのが最も安心です。
ドライバー情報が事前に確認でき、料金も明確に表示されるため、ぼったくりやトラブルのリスクを減らすことができます。
このように、事前の情報収集とちょっとした意識の工夫で、ソロ旅でも安心してバリ島を満喫することが可能です。
自分のペースで旅を楽しみながら、気の合う仲間との出会いや新しい発見を通じて、豊かな一人旅の時間を過ごしましょう。
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Q1. 深夜の到着でも安全?
基本的には安全ですが、事前準備が大事です。
デンパサール国際空港(ングラ・ライ空港)は24時間稼働しており深夜の到着便も多く、空港自体のセキュリティはしっかりしていますが、空港外の移動には注意が必要です。
まず、宿泊先による送迎サービスの手配がおすすめです。
事前にホテルに依頼しておけば、現地でのやり取りの手間もなく、安心して移動できます。
また、Grabなどのライドシェアアプリを日本でインストール・設定しておくと、現地でもスムーズに利用できます。
空港からタクシーを利用する場合は、出口すぐにある公式の定額制カウンターを利用しましょう。
値段交渉の必要がなく、ぼったくり被害のリスクを避けられます。
女性一人旅の場合は深夜の移動を避け、空港近くのホテルに一泊してから翌朝に本来の目的地へ向かうプランもおすすめです。
安心と安全を最優先に、夜間の行動は慎重に計画しましょう。
Q2. 観光税を払わずに入島できる?
原則として、観光客は観光税の支払いが義務づけられています。
バリ州では2024年2月14日より、観光客に対して1人あたり15万ルピア(約1,500円)の観光税が導入されています。
この観光税は、文化遺産の保全や環境対策などに充てられるもので、バリ島に訪れるすべての外国人旅行者が対象です。
出発前のオンライン決済がおすすめです。
Q3. ビーチでスマホが水没・盗難!保険は適用?
加入している海外旅行保険の内容により対応可否が異なります。
海に入る際の置き引きや、砂浜での不注意による水濡れが多いため、事前の対策と保険確認が大切です。
盗難に遭った場合には、現地の観光警察に被害届を提出し、「Police Report(盗難証明書)」を発行してもらう必要があります。
この証明書がなければ、保険の適用を受けることができない可能性があります。
また、スマートフォンやカメラなどの電子機器が水没した場合については、「偶然の事故」として保険金が支払われることもありますが、自己の過失による破損(たとえば海辺での不注意による落下など)と判断されると補償の対象外になることがあります。
そのため、状況の説明が重要となります。
出発前には、自分が加入している旅行保険に「携行品損害補償」が含まれているかを必ず確認しておきましょう。
クレジットカード付帯の保険の場合、補償内容が限定的であることも多いため、必要に応じて別途の保険加入も検討すると安心です。
バリ島は観光地として非常に人気がありますが、異国の地である以上、最低限の注意とマナーを守ることが大切です。
以下のポイントを押さえておくことで、より安心して旅を楽しめます。
① 所持品は常に見える位置で管理
スリやひったくりのリスクを防ぐためにも、バッグは前にかける・チャック付きのものを選ぶなど、貴重品は常に目の届く位置で管理しましょう。
特にバイクに乗った犯人によるひったくりがバリ島では報告されています。
カフェなどで荷物を置いて席を離れるのもNGです。
② 配車はGrabなどの定額制アプリを活用
空港からの移動や観光時の移動には、Grabなどのライドシェアアプリが便利で安全です。
事前に目的地を入力して料金が確定するため、ぼったくりの心配がなく、英語に自信がなくても安心して利用できます。
ドライバー情報や車両情報も表示されるので、信頼性も高いです。
③ 観光税は事前にオンライン決済を
2024年からバリ島では外国人観光客に対し、観光税(150,000ルピア:約1,500円)の支払いが義務化されました。
空港でも支払えますが、混雑や手間を避けるためにも、事前決済しておくのがおすすめです。
QRコードを保存またはスクショしておけばスムーズに入島できます。
④ バリの文化や宗教に配慮した服装を
バリはヒンドゥー教の文化が色濃く残る島です。
寺院への訪問時や宗教的な行事に出会ったときは、肌の露出を控えた服装を心がけましょう。
寺院ではサロン(腰布)と腰ひもの着用が求められることも多く、観光客向けに貸し出しているところもあります。
神聖な場所に対する敬意を持つことで、より深い旅の体験が得られます。
⑤ 緊急連絡先をスマホに登録しておく
旅先で万が一トラブルに遭ったときのために、緊急連絡先や宿泊施設の電話番号などを事前にスマートフォンに登録しておきましょう。
また、スマホをなくしたときのためにクラウドへのデータバックアップや「端末を探す」設定も忘れずにしておきましょう。
バリ島は自然・文化・食すべてが魅力的な観光地ですが、海外旅行には常にリスクが伴います。
基本的な防犯意識とマナーを守ることで、不安なく現地の魅力を満喫できます。
事前準備と心構えを忘れずに、楽しい思い出をたくさん作ってください。