ラニカイビーチは、全米No.1ビーチにも輝いた、ランキングの常連。とくにその透明度の高い海と、きめ細やかな白砂は、異次元の美しさを誇ります。
ラニカイビーチには住所や標識、また駐車場もないことから「幻のビーチ」としても知られています。これは、ラニカイビーチが高級住宅地の裏手にあり、公共のビーチではないからです。ビーチへの入口となる小道は多いので、好きな道を探すのもよさそう。
沖合には双子の島「モクルア・アイランド(Mokulua Islands)」が浮かび、水平線に浮かぶシルエットがラニカイビーチの景観に奥行きを与えています。朝日や日中の光の角度によって、さまざまな表情を見せるのも魅力の一つです。
ラニカイビーチに行くための方法や、注意点などについて詳しくチェックしておきましょう。
正式な住所は存在せず、Googleマップで「Lanikai Beach」や「Kaiolena Dr」付近を検索するのが一般的です。
ラニカイビーチには専用駐車場がなく、住宅地の路上も駐車禁止区域が多く設けられています。警察による取り締まりが厳しいため、周辺に駐車する際は必ず標識を確認してください。
ワイキキからTheBusを利用して行く方法もあります。まずはワイキキからアラモアナ・センターに行き、カルアタウンまで向かいましょう。そこからバスを乗り換えて約15分でバス停番号3623、ラニカイビーチの近くに到着します。ただしカイルアタウンとラニカイビーチをつなぐバスは30分〜1時間に1本ほどしか出ておらず、日没後は本数が大幅に減るため、あらかじめ時間を調べておきましょう。
カイルアビーチパークからラニカイビーチまでは徒歩約15分です。ビーチへ抜ける小道までほぼ1本道となっておりわかりやすく、またビーチ沿いの散策も楽しめるのでおすすめのルートです。
時間を短縮したい方にはUberも便利ですが、海水や砂で汚れた状態では乗車を拒否されるケースがあります。タオルで体を拭いたり、着替えを用意しておいたりなどの配慮が必要です。
絶好の撮影スポットとしても人気の高いラニカイビーチ。撮影を予定しているのなら、撮影時間にも注意しましょう。
まず、1日のなかでも観光客が少なく、静かな雰囲気のなかで撮影ができるのは、朝6時〜9時の時間帯です。朝日はとても美しく、思わずため息をついてしまうほど。路上駐車の取締が少ない時間帯でもあるので、車で行く際にも朝が狙い目です。
日が高くなるお昼前後は、海が最も鮮やかに輝き、写真映えする時間帯です。ただし日差しが強いので、紫外線対策は万全に。
午後は風が強まる傾向にあります。夕焼けを撮影したいという方もいるかもしれませんが、時間が経つにつれ風が強まり、砂が舞いやすくなるため、落ち着いた撮影をしたい方は午前中がおすすめです。
そして、ラニカイビーチはローカルの方々にも人気のビーチのため、週末は非常に混雑が見られます。ゆったりと撮影をしたいのなら、ぜひ平日の午前中に訪れてみてください。
Q.シャワーやトイレはある?
→ A.ありません。事前にカイルアビーチパークなどで済ませるのが基本です。
Q.更衣室はある?
→ A.ありません。水着はあらかじめ着用のうえ訪問することをおすすめします。
Q.レストランや売店は?
→A. なし。飲み物や軽食は持参必須です。
Q.日陰はある?
→A. ほとんどありません。日差しが強いため、パラソルや帽子などの準備を。
Q.ライフガードは?
→A. 配備されていません。遊泳の際は無理をせず、安全第一で。
Q.シュノーケリングはできる?
→A. 可能です。透明度の高い海と岩場周辺では熱帯魚も見られます。
Q.レンタカーなしでも行ける?
→A. バスやUberでの訪問が可能です。
Q.小さい子ども連れでも大丈夫?
→A. 可能ですが、施設が整っていない点を踏まえ、日除け・水分補給などには十分注意してください。
カイルアビーチは、トイレ・シャワー・駐車場などの設備が整ったファミリー向けのビーチです。ラニカイに比べて広く、カヤックやSUP(スタンドアップパドル)などのアクティビティも盛んに行われています。
一方のラニカイビーチは、自然のままの美しさと静けさが魅力で、設備のない分、喧騒とは無縁の穏やかな時間を過ごすことができます。そのため、午前中にラニカイビーチでのんびり過ごし、昼はカイルアでランチやカフェを楽しんだ後、午後にカイルアビーチでアクティブに遊ぶというプランもおすすめ。
エリアごとの魅力を存分に活かしながら、満足できるプランを立ててみてください。
ラニカイビーチは、「天国の海」と称されるにふさわしい景観と、静かで落ち着いた空気に包まれた特別な場所です。公式な施設がほとんど存在しないため、事前準備と情報収集が欠かせませんが、それを補って余りある魅力がそこにはあります。
日本ではなかなか体験できない美しさを知るためにも、またハワイで喧騒から離れたひとときを過ごしたい方も、ぜひ1度訪れてみてはいかがでしょうか。