3泊で行ける海外旅行先は多数ありますが、まずは3泊4日で無理なく行けるおすすめの国・地域をご紹介します。3泊あれば2都市以上を周遊できる国もありますよ。
まずは安近短の代表格ともいえる韓国。東京~ソウル間の飛行時間は約2時間半、東京~プサン間の飛行時間は約2時間です。韓国旅行は1~2泊でも可能ですが、3泊4日あればソウルとプサン、2大都市の周遊も無理なく叶います。
あるいは、ソウルにのんびり滞在しながら日帰りで世界遺産の水原華城などに足を延ばしてもいいでしょう。韓国は美容、ショッピング、韓流など、女性向けのコンテンツが充実しているので、気の合う友人と行く女子旅や、趣味を極めるひとり旅にぴったりです。
韓国同様、気軽に行ける海外旅行先としてトップクラスの人気を誇る台湾もおすすめ。東京~台北間の飛行時間は約3時間半~4時間です。3泊4日あれば、台北に滞在しつつ、九フンや平渓線沿線、猫空など、台北近郊の見どころを複数周ることもでき、充実したプランが組めます。
台北から台中を経て高雄まで、台湾を縦断したり、台北と高雄に加えて古都・台南を巡ったりするのもいいでしょう。台湾は比較的治安が良く、親切な人が多いので、ひとり旅や子連れ旅行でも安心です。
3泊すれば、見どころが多い香港もじっくり楽しめます。東京~香港間の飛行時間は約4時間~4時間半。3泊4日なら、香港ディズニーランドなどのテーマパークにも無理なく足を延ばせます。
あるいは、日帰りか1泊でマカオを訪れて、世界遺産の街歩きやショーなどを楽しんでもいいでしょう。街歩きを中心に気ままに過ごしたいなら、香港はひとり旅にも最適。テーマパークやショーを楽しみたいなら、グループやファミリーで賑やかに過ごすのがおすすめです。
壮大な歴史遺産から、近未来的な大都会まで、さまざまな表情を持つ中国。国土が広大なだけにどこに行こうか迷いがちですが、3泊4日なら、東京から約3時間半で行ける上海、または約4時間で行ける北京を起点にプランニングするといいでしょう。
上海を起点に水郷古鎮・周荘を訪れたり、北京を起点に万里の長城を訪れたりすれば、大都市と歴史・文化遺産の両方が堪能できます。
日本から最も近い海外ビーチリゾートのひとつがグアム。東京~グアム間の飛行時間は約4時間と短いため、弾丸旅行にも人気ですが、3泊4日あれば、より本格的にリゾート気分を満喫することができます。
マリンアクティビティやショッピングを楽しみつつ、ツアーを利用して神秘の洞窟「パガットケーブ」などに足を運ぶのもいいでしょう。フライト時間が短く、時差も1時間なので、友人とのグループ旅行はもちろん、子連れ海外旅行デビューにもぴったりです。
往路は深夜便を利用するなどして4日目の夜を機内泊にすれば3泊5日に。3泊5日あれば旅先の選択肢がさらに広がり、ヨーロッパも候補に挙がってきます。
3泊5日におすすめの海外旅行先のひとつがベトナム。東京~ハノイ間の飛行時間は約5時間~6時間。東京~ダナン間の飛行時間は約5時間です。3泊4日でも行けますが、行きは朝便、帰りは深夜便を利用して3泊5日にするのがおすすめ。
そうすれば、ハノイから世界遺産のハロン湾と陶器で有名なバッチャン村に足を延ばしたり、ホーチミンを起点にクチトンネルやニャチャン訪れたりすることもでき、より充実した旅になります。少し忙しくはなりますが、中部のビーチリゾート・ダナンを起点にホイアンとフエ、2つの世界遺産の街を巡るのもいいかもしれません。
タイもできれば3泊5日以上の日程で訪れたい旅先。バンコクだけなら2泊4日でも行けますが、3泊5日あれば、バンコクからアユタヤやメークローン市場などの近郊の見どころにも足を延ばしやすくなります。
タイ国内線を活用して、バンコクとチェンマイの2大都市を巡るのもいいかもしれません。東京~バンコク間の飛行時間は約6時間半。男女問わず人気のタイは、女子旅はもちろん、男性同士の旅行や男女のグループ旅行にも最適です。
1日で世界旅行気分が味わえるエスニックタウンやマリーナベイ・サンズ、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールなど、多彩な魅力が詰まったシンガポール。
国土が小さいので2泊4日でも観光はできますが、3泊5日あれば、セントーサ島のテーマパークやプラナカン建築が美しいカトンなど、郊外のスポットも満喫できます。東京~シンガポール間の飛行時間は約7時間~7時間半。清潔で治安が良いシンガポールは、小さなお子さん連れの家族旅行にもうってつけです。
マレーシアは多民族国家ならではのダイナミズムと、美しい自然や素朴な国民性が心地良い国。3泊あれば最大の都市クアラルンプールを起点に周遊旅行も叶います。
東京~クアラルンプールの飛行時間は約7時間~7時間半。街歩きと観光をメインにするなら、クアラルンプールと世界遺産の古都マラッカやペナン島を組み合わせるのがおすすめです。
リゾート派やファミリー旅行なら、大自然あふれるボルネオ島を目指すのも選択肢のひとつ。マレーシア航空が季節限定で成田国際空港~コタキナバル間の直行便を運航しています。
「神々の棲む島」と呼ばれ、独特の景観や空気感が訪れる人を魅了するインドネシアのバリ島。ビーチ、田園地帯、寺院、街歩き、ショッピングと、楽しみが尽きないバリ島も3泊5日あれば満喫できます。
直行便利用の場合、東京~バリ島(デンパサール)間の飛行時間は約7時間半。ビーチに近いエリアに2泊、田園地帯に1泊など、泊まるエリアを変えると、バリのさまざまな表情を発見できるでしょう。バリ島は、ビーチリゾートで観光や文化体験も楽しみたいというカップルや女性グループに特におすすめです。
「一生に1度は訪れたい世界遺産」として挙げる人が少なくないのが、カンボジアのアンコール遺跡群。日本からの直行便がなく、少々行きにくいカンボジアへの旅行も3泊5日あれば実現できます。日本からカンボジアに行く場合、ベトナムまたはタイで乗り継ぐのが一般的で、乗り替えに伴うタイムロスが少ないベトナムのハノイやダナンを経由すれば、乗り継ぎ時間も含め、東京から9時間前後でアンコール遺跡群があるシェムリアップに到着します。乗り継ぎ都市に1泊して観光すれば、さらに盛りだくさんの旅になるでしょう。
弾丸にはなりますが、3泊5日あればヨーロッパにも行けてしまいます。短い日程でも比較的訪れやすいヨーロッパの国といえば、北欧の小国・フィンランド。東京~ヘルシンキ間の飛行時間は約13時間~13時間半(ロシア上空が通過できるようになれば約9時間半)です。
首都のヘルシンキは街がコンパクトなので、現地滞在2日ほどでも観光が楽しめます。フィンランドは、北欧デザインやアート、自然が好きな人に特におすすめ。治安が良いので女性のひとり旅にも人気の旅先です。
3泊5日でヨーロッパ旅行を検討するなら、オーストリアのウィーンもいいかもしれません。東京~ウィーン間には直行便があり、飛行時間は約12時間半~14時間。
ハプスブルク家ゆかりのウィーンは歴史地区が世界遺産に登録されていて、コンパクトな街に宮殿や教会、ミュージアム、劇場などさまざまな見どころがあります。優雅なカフェ文化や音楽、芸術など、洗練された宮廷文化に触れたい人にぴったりです。
3泊4日の短い日程で海外旅行を楽しむには、事前準備やプランニングへの工夫が大事になってきます。そこで、3泊4日・3泊5日で旅を満喫するためのポイントを以下にまとめました。
一番のポイントが、できる限り現地滞在時間を最大化すること。1日目は朝早いフライトで日本を出発し、復路は夕方以降の便や深夜便を選ぶといいでしょう。直行便と経由便がある行き先の場合は、直行便を選ぶのが鉄則です。
ホテルへのアクセスが悪いと、ホテルとの行き来に余計な時間を取られることも。ホテルは行きたい観光地の近くや駅の近くなど、ロケーション重視で選びましょう。
公共交通機関で周遊する場合や郊外に足を延ばす場合などは、アクセスの方法や公共交通機関の時刻表をあらかじめ調べておくようにしましょう。
公共交通機関では行きにくい郊外の観光スポットに足を運ぶ際は、現地発ツアーの活用も検討しましょう。効率良く見どころを周れるツアーなら限られた時間を有効活用できます。
周遊旅行を考えている場合、航空券はオープンジョー※にすることを検討するといいでしょう。周遊する都市間が一定以上離れている場合、オープンジョーにすれば現地での移動時間を大幅に短縮できます。
※往路:東京~ソウル、復路:プサン~東京のように、往路の目的地と復路の出発地が異なる航空券のこと。
3泊4日海外旅行には何を持って行けばいいのでしょうか。着替えや洗面道具など国内旅行同様の持ち物に加えて、パスポートや滞在国のコンセント形状に合った変換プラグは必須。
パスポートのコピーやWi-Fiルータ(または海外SIMやe-SIM)、常備薬もあると安心です。また、機内用の防寒着や枕、スリッパなどがあると機内で過ごす時間がより快適になるでしょう。
スーツケースの容量は1泊あたり10Lが目安なので、3泊なら31~45L(SサイズまたはMサイズ)が一般的です。ただ、荷物の量は個人差が大きく、工夫すれば目安よりも小さなスーツケースで済むことも少なくありません。
機内持ち込み可能なサイズのスーツケースを選べば、バゲージクレームでの待ち時間がないため限られた時間をより有効に使えるだけでなく、ロストバゲージ等のリスクとも無縁です。ただし、国際線の液体物の持ち込み制限には注意してください。
3泊4日、あるいは3泊5日あれば、海外旅行先の選択肢は思いのほか広がります。旅の目的や旅のスタイルは人それぞれ。旅先で何をしたいのか、どんな風に過ごしたいのかを踏まえて、ご自身に合った旅先を選んでください。