香港のベストシーズンは、10月〜4月頃の乾季。5月〜6月の梅雨と6月〜9月の台風シーズンは降水量が増えます。また、5月〜9月の夏は湿度が高く蒸し暑いため、この時期はアウトドアが辛いことも。とはいえ、春や夏に旅行する場合もありますよね。記事内ではインドアでも楽しめるスポットも紹介します。2泊3日あれば楽しめるのも、コンパクトな香港ならでは!
小さなお子さんでも楽しめるアトラクションが多く、ベビーカーの貸出(有料。デポジットは現金が必要。)ができるほか、授乳室や電子レンジ、冷蔵庫を完備したベビー・ケア・センターもあります。
例えば、「ミッキーのフィルハーマジック」や「フローズン・エバー・アフター」など、雨の日でも楽しめるアトラクションも。混雑日はパレードやアトラクションの時間をアプリで確認すると便利です。
香港ディズニーランド開園20周年を記念したイベント「最高にマジカルなパーティー(The Most Magical Party of All)」が2025年6月28日(土)よりスタートします。20周年をお祝いするパレードに注目! 新作グルメや限定グッズも登場します。
遊園地と動物園と水族館を1つにまとめたようなテーマパーク。パーク内は「ザ・ウォーターフロントエリア」と「サミットエリア」に分かれており、小さなお子さんにもおすすめの「ザ・ウォーターフロントエリア」には、巨大水槽やイルカショーが人気の水族館や香港で唯一パンダに会える「ジャイアント・パンダ・アドベンチャー」があります。
遊園地エリアの「サミットエリア」には、4歳から乗れる急降下が少ないジェットコースターも。オーシャンパークに隣接する全天候型のプール「ウォーターワールド」もおすすめ。ベビーカーの貸し出し(有料)やベビーケアルームもあります。
香港ディズニーランドもあるランタオ島は、大人も子どもも楽しめるスポットがたくさんあります。
子どもが喜ぶこと間違いなしのケーブルカー「ゴンピン360」での絶景空中散策、食事やショッピングも楽しめ、天候に関わらず1日中遊べる文化エンタメスポット「ゴンピンビレッジ」、ウォータースポーツを楽しめる「長沙ビーチ」にハイキングやキャンプができる「ランタオトレイル」、シーフードを満喫できる観光スポット「大澳漁村」、「天壇大仏(ティアンタン大仏)」という巨大な仏像や「ポーリン寺」といった文化的な施設など見どころ満載です。
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遊びながら学べるインタラクティブな500以上の展示があり、そのうち300以上は実際に見て触って学べる体験型展示です。
ロボットや宇宙、生き物、恐竜など、子どもが興味を持ちやすいテーマも豊富で、親子で楽しめます。2〜8歳くらいの子どものいるご家族は、体を使って科学を体験できるプレイグランド「子供探検館(Children's Gallery)」がおすすめ。タイミングによって、イベントや講座が行われていることも。
2022年にリニューアルされたケーブル鉄道「ピークトラム」で訪れる、絶景スポット、標高552mの「ビクトリア・ピーク」。
山頂には展望台「スカイテラス428」があり、九龍半島と香港島のビル群、ビクトリアハーバーを眺めることができ、昼夜ともに美しい景色を楽しめます。昼間は風景を楽しみながら1時間ほどで山頂周辺をぐるっと回れるハイキングコース「ピーク・サークル・ウォーク」もおすすめ。
また、「ピークタワー」内にはギフトショップやレストラン、モノポリードリームズなどのアトラクションも充実しています。
香港の尖沙咀(チムサーチョイ)地区に位置する、アート、文化、エンターテインメント、ショッピング、グルメが融合した、2019年オープンの文化商業施設。館内には彫刻や絵画などアート作品が展示されています。
屋上には子ども向けのプレイエリアや水遊びゾーンがあり、館内には屋内LEGO®テーマパーク「LEGOLAND ディスカバリーセンター香港 」やサスティナビリティをテーマに生物多様性が学べるミュージアム「ネイチャーディスカバリーパーク」も。
空き時間にサクッと連れて行くのにも、のんびり散歩を楽しむのにも最適な公園。香港の中心部に位置し、フラミンゴが飼育されている「バードレイク」を有する「九龍公園」、中心部にありながら広大な自然の中で動植物と触れ合え、絶滅危惧種のジャガーもいる「香港動植物公園」は地元の人の憩いの場でもあります。
カラフルな遊具や美しい池を有する「香港公園」、海沿いにあるプール併設の「マオンシャンパーク(馬鞍山公園)」などもあり、いずれも入場無料です。
基本の治安状況(2024〜2025年現在):香港はアジアでも安全な都市の1つとされています。日本と同じくらいの感覚でOKですが、海外なので最低限の注意はしましょう。
一人歩きをさせることはなかなかないかもしれませんが、はぐれてしまうのが心配なら、子ども用GPSタグやAirTagを持たせるのもひとつの手段。一般的な観光エリア(尖沙咀、中環、銅鑼湾、ディズニー周辺など)は警察の巡回もあり、夜でも比較的安心です。
香港では、特に夏の時期にスコールが発生することが多いので、突然のスコールにも対応できるよう、雨具は必須です。また、日本ほど衛生的ではないので、除菌シートやウェットティッシュを持っていくと便利です。
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旅行中にベビーカーを利用するシーンも多いかもしれません。地下鉄やバスなどの公共交通機関では持ち込みは可能ですが、混雑している時間帯もあるので折りたためるものが便利です。街は段差があるところも多いので、注意してください。
地下鉄:エレベーター利用、エスカレーター不可
バス:折りたたみ必須、ミニバスは特に注意
観光地:軽量&コンパクト型が便利
街歩き:段差や狭い道に注意
ホテル:折りたたみで収納しやすいもの推奨
・MTR(地下鉄)
改札付近に必ず「ベビーカーOKなエレベーター」があります。日本と違ってベビーカーのエスカレーターの利用は安全面からNGです。駅によってはエレベーターの場所がわかりにくいので、案内板を確認したり、駅員さんに「リフト?(※英語でエレベーターのこと)」と聞くとすぐ教えてくれます。使う駅が決まっているなら、どこにエレベーターがあるか事前に調べておくと安心。
・バス/ミニバス
大型ベビーカーだと乗車は不便です。特にミニバスは収納スペースがほぼ無いので、折りたたみ式のコンパクトなベビーカーにしましょう。ただ、乗車スペースも狭いので、選択できるならほかの交通機関を考えた方がよさそう。観光バス系(2階建てバス)は運転手次第ですが、折りたためば乗せられることが多いです。
・タクシー
日本と同じく、ベビーカーはトランクへ積めます。事前にドライバーへ一言伝えましょう。
・香港ディズニーランド
園内はフラットで、ベビーカーでも快適。ベビーカー置き場は各アトラクション近くにあります。
・オーシャンパーク
坂道が多く、エスカレーターやケーブルカーでの移動が基本になります。乗り物に乗りやすいよう、軽量の折りたたみ式がベスト。
・ビクトリア・ピーク(ピークトラム)
トラム車内は混み合うので、折りたたんで乗車がマナーです。山頂の「ピークギャレリア」「スカイテラス」などはエレベーターがあるので、ベビーカーもOKです。
・歩道は段差が多め
歩道は段差が多いところも。地域によっては車道に降りざるを得ない場所もあるので、軽いベビーカーだと持ち上げやすいです。
・ショッピングモール
大型モールはバリアフリーが進んでいて快適です。特にK11 MUSEAやIFCモールなどはベビーカーでも安心。
MTR(地下鉄)はベビーカーでも利用OKです。ただし通勤時間(8〜10時、17〜19時)は混雑するので、時間をずらした移動スケジュールを立てるのがベター。また、エレベーターやエスカレーターがある駅も多いものの、一部はエレベーターの無い駅や階段だけの出口もあるので、事前にエレベーターの有無、エレベーターの場所などをチェックしておきましょう。
尖沙咀(チムサーチョイ)や中環(セントラル)などは歩道がガタガタしてたり、坂が多いエリアがあります。また、時間帯によっては人も多く、ベビーカーだと歩きづらいことも。抱っこ紐を併用すると安心です。
香港は亜熱帯気候で年間の平均気温は20度、特に夏は28度〜32度と高温で、湿度は常に70%〜90%と湿度が高く蒸し暑い日が多いので、帽子や長袖を用意し、水分補給をするなど熱中症対策が必須です。
大型ショッピングモールには清潔なベビールームが完備されています。一方、ローカルエリアの場合、お店やレストランにおむつ替えスペースがない場合もあるので、モールやホテルで済ませるのが安心。
香港は中華を中心とした現地の食事以外にも、選択肢が豊富です。でも、お子さんによっては、食事が合わないこともあるかもしれません。困ったときには、ファストフードや日系レストランを利用するのもひとつの手。すき屋にペッパーランチ、サイゼリアに丸亀製麺、CoCo壱番屋やスシローなどおなじみの飲食チェーンもあるので、いつもの味でホッと一息するのもいいかも。
香港の水道水は安全であるとされています。ただ、お腹の弱い人や子どもは注意が必要かもしれません。念のためミネラルウォーターを購入したほうがよいでしょう。
大人も子どもも楽しい! キッズ向けサービスの充実したホテルをピックアップ。
香港ディズニーリゾートが直営するオフィシャルホテルの1つ。無料のシャトルバスが運行しており、パークへは5分〜10分。徒歩でも15分ほどで到着します。
キッズ向け:ストーリーブック・プレイルーム(12歳まで)、キャラクターブレックファスト、広いガーデン、室内&屋外プールがあります。ディズニープリンセスに変身できるサロン「ビビディ・バビディ・ブティック」も。有料でテーマ別のディズニーデコレーションの客室に!
香港ディズニーリゾートが直営するオフィシャルホテルの1つ。無料のシャトルバスが運行しており、パークへは5分〜7分、徒歩だと20〜30分かかります。
キッズ向け:屋外プール、プレイエリア、小さい子も走り回れる広い中庭(ベビーカーOK)。ディズニーキャラクターとのフォトセッションや、ディズニー映画の上映会なども。館内はディズニーのキャラクターや映画の雰囲気たっぷり。客室はマーベルルームとミッキー&フレンズルームから選択できます。公式ホテルの中では比較的リーズナブルで、コスパよし!
服飾、雑貨、飲食店などがそろうMOKOショッピングモールとMTR旺角東駅(ウォンコクトン)に直結している便利なホテル。香港では珍しいファミリータイプのお部屋があります。市内中心部にあり、ホテルから1歩出ればグルメや露店なども近くにあります。香港ディズニーランドもオーシャンパークもアクセスしやすい好立地!
キッズ向け:ダブルベッド2台のファミリールーム、屋外温水プール・子ども用プール・ジャグジー完備で、暑い季節もプールで楽しめる!
尖沙咀(チムサーチョイ)中心地に位置する、香港で最大級の商業施設「ハーバーシティ」内にあります。MTR尖沙咀駅から徒歩約5分、スターフェリー乗船場にも徒歩で行けます。香港島やビクトリア・ピークへのアクセスも便利。K11 MUSEAも徒歩圏内です。
キッズ向け:家族向けプランあり、広い客室。周辺に子連れ向けレストランが多数あります。ハーバービューのお部屋から船の往来が見れる!
オーシャンパークに隣接するホテル。オーシャンパーク利用なら徒歩で行けるこのホテルは最高の立地です。MTR海洋公園駅直結なので市内観光も便利。
キッズ向け:大型屋外プール(浅いプールやキッズプール)があります。海がテーマのホテルで、ロビーには巨大水槽、パンダや水族館がモチーフのお部屋も。ファミリープランあり。
「Octopusカード」は快適に香港旅行をするためのマストアイテム。日本のSUICAやPASMOのような交通系ICカードです。MTR、バス、スターフェリー、スーパーやコンビニなどでの支払いに使うことができます。
iPhoneならアプリ「Octopus for Tourists」をダウンロードして使うことができ、それ以外やアプリを使わない人は、MTR(地下鉄)のカスタマーセンターや空港で購入可能です。チャージは駅、空港、コンビニで。子ども用(3〜11歳)もあり、小児料金が適用されるのでお得! 空港を降りてすぐのエアポートエクスプレス駅のMTRのカスタマーセンターでの購入がおすすめです。
薬は現地でも買えますが、表示は英語&広東語のため、常備薬は必ず持参しましょう。日本語通訳や日本語対応可能な病院(例:香港アドベンティスト病院、香港サナトリウム病院やカノッサ病院など)や日本人医師がいるクリニック、日本語医療通訳がいる病院も市内にあります。
また、香港で救急車を呼ぶ場合は「999」に電話をしましょう。日本と違い、救急車は有料ですのでご注意を。
公用語:広東語/英語。英語は観光地・ホテル・レストランなどで問題なく使うことができます。また、ザ・ペニンシュラ香港、リッツカールトン香港、マンダリンオリエンタル香港などは日本語対応のスタッフがいます。(※常駐ではない可能性もあり)。
街では日本語はほぼ通じませんが、日本語メニューを用意している飲食店も。言葉が心配な場合は日本語ガイドのいるツアーが安心です。
香港はフリーWi-Fiが充実しています。しかし、万が一つながらないと困るので、スマートフォンがSIMフリー端末であれば、香港用のeSIMやSIMカードをインターネットで事前購入しておくと便利です。
また、複数人でシェアしたい場合には、ウェブ予約後、空港でレンタルWi-Fiを借りるのがおすすめです。
日本から飛行機で4〜5時間で行くことができる香港。アジアの中でも比較的治安がよく、歴史的建造物はもちろん、テーマパークや海のアクティビティなど、子連れ旅行でも楽しめるスポットがたくさん!
交通の便がよいホテルやテーマパークに隣接したホテルなど、目的によってぴったりのプランを選べるのもうれしいポイント。1年を通して高温多湿なので、熱中症対策をしっかりして、子どもに楽しい経験をさせてあげたいですね。