イタリアのシエナを旅行するなら必見!見どころTop7やおすすめ料理も徹底解説

Traveloka Japan
01 Jun 2025 - 読了時間:約 2 分

イタリア・トスカーナ州の古都シエナは、まるで時が止まったかのような美しさで、今でも訪れる人を魅了し続けています。
フィレンツェから約1時間半とアクセス抜群でありながら、独自の文化と歴史を誇る世界遺産の街です。
赤レンガの街並み、貝殻型のカンポ広場、年2回開催される熱狂的なパリオ競馬など、シエナでしか味わえない魅力にあふれています。
中世の面影を色濃く残す街歩きから、本格的なトスカーナ料理、近郊のキャンティワイナリーまで楽しめるシエナは、イタリア旅行の必見スポットです。



この記事では、シエナ旅行を最大限楽しむために役立つガイドをお届けし、初めて訪れる方でもわかりやすいよう、アクセス方法から宿泊エリアの選び方まで詳しく解説していきます。
フォトジェニックな撮影スポットや、地元グルメの楽しみ方も網羅しているので、トスカーナ料理を楽しみたい方やSNS映えする写真を撮りたい方も参考にしてください。

シエナの魅力【中世が丸ごと残る"生きた世界遺産"】

シエナは1995年にユネスコ世界遺産へ登録された、中世の都市構造がそのまま残っている稀有な街です。
都市全体が周囲のトスカーナ地方の景観と見事に調和し、「人類の創造的才能の傑作」とたたえられています。
13〜17世紀にかけて活躍したシエナ派の芸術家は、イタリアはもちろん、ヨーロッパ全土に強い影響を与えました。
彼らの作品は今も街の随所で鑑賞できます。
シエナは幸いにも大規模な戦争被害や産業開発を免れたため、15世紀の街路計画と建築物がほぼ完璧な形で保たれており、全長7kmの城壁に囲まれた170ヘクタールの旧市街は、まさに「生きた世界遺産」として残り続けています。



シエナの文化を語るうえで欠かせないのが、年2回開かれる伝統行事「パリオ競馬」と、17の地区〈コントラーダ〉制度です。
市民は生まれ育ったコントラーダに強い愛着を抱いており、それぞれの地区は固有の旗・シンボル・カラーを持っています。
ジラフ(キリン)、ルーパ(雌狼)、ドラゴーネ(龍)など、動物や自然をモチーフにした17のコントラーダが存在します。
各コントラーダは一年を通じて文化・社会・宗教イベントを主催し、独自の教会や博物館も運営します。
この強い地区愛は、他都市では見られない特色であり、90秒間のレース本番だけでなく準備期間を含めてこそ、真のシエナ文化を体験できる貴重な機会となっています。
また、パリオは単なる競馬ではなく、市民の誇りとアイデンティティを体現する舞台です。
4万人の観客を動員し、イタリア国営放送で生中継されます。

シエナへのアクセス【フィレンツェから列車orバスで】

フィレンツェからシエナへは、列車とバスが主要な交通手段です。
それぞれの特徴を比較して、自分の旅行スタイルに合った方法を選びましょう。



列車の場合、フィレンツェからは約1時間半、料金は事前予約で€7.2〜、当日購入で約€11〜€12でシエナに向かえます。
利用するのはイタリアの一般的な各駅停車のRegionale列車です。
駅構内の刻印機で乗車券への刻印を忘れると罰金の対象になるので、注意しましょう。
シエナ駅は城壁外にあるため、駅から歴史地区までは市内バスか徒歩(上り坂)で移動する必要があります。
列車にはエアコンや車内販売がない場合もあるので、飲み物は事前に準備しておくと安心です。



バスはFlixBusやTiemme、SITAが運行しており、最短50分から1時間35分でシエナに到着します。
FlixBusは事前予約で€11.49から利用でき、無料Wi-Fi、電源コンセント付きで快適に移動できます。
バスの最大のメリットは、シエナの歴史地区に近いグラムシ広場に直接到着できる点です。
駅まで行く必要がないため、特に荷物が多い場合は便利です。
地方バス(Tiemme、SITA)はさらに安価な場合がありますが、タバッキなどでの購入と乗車時の刻印が必要になります。
最終バスの時刻は季節により変動するので、帰りの便は必ず事前に確認しましょう。

交通手段

所要時間

料金目安

発着場所

メリット

デメリット

列車

約1.5~2時間

€7.21~€12

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅 ⇒ シエナ駅

・乗り換えなしの直通便あり

・シエナ駅が中心部から離れている
・乗車券の刻印が必須

バス(FlixBus)

約50分

€9.97~€13.43

ピアッツァーレ・モンテルンゴ ⇒ グラムシ広場

・歴史地区中心部に直接アクセス
・無料Wi-Fi、電源コンセント付き

・便数が列車より少ない
・渋滞の影響を受ける可能性がある

地方バス

約1時間15分~35分

€10~€35程度

SMN駅前バスターミナル ⇒ グラムシ広場

・列車より安価な場合が多い
・歴史地区中心部に直接アクセス

・乗車券購入・刻印が煩雑
・タバッキ等での事前購入が必要



レンタカーを利用するとトスカーナ地方の周遊に便利ですが、シエナ市内はZTL(交通規制区域)があるため注意が必要です。
城壁内の歴史地区への無許可での進入は高額な罰金の対象となるため、事前にホテルで通行許可の手続きを確認してください。
駐車場は城壁外またはシエナ駅の地下駐車場の利用がおすすめです。
フィレンツェからの運転時間は約1時間15分で、午前10時以降に出発すると渋滞に巻き込まれにくくなります。

シエナで絶対外せない見どころ7選

シエナには中世から続く歴史的建造物と世界的に評価される芸術作品が数多く残されています。
旅行中の限られた時間で効率よく観光するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

事前のチケット購入や開館時間の確認で待ち時間を短縮
繁忙期やパリオ開催時期は早めの計画と予約が必須
複数施設の共通券を利用して費用を節約
光の向きや時間帯に合わせた撮影で思い出の一枚を



ここからは、シエナを訪れたら絶対に見逃せない7つの見どころを、チケット情報や写真撮影のコツなど、実践的なアドバイスと共にご紹介します。
知っておけば、効率的に観光しながらもシエナの魅力を深く味わうことができますよ。

① ドゥオーモ(大聖堂)

【画像】

サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂は、イタリアンゴシック、ロマネスク、クラシック様式が融合した傑作です。
シエナのシンボルカラーである白と黒の大理石で装飾されたファサード(建物の正面における外観)は、まさに芸術の極みといえます。
ジョヴァンニ・ピサーノによる預言者や哲学者の彫刻群は、現在ドゥオーモ付属美術館に保管されています。



内部の床モザイクは、年に数回のみ公開される貴重な芸術作品です。
14世紀から19世紀にかけてベッカフーミやピントゥリッキオなど、シエナ派の巨匠たちが手がけた象嵌細工は必見です。
また、左側廊のピッコロミニ図書館では、ピントゥリッキオによる教皇ピウス2世の生涯を描いたフレスコ画群が鑑賞できます。
屋上回廊のポルタ・デル・チェーロ(天国の門)から、シエナの街並みとトスカーナの絶景を一望するのもおすすめです。

チケット種類

通常期料金

床モザイク公開期

含まれる内容

有効期間

大聖堂のみ

€7

€10

大聖堂、ピッコロミニ図書館

3日間

OPA SI PASS

€16

€18

大聖堂、図書館、洗礼堂、クリプタ、美術館、ファッチャトーネ

3日間

PORTA DEL CIELO

€23

€23

上記全て+屋上ガイドツアー

3日間



特にポルタ・デル・チェーロや床モザイクの公開時期には、チケットのオンライン事前予約が必須です。
開館時間は10:00〜18:00となっています。



SNS映えする撮影のコツとして、ファサードは南西側から午前中に撮影すると逆光を避けられ、建物の美しさが際立ちます。
内部撮影は可能ですが、フラッシュ使用は禁止です。
大聖堂は宗教施設のため、肩と膝を覆う服装での入場が必要です。
混雑を避けたい場合は、開館直後または夕方の時間帯がベストタイムといえます。

② カンポ広場&マンジャの塔

【画像】

カンポ広場は世界で最も美しい中世広場の一つと称され、シエナの心臓部に位置しています。
特徴的な貝殻の形をした広場は、建材に使用される石灰岩の一種である白いトラバーチンの帯によって9つの扇形に分割されています。
この「9分割」は13世紀末から14世紀半ばにかけてシエナを統治した9人の為政者(ノヴェスキ)を表しています。
赤レンガで舗装された傾斜のある広場は、1169年から記録に残る歴史ある場所です。



マンジャの塔はプッブリコ宮殿の一部で、高さ約87メートルの非常に厳かな外観です。
400段以上の階段を登り切ると、シエナ市街とトスカーナの丘陵地帯の壮大な景色が眼下に広がっています。
また、パリオ競馬の開催地としても有名で、年2回この広場が熱狂の渦に包まれます。



ただし、チケットはオンライン予約ができないため、プッブリコ宮殿内で当日購入が必要です。
特に5月から9月の繁忙期は、午前中または昼過ぎには売り切れてしまうことが多いため、開館時刻の午前10時にチケット売り場へ向かい、後で登る予定でも朝一番に確保するのがおすすめです。
料金はマンジャの塔単独で€10、市立博物館との共通券は€15、サンタ・マリア・デッラ・スカラとの3館共通券が€20となっています。
見学時間は約30〜45分で、頂上での滞在時間は1グループ15分に制限されています。
開館時間は3〜10月が10:00〜19:00、11〜2月が10:00〜16:00(チケット販売は終了15分前まで)です。
綺麗な夕方の景色の撮影を狙うなら、日没時間に合わせた入場がおすすめとなっており、市街が黄金色に染まる絶景を堪能できます。

③ サンタ・マリア・デッラ・スカラ博物館

【画像】

かつてヨーロッパ最古・最大級の病院だったこのサンタ・マリア・デッラ・スカラ博物館は、現在は歴史と芸術を伝える貴重な施設となっています。
11世紀末から12世紀初頭に設立され、ヴィア・フランチジェナを旅する巡礼者や貧者、病人、孤児の世話をしていました。
何世紀にもわたり拡張された建物は「街の中の街」とも称され、迷路のような通路や地下空間が特徴的です。



男性巡礼者病棟(Sala del Pellegrinaio)の壁面を飾るフレスコ画群は必見の傑作です。
1440年代にヴェッキエッタやドメニコ・ディ・バルトロらが描いた「巡礼者の物語」は、中世社会の貴重な視覚資料となっています。
病人の世話、施し物の配布、孤児の結婚など、当時の施療院の機能や日常生活が詳細に描写されており、単なる美術品展示ではなく、建物自体が持つ歴史的価値と芸術作品が一体となった独特の魅力を感じられます。



共通チケットを活用することで、複数の施設を効率的かつお得に見学できます。
単独での入場券€9に対し、市立博物館との共通券€14、マンジャの塔も含む3館券€20はコストパフォーマンスが高くなっています。
内部には国立考古学博物館やヤコポ・デッラ・クエルチャ作、ガイアの泉のオリジナル彫刻群も収蔵されています。
子どものための美術館(Museo d'Arte per Bambini)もあり、子連れ旅行にもおすすめの施設です。
フラッシュなしでの写真撮影は許可されているため、フレスコ画の美しさを思い出に残せます。
ただし、非常に広い施設のため、最低でも2時間程度の見学時間を予定することをおすすめします。

④ 市庁舎美術館(シエーナ派壁画)

プッブリコ宮殿1階の市立博物館は、シエナ派美術の至宝を収蔵している、おすすめ観光スポットです。



最大の見どころは、1338〜1339年にアンブロージョ・ロレンツェッティが描いた「善政・悪政の寓意」です。
平和の間(Sala della Pace)にあるこのフレスコ画は、世俗的主題を扱った14世紀の傑作として世界的に評価されています。
善政下での都市と田園の繁栄、悪政下での荒廃が対比的に描かれ、当時の理想的な政治と社会の姿を視覚的に表現しています。
宗教的主題ではなく市民生活を主題とした点で、同時代の他の作品とは一線を画しています。
また、シモーネ・マルティーニ作「マエスタ(荘厳の聖母)」も、シエナ派美術の代表的作品として必見です。



市立博物館の共通券システムを活用すれば、マンジャの塔や他の施設と合わせて効率的に見学できます。
単独チケット€10に対し、マンジャの塔との共通券€15は塔とセットでの見学におすすめです。
館内での写真撮影は可能ですが、フラッシュ撮影は禁止されているため注意して下さい。
大きな荷物やバッグの持ち込みはできないため、事前にクロークに預けるか小さなバッグで訪れましょう。

⑤ モンテ・デイ・パスキ銀行本店ツアー

【画像】

モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行は1472年設立の、現存する世界最古の銀行として知られています。
本店が入るサリンベーニ宮殿はゴシック様式の美しい建造物で、サリンベーニ広場に面しています。
元々は14世紀にシエナで権勢を誇ったサリンベーニ家の邸宅で、19世紀に中世様式を保ちつつ改修されました。
シエナの金融都市としての歴史を物語る象徴的な建物として、多くの観光客が訪れます。



内部見学については一般向けの定期ツアーは行っていないため、主に外観からの見学となります。
地元ガイド付きのウォーキングツアーに参加すれば、歴史的背景を学びながら見学できるのもおすすめです。



SNS映えする撮影ポイントとしては、サリンベーニ広場からの宮殿外観の撮影がおすすめです。
建築様式の美しさと歴史的重要性を感じられる、シエナの金融史の一端に触れられる貴重なスポットとなっています。
ただし、銀行として現在も営業しているため、セキュリティは厳重で内部撮影は基本的にできません。



広場周辺にはカフェや雑貨店もあるため、見学後の休憩や買い物にも便利な立地です。
世界最古の銀行が今も活動を続ける姿を目の当たりにできる、シエナならではの体験といえるでしょう。

⑥ サン・ドメニコ教会

【画像】

バジリカ・カテリニアーナ・サン・ドメニコは、シエナの聖カテリーナゆかりの重要な教会です。
聖カテリーナは、シエナに生まれ、「教皇のバビロン捕囚」を終わらせた聖女です。
聖カテリーナの聖遺物(聖頭と聖指)が聖カテリーナ礼拝堂に大切に納められています。



礼拝堂には聖カテリーナ存命中にアンドレア・ヴァンニによって描かれた「真の肖像(vera imago)」とされるフレスコ画があります。
チトーリアン・ゴシック様式のレンガ造りの大きな教会で、シエナの宗教建築の特徴を示す代表例です。
内部にはイル・ソドマ作「聖カテリーナの失神と法悦」やマッティア・プレティ作「聖カテリーナの列聖」などの名作も収蔵されています。
ピンクと白の縞模様のファサードも、シエナの建築計画の歴史を物語る興味深い特徴です。



聖カテリーナの巡礼ルートの一部としても重要で、信仰の場としての荘厳な雰囲気を体感できます。
観光客だけでなく地元の信者も多く訪れるため、静粛な態度での見学が求められます。
シエナの守護聖人である聖カテリーナの足跡を辿る、精神的な深みのある体験ができる場所です。



フォンテブランダ通りから教会へ向かう道筋は、特に夕暮れ時の撮影スポットとしておすすめです。
街灯が灯る頃の教会の表情は、昼間とは異なる幻想的な美しさを見せてくれます。
撮影のコツとして、建築全体の撮影には広角レンズ、内部の礼拝堂や美術品には標準ズームレンズがぴったりでしょう。

⑦ パリオ競馬

年2回、7月2日と8月16日にカンポ広場で開催されるパリオは、シエナの魂を表現する祭典です。
シエナの17のコントラーダのうち10地区が参加する裸馬競馬で、馬は騎手を失っても勝利することができます。



レース自体は90秒間ですが、前夜祭から当日の歴史パレードまで4日間にわたる祭典として開催されます。
コントラーダ間の対抗意識は激しく、何世紀にもわたる歴史と伝統に根ざした市民たちのアイデンティティの表現の一つとなっています。
勝利したコントラーダには「ドラッペッローネ」と呼ばれる手描きの絹の旗が贈られ、計り知れない名誉を得られます。

観戦場所

料金

特徴

注意点

カンポ広場中央(無料エリア)

無料

・最も本格的な体験
・コントラーダの熱気を直接感じられる

・3時間前に入場が必要
・トイレなし、持ち込み制限あり
・10歳未満入場禁止

仮設観覧席

入手困難高額

・より良い視界
・整然とした観戦環境

・公式販売サイトなし
・事前予約必須

個人宅窓・バルコニー

€280~

・プライベート空間
・最高の視点

・非常に高額
・仲介業者要利用



当日は午前8時頃の騎手のためのミサから始まり、午後7時頃のレース開始まで続きます。
最終試走「プロヴァッチャ」、各コントラーダでの馬の祝福、歴史パレード(コルテオ・ストーリコ)などが行われます。
服装は動きやすく、日差し対策(帽子・日焼け止め)が必須ですが、レース中は他の観客の視界を遮らないよう帽子を脱ぐのがマナーです。
また、ガラス製品、缶、大きなリュック、椅子などの持ち込みは禁止されているため、事前に確認が必要です。

シエナで食べるべきトスカーナ料理

【画像】

シエナに足を運んだら、ぜひ味わってほしいのが地元食材と歴史が織り成すトスカーナの伝統料理です。
レストランやオステリア(居酒屋)のメニューには、手延べパスタや野生のイノシシ、素朴な豆のスープなど、土地の香りが詰まった逸品がずらりと並びます。
ここからは、とくに外せない代表的な料理と、そのおいしさを満喫するコツをご紹介しましょう。

シエナの食文化【クチーナ・ポーヴェラが息づく味わい】

シエナの料理は、「クチーナ・ポーヴェラ(貧しい人の料理)」の精神に根ざした、素朴ながら奥深い味わいが魅力です。
地元で採れるイノシシや豆類、ハーブ、オリーブオイルなど、トスカーナの豊かな自然が育んだ食材を、何世紀も変わらぬ伝統的な調理法で料理します。



外食の際には、カバーチャージ(コペルト)€1.50〜€2.00とサービス料10〜12.5%が加算されるのが一般的です。
また、平均的なランチは約€25、イタリア式朝食(ペストリーとコーヒー)は約€2ほどです。
観光地価格とは無縁のオステリアやトラットリア(大衆食堂)では、本格的なトスカーナ料理を気軽に楽しめます。
サービス料込みの場合はチップ不要ですが、素晴らしいサービスには端数を切り上げる程度の心付けをすると喜ばれます。

ピチ(Pici)【手延べ太麺が織り成す素朴な旨味】

シエナ固有の手打ちパスタ「ピチ」は、うどんのようなもっちり太麺が特徴です。
特別な道具を使わず手で転がして延ばすため、不揃いな形に手作りの温かみが漂います。



最も人気の組み合わせは、チンギアーレ(イノシシ)のラグーソース。
野性味あふれるトスカーナの滋味を堪能できます。
ニンニクとトマトの「ピチ・アッローネ」も定番で、シンプルながら奥深い味わいとなっています。

リボリータ(Ribollita)【“再び煮る”農家の知恵】

名前のとおり「再び煮た」スープ、リボリータ。
古くなったパンに白いんげん豆、キャベツ、人参、玉ねぎなどを加えて煮込み、残り物を活用した農家の知恵の結晶です。
「クチーナ・ポーヴェラ」を象徴する一品で、Osteria degli Svitati や Prètto Prosciutteria e Convivio などで味わえます。
前菜としても十分なボリュームで、冬の寒い日には体と心を温めてくれる家庭的な味として地元民に愛されています。

パンフォルテ(Panforte)【スパイス香るシエナ発祥の伝統菓子】

ナッツやドライフルーツ、スパイスをふんだんに練り込んだパンフォルテは、シエナ生まれの濃厚な焼き菓子です。
特にスパイスを強めた最古のタイプがパンペパート(Panpepato)で、ナツメグやクローブ、コショウが効いています。
Nannini や La Fabbrica del Panforte で購入でき、日持ちするためお土産にも最適となっています。
甘口ワインのヴィン・サントと合わせ、食後に少量ずつ味わうのが伝統で、その凝縮された甘みと香りが印象的です。

チンタ・セネーゼ(Cinta Senese)【古代種豚から生まれる至高の生ハム】

シエナ原産の古代種豚「チンタ・セネーゼ」から作られる生ハムは、胴に白帯状の模様を持つ黒豚の希少肉となっています。
エトルリア時代から飼育され、鮮やかな赤身と少なめの脂肪、真珠のように輝く脂身が特徴です。
口どけの良さと芳醇な香りが高く評価され、PDO(保護原産地呼称)を取得しています。
アンブロージョ・ロレンツェッティの壁画「善政の寓意」(1340年)にも描かれるほど、シエナの歴史と深く結び付いています。
常温で味わうと風味が最大限に引き立ち、伝統飼育と厳格な認定が生む究極の逸品です。

キャンティ・クラッシコ(Chianti Classico)【黒い雄鶏が保証する名醸ワイン】

フィレンツェとシエナの間の限られた地域で造られるDOCGワイン、キャンティ・クラッシコ。
主要ブドウはサンジョヴェーゼ(最低80%)で、残り20%に土着・国際品種をブレンドすることができます。



黒い雄鶏(ガッロ・ネーロ)のマークが付いたピンク色のラベルが、一般的な「キャンティ」との識別ポイントとなっています。
明るいルビーレッド、フローラルな香り、豊かな辛口の風味としっかりしたタンニンが特徴です。
アンナータ(標準)、リゼルヴァ(24 ヶ月熟成)、グラン・セレツィオーネ(単一畑・30 ヶ月熟成)の格付けがあり、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノやヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノも近隣を代表する銘柄です。
地元料理と合わせれば、トスカーナの豊かなワイン文化を存分に体験できます。

シエナでの滞在日数/旅行スタイル別モデルコース

シエナは、滞在日数や旅のスタイルによって多彩な楽しみ方ができる奥深い都市です。
この記事では、日帰りから数日間の滞在まで、それぞれの滞在日数でシエナを満喫できるモデルコースをご紹介していきます。

フィレンツェ発の日帰りプラン
芸術鑑賞をじっくり楽しむ1泊2日プラン
家族向けのゆったりファミリープラン
女性グループで満喫する充実プラン



いずれのプランも、実際の移動時間や施設の開館時間、事前予約の要否を踏まえた現実的なスケジュールです。
さらに、食事のタイミング、休憩スポット、写真映えする撮影ポイントまで網羅したモデルコースで、体力や興味に合わせて自由にカスタマイズ可能です。
効率の良い移動ルートと、シエナの魅力を余すところなく体感できるバランスの取れたプランを、ぜひ参考にしてみてください。

① 日帰り:半日+夕景コース

フィレンツェを朝8時ごろ出発すると、約1時間半でシエナに到着します。
到着したらまずはドゥオーモ(大聖堂)へ向かいます。
南西側から順光が差す午前中はファサードの撮影に最適で、床モザイク公開期間なら見応えも倍増します。
ピッコロミニ図書館のピントゥリッキオ作フレスコ画まで含め、見学時間は約1時間半程度を確保しましょう。



昼食は周辺のピチ専門店でとりましょう。
イノシシのラグーソースやアッリオーネを選び、12:00〜13:30の1時間半でトスカーナの味を堪能します。
回転の早いオステリア(食堂)を事前にリサーチしておくと、タイトなスケジュールでも安心です。



午後はカンポ広場へ移動し、メインイベントのマンジャの塔の登頂へ。
チケットは必ず午前中に購入しておき、14時〜15時の入場を狙います。
約400段の階段を上り切れば、赤い屋根とトスカーナ丘陵が広がる絶景が待っています。
夕景(16:00〜18:00頃) には黄金色に染まる街並みが非常に感動的です。
塔の滞在は15分に制限されているため、撮影ポイントは事前に決めておきましょう。



下りた後はカンポ広場で夕暮れを楽しみつつ、プッブリコ宮殿の外観も鑑賞しましょう。
帰路に利用するバスの最終時刻は季節によって変動するため、必ず事前に確認し、余裕をもってフィレンツェへ戻ってください。




② 1泊2日:アート&ワイナリー

初日は、まず主要美術館を制覇することを目標にし、ドゥオーモ関連施設を余すところなく見学します。
OPA SI PASS もしくは PORTA DEL CIELO パスを購入しておけば、ドゥオーモ本体はもちろん、ピッコロミニ図書館、付属美術館、洗礼堂、さらにクリプタまで一気に網羅できるので効率的です。



午後に入ったら、サンタ・マリア・デッラ・スカラ博物館へ足を運び、かつて巡礼者を受け入れた病棟に描かれたフレスコ画群と、元施療院としての格調高い歴史をじっくりと堪能しましょう。
そのあとでプッブリコ宮殿の市立博物館へ移動し、アンブロージョ・ロレンツェッティが残した名作「善政・悪政の寓意」を鑑賞すれば、シエナ派美術の世界を存分に味わえます。



日が暮れたら旧市街を散策し、ライトアップされたドゥオーモやカンポ広場の幻想的な雰囲気を堪能してください。



二日目の午前は、シエナから車で30分ほどの銘醸地キャンティへ向かいましょう。
半日または終日のワイナリーツアーを選択し、ワイナリーとセラーの内部を見学したうえでテイスティングに臨みます。
候補としては評価の高い Fattoria Carpineta Fontalpino や San Giorgio a Lapi などが挙げられ、広がるブドウ畑とオリーブ畑の景観は撮影にぴったりです。
試飲ではキャンティ・クラッシコのアンナータ、リゼルヴァ、グラン・セレツィオーネを飲み比べ、さらにオリーブオイルや地元チーズとのペアリングでトスカーナの食文化を総合的に体験できます。
ツアーは Winalist や Hellotickets などの予約サイトで事前に申し込み、小グループかプライベートを選ぶと、ゆったりとした時間の中でワインの奥深さを味わえるでしょう。



午後に時間が許せば、公共交通機関もしくはレンタカーを利用して世界遺産の町ピエンツァに立ち寄ることもできます。
ルネサンス期に理想都市として設計されたこの小さな町は、美しい広場や大聖堂、そしてペコリーノチーズで知られています。
ドゥオーモやピッコロミニ宮殿の荘厳さと、オルチャ渓谷を一望できるパノラマは息をのむほどで、まさに必見です。
バスと列車を乗り継いでも訪れることはできますが、限られた時間を考えるとレンタカーを借りるかツアーを利用するほうが良いでしょう。

③ ファミリー:子ども優先ゆったり旅

小さなお子様を連れた家族でも無理なく楽しめるよう、ペース配分を最優先に組み立てたゆったりコースです。
午前中はサンタ・マリア・デッラ・スカラ施設内にある子どものための美術館「Museo d’Arte per Bambini」を訪れます。
ここでは子どもをテーマにした絵画や写真、彫刻、ビデオ作品が並び、三〜六歳と六〜十一歳を対象としたワークショップも随時開催されています。
インタラクティブな展示が中心のため、通常の美術館では退屈しがちな子どもでも興味を保ちやすく、創造力を刺激できるうえ、親も一緒に学びながら楽しめる体験となります。
見学後には同施設内にあるカフェで一息つけるため、次の行程へ向けて無理なく準備ができる点も大きなメリットです。



昼食は屋外テラスのあるレストランを選ぶと、子供連れでも安心して食事ができます。
Quandoo や TheFork で「family-friendly」と「outdoor seating」を条件に検索すると、Ristorante La Finestra、Osteria Il Vicolo、Il Masgalano などが候補に挙がりやすいので、口コミやメニューを事前に確認し、子ども向けメニューの有無やハイチェアの利用可否をチェックしておきましょう。
パスタやピザといった子どもにも親しみやすい料理が豊富に揃っています。食事時間は余裕をもって設定し、子どものペースに合わせてゆっくり楽しむと良いでしょう。
テラス席なら多少賑やかになっても周囲への配慮がしやすくなります。
食後は近くの広場や公園で軽く散歩をして、子どものエネルギー発散と大人のリフレッシュを図れます。



午後はジェラート作り体験教室を探して参加するか、老舗ジェラテリアを複数めぐって味比べをするのがおすすめです。
少しずつ様々なフレーバーを試すことで、本格的なイタリアンジェラートを堪能でき、子供達も大いに楽しむことができるはずです。

④ 女子旅:買い物+スパ満喫

まず午前は、シエナらしいローカル雑貨と陶器の店を巡りながら、ヴィア・ディ・チッタ、ヴィア・バンキ・ディ・ソプラ、ヴィア・バンキ・ディ・ソットといった主要ショッピングストリートを散策します。
1992年創業の手描き陶器店 Arcaico Ceramic Siena や、マリサ・マルティーニ氏が手がける Antica Siena の美しい陶器作品をはじめ、ヴィア・デッレ・テルメにあるダリオ・ルッフィーニ工房ではラポラーノ産トラバーチンを用いた紋章や表札、テーブルなどの彫刻作品が見学できるため、シエナらしい個性的なアイテム探しにピッタリです。
カラフルな陶器やユニークな工芸品はインテリアにもお土産にも価値が高く、趣あるショーウィンドウや工房の中の雰囲気は写真映えも抜群で、買い物の過程そのものがフォトジェニックな体験になります。



ランチタイムには、SNS映えする景色と料理を同時に楽しめるカフェを選びましょう。
カンポ広場に面した Il Campo や Bar Il Palio、市街を見下ろせる高台のレストランのほか、Chigian Art Café、Torrefazione Caffetteria Fiorella、Ristorante San Domenico など評判の店が候補となります。
なかでも Torrefazione Fiorella は地元でも人気が高く、Ristorante San Domenico はドゥオーモを望む素晴らしい眺めが有名です。
美しく盛り付けられた料理とおしゃれな店内インテリア、そして窓外に広がるシエナの街並みが三位一体となり、友人たちとのランチタイムを思い出に残す絶好の機会になるでしょう。
ワインペアリングやデザートにもぜひこだわり、トスカーナの食文化を堪能してください。



午後はシエナからバスや列車で約30分から40分でアクセスできるラポラーノ・テルメへ移動し、天然温泉を利用した本格的なスパでリラクゼーションを満喫します。
Terme San Giovanni では温泉プールとウェルネスセンターを備え、リラックス、フィジオセラピー(理学療法)、カップル向けなど多彩なデイパッケージを用意しており、料金は月曜から木曜が€20、金曜と土曜が€25です。温泉プールの利用とマッサージがセットになったプランが特に人気です。
同じく Terme Antica Querciolaia も平日€19、週末€25で終日利用できる居心地の良い施設です。



夜は眺望にこだわったワインバーでシエナの夜景を眺めながら一日を優雅に締めくくります。
市街と渓谷を一望できる Hotel Athena のテラスバーや、メディチ要塞内テラスを擁する Enoteca Italiana、洗練された中庭が魅力の Grand Hotel Continental 内 Lounge Bar by Sapordivino などがおすすめです。
また、La Terrazza Sul Campo や Palazzo Ravizza など宿泊者以外でも利用できるホテルバーもチェックしてみてください。
ワイングラス越しに広がるシエナの夜景は、ライトアップされたドゥオーモやマンジャの塔、石畳に映る街灯の光が織り成す幻想的な背景と相まって、SNS投稿に理想的な一枚を撮影できます
キャンティ・クラッシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど地元のワインを味わいながら、友人との語らいと美しい夜景、そして上質なワインが忘れられない女子旅の夜を生み出してくれるでしょう。

シエナでおすすめの宿泊エリア&ホテル相場

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シエナでホテルを選ぶ際は、旅のスタイルや何を優先したいかによっておすすめのエリアが大きく変わってきます。
主な候補は城壁に囲まれた旧市街と、鉄道駅を中心とした城壁外です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、価格帯は三つ星で一泊€100〜150、四つ星で€150〜200ユーロが目安になります。
ただし、パリオ開催時期やハイシーズンには料金が跳ね上がり、数か月前でも満室になるほどなので、早めの予約が必須です。



城壁内の旧市街に泊まると、カンポ広場やドゥオーモをはじめとする主要観光名所のほとんどに徒歩で向かうことができ、中世の雰囲気を存分に満喫できます。
早朝や夕暮れの静けさに包まれた石畳の路地を散策できるのは、城壁内の宿泊者だけに与えられた特権といえます。
しかし、旧市街は交通規制区域(ZTL)に指定されているため車での乗り入れが難しく、無許可の進入には高額な罰金が科されます。
駐車場も数が限られ料金が高い上、ホテルまでは石畳の上をスーツケースで移動しなければなりません。
歴史的建造物を改装したホテルが多いためエレベーターがない、部屋が狭いといった制約がある場合もありますが、それでもシエナらしさを味わうロケーションとしての魅力は十分です。



一方、駅周辺は車でのアクセスが容易で駐車場も見つけやすく、列車やバスを利用した到着・出発に便利です。
周囲のトスカーナの街へ日帰りで足を延ばす拠点としても優秀で、比較的新しいホテルが多いぶん、設備が整っており、料金も旧市街より手ごろになる傾向にあります。
ただし旧市街までは距離があり、坂道を上って歩くかバスを使わなければならず、歴史地区の雰囲気を味わう点では城壁内にかなわないかもしれません。



短期滞在で雰囲気を重視するなら旧市街、車移動やコストパフォーマンスを優先するなら駅周辺という区分けがわかりやすい基準になります。



部屋からの眺めを重視するなら、とくに評価の高い3つのホテルを押さえておきましょう。
城壁内に位置する Hotel Athena は、街並みと周囲の渓谷を見渡せる家具付きテラスが自慢で、無料駐車場や屋上テラス、エレガントなイタリアンレストランもそろっています。
Palazzo Ravizza は1920年代の調度品を配したエレガントな歴史ホテルで、庭園からの眺めが絶景と評判です。
市の中心部にありながら静寂が保たれ、トスカーナの古典的な雰囲気をじっくり味わえます。
Hotel Palazzo di Valli は十八世紀のヴィラを改装した宿で、18エーカーものオリーブ庭園に囲まれた丘の上に建ち、歴史地区からわずか400mの距離で雄大な自然を堪能できます。



これらのホテルでは部屋の向きや階によって景色が大きく変わるため、予約時には「眺めの良い部屋を希望」とリクエストを明記しておくことが欠かせません。
Hotel Minerva のパノラマガーデン、B\&B La Terrazza Sul Campo のカンポ広場を見下ろすテラス、あるいは Grand Hotel Continental のパノラマスイートやデラックスビューウィズテラスなど、部屋からの眺めにこだわった部屋は他にもあります。
理想の景色を確実に手に入れるには、早期予約のうえで希望を具体的に伝えるのが最も確実な方法です。
窓辺から見下ろすシエナの美しい街並みや、遠くに広がるトスカーナの田園風景は、旅を格別なものにしてくれるでしょう。

シエナへの旅行で失敗しないためのポイント

シエナでの滞在を満喫するには、事前に綿密な計画を立てると同時に、現地での注意事項を把握しておくことが不可欠です。
気候や混雑状況、文化的な違いを踏まえ、役立つアドバイスを押さえておけば、トラブルを回避しながらスムーズに旅を楽しめます。
とりわけパリオ開催時期の混雑対策、ドローンの飛行規制、チップ文化の慣習、宗教施設でのマナーは必ず事前に確認しておきましょう。
さらに言語コミュニケーションのコツ、写真撮影の注意点、SNS投稿のポイントを理解しておくと、旅の充実度がぐんと上がります。



春(4〜5月)と秋(9〜10月)は気候が穏やかで観光客も比較的少なく、混雑を避けながらシエナの魅力を堪能できるベストシーズンです。
3〜5月と10〜11月は体感的に非常に快適で、旅行に良い時期とされています。
夏(7〜8月)は他のイタリア都市よりは蒸し暑さが穏やかなものの、パリオ期間中は街が熱気に包まれ、宿泊費や観覧席の料金が大幅に跳ね上がります。
レストランも予約が取りづらくなるため、早期に計画を立てることが重要です。
冬は2月が最も寒く、十分な防寒対策が必要です。
また1〜6月と11〜12月は雨具を用意しておくと安心でしょう。



観光地では大半の場所で英語が通じますが、小さな個人商店ではイタリア語のみというケースもあります。
大学都市ゆえ若い世代は英語を話せることが多いため、ホテルやレストラン、主要観光施設での意思疎通には大きな問題はありません。
それでも「ボンジョルノ」「グラツィエ」「ペルファヴォーレ」など簡単なイタリア語のあいさつを覚えておくと喜ばれるでしょう。



チップ文化はアメリカほど厳格ではなく、サービス料が含まれていれば基本的に追加は不要です。
ただしレストランで特に良いサービスを受けたと感じた場合には端数を切り上げるか、請求額の5〜10%程度を渡せば十分です。
カフェのカウンター利用やタクシー、ホテルのポーターには€1、2の心付けを渡しておくとスムーズでしょう。



ドゥオーモをはじめとする宗教施設では、肩と膝を隠した服装が求められます。
ショートパンツやミニスカート、タンクトップ、キャミソールなど露出の多い格好では入場を断られる可能性があります。
帽子は教会内では脱ぐのが礼儀で、敬虔な場所であることを意識した装いが基本です。
不適切と判断された場合に備え、薄手のカーディガンやショールを持っておくと安心でしょう。
宗教的背景を尊重し、地元の人々の信仰に配慮した振る舞いを心がけてください。



写真撮影については制限エリアが設けられている場所もあるため、標識や係員の指示を必ず確認しましょう。
ドローンについても厳しい規制が敷かれているため、飛行をする予定なら事前に自治体のルールを確認することが欠かせません。



これらの情報を把握しておけば、地元の人々と自然に交流しながら、隠れた魅力に出会うチャンスも広がります。
準備万端で臨み、シエナならではの深い歴史と文化を心ゆくまで堪能してください。

SNS映えする写真を撮影するためのテクニック

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シエナの街並みを魅力的に撮影し、SNSで目を引く写真を発信するには、機材選びと撮影環境の理解が欠かせません。
三脚の使用可否やドローン規制、レンズの特性といった技術的な制約をあらかじめ把握し、光線の向きや構図を工夫すれば、街の美しさを最大限に引き出すことができます。
もちろん地元の人々や観光客への配慮を忘れず、撮影マナーを守りつつ、旅の感動を広く共有しましょう。



代表的な撮影ポイントのひとつはマンジャの塔の上で、ここからはカンポ広場の独特な貝殻形と周囲の建物群を一望できます。
地上から広場の全景を収める場合は、ガイアの泉付近からプッブリコ宮殿方向、あるいはその逆方向を狙い、広角レンズを使うとダイナミックに写ります。
隠れた高台の撮影スポットとしてはサン・ドメニコ教会の城壁やヴィットリオ・ヴェネト通りがあり、どちらもシエナの地平線を収めるのに最適です。
また広場へと続く狭い路地の奥から塔や広場の一部を覗かせる構図は、奥行きと期待感を演出できるためおすすめです。



光線を味方につけることも重要で、午前中は順光を利用してファサードのディテールを鮮明に写し出し、夕方は斜光で立体感や陰影を強調すると、被写体の表情が一段と引き立ちます。
人混みを避けたい場合は早朝や夕暮れを狙うとよいでしょう。
レンズは広角域をカバーする14〜35mmを使用し、標準ズームの24〜70mmを併用すれば、様々な場面での撮影に対応できます。
夜景撮影では三脚の使用が効果的ですが、混雑時やイベント開催中は使用制限がかかることもあるため、現地の状況を確認したうえで設置場所を選び、通行の妨げにならないよう注意をしましょう。
屋外での三脚利用は基本的に許可されていますが、美術館や教会の内部では禁止されているので、手持ち撮影に切り替えてください。



ライトアップされたドゥオーモやマンジャの塔、夜のカンポ広場は幻想的な被写体であり、長時間露光を使えば石畳に映る街灯の光跡まで写し込む印象的な作品が生まれます。
屋外のレストランテラスやホテルのバルコニーで撮影する際は私有地となるため、三脚の使用可否を事前に確認しておくと安心です。



ドローンを飛ばす場合は、イタリア民間航空局(ENAC)と欧州航空安全機関(EASA)が定める規制を必ず順守してください。
機体は最大離陸重量25kg未満で、操縦者の目視内(VLOS)を維持し、高度は120m以下、夜間飛行は禁止、人からは50m以上、都市部密集地からは150m以上の距離を保つことが求められます。
シエナの歴史地区は観光客が集中する人口密集エリアにあたり、旧市街の上空を飛行するには特別な許可が必要です。
歴史的建造物や世界遺産の上空は基本的に飛行が認められず、無許可での操作は罰金や機材没収のリスクがあります。
最新の規制を必ず確認し、必要な場合は許可を取得してください。



こうしたポイントを踏まえれば、シエナの魅力を余すところなく捉えた写真が完成し、SNSで多くの共感を呼ぶことでしょう。
撮影機材とマナー、光と構図のバランスを意識して、美しい瞬間を逃さずシャッターを切ってください。

まとめ【文化芸術や食を余すことなく楽しめる街シエナ】

シエナは、ただの観光地ではありません。
中世から脈々と受け継がれた文化と芸術が今なお息づく世界遺産の街として、訪れる人の心を強く揺さぶり続けています。

ドゥオーモに広がる床モザイクやシエナ派絵画の傑作群、そしてパリオに象徴される伝統文化に触れれば、この街の多面的で奥深い魅力が五感を通して迫ってくるでしょう。
トスカーナ料理もまた、味覚だけでなく視覚や香りで旅の記憶を彩ります。

フィレンツェからわずか1時間半という抜群のアクセスの良さも、シエナを訪れる大きな利点です。
本記事で事前準備を整えておけば、きっと忘れられない特別な体験に出会えるはずです。

記事上で

• シエナの魅力【中世が丸ごと残る"生きた世界遺産"】
• シエナへのアクセス【フィレンツェから列車orバスで】
• シエナで絶対外せない見どころ7選
• ① ドゥオーモ(大聖堂)
• ② カンポ広場&マンジャの塔
• ③ サンタ・マリア・デッラ・スカラ博物館
• ④ 市庁舎美術館(シエーナ派壁画)
• ⑤ モンテ・デイ・パスキ銀行本店ツアー
• ⑥ サン・ドメニコ教会
• ⑦ パリオ競馬
• シエナで食べるべきトスカーナ料理
• シエナの食文化【クチーナ・ポーヴェラが息づく味わい】
• ピチ(Pici)【手延べ太麺が織り成す素朴な旨味】
• リボリータ(Ribollita)【“再び煮る”農家の知恵】
• パンフォルテ(Panforte)【スパイス香るシエナ発祥の伝統菓子】
• チンタ・セネーゼ(Cinta Senese)【古代種豚から生まれる至高の生ハム】
• キャンティ・クラッシコ(Chianti Classico)【黒い雄鶏が保証する名醸ワイン】
• シエナでの滞在日数/旅行スタイル別モデルコース
• ① 日帰り:半日+夕景コース
• ③ ファミリー:子ども優先ゆったり旅
• ④ 女子旅:買い物+スパ満喫
• シエナでおすすめの宿泊エリア&ホテル相場
• シエナへの旅行で失敗しないためのポイント
• SNS映えする写真を撮影するためのテクニック
• まとめ【文化芸術や食を余すことなく楽しめる街シエナ】
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