香港旅行を計画するとき、真っ先に気になるのが「総費用はいくらかかるか?」という点ではないでしょうか。
物価は日本よりやや高めで、観光客向けのレストランやホテルではさらに値段が跳ね上がることも珍しくありません。
また、旅行の時期や選び方次第でも、予算は大きく変わってきます。
この記事では、航空券・宿泊費・食費・交通費・観光代・お土産代まで、すべての内訳を具体的な数字で解説します。
2025年最新版の節約テクニックやお得な時期の選び方も紹介しているので、「初めての香港旅行」から「リピーターのコスパ旅」まで、幅広く参考にしていただけます。
【画像】
香港旅行で気になるのは、やはり総費用。
旅のスタイルや時期によって差はありますが、スタンダードな3泊4日なら、1人あたりおよそ12〜18万円が目安です。
また、旅行費用は「航空券」「宿泊費」「観光費」「雑貨&お土産代」などおおよそ8費目に分類されます。
この記事では、これらの費用を順に解説していきます。
自分の旅行プランにあわせて、より正確な予算を立てましょう。
2025年の香港行き往復航空券の平均価格は約40,400円です。
LCC(ローコストキャリア)を使えば最安で約34,000円、ピークシーズンになると46,000円前後まで上がりますが、出発地や航空会社によってその価格は変動します。
出発空港は羽田、成田、関西国際空港のほか、福岡や札幌(新千歳)からの直行便も運航しています。
また、就航している航空会社は日本航空(JAL)やキャセイパシフィック航空(CX)などのフルサービスキャリアと、香港エクスプレス(HK)などの格安航空会社(LCC)に大きく分かれます。
以下に、フルサービスキャリア(JAL・CX)とLCC(HK)のサービスを比較してまとめたので、飛行機選びの参考にしてください。
項目 | JAL/CX(フルサービスキャリア) | HK(LCC) |
受託手荷物 | 無料:20kg~30kg | エッセンシャル運賃・マックス運賃:1個32kgまで無料 |
機内食 | 無料で提供 | 有料で提供(要事前予約) |
機内エンタメ | 映画・音楽 | 基本なし |
座席指定 | ・JAL:無料 | 有料 |
変更・キャンセル | 条件付きで可能 | 基本不可または有料 |
座席間隔 | ゆったり(約80〜84cm) | 狭め(約71~76cm) |
|
|
|
サービスを重視して快適に過ごしたいならJALやCX、コスト重視ならHKがおすすめです。
ご自身の旅のスタイルに合わせて選びましょう。
香港の宿泊費はアジアの中でも高めで、ホテルのグレードや立地によって大きく変わります。
1泊あたりの目安は以下の通りです。
観光やショッピングの拠点として人気の尖沙咀(チムサーチョイ)は九龍(クーロン)半島側に位置し、ミッドレンジホテルが豊富で相場は1泊9,000〜15,000円です。
また、香港島側の中環(セントラル)はビジネス街と観光地が融合しており、高級ホテルが多く1泊20,000〜30,000円以上になることも珍しくありません。
中環よりややリーズナブルな湾仔(ワンチャイ)はビジネスホテルやブティックホテルが中心で、宿泊価格は1泊12,000〜18,000円ほどが相場です。
宿泊費は削って観光や食費にお金をかけたい場合は、ホステルや中級ホテルをおすすめします。
ホテルで過ごす時間や空間を楽しみたい場合は、中環の五つ星ホテルやビクトリアハーバー沿いのラグジュアリーホテルを選ぶと贅沢な時間を過ごせるでしょう。
香港グルメは価格の幅が広く、ローカル食堂なら1食30〜50HKD(約560〜940円)、点心店なら100〜200HKD(約1,800〜3,700円)が相場です。
旅行者向けの中級レストランはさらに高くなりますが、工夫次第で1日の食費を3,000円前後に抑えることも可能です。
香港らしいローカルな食事を楽しみたいなら、喫茶店と大衆食堂が融合した香港式のカフェレストラン「茶餐廳」がおすすめです。
トーストに卵とハムを挟んだサンドイッチ、香港風ミルクティー、マカロニ入りスープなど、地元の人が日常的に楽しむ味を堪能できます。
また、世界的に有名な「添好運(Tim Ho Wan)」(ティム・ホー・ワン)は、リーズナブルに本格飲茶を楽しめることで有名です。
過去にはミシュランガイドにも掲載された、看板メニューのベイクドチャーシューバオ(蜂蜜風味の焼き叉焼パン)や、ぷりっとした海老蒸し餃子は絶対外せない一品です。
甘いもの好きなら、スイーツ代も別腹コストとしてお忘れなく。
マンゴープリン、ふわふわのかき氷、サクサクのエッグタルトなど、人気スイーツは1品20〜50HKD(約370〜940円)で楽しめます。
1日1回はスイーツタイムを設けたい人は、旅行全体で1,500〜2,000円ほどを追加で見積もっておくと十分でしょう。
香港での移動は、地下鉄のMTR、空港と市内を結ぶ空港エクスプレス、そしてタクシーが主流です。
MTRは初乗り5HKD(約90円)、子どもは3.5HKD(約60円)と手頃で、距離や路線によって料金が加算されます。
市内の主要観光地はほぼ網羅されており渋滞の心配もないため、観光の足として最も使いやすい交通手段です。
また、空港エクスプレスは香港国際空港から香港駅まで約24分、料金は片道120HKD(約2,250円)とやや高めですが、快適な座席と荷物置き場があり到着直後もスムーズに市内へ移動できます。
早朝や深夜に移動する場合におすすめの交通手段はタクシーで、初乗りは27HKD(約500円)、2kmを超えると距離や時間に応じて加算されます。
日本の場合、22時以降は深夜料金が追加されますが、香港では深夜割増が一切ないのがポイントです。
旅行者には、日本の交通系ICカードにあたるオクトパスカード(Octopusカード)がおすすめです。
MTR・バス・フェリー・コンビニ・自販機などで幅広く利用可能なため、オクトパスカードを空港到着時に購入し、滞在中の全交通機関と小額決済をこれ一枚で済ませると効率よく観光できるでしょう。
タイプは大きく分けて「返却型」と「記念カードなど返却不可型」があり、「返却型」のデポジットは通常50HKD(約940円)です。
旅行終了時に返却すれば残高とデポジットの払い戻しを受けることができますが、発行から90日以内または利用5回以内の場合、11HKDか残額の1%、どちらか高い方の手数料がかかるためご注意ください。
香港には世界的に有名な夜景スポットや人気テーマパーク、文化施設が充実しています。
観光費用はアクティビティによって大きく変わるため、計画前にしっかりチェックしておきましょう。
主なアクティビティの料金早見表は以下の通りです。
アクティビティ | 料金(HKD) | 日本円換算(目安) | 備考 |
ピークトラム(往復) | ・大人:88 | ・大人:約1,650 | 人気の山頂展望台への観光鉄道 |
オーシャンパーク(1日券) | ・大人:498 | ・大人:約9,300 | 動物園と遊園地が一体の大型テーマパーク |
夜景クルーズ | 180〜280 | 約3,380〜5,270 | ルートや船種によって料金変動 |
マダムタッソー香港 | 280 | 約5,270 | ・有名人の蝋人形館 |
|
|
|
|
香港観光の定番といえば、展望台から見る景色が美しいヴィクトリア・ピークへと続く観光鉄道「ピークトラム」です。
乗車時間も短く効率よく絶景を楽しめる人気スポットで、往復料金は大人88HKD(約1,650円)、子ども・シニアは44HKD(約820円)です。
家族連れには、南区に位置する、動物園と遊園地が一体となった大型テーマパーク「オーシャンパーク」をおすすめします。
パンダの餌やり体験や子ども向けショーも充実しており、一日中楽しむことができます。
入園料は大人498HKD(約9,300円)、子ども249HKD(約4,670円)とやや高めですが、その分見どころ満載です。
また、香港の夜景を船上から満喫できるナイトクルーズも人気です。
ルートや船の種類によって180〜280HKD(約3,380〜5,270円)と価格が変動しますが、煌めくビクトリアハーバーを眺めながらのクルーズは、旅の特別な思い出になるでしょう。
さらに、入場料280HKD(約5,270円)の「マダムタッソー香港」では、世界の有名人の精巧な蝋人形を間近で見ることができ、写真撮影も自由なので、記念撮影にぴったりです。
これらの観光&アクティビティ費は、旅行の楽しみを左右する重要なポイントです。
事前に料金や所要時間を把握し、滞在日数や旅の目的に合わせて計画を立てましょう。
海外旅行でインターネットを使うための準備は必須です。
選択肢は大きく分けて「eSIM」と「ポケットWi-Fi」の2つ。
どちらもメリット・デメリットがあるため、滞在スタイルに合わせて賢く選びましょう。
eSIMは、スマートフォンに直接データ通信プランをダウンロードして使う方式で、契約している通信事業者やプランによって料金は異なりますが、3GBを5日間で約570円から利用可能です。
データ容量を超過して速度制限がかかる場合も、多くのプランで追加データを購入できるため、使いすぎても安心です。
Wi-Fi用の端末を持ち歩く必要がない手軽さが魅力なので、身軽に動きたい人や一人旅の方におすすめします。
ポケットWi-Fiは、専用の端末を持ち歩くタイプです。
1日あたり約525円からレンタルでき、大容量プランも多いため家族やグループでの利用に向いていますが、バッテリーの残量や持ち運びの手間を考慮する必要があります。
こちらも通信量の上限を超えると速度制限や追加料金が発生することがあるため、事前に契約内容をチェックしてください。
通信費を節約したい一人旅ならeSIM、複数人で快適に使いたいならポケットWi-Fiがおすすめです。
旅のスタイルや日数に合わせて、最適なネット環境を準備しましょう。
香港旅行のお土産や雑費は旅のスタイルによって変わりますが、平均的な目安は3,000〜5,000円程度です。
人気のお土産の一つが、香港を象徴するパンダがモチーフのかわいらしいパンダクッキーで、見た目の愛らしさと手頃な価格(約65HKD/約1,200円)が魅力です。
サクサクの食感とほんのりした甘さは、老若男女問わず喜ばれます。
また、158HKD(約2,900円)前後で購入できるスターバックスの香港限定タンブラーも観光客に大人気です。
香港の街並みや文化をデザインした限定モデルはコレクターズアイテムとしても注目されています。
種類は店舗によって異なるため、狙いのデザインがあれば事前にチェックしてから訪れるのがおすすめです。
これらの人気アイテムを複数購入したり、街中の雑貨店でちょっとしたアクセサリーや文房具、ポーチなどの小物を買い足したりすると、トータルで3,000〜5,000円ほどになります。
旅先で急に必要になる日用品の購入予算も含め、雑費として余裕を持って準備しておきましょう。
海外旅行では、急な病気やケガ、トラブルに備えて保険に入ることが大切です。
多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯しているので、まずは自分のカードの補償内容をしっかり確認しましょう。
もし補償が足りない場合は、ネットで手軽に申し込める旅行保険が便利です。
短期プランなら1,500〜3,000円ほどで加入でき、入院や救急搬送、盗難などのリスクにも対応できます。
オンライン完結で簡単なので、万が一の備えとしておすすめです。
また、予期せぬ航空機の延泊による急な交通費の発生や医療費に備えて、1万円程度の予備費を持っておくと、もしもの時にも慌てず対応できるため安心です。
トラブルを乗り切るための保険と予備費を計画的に予算に組み込み、快適で安全な旅を楽しみましょう。
【画像】
香港旅行の費用は、旅のスタイルや同行者の人数によって大きく変わります。
ここでは、代表的な4つのパターンに分けて、航空券から宿泊、食費、交通費、観光代まで含めた総額予算の目安を紹介します。
自分のプランに近いモデルケースを見つけて、具体的な予算計画に役立ててください。
これを読めば、無理のない快適な香港旅行の資金準備ができるはずです。
忙しい社会人におすすめなのが、土曜の早朝に出発し日曜の深夜に帰着する1泊2日の弾丸プランです。
限られた時間を最大限に活用し、コストを抑えながら充実した旅を楽しめます。
LCCを利用すると座席指定料金は別途約2,000円かかりますが、セール期間を狙えば、羽田・成田空港からの航空券は往復約35,000円とトータルの費用を大幅に節約できます。
出発前の事前準備として、Wi-FiはeSIMを契約しておきましょう。
契約する通信事業者によりますが、600円前後で手軽に利用可能です。
宿泊は利便性抜群の尖沙咀エリアにあるエコノミーホテルを選べば1泊6,000円程度、食事は茶餐廳や屋台、カジュアルなレストランで朝昼晩とバランスよく楽しむと、約4,000円で賄えます。
香港は交通の便も充実しているため、MTRやバスを中心に公共交通機関だけでオクトパスカードを利用すれば、5,000円程度で十分に観光地を巡れます。
また、観光費が約2,500円あれば、ピークトラムや無料展望スポットを中心に香港を楽しむことが可能です。
お土産代は3,000円ほどを見ておくと安心です。
小ぶりな雑貨やお菓子の詰め合わせは、手軽に配りやすく、友人や家族にも喜ばれます。
これらを合わせて、全体の予算は約51,000円。
もし旅の疲れを癒したいなら、プラス3,000円でマッサージなどのリラクゼーションも楽しめます。
限られた日数ながら、香港の魅力をしっかり味わいたい社会人にぴったりの予算モデルです。
子連れファミリーの香港旅行は、ゆったりとしたスケジュールで快適に過ごせる2泊3日プランがおすすめです。
今回は、土曜日の昼に出発し月曜日の夜に帰着する日程を想定し、家族3人での旅行費用を具体的にシミュレーションしました。
航空券はJALやキャセイパシフィック航空などのフルサービスキャリアの家族割引を利用し、1人約40,000円、3席で合計120,000円とします。
フルサービスなら機内食や子ども向けサービスが充実しているため、安心して過ごせます。
宿泊には、商業施設が充実しており利便性の高い尖沙咀や湾仔(ワンチェイ)エリアの1泊あたり24,000円、2泊で48,000円のファミリールームを選びましょう。
広めの客室や子ども向け設備が整っているホテルの多さが特徴です。
食費は子どもの軽食も含めて24,000円を想定すると、朝食はホテルでのバイキングや茶餐廳、昼夜は家族でシェアできる点心や中華料理のレストランを利用しつつ、バランスの良い食事を楽しめます。
移動には無料区間や割安スポットを上手に活用すれば、MTRやバスを中心に約6,000円と、家族3人でも交通費を10,000円以下に抑えられます。
通信費は家族全員でネット環境をシェアできるポケットWi-Fiをレンタルして約1,300円に抑え、雑費や旅行保険などの予備費も含めて追加で10,000円は用意しておきましょう。
これらを合計すると、家族3人での2泊3日香港旅行の予算は約215,000円となります。
子ども連れでも安心して過ごせるよう、快適なホテル選びやサービスの充実した航空会社を選ぶことがポイントです。
続いて子連れファミリーに人気なのが、香港ディズニーランドを満喫する2泊3日のプランです。
ここでは、土曜日の早朝に出発し月曜日の夜に帰着する日程を想定しています。
航空券は先ほどと同様、フルサービスキャリアの家族割で1人あたり40,000円、3席合計120,000円で予約します。
宿泊先はディズニー直営または近隣のホテルにすると、遊び疲れてもすぐ帰り着くことができて便利です。
1泊あたり35,000円のファミリールームの2泊予約で合計70,000円で見積もりましょう。
香港ディズニーランドの1Dayパスは大人(12歳~64歳)1枚669HKD(約12,600円)〜、子ども(3歳~11歳)1枚499HKD(約9,400円)〜、大人2人と子ども1人の合計は約34,600円〜となります。
チケット料金は季節やプロモーションによって変動しますが、当日スムーズに入園するためにも事前予約がおすすめです。
食費はパーク内のレストランやローカルグルメも含めて約30,000円を想定しています。
香港駅まで空港エクスプレスで移動してからディズニー線のMTRやタクシーを利用すると、交通費は約8,000円です。
通信費は家族でシェアできるポケットWi-Fiのレンタルで約1,300円、お土産代として15,000円を別途用意しておきましょう。
15,000円あればお菓子やキャラクターグッズなど、家族みんなが喜ぶアイテムを購入できます。
これらをすべて合計すると、子連れの香港ディズニー2泊3日プランの総予算は約280,000円です。
安心感のある航空会社と利便性の高いホテルを利用し、ディズニーランドでの充実した1日を実現できる理想的なプランです。
細かい費用を事前に見積もり、無理のない予算設定をすることで、家族全員が思い切り楽しめる旅行になります。
カップル旅行に最適な3泊4日のプランは、金曜日の夜に出発し月曜日の夜に帰着するスケジュールを想定しています。
ロマンチックな時間を楽しみながら、ほどよく観光も満喫できるバランスの良い内容となっています。
航空券はJALやキャセイパシフィックなどのフルサービスキャリアの早割りを利用し、充実したサービスを受けながら快適なフライトで旅をスタートさせましょう。
1人あたりの費用は約40,000円、2名合計80,000円です。
宿泊は尖沙咀や中環といった便利なエリアで、モダンで清潔な客室と充実した設備が魅力の4つ星ホテルを選ぶと、1泊約15,000円、3泊で合計45,000円ほどです。
約24,000円想定の食費とは別に、相場約12,000円のディナーを予定するのもおすすめです。
記念日などに、おしゃれな高級レストランで香港の夜景を眺めながら過ごす特別なひとときは、忘れられない思い出となるでしょう。
オクトパスカードを活用し、MTRやバスで効率よく市内を移動すると交通費は6,500円程度に想定できます。
ピークトラムでの展望台訪問やミュージアム入場、夜景クルーズなどを楽しむ観光費は約18,000円です。
通信費は約1,200円、それぞれeSIMを契約するも良し、ポケットWi-Fiをシェアするも良しです。
香港ならではの雑貨やスイーツを購入するためのお土産代は、約8,000円とします。
これらをすべて合わせると、カップルでの香港3泊4日旅行の総予算は約195,000円となります。
価格と質のバランスを考慮したモデルケースで、無理なく充実した旅を楽しみたい方にぴったりです。
学生や予算重視のバックパッカーにぴったりな、火曜日に出発し日曜日の深夜帰着を想定した5泊6日の旅行プランです。
できるだけ費用を抑えつつ、現地の雰囲気をしっかり楽しめるモデルケースを紹介します。
LCCの最安プランを利用すると、手荷物7kg以内の往復航空券は約35,000円なので、必要最低限の荷物で移動すれば大幅な節約が可能です。
清潔感があるドミトリータイプのホステルでの宿泊は、1泊あたり約1,400円、5泊で合計約7,000円とリーズナブルながら、他の旅行者との交流も楽しめます。
食費は1日あたり約2,500円、5日間で15,000円を想定し、現地の茶餐廳や屋台を中心にすると、香港グルメの多様さを満喫できます。
MTRやバスなど、公共交通機関を利用して効率よく市内を回ると、移動コストは約4,000円と最小限に抑えられるでしょう。
入場料で学生割引を利用できるミュージアムや無料で楽しめる夜景スポットなどをうまく活用すれば、3,000円ほどの観光費で複数のスポットを楽しむことができます。
eSIMを利用し、約600円の通信費でネットワーク環境を確保し、雑費として2,000円を用意しておけば、小さなお土産なども購入できます。
総予算は約67,000円の、香港ならではの文化や街並みを満喫したい学生におすすめの旅行プランです。
卒業旅行など、学生時代の思い出とする旅の参考にしてください。
【画像】
香港旅行の費用を賢く節約するには、「何を削るか」を具体的に考えることが重要です。
ここでは、2025年の最新データをもとに効果の高い5つの節約テクニックを紹介し、すぐに実践できる手順や節約できる金額の目安、注意点も丁寧に解説します。
節約のヒントを押さえて、満足度の高い香港旅行をよりお得に楽しみましょう。
旅費の大部分を占める航空券は、全体予算に大きく影響します。
航空券は一般的に、週末の日中より平日の深夜便のほうが安価に設定されることが多く、出発の2〜3か月前に価格が下がりやすいです。
このタイミングを狙えるよう、航空会社や旅行予約サイトのセール通知を事前に設定しておきましょう。
人気の格安チケットはすぐに売り切れてしまうため、迷っているうちに価格が戻ったり席がなくなることもあります。
通知が届いたら迷わず24時間以内に決済すると、香港旅行の最大のコストをぐっと抑えることが可能です。
香港旅行で費用を抑えたいなら、LCCの活用がおすすめです。
特に、週末セールを定期的に開催している香港エクスプレスやPeachの公式サイトや価格比較アプリをこまめにチェックしましょう。
往復3万円台のセール価格を狙うには、合計7kg以内、40×25×20cmサイズが目安の機内持ち込み手荷物の重量制限をしっかり守ることがポイントです。
特に注意すべきは受託手荷物や座席指定の追加料金で、8,000円以上かかることもあるため、フルサービスキャリアとの価格差がなくなってしまう場合もあります。
必要なサービスは予約前にまとめて決めておき、追加費用の発生を防ぎましょう。
多くのホテルでは、28〜30日前の早割と7〜10日前の直前割の2つの割引プランがあるため、宿泊費を節約するなら、ホテルの予約タイミングを賢く選ぶことが重要です。
例えば、30日前の予約でイースト・ホンコンホテルは18%、バタフライ・ホテルは10%割引されるほか、ホテル・イーズは最大30%、シルカ・ホテルズは25%と、大きな割引が期待できます。
直前割の例としては、ホリデイ・イン・エクスプレスの7日前予約で10%割引が挙げられます。
急な旅行でもチャンスを狙えるので、直前までこまめに料金をチェックするのがおすすめです。
ただし、これらのプランは返金不可で、予約後の変更もできないケースが多いので注意しましょう。
割引率もホテルによって異なるため、予約タイミングとプランの特徴を理解し、計画的に予約しましょう。
香港旅行中の交通費を抑えたいなら、移動距離にもよりますが、6回以上乗車すれば元が取れる計算となっているMTRのツーリストデイパスを活用しましょう。
MTR駅の窓口や自動券売機で簡単に手続きでき、利用後にカードを返却するとデポジットが返金されるので無駄がありません。
大人は65HKD(約1,220円)、子どもは30HKD(約560円)で購入でき、空港線を除くMTRの全区間が24時間乗り放題になるので、観光やショッピングで頻繁に地下鉄を利用する方におすすめです。
香港旅行の食費を節約したいなら、地元の人気店である茶餐廳や屋台グルメを活用するのが効果的です。
味も満足度も高いローカルの定番メニューは、1食あたり700円前後になり食費も抑えられます。
たとえば、軽食としておすすめな人気の豚扒包(トンパーパオ)は約35HKD(約650円)で、約40HKD(約750円)の雲吞麺(ワンタンメン)は、温かい麺類の定番として旅行者にも親しまれています。
甘いもの好きに定番の許留山(ホイラウサン)のマンゴースムージー(32HKD:約600円)は、新鮮なマンゴーを使ったスムージーで、暑い香港の気候にぴったりです。
また、水分補給の賢い節約術は、コンビニで販売されている大容量ボトル(約8HKD=約150円)を購入し、持ち歩くことです。
外出先でペットボトル飲料を都度買うより経済的で、熱中症対策にもなります。
これらの工夫を組み合わせ、茶餐廳や屋台の美味しいグルメを上手に利用して、楽しく節約しつつ香港の味を堪能しましょう。
【画像】
香港旅行の費用を抑えたいなら、旅行時期の選び方も非常に重要です。
ホテルや航空券の価格が跳ね上がる、イベントの時期や繁忙期を避けるだけで、大幅に節約できます。
特に、特に6〜9月の夏の雨季は観光客が少なく、ホテルの割引やLCCのセールが増える穴場シーズンです。
もちろん、雨が多い時期なので天候には注意が必要ですが、料金が安くなる分ホテルのグレードを上げたり、観光をゆったり楽しむことも可能です。
ここからは、香港の主要な繁忙期やイベントの特徴と、夏の雨季のメリットを具体的に解説します。
例年1月末から2月初旬の春節(旧正月)は香港で最も重要な祝祭日で、2025年の該当期間は1/29〜2/4です。
地元の人々が一斉に帰省や親族訪問を行う時期のため、ホテルの稼働率は90〜100%に達し、人気のある尖沙咀や中環といったエリアの宿は早くから満室になります。
予約が遅れると、料金が通常の1.5〜2倍に跳ね上がることも珍しくありません。
航空券も同様で、日中路線や日本発着のフライトは通常運賃より15〜25%高くなります。
直前の予約になると40%以上高くなるケースもあるため、春節に旅行するなら、3か月前までにできるだけ早めに予約するのがおすすめです。
また、可能であれば平日発着の便を選ぶと、航空券のコストを抑えられます。
春節の1〜2日目は多くの店舗や観光施設が休業する点にも注意しておきましょう。
伝統的な祝祭行事に参加したい方は別ですが、観光メインの旅行者は休業日を避けるか、代替プランを用意しておくことが大切です。
春節は旅行費用もスケジュールも難しくなるため、予算に余裕を持たせるか、別の時期も検討しましょう。
ゴールデンウィーク(GW)とお盆休みは、日本から香港への旅行需要が特に高まる時期で、多くの日本人旅行者が訪れます。
2025年のピーク期間は、GWが4/25〜5/7、お盆は8/10〜8/18です。
JTBの調査によると、2025年は海外旅行全体の需要が前年より約6.9%減少する見込みですが、近距離路線である日本〜香港間の航空券価格は依然として上昇傾向にあります。
具体的な上昇目安は、日本〜香港間の航空運賃が通常期より10〜20%、ホテルの宿泊料金も平均で約15%のため、連休中の旅行では全体的な費用がかなり高くなる点に注意が必要です。
節約策としては、出発日や帰国日を連休の前後の平日にずらすことや経由便を利用することで、最大で1万円程度の費用削減が可能です。
連休中は航空券やホテルが高騰する一方、香港市内のレストランの多くは通常価格で営業しているため、ローカルの茶餐廳や屋台グルメを楽しむことで食費を抑えると、旅行費用の節約に繋がります。
航空券や宿泊費が高くても外食でうまく調整することが、この時期のコストを抑えるポイントです。
GW・お盆のピークシーズンを快適かつお得に旅するカギは、計画的な予約です。
繁忙期ならではの高価格を理解しつつ工夫して、旅行費用をコントロールしましょう。
6〜9月にかけての香港は高温多湿で降雨が多く、いわゆる雨季にあたる時期で観光客がやや減るため、航空券やホテルの料金が安くなる穴場シーズンです。
LCCの運賃は通常期より約15%安くなり、航空券を特にお得に購入しやすい傾向にあります。
ホテルも最大で30%オフとなるケースが多く、宿泊費を大幅に節約するチャンスです。
ただし、この時期は台風のリスクもあり、天候の影響でフライトの急なキャンセルや遅延も発生するので、航空会社の変更ポリシーを事前にしっかり確認しておきましょう。
雨季は天候リスクはあるものの、費用を抑えて旅行したい人にとってはとても魅力的な時期です。
天気に合わせられる柔軟な計画を立て、賢くお得に香港旅行を楽しみましょう。
毎年3月下旬から4月上旬にかけて、香港では国際的なスポーツイベント「キャセイ/HSBC 香港セブンズ」が開催されます。
2025年は新たに全面開業したカイタック・スポーツパーク内のスタジアムで、3/28〜4/6まで行われました。
期間中はホテルや飲食店の売上が前年比で20%増加すると報道されており、宿泊料金も大幅に高騰します。
高級ホテルはすぐに満室になるため、早めの予約が必須です。
もし中心部のホテルが取れない場合は、九龍や新界(ニュー・テリトリーズ)エリアを検討しましょう。
比較的リーズナブルなホテルが見つかりやすいエリアなので、宿泊費の節約にもつながります。
また、イベントのチケットとMTR沿線のホテルがセットになった割引プランもあります。
公式サイトや旅行代理店で販売されるバンドル割引を活用し、交通費と宿泊費を効率よく抑えましょう。
国際イベント週の香港旅行は、交通や宿泊の混雑、料金の高騰が避けられません。
余裕を持った予算、早めの予約や宿泊エリアの柔軟な選択が成功のポイントとなります。
【画像】
香港旅行の費用に関しては、計画段階でさまざまな疑問や不安が浮かぶものです。
ここでは、特に多くの旅行者から寄せられる「両替のタイミング」「チップの習慣」「クレジットカードの手数料」「ファミリーやシニア向けの割引」など、よくある質問をまとめて解説します。
旅行前に知っておくと、無駄な出費を防ぎ、安心して旅を楽しめるようになるため、ぜひ参考にしてください。
香港市内の両替店、特に重慶大厦(チョンキンマンション)などの両替店が最もお得です。
2025年現在、1HKDは約18.2円で両替できます。
空港の両替所は香港に到着後すぐ利用できて便利ですが、市中に比べて約1円ほどレートが悪くなるため、節約したい場合は市内で両替するのがおすすめです。
両替する店舗によっては「BUY」「SELL」のレート表示が逆になっている場合があるため、しっかり確認し、トラブルを避けましょう。
香港では基本的にチップは不要です。
多くのレストランでは10%のサービス料が含まれているため、別途チップを渡す必要はありません。
タクシーでも基本的に不要ですが、お釣りの端数(1HKD以下)は切り上げて渡すことが一般的です。
例外として、ホテルでの荷物の受け渡しに対しては、1個あたり5〜10HKD程度のチップを渡すのがマナーとされています。
なお、高級スパや一部の高級サービスでは、サービス料とは別に15%のチップを求められる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
香港でクレジットカードを利用する場合、VisaやMasterは海外事務手数料が1.6〜2.2%程度かかります。
手数料を節約したい場合は、Wise(ワイズ)デビットカードなどの「外貨建て決済」に対応したカードを使うと良いでしょう。
為替手数料がほぼゼロで、実際の為替に近いレートで決済できるため、コストを大幅に抑えられます。
ただし、ダイナースクラブカードは香港で利用できる加盟店がやや少なめなので注意しておきましょう。
旅行前に利用可能店舗を確認しておくと安心です。
香港の交通機関では、3歳未満の子どもはMTRを無料で利用できます。
また、65歳以上のシニアが利用できる特別割引カード「Elder Octopus(エルダーオクトパス)」は、MTRをはじめとする公共交通機関の運賃が半額になるため、大変お得です。
また、観光施設でも子どもやシニア向けの割引があり、香港ディズニーランドやピークトラムなどの人気スポットでは年齢に応じた割引価格で入場できます。
割引を利用する際は年齢の証明としてパスポートの提示が必須となるため、必ず携帯しておきましょう。
香港旅行は、時期や旅のスタイルによって費用が大きく変わります。
航空券やホテルは早めの予約がお得で、公共交通の割引パスを活用すれば移動費も節約できます。
また、地元の茶餐廳や屋台を利用すれば、食費を抑えつつ本場の味を楽しめるのも魅力です。
繁忙期やイベントの時期は料金が高くなるため、スケジュール調整や割引情報のこまめなチェックが欠かせません。
今回紹介した節約のポイントを参考に、自分に合った予算計画を立てて、無理なく充実した香港旅行を楽しんでください。