マレーシアの歴史と文化が凝縮された街、マラッカには魅力溢れる観光スポットが満載で、初めて訪れる方は1泊2日の滞在がおすすめです。
この日数であれば、街の主要な観光スポットをじっくり巡りながらローカルグルメも存分に楽しめるため、旅のコストパフォーマンスと満足度のバランスが最も良くなります。
さあ、多文化が織りなす魅力あふれる世界遺産の街へ、一緒に旅に出かけましょう。
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マラッカの街を語る上で欠かせないのが、世界遺産としての歴史的価値と、街の中心を流れるマラッカ川を巡るリバークルーズです。
この2つを体験すれば、マラッカの魅力をあますことなく堪能できるでしょう。
マラッカは、かつてマラッカ王国として栄え、東西交易の要衝として多くの人種や文化が行き交いました。インド、中国、アラブ、ヨーロッパから、商人がそれぞれの文化を持ち込み、独自のコミュニティを築き上げていったのです。
その結果、マレーシア、中国、インドの文化が融合した「ニョニャ・ババ文化」が生まれ、街の建築や食文化に色濃く反映されました。
16世紀にはポルトガル、17世紀にはオランダ、19世紀にはイギリスの植民地支配を受けながらも、マラッカの住民たちは異文化を巧みに取り入れ、多文化共生の街を独自に形成していきます。
こうして育まれた建築様式や多様な民族が共存する文化は高く評価され、2008年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
街には現在も、植民地時代の面影を残すオランダ広場の赤い建築群や中国系の富豪が建てた豪華な邸宅、イスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院が共存しています。
これらは、まるで生きた歴史博物館のように、いずれも良好な状態で保存されています。
マラッカ観光で特に人気のアクティビティが、川沿いに点在する歴史的な建物やウォールアートを水上からゆっくりと眺められる、マラッカ川を巡るリバークルーズです。
発着桟橋はオランダ広場近くのムアラ・ジェッティで、クルーズ料金は大人一人あたり25リンギット、所要時間は約30分です。
昼便は歴史を感じさせる橋や川沿いの家々をはっきりと見ることができ、特に、マラッカの沿革を物語る色鮮やかなウォールアートは必見です。
夜便は、ライトアップされた幻想的な景色から昼間とは違うロマンチックな雰囲気が高まり、マラッカの夜の顔を体験できます。
写真映えを狙うなら、多くの見どころが集中している進行方向右側の窓際席がおすすめです。
雨天時は欠航することもありますので、天気予報をチェックして計画を立てましょう。
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マラッカへのアクセスと、現地での市内移動について詳しく解説します。
クアラルンプールの主要バスターミナルであるTerminal Bersepadu Selatan(ターミナル・ブルセパドゥ・スラタン)からマラッカへ向かうバスの所要時間は、交通状況にもよりますが通常は約90〜120分程度です。
運賃はバス会社や時間帯によって異なり、最も安価なものでは10リンギットからと、非常にリーズナブルに移動できます。
TBSは市内中心部からも非常に便利な場所にあり、KLIAトランジット(ケー・エル・アイ・エー・トランジット)という電車で空港からもアクセス可能です。
バスは早朝6時から夜遅くまで、ほぼ30分から1時間おきに多数運行しており、予約サイトで事前にスケジュールを確認しておくと、当日券が売り切れる心配もなく安心です。
バス会社によって座席の広さや設備も異なりますので、少し高めの料金を払って快適なバスを選ぶのも良いでしょう。
多くのバスには車内Wi-Fiやトイレが完備されており、長時間の移動でも快適に過ごせます。
クアラルンプール発のバスが到着するマラッカ・セントラル・バスターミナルには多くのタクシーが待機しているので、市内の歴史地区へ移動する際も困ることはありません。
運転手にまず目的地を伝え、料金を確定させてから乗車すると、メーターを使わない交渉制の場合でも安心して利用できます。
歴史地区までの相場は、おおよそ20〜30リンギット程度ですが、深夜や雨天時は割高になる可能性があるのでご注意ください。
より便利で快適に移動したい場合は、マレーシアで広く普及している配車アプリGrabの利用も選択肢の一つです。
アプリ内で出発地と目的地を設定するだけで簡単に配車を依頼でき、タクシーとほぼ同等か少し安くなることが多い料金が事前に確定するため、観光客に非常に人気があります。
運転手とのやり取りもアプリ内で行えるので、言葉の壁を気にせずスムーズに移動できます。
バスターミナルではGrabのピックアップポイントを確認し、運転手と連絡を取り合いながら乗車場所を見つけましょう。
また、クアラルンプール市内からマラッカ市内のホテルまで、ドアツードアで移動できる貸切チャーター車の相場は180〜230リンギットで、所要時間はバスとほぼ同じです。
深夜は割増料金になることがありますが、大きな荷物がある方やご家族連れ、快適さやプライベートな空間を重視する方にはおすすめです。
市内の観光スポットは徒歩でも十分に回れますが、少し離れた場所へ行きたい時、日中の暑さや疲労を避けたい時には、市内バスや無料シャトルバスが非常に便利です。
マラッカ・セントラル・バスターミナルから市内中心部へは約15〜20分の距離で運賃は数リンギット程度とリーズナブルですが、特定の路線番号や目的地が分からないと乗り場を間違えてしまう可能性もあります。
事前にバスの路線図を確認するか、現地スタッフに目的地を伝えて適切なバスを教えてもらいましょう。
主要な観光地やショッピングモール、住宅地を結ぶバス路線はおおよそ15〜30分に1本程度運行しているため、地元の人々と同じ目線で街の雰囲気を味わいたい方には、特に利用をおすすめします。
路線番号と停留所を示す地図を確認しておくと乗車がスムーズになり、ICカードを利用すれば運賃の支払いに小銭を用意する手間が省けます。
ただし、渋滞などの影響で遅れることもあるため、時間に余裕を持った行動が必要です。
また、観光客向けの無料シャトルバス「Panorama Melaka」(パノラマ・マラッカ)の運行ルートや時刻表は、各停留所やホテルのフロントで確認できます。
9〜18時まで概ね1〜2時間に1本程度の間隔で、オランダ広場やジョンカー・ストリート、マラッカ海峡モスクなど、主要な観光スポットやホテルを巡回しています。
うまく活用すれば、移動費用を抑えながら効率的に観光できるでしょう。
マラッカの世界遺産地区は、ほとんどの観光スポットが徒歩圏内に集まっています。
石畳の道が多いため歩きやすい靴での散策がおすすめですが、レンタサイクルも人気のアクティビティです。
比較的手頃な料金でレンタルできる会社を2つ紹介します。
1つ目のJT Minimart(ジェイティー・ミニマート)は、ジョンカーストリートやハーモニーストリート周辺にあり観光に便利で、1時間あたり3リンギット、1日10リンギットで利用できます。
2つ目のカーサ・デル・リオ・マラッカは宿泊者限定でレンタルサービスを提供しているホテルで、最初の2時間は無料、それ以降は1時間ごとに10リンギットで貸し出してくれます。
宿泊先にも同様のサービスがあるか、確認してみるのも良いでしょう。
マラッカは日中かなり暑くなることが多いので、こまめな水分補給と帽子などでしっかり対策し、観光を楽しんでください。
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歴史的な建築物から最新のアトラクションまで、様々な魅力が詰まっているマラッカで、特におすすめの観光スポットを10か所ご紹介します。
子連れにおすすめなのは、ジョンカーナイトマーケット、アンコール・マラッカ、アイアケロー動物園です。
マラッカ観光のハイライトと言えるナイトマーケットの開催日時は金〜日曜日の18〜24時までで、早めに到着すれば、混雑を回避してゆっくりと楽しめます。
人気の食べ歩きグルメは、鶏肉を使ったごはん「チキンライスボール」、色鮮やかなデザート「チェンドル」、串刺しの食材をピーナッツソースに浸して食べる「サテー・チュロップ」などです。
提灯のアーチやLEDで飾り付けされたトライショーは、写真映えも申し分ありません。
子連れの場合は、19時までに混雑の中心部を抜けるのがおすすめです。
マラッカのシンボルである赤い建物の広場です。
1736年に建てられたキリスト教会は、毎日10〜17時まで内部を無料公開しています。
広場前から乗れる、LEDやキャラクターでデコレーションされたトライショーはお子様に大人気ですが、料金は一律ではなく、運転手さんとの交渉によって変わります。
行きたい場所や時間を最初に明確に伝え、何人かに声をかけて相場を確認すると良いでしょう。
高圧的な態度ではなく、笑顔で「少し安くしてもらえませんか?」と尋ね、コミュニケーションをとることが大切です。
「オランダ広場からジョンカー・ストリートを一周したい」「30分で観光スポットをいくつか回りたい」など、要望をうまく伝えてお得に楽しんでください。
歩いて15分ほどで登頂できるセントポールの丘を下りて200mほど歩くと、ア・ファモサ砦の遺構があるため、行き帰りで両方を見学できるルートがおすすめです。
午前中は日陰が少ないため、帽子を忘れずに持参してください。
また、エリア内には植栽が多く蚊が発生しやすいため、虫除けスプレーも用意しておくと快適に観光を楽しめるでしょう。
赤道にほど近いマラッカは日本のように季節によって日没時間が大きく変動することはありません。
夕日が海に沈む18:30頃は、美しい写真を撮るのに最適なゴールデンタイムとなります。
マラッカ独自の文化である「ババ・ニョニャ」の歴史と生活様式を知ることができる博物館で、見学には45〜60分ほどかかります。
英語や中国語での定時ガイドツアーは追加料金なしで参加でき、内容が充実しているのでおすすめです。
入館料の支払いは現金のみ、大人は25リンギット、学生証の提示により15リンギットになります。
写真撮影は可能ですが、フラッシュ撮影は禁止されています。
徒歩2分の距離に人気のカフェ「ザ・デイリー・フィックス」があります。
乗船桟橋はムアラ・ジェッティで、所要時間は30分、料金は25リンギット、子ども(2〜12歳)は15リンギットです。
雨天時は運航が停止することがあります。
昼は橋や川沿いの壁画、夜はライトアップされた景色と、時間帯によって違う雰囲気を楽しめます。
マラッカ川沿いの壁画を巡るリバーアート散策もおすすめです。
距離は約1.5kmで、徒歩40分ほどで主要な壁画5枚を周回できます。
夜はライトアップされおり24時間楽しめますが、人通りが少なくなるため安全には十分注意してください。
事前にグーグルマップで巡りたい場所をピン留めしておくと、迷うことなく楽しめます。
干潮時には桟橋の下が露出し、写真映えする絶好の撮影スポットとなります。
中心街からはタクシーで15分ほど、料金は15リンギットです。
帰りはGrabが捕まりにくいことがあるため、往路でドライバーに待機をお願いするか、復路を事前に予約しておくと安心です。
モスク内は袖と膝が隠れる服装が必須ですが、無料でローブの貸し出しもあります。
客席が回転する360度シアターは、映像や音、LEDによる演出で飽きずに楽しめます。
子ども(4〜12歳)料金は48リンギットで、座席はクッションが厚く、空調も完備されているので快適です。
上演時間は70分と程よい長さで、雨天や猛暑日の屋内アクティビティとして最適です。
日中は9〜17時まで、夜は20〜23時まで開園しています。
チケットは別売りで、3歳未満は無料、ベビーカーも利用可能です。
ショーやエサやり体験もあり、長時間でも退屈せずに過ごせるでしょう。
地上195mに位置する屋外回廊と室内展望ギャラリーです。
通常料金は25リンギットですが、平日午前10時までの早朝割引で9リンギットになります。
雨天時は視界がゼロになることもあるため、当日券の購入がおすすめです。
チケット購入後の返金はありません。
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旅のスタイルに合わせて選べる、マラッカのおすすめモデルコースを3つご紹介します。
このプランは、限られた時間の中でマラッカを楽しむためのコースです。
スケジュール | 1人あたりの費用目安(リンギット) |
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07:30 | KL発バス | ・交通費:約40 |
09:30 | マラッカ着 |
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10:00 | オランダ広場&キリスト教会 |
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11:30 | ランチ「ナンシーズ・キッチン」 |
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13:00 | ババニョニャ博物館 |
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14:30 | リバークルーズ(昼便) |
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16:00 | ジョンカー街散策&カフェ |
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18:00 | ジョンカー夜市 |
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19:30 | バス乗車 |
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21:30 | KL帰着 |
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早朝にクアラルンプールを出発すれば、午前中の涼しい時間にオランダ広場やキリスト教会の赤い建築群をじっくりと散策できます。
ランチにはマラッカ名物のニョニャ料理を堪能し、午後はババニョニャ博物館で異文化が融合した歴史に触れましょう。
日差しが和らいだ頃にマラッカ川で街を水上から眺めるクルーズ体験は格別で、カラフルな壁画や川沿いの古い建物を楽しめます。
そして、このプランの最大の魅力は、夜市が開かれる時間帯にジョンカー街にいられることです。
提灯が灯り活気に満ちた夜市で食べ歩きを楽しみ、マラッカの夜の雰囲気を存分に味わってから帰路につきます。
子連れの旅行では、無理のないスケジュールが何より大切です。
スケジュール | 1人あたりの費用目安(リンギット) |
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1日目 | 10:00 | マラッカ着 → 川沿いカフェ → リバークルーズ(昼便) | ・交通費:約40 |
16:00 | ホテルプール(カーサ・デル・リオ) → 早め夕食 |
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2日目 | 09:00 | アイアケロー動物園 |
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13:00 | ランチ「ジョンカー88」 |
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15:00 | バス帰路 |
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このプランは、子どものペースに合わせてマラッカをゆったりと楽しむことを目的としています。
1日目は、マラッカに到着したら、まずは川沿いのカフェで休憩し、リバークルーズで子どもも喜ぶ景色を楽しみましょう。
ホテル「カーサ・デル・リオ」のプールで遊び、早めの夕食をとることで、夜の外出を最小限に抑え子どもを休ませます。
2日目の午前中は、ベビーカーでも移動しやすくショーやエサやり体験もできるアイアケロー動物園を訪れれば、子どもたちを飽きさせずに楽しませられます。
ランチは、ジョンカー街の「ジョンカー88」で、マレーシアやシンガポールなどで広く親しまれているかき氷のような伝統的なデザート「チェンドル」を味わいましょう。
お子様との特別な思い出作りにぴったりのプランです。
マラッカの歴史的な魅力だけでなく、郊外の自然やアクティビティも満喫したい方におすすめなのが、この2泊3日のプランです。
スケジュール | 1人あたりの費用目安(リンギット) |
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1日目 | 歴史街歩き&セントポール丘夕陽 → 川沿いホテル泊 | ・交通費:約80リンギット |
2日目 | 郊外ビーチ or ポルトガル村 → ナイトサファリ → リゾート泊(デュシット・プリンセス) |
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3日目 | 朝カフェ → スカイデッキ → ショッピング → Grabで空港 or KL直帰 |
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1日目は世界遺産の街を歩き、セントポールの丘から海に沈む美しい夕日を眺めてロマンチックな時間を過ごし、2日目は郊外に足を延ばしてビーチやポルトガル村を訪れ、マラッカの違った一面を発見しましょう。
夜は、アイアケロー動物園のナイトサファリで、夜行性の動物たちに出会う貴重な体験が待っています。
最終日は、新しくオープンしたリゾートホテル「デュシット・プリンセス」でのんびり過ごしたり、スカイデッキから街全体を一望したりと、贅沢な時間を楽しむことができます。
ショッピングも満喫し、マラッカの魅力を存分に味わってから帰路につく、まさに欲張りな旅のプランです。
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マラッカに来たら、独特のニョニャ料理は外せません。
ここでは、特におすすめのローカルグルメ店とカフェを7軒ご紹介します。
マラッカで本格的なニョニャ料理を味わうなら、「ナンシーズ・キッチン」は外せない名店です。
特に、ココナッツミルクのまろやかさとスパイスが絶妙に絡み合う「ニョニャラクサ」は、多くの食通を唸らせる一品です。
価格は12リンギットと手頃ですが、人気のため14時頃には売り切れてしまうこともあるため、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
こちらも人気のニョニャ料理店で、特に「パイティー」という料理が有名です。
サクサクのタルトカップに甘辛く煮たタケノコやニンジン、エビなどを詰めて食べる、マラッカならではの軽食です。
英語での予約も可能なので、言葉に不安がある方でも安心して利用できます。
マラッカに来たら一度は試したいのが「サテー・チュロップ」で、「キャピトル・サテー・チュロップ」は、その専門店として特に有名です。
串に刺したエビや肉、野菜などの食材を、熱いピーナッツソースの鍋に浸して食べます。
串1本あたり1.3リンギットからとリーズナブルですが、人気店のため行列は必至です。
開店直後を狙うなど、時間をずらして訪れることでスムーズに入店できるでしょう。
「レストラン・パク・プトラ」は、マレーシアを代表するハラル料理「タンドリーチキン」が絶品です。
スパイスが効いたジューシーなタンドリーチキンは一度食べたら忘れられない味で、価格は25リンギットと手頃です。
ハラルなので、宗教上の理由で食事に制限がある方も安心して楽しめます。
かき氷のようなデザート「チェンドル」が有名なジョンカー街の奥にあるお店で、1杯5リンギットという安さも魅力です。
パンダンの葉で色付けされた緑色のゼリーとココナッツミルク、濃厚な黒蜜がたっぷりとかかったチェンドルは、見た目も鮮やかで写真映えも抜群です。
上からかける黒蜜が垂れないように工夫して写真を撮ると、より素敵な一枚を収められます。
レトロな雰囲気の中でゆっくり過ごしたい方におすすめなのが、マレーシア13州それぞれの特徴を表現したオリジナルブレンドコーヒーを味わえる「カランテ・アート・カフェ」です。
店内の装飾も魅力的なので、どのコーヒーを飲むか迷う時間も、ぜひ楽しんでください。
Wi-Fiも利用できるため、旅の途中の休憩に最適です。
SNSで話題の、見た目が可愛らしく写真映えも抜群な厚みのあるふわふわのパンケーキが食べられるカフェで、開店と同時に多くの人が訪れます。
開店前から並んでおくのが、スムーズに入店するコツです。
コーヒーや紅茶の種類も豊富なので、おしゃれな空間で優雅なカフェタイムを過ごしたい方におすすめです。
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ここでは、エリアや予算別に、おすすめのマラッカのホテルを4軒ご紹介します。
マラッカの歴史的な街並みを満喫したい方には、世界遺産地区の入り口に位置する「ザ マジェスティック マラッカ」がおすすめです。
植民地時代の面影を残すクラシックな洋館のホテルで、一歩足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような優雅な空間が広がります。
朝食付きで1泊600リンギットからで、屋外プールやニョニャスパといった施設も充実しており、街歩きで疲れた体を癒す“ご褒美ステイ”にぴったりです。
ロマンチックな雰囲気や利便性を重視する方には、マラッカ川沿いに建つ「カーサ デル リオ マラッカ」が最適です。
窓から美しい川の景色を一望でき、夜のライトアップを眺める時間は格別です。
ジョンカー夜市まで徒歩1分という好立地も魅力で、屋上にはインフィニティプールも備わっています。
また、子どもの朝食無料の家族向けパッケージもあり、ファミリーでの滞在にもおすすめです。
新しくてきれいなホテルに泊まりたい方には、2024年12月にオープンしたばかりの「デュシット プリンセス マラッカ」がぴったりです。
オープニング価格は1泊350リンギットからと手頃で、屋上にはスカイバー、館内にはキッズクラブが併設されており、コスパの良さも魅力です。
快適な滞在を新しい施設で楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
宿泊費を抑えたい方には、ジョンカー通り沿いの「ザ ブラン ブティック ホテル」がおすすめです。
便利な場所にありながら個室は1泊120リンギットから、女性専用ドミトリーなら1泊60リンギットからと、非常にリーズナブルです。
屋上テラスもあるので夕涼みを楽しむこともできますが、エレベーターがないため、荷物が多い場合は注意が必要です。
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旅の計画を立てる上で欠かせないのが予算の把握です。
ここではマレーシアのリンギットから日本円への換算方法と、マラッカ旅行の費用シミュレーションをご紹介します。
2025年8月時点での為替レートは、1リンギットが約32円となっています。
RM(リンギット)から円換算早見表 |
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RM | おおよその日本円(JPY) |
10 | 320 |
50 | 1,600 |
100 | 3,200 |
200 | 6,400 |
300 | 9,600 |
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クアラルンプールとマラッカを結ぶ往復バスは10〜15リンギット程度ですが、Grabなどでチャーターする場合は180〜230リンギットとかなり高額になります。
マラッカ市内の移動については、バスが2リンギット、Grabの初乗りは5リンギットからとなるため、節約するなら断然バスの利用がおすすめです。
クアラルンプールからマラッカまで片道わずか10リンギット程度で移動できるため、チャーター車と比べると大幅に費用を抑えることが可能です。
多くの観光スポットが徒歩圏内にあるマラッカ市内では、レンタサイクルや徒歩での散策を楽しむと交通費をほとんどかけずに観光できます。
少し離れた場所に行く場合は、無料で利用できるシャトルバス「Panorama Melaka」を活用するとさらに節約になります。
マラッカは美味しい料理が手頃な価格で楽しめる食の宝庫で、屋台やローカルフードを中心にすれば1日30リンギットほどで十分満喫でき、レストランよりも費用を抑えながら本場の味を堪能できます。
特にジョンカーナイトマーケットや屋台街では、一食あたり10リンギット前後で食事が楽しめます。
レストランやカフェも利用する場合は、1日50リンギット程度を目安にしておくと良いでしょう。
カフェ巡りや高級レストランでの食事は、特別な日に予算と相談しながら楽しむのがおすすめです。
ラグジュアリーホテルなら1泊あたり600〜900リンギット、バジェットタイプの個室なら100〜150リンギットが相場で、マラッカ中心部のホステルやゲストハウスのドミトリーは20〜60リンギットで利用できます。
宿泊費を節約したい場合は、ゲストハウスやブティックホテルが理想的です。
ホテルのオープニングキャンペーンや平日の早朝割引など、お得な情報を事前にチェックしておくと節約の効果を高められます。
なお、1泊につき10リンギットの観光税(ツーリズム・タックス)が別途かかる点には注意が必要です。
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マラッカを安全かつ快適に楽しむための注意点をご紹介します。
Q1. マラッカ旅行での服装は?
A. 日中は非常に暑くなるため、通気性の良い服装がおすすめで、熱中症対策として、帽子やサングラス、日焼け止めは必須アイテムです。
モスク訪問時は、入り口でローブを無料レンタルできることも多いですが、露出の多い服装を避け、袖と膝が隠れる服装を準備しておくと安心です。
Q2. マラッカの治安は?
A. マラッカは比較的治安が良いとされていますが、観光地では注意が必要です。
特に、人通りが多いジョンカーナイトマーケットなどでは、スリに遭う可能性もゼロではありません。
貴重品は体の前で抱えるなど、ご自身でしっかり管理しましょう。
夜間の一人歩きは避け、Grabなどを利用して移動することをおすすめします。
Q3. 旅行中に必要な医薬品は?
A. 常備薬、急な体調不良に備えて風邪薬や胃腸薬などを用意しておくと安心です。
マラッカは蚊が多い場所もあるため、虫除けスプレーも持参しましょう。
万が一に備えて、出発前に海外旅行保険に加入しておくことを強くおすすめします。
Q4. 現地での両替はどうすればいい?
A. 日本から大金を持ち込まず、現地で必要な分だけ両替するのが最も安全で賢い方法です。
パスポートの提示を求められる両替所もあるため、必ず携帯しておきましょう。
空港はレートが良くないことが多いので、市内に出てからジョンカー・ストリートやショッピングモール、銀行などでレートの良い両替所を探すのがおすすめです。
ATMも多く、国際キャッシュカードやクレジットカードを使って現地通貨を引き出せますが、手数料がかかる場合があるため、利用しているカード会社への事前確認をおすすめします。
小額の紙幣や硬貨は、クレジットカードが使えないソンテウの運賃や屋台、個人商店などでの支払いに備え、少し多めに持っておくと良いでしょう。
Q5. マラッカのトイレ事情は?
A.ホテルや主要な観光施設のトイレは清潔に保たれていますが、ローカルな屋台街や公共トイレでは、トイレットペーパーが備え付けられていないこともあります。
ウェットティッシュやポケットティッシュを常に携帯しておくと便利です。
Q6. マラッカの宗教マナーは?
A.マレーシアは多民族国家で、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教など、さまざまな宗教が共存しています。
モスクや寺院を訪れる際は、大声で話したり、ふざけたりする行為は控え、静かに見学しましょう。
特にモスクでは、肌の露出を避けるなど服装マナーを守り、慣習や文化を尊重する気持ちを忘れずに旅を楽しみましょう。
歴史と文化が凝縮された街、マラッカでの旅は、事前の準備と現地の楽しみ方を知ることで、さらに忘れられないものになります。
この記事の情報を参考に、あなたにぴったりのプランを立てて、多文化が織りなす魅力あふれる街の旅を楽しんでください。