シンガポールのナイトサファリでできることや、その魅力についてご紹介します。

ナイトサファリの目玉は、園内を巡るトラムツアーです。英語の音声ガイド付きで、約30分間の乗車中に多くの夜行性動物を安全かつ快適に観察できます。また、オプションで多言語トラムを選択すると、英語・北京語に加えて日本語の音声ガイドも利用できるようになります。

シンガポールのナイトサファリには、トラムツアーだけでなく徒歩で探索できるトレイルもあります。レオパードトレイルやイーストロッジ・トレイルなど合計4つのトレイルがあり、ライトアップされた自然のなか、動物たちを間近で観察できます。

「クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト」は、カワウソやフェネック、ビントロング、ヒゲイノシシなどの動物たちの生態や能力を間近で見られるエンターテインメントショーです。ショーは毎晩19:30、20:30、21:30に開催され、鑑賞には事前予約が必要です。

ナイトサファリのチケットは、訪問日や購入方法によって料金が異なります。シングルパークチケット（ナイトサファリのみ）とマルチパークバンドルがあり、後者はシンガポール動物園やバードパラダイスといった隣接する他の動物園のチケットとセットになっています。複数の動物園を訪れる予定がある場合は、チケットを別々に購入するよりもマルチパークバンドルのほうがお得です。

各種チケットは公式サイトやオンライン旅行代理店などで購入できます。週末や祝日は混雑が予想されるため、可能であれば平日の訪問がおすすめです。

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チケット購入時の注意点として、すべてのチケットは訪問日時の事前予約が必要です。予約後の変更はできません。入場チケットにはトラムツアーが含まれています。

また、「クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト」ショーの座席は、公式サイトで事前に予約が必要です。予約はショー開始の2時間前から可能です。

ナイトサファリは市内中心部から少し離れた、シンガポール島の北側に位置しています。そのアクセス方法を、MRT＋路線バス、Grabなどのタクシー、シャトルバスの3つに分けて解説します。

複数のMRT駅からマンダイ・ワイルドライフ・リザーブ（ナイトサファリのあるテーマパーク全体の名称）にバスでアクセスできます。駅名と路線バスの番号は以下の通りです。

・チョア・チュー・カン（Choa Chu Kang ）駅：927番

・アン・モ・キオ駅（Ang Mo Kio）駅：138番

・スプリングリーフ駅（Springleaf）駅：138番

タクシーや配車アプリ「Grab」を利用する場合、夜間は料金が割増になることがあります。また、帰りの時間帯は混雑が予想されるため、事前にタクシーを手配しておくことをおすすめします。配車アプリ「ComfortDelGro」と「Grab」では、事前にタクシーを予約しておくことができて便利。人数が多い場合、5人以上で乗れる車も選択できます。

MRTのカティブ（Khatib）駅から、マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ行きのシャトルバス「マンダイ・カティブ・シャトル」に乗車できます（有料）。

また、オーチャードホテルやラッフルズホテルといったシンガポール市内の複数の拠点からもマンダイ・ワイルドライフ・リザーブ行きのバス「マンダイ・シティエクスプレス」が運行されています（BigBus Toursによる運行）。

ナイトサファリを満喫するために知っておきたい注意点と、楽しむためのコツを解説します。

1. 動きやすい服装・靴が必須

熱帯雨林に囲まれた自然の中を歩くため、動きやすい服装がベスト。また、トレイル（徒歩ルート）を利用する場合、サンダルやヒールは不向きです。歩きやすいスニーカーを履いていきましょう。

2. 虫除け対策を忘れずに

夜のジャングルでは蚊などの虫が多く発生するため、虫除けスプレーを持参しましょう。長袖長ズボンで虫対策をするのもおすすめです。虫除けスプレーはシンガポール市内のドラッグストアやスーパーなどでも購入可能です。

3. フラッシュ撮影は禁止

動物たちは暗闇に順応しているため、カメラのフラッシュは禁止されています。写真は暗所モードのあるスマホや高感度カメラで対応しましょう。

4. トラムツアーは予約時間を確認

入場後すぐにトラム乗り場に向かっても、待ち時間が発生することがあります。予約したトラムツアーの時間を確認して行動しましょう。ナイトサファリの入り口にはショップがあるので、先にお土産をチェックしておいてもいいですね。

1. まずはトラムツアーで全体を把握する

最初に園内を一周するトラムツアーに乗ると、園内の地理や動物の位置関係が把握しやすくなります。ガイドの音声で動物たちについて詳しく知ることもできるので、初めての人には特におすすめです。

2. 徒歩トレイルで静かな観察を楽しむ

園内にはトラムでは見られないエリアも多くあります。もっと近くで動物を観察したい！という場合は、ウンピョウ、ライオン、ジャコウネコ、ヤマアラシなどが見られるレオパードトレイルや、スマニアデビルやフクロモモンガ、フクロギツネなどの有袋類に会えるタスマニアデビルトレイルなどがおすすめです。

3. ナイトショー「Creatures of the Night」は見逃さない

ショーの時間は毎晩 19:30 / 20:30 / 21:30 / 22:30の4回（変動あり）。要予約で、予約はオンラインで当日のショー開催2時間前から可能です。先に予約を済ませてから、他のトレイルなどを回るとよいでしょう。

4. 夕食は早めに済ませておく

園内にはフードコートや軽食スタンドがありますが、夕食どきになると混雑することも。早めに食事を済ませておくと、時間を有効に使えます。

5. 雨具の準備も忘れずに

シンガポールは突然のスコールが多いため、折りたたみ傘やレインコートを持っておくと安心です。

シンガポールのナイトサファリは、夜行性動物の自然な姿を観察できる貴重なスポット。トラムツアーや徒歩トレイル、ナイトショーなど多彩な楽しみ方があり、事前の準備と計画でより充実した時間を過ごせます。ぜひ、次回のシンガポール旅行の際には、ナイトサファリを訪れてみてください。