チップはあらかじめ、サービスによって1回2ドルなど相場が決まっているものもあれば、レストランなど合計金額によって変わる場合もあります。
価格によってチップが変わる場合の計算方法は、税抜き価格に支払いたいチップの割合をかけます。例えば、飲食代が税抜100ドルで、20%のチップを支払う場合は100×0.2=20ドル。25%のチップを支払う場合は、100×0.25=25ドルがそれぞれチップ代となります。
・ドアマン&ベルマン
荷物を部屋に運んでくれた場合 1-2ドル(荷物1個につき、その場で渡す)
タクシーを呼んでもらった場合 1-2ドル(その場で渡す)
・ルームサービス
サービス料が加算されている場合 チップ不要
サービス料が加算されていない場合 注文した金額の15〜20%(その場で渡す)
・ハウスキーピング(ベッドメイキング)
お部屋の掃除をしてもらった場合 1泊2-5ドル(ベッドサイド、デスクなど目立つ場所に置く)
※特に散らかしてしまった場合やゴミが多い場合などは、少し多めに置くとスマート
アメニティの追加などを頼んだ場合 1-2ドル(その場で渡す)
・フロント(荷物預かり)
荷物を預かってもらった場合 1-2ドル(荷物1個につき。荷物引き取り時に渡す)
・コンシェルジュ
タクシーを呼んでもらった場合 1ドル(その場で渡す)
レストランの予約をしてもらった場合 1ドル(その場で渡す)
その他お願いをした場合 1ドル〜(内容による。サービス提供後に渡す)
※道を聞く、おすすめのレストランを聞くなどはチップは不要
一般的なレストラン 注文金額の15-20%
高級なレストラン 注文金額の20-25%
ビュッフェ 注文額の10-15%
お酒購入の場合 1-2ドル(1杯あたり。バーテンダーに渡す)
料金の15-20%(現金またはクレジットカード払い。目的地に到着し、降車するときに支払う)
荷物の出し入れをしてもらった場合 1ドル(荷物1個につき。荷物を受け取ったときに渡す)
料金に対して15-20% (3社ともアプリでドライバーの評価とチップの支払い)
ツアー料金の10%-15%(ツアーガイドに直接。ツアー終了後または送迎後)
※申込時にチップ込みと明記されている場合は不要
ツアー料金の10%-15%(ガイド、インストラクターなどに直接。ツアー終了後または送迎後)
※申込時にチップ込みと明記されている場合は不要
2ドル-5ドル(車を1回受け取るごと。車を出し、カギを返してくれるタイミングで渡す)
基本的にはチップは不要
荷物を運んでもらう場合 2ドル(荷物1個につき)
メニュー料金の15~20%(支払い時、または施術者に直接渡す)
ホテルのベッドメイキングに対して支払うチップは、宿泊した次の朝に置きます。毎日同じハウスキーパーさんが来るわけではないので、最終日にまとめて支払うのではなく、毎朝、またはホテルを出る前にベッドサイドに置いておきましょう。
レストランでの支払いは基本的にテーブルで行います。食事が終わったら、テーブルを担当してくれている人に目配せをしたり、ペンを持って書く動作をしたり、「Check Please!」と声をかけると、伝票をもってきてくれます。チップは合計金額と一緒に支払うため、この時に伝票を確認しましょう。「Tip」や「Gratuity」の欄にあらかじめ数字が入っている場合はチップ込みの値段なので、さらにチップを払う必要はありません。
また、伝票に「15%・20%・25%」などの記載があり、チップ額を選べる場合もあります。そんな時は、%を選んでその額を合計金額に上乗せして支払います。クレジットカードの場合は、チップの金額と総額を書き入れ、チップも一緒にクレジットカードで支払うことができます。
メニューや伝票を確認し、二重に支払わないようにしましょう。もし、わからないときは、「Is the tip included in the bill?/Is the tip included?(チップはお会計に含まれていますか?)」と聞いてみてくださいね。
・笑顔+「Thank you so much!」
・現金の場合は、コインではなくドル紙幣で渡す
・1ドル、10ドルのお札を多めに用意する
・チップ用のお札をポケットや取り出しやすいところにまとめておく
・ホテルでは、「For Housekeeping」などメモで一言添えるとチップだと明確にわかる
・荷物を運んでもらうときは終わった後に渡す。前払いは避ける
・レストランでは、多めに支払ってお釣りをチップとすることもできる
ex.食事代80ドル。20%のチップを払うとすると、80×0.2=16ドルがチップ。100ドルを支払いお釣りの20ドルをチップとする方法。実際の計算よりは4ドル多くなるが、チップが多い分には問題がない。必要であれば「Keep the change(お釣りは要りません)」と言うとよい。
・カード決済のときはチップ記入欄に記載
・クーポンで割引になる場合は、割引前の値段を元にチップを計算する
チップは、ホテルやレストラン、タクシーなどの利用時、請求額以外に受けたサービスに対して感謝の気持ちを表すために支払うものです。
ハワイを含むアメリカではチップの文化が根づいており、サービス業の従業員の賃金はチップをもらえることを前提に低めに設定されています。そのため、チップのあるなしで従業員の収入が大きく変わることがあります。このようなアメリカのサービス業の賃金体系を理解し、ハワイでは、「サービスを受けたらチップを渡す」ことを念頭に置いて、旅を楽しみましょう!
また、チップを支払わなかった場合、サービスや対応に不備があった、料理がおいしくなかったという意思表示だと捉えられる可能性もあります。感謝の気持ちはしっかり伝えたいですね!
もし従業員のサービスに満足できなかった場合は、チップを減らすのではなく、マネージャーなどに伝えるのが一般的。チップを減らしたり、置かなかったりするのは「非常識」「観光客だから」と見られかねません。サービスがよくないと思っても、10-15%のチップを置くことが常識だと覚えておきましょう。
©︎Eric Broder Van Dyke
一方で、チップが不要なシーンもあります。それは、スーパーマーケットやファーストフード店などの小売店。ただし、荷物が多く、スーパーのスタッフが荷物を車まで運んでくれた場合などには、チップを渡すのがベターです。その場合の相場は荷物の量や大きさ、重さなどによりますが、2-5ドルが妥当です。
チップが不要なシーン(場所)一覧
・スーパーマーケット
・ファストフード店
・フードコート
・テイクアウト
・アパレルショップ
・バスやトロリー
・ツアーデスクのスタッフ
・レンタカーのスタッフ
・Airbnbを利用した滞在
・パックツアー利用時の各種サービス(荷物など)
・銀行の窓口
・病院
チップの相場はわかっても、その場で計算するのはなかなか大変ですよね。そんなときは、支払うべきチップの金額を計算してくれるアプリ「Tip Calculator」を活用してみましょう!
合計額を入れて支払いたいチップのパーセンテージを入力すると、チップの代金とチップ込みの総額を計算してくれます。人数を入れると1人当たりの支払金額もわかるので、割り勘をしたい時にも便利です。
割り勘をしない場合は、チップと総額だけを計算してくれるシンプルなアプリもあるので、使いやすいものを探してみてくださいね!
・iPhone:Tip Calculator % Gold
・Android:Tip Calculator https://play.google.com/store/apps/details?id=com.chimbori.milliways&hl=ja
チップは基本的に、相手が自分に何かサービス(対応)をしてくれた場合に必要になると覚えておきましょう。例えばレストランならウェイターが席までお水を持ってきてくれたり、ナイフやフォークを変えてくれたりしますよね。そうした場合にチップが必要となります。
一方、スーパーやフードコートの場合は、商品を自分でレジに持って行ったり、カウンターまで自分でドリンクやフードを取りに行きます。そうしたセルフの場合にチップは不要です。ただ、商品やメニューに満足した場合には、感謝の気持ちとしてTipボックスにお釣りを入れるとよいでしょう!
私たち日本人にとってはあまりなじみがないチップの文化。戸惑ってしまったり、少額のお金を渡すのは失礼かもと感じてしまったりすることもあるかもしれません。しかし、チップはハワイ(アメリカ)では当たり前のことなので、むしろ渡さない方が失礼なんです。
今回紹介した相場表やチップが必要なシーンをチェックして、便利なチップ計算アプリなどを事前に準備すればきっと大丈夫! ハワイ滞在期間中はサービスを受ける側の私たちも、現地のスタッフの方々もお互いが気持ちよく過ごせるよう、感謝の気持ちをもって楽しみたいですね。それでは、よいハワイ旅を。ALOHA!