仁川空港には、無料・有料のシャワースポットがあります。無料シャワーは出国後エリアにあるため、利用には出国審査が必要です。
「SPA at HOME」は、T2地下1階の西側にあります。地下1階に降りると、長い通路の中央あたりに立て看板が出ていますので、チェックしましょう。
看板の案内通りにまっすぐ進んでいくと、通路の突き当たりに「SPA at HOME」が見えてきます。
「SPA at HOME」は、韓国で複数のホテルを運営するSeAN(セアン)ホテルグループによるスパ施設で、2025年1月にオープン。長時間フライトの疲れを癒やせる充実した設備が整っています。
※2025年3月時点の情報です。
深夜早朝発着の空港での待ち時間や、長時間のトランジットの合間にリフレッシュしたい人にぴったりの施設です。
実際に使ってみた!「SPA at HOME」体験ルポ
新しくできたばかりの「SPA at HOME」。まだまだ知らない人が多いこの施設を、実際に利用してみたのでその様子をルポします!
受付は施設の入口にあるキオスク端末を使って行います。搭乗券やパスポートなどの提示は必要ありません。
端末では日本語の選択もできるので韓国語がわからなくても安心です。利用したい時間に合わせて、6時間か12時間を選びましょう。料金は以下の通りです。
受付の際に、歯ブラシやカミソリ、耳栓、アイマスクなどのアメニティなどの購入が可能です。休憩場所は寒いことが多いので、寝る予定のある人は毛布をレンタルするのをおすすめします。
また、水以外の飲食物の持ち込みが不可なので、飲み物が欲しい人はこの時点で購入しましょう。
キオスク端末での決済が完了したら、受付にレシートを持っていきます。タオルや部屋着、ロッカーの鍵などを渡され、施設の説明をしてくれます。筆者が訪れた際は、日本語で説明していただきましたが、常に日本語が可能なスタッフがいるわけではないようです。
スーツケースを預ける前に、必要なものを取り出すように促されますので、取り出すようにしましょう。預け入れの番号を書いた紙を渡されるので無くさないように!
受付を完了したら、ロッカー室に向かいます。男女で分かれているので間違えないようにしましょう。
ロッカー室の入り口で靴を脱ぎ、受付で渡された鍵の番号のロッカーを利用します。大きさは十分な広さがあり、リュックとコート、着替えなどしっかり入りました。靴は一番下のスペースに入れられるのも嬉しいポイントです。
貴重品は、ロッカーに入る前にあるセーフティボックスが利用可能です。
施設内のスペースを利用するには、部屋着に着替える必要があります。普段着では利用できないので気をつけましょう。着替えたら、ロッカーの鍵を使ってラウンジに出入りすることができます。
男女共用のラウンジは、広々と明るい空間です。周囲の音などが気にならない人や、家族やカップルで来ている人はここで過ごすのがおすすめです。
奥に行くと「NAP ZONE」があります。男女で分かれた仮眠スペースがあるので、静かな中でゆっくり眠りたい人はこちらを利用しましょう。
入口には鍵がかかっているので、ロッカーの鍵で開閉します。筆者が行ったのは平日17時頃でしたが、利用客はほとんどおらずガラガラでした。
スタッフの方によると、夜22時を過ぎると混雑してきて、深夜はほぼ満室の状態になるそうです。満室になると中に入れず、空くまで待機が必要になるので気をつけましょう。
「SPA at HOME」のシャワーは浴室に完備されています。気になる点をチェックしてみましょう!
-シャワーブースの数・広さ・清潔さ
©︎SPA at HOME
シャワーブースはかなり多く、女性浴室には18個ありました。よほどのことがないと全部のシャワーが埋まることはないと思います。仕切りもしっかりついており、スタッフのかたが掃除をまめにしているので、とても綺麗です。
-お湯の温度や水圧は快適?
©︎SPA at HOME
シャワーのお湯の温度は調節が可能。水圧もちょうど良いので、安心して利用できます。ただ、シャワーの角度は固定されているので、全身を洗う際は自分が動く必要があります。
©︎SPA at HOME
シャワーだと物足りないという人は、浴槽が3つあるので、そちらを利用しましょう。それぞれ高温、中温、低温で異なる湯温で、好きな浴槽を使うことができます。広さは3人程度入る大きさです。
©︎SPA at HOME
浴室内には小さなサウナもありますよ!旅の疲れを癒やしたい人にはたまらないですね。
-タオルやシャンプー・ボディソープなどのアメニティはある?
タオルは受付時に1枚ついてきます。足りない人は追加でレンタルが可能です。
シャンプーやコンディショナー、ボディソープは浴室内に用意してあります。また、身体を洗うボディタオルも受付時にいただけます。
-ドライヤーや鏡・スキンケア用品などの充実度
©︎SPA at HOME
ドライヤーは鏡1つにつき1つずつ用意されています。数は多くないので、混雑時は待ち時間が発生する可能性があります。急いでいる時などは時間配分に気をつけましょう。
アメニティは、フェイスローション、乳液、ボディローションのほか、ブラシなどが完備されています。筆者がチェックした感じだと、メイク落としやフェイシャルウォッシュなどはなかったので、自分で用意する必要がありそうです。
ここでは、実際に「SPA at HOME」利用時に感じた、使いやすさや便利なポイントを紹介します。
-スーツケースや荷物を置くスペースはあるか?
スーツケースは、受付時に1個だけ無料で預かってもらうことができます。そのほかの荷物はロッカーに入れる形になりますが、リュック程度の荷物は十分入れられる大きさがあります。入りきらない大きな荷物がある場合は、追加料金を支払ってフロントで預かってもらいましょう。
-プライバシーは守られている?
休憩スペースは基本的に雑魚寝スタイルなので、プライバシーの確保はほぼゼロです。プライバシーが欲しい人には、「SPA at HOME」はおすすめできません。そのほかのホテルなどを利用するようにしましょう。
-着替えや荷物の管理がしやすい工夫はある?
前述したとおり、用意されているロッカーは大きめなので、着替えなどをしっかり入れることが可能です。貴重品についてはロッカーの入口前にセキュリティボックスが用意されているので、利用するといいでしょう。
-女性・男性別になっているのか?混雑時の対策は?
「SPA at HOME」は、フロントと男女共用のラウンジ以外は、男女別になっています。ラウンジもNAP ZONEの仮眠スペースも十分の広さがありますが、22時以降はかなり混雑し寝る場所の確保が難しくなりますので、早めに入店することをおすすめします。
仁川空港T2にオープンしたばかりのスパ施設「SPA at HOME」。広々とした設備と清潔な環境が整っており、シャワーや仮眠、荷物預かりまでトータルで利用できるのが魅力です。
特に深夜便や長時間のトランジットで快適に過ごしたい人には最適。まだ知名度が低いため、今のうちに利用しておくと混雑を避けられるかもしれません。次回の韓国旅行の際は、ぜひチェックしてみてください!