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韓国の医療水準は高く、日本語対応の病院もありますが、短期滞在の場合は日本の健康保険証は使えないので、全額自己負担になるのが当たり前。軽い風邪や食あたりでも、通訳費や診察料、薬代などを含めて高額になることもあります。さらに、骨折や入院が必要になった場合は、数十万円〜数百万円の請求が発生する可能性も。
特に食事が合わずに体調を崩しやすい人や、体力に自信がない人、アクティブに観光する予定の人は、万が一のために医療補償が充実した保険に入っておくと安心です。
韓国は比較的治安がよい国ですが、観光地や繁華街ではスリや置き引きが発生することが稀にあります。特に、スマホや財布をカフェに置いたまま席を離れた際に被害に遭うケースが多いようです。また、ホテルやタクシー、電車内での荷物の置き忘れにも注意が必要です。
スマホやカメラなどの電子機器を紛失・盗難された場合、買い直すには大きな出費が必要になります。旅行保険の「携行品損害補償」があれば、こうしたトラブルに対応できるため、高価な荷物を持ち歩く人は加入しておくといいでしょう。
韓国旅行は飛行機の利用がほとんどですが、天候や機材トラブルによる遅延・欠航は珍しくありません。特に冬場は、大雪によるフライトの遅れが発生しやすく、空港での長時間待機や宿泊費が発生することも。
また、体調不良や仕事の都合で出発前にキャンセルせざるを得ないケースもあります。こうした場合に備え、「キャンセル・遅延補償」がある保険に加入しておくと、余計な出費を抑えることができます。
旅行保険は出発前に申し込むのが一般的ですが、空港の自動販売機やカウンターでも当日加入可能です。ただし、出発前に加入しておく方が手間がかからず、補償内容をしっかり選べるのでおすすめです。
ここでは代表的な補償内容を紹介。事前にチェックをして、準備を進めておきましょう。
旅行保険の中で最も重要なのが医療補償です。救急搬送や手術が必要になった場合、数百万円以上の医療費がかかる可能性があるため、最低でも1,000万円以上の補償があるプランなど、できるだけ補償金額の高い保険を選ぶのがおすすめです。
スマホやカメラ、スーツケースなどの貴重品の盗難・破損を補償する「携行品損害補償」も重要です。補償額の目安としては、1回の事故で10万円~20万円が一般的ですが、高価なアイテムを持ち歩く人は補償金額を確認し、増額しておくとよいでしょう。
「キャンセル・遅延補償」は飛行機の欠航や大幅な遅延、急なキャンセルによる損失をカバーする補償です。宿泊費や食事代などの補填が受けられるため、特にビジネス利用や短期間の旅行者にはおすすめです。
海外で他人の物を壊したり、事故を起こしてしまった際に補償される「個人賠償責任補償」も忘れずに。例えば、ホテルの備品を誤って破損してしまった場合や、レンタル品を壊してしまった場合などに適用されます。万が一のために1億円以上の補償があるものを選ぶと安心です。
よくクレジットカードにも保険が付帯されていますが、どこまで補償されるのか気になるところです。ここではクレジットカードの保険の注意点について説明します。
クレジットカードに付帯している旅行保険を利用する人も多いですが、補償額が十分でないケースが多いため、確認が必要です。
例えば、クレジットカードの医療補償は100~300万円程度が一般的ですが、韓国の医療費を考えると不安が残ります。また携行品損害補償は、紛失や破損した物品によっては自己負担額が発生するケースがあるので要チェックです。
クレジットカードの保険は複数枚持っている場合、合算できるケースもあります。例えば、Aカードの医療補償300万円、Bカードの医療補償200万円を持っている場合、合計500万円まで補償が適用されます。
ただし、「傷害死亡・後遺障害補償」の場合は、各カードの中で最も高額に設定されている金額が保険金額となるので注意が必要です。また、合算不可のカードもあるので、事前に規約を確認しましょう。
韓国旅行では、万が一のトラブルに備えて旅行保険に加入するのがおすすめです。医療費が高額になったり、スマホや荷物の盗難、飛行機の遅延など、さまざまなリスクがあるため、医療補償や携行品損害補償が充実したプランを選ぶと安心でしょう。
クレジットカード付帯保険を利用する場合も、補償額が十分か確認し、不足分を別途保険で補うのがベスト。短期間の旅行でも、いざというときのために備えておくことで、安心して韓国旅行を楽しめますよ。