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シンガポールのタクシーは清潔で安全性が高く、外国人旅行者も利用しやすい交通手段です。すべてのタクシーにGPSが搭載されている点や、ドライバーも基本的に英語を話すため意思疎通がそれほど難しくない点も安心材料となります。
料金体系は日本と同じメーター制でわかりやすいことに加え、罰則の厳しいシンガポールではぼったくりの心配も少ないと言われています。
シンガポールのチャンギ空港から市内中心部(例:マリーナベイやオーチャード)までタクシーを利用した場合の料金(所要時間約20〜30分)は、通常時間帯で約 S$25〜S$30(約2,800〜3,400円)です。これに空港発の追加料金(S$6〜S$8)が加算されます。
シンガポールのタクシー料金は、日本と比較して非常にリーズナブル。特に空港から市内への移動においては、料金の安さ、所要時間の短さなどから、非常に利用しやすい交通手段と言えます。
ここからは、初乗り料金や距離料金・時間加算、空港や観光地などからの追加料金に分けて解説します。
シンガポールのタクシーの初乗り運賃は距離や時間帯、車体の大きさやタクシー会社によって変動しますが、S$4.4〜5(約480円〜550円)ほどとなっています。これは東京都内の初乗り料金と比べても安価です。
初乗り料金に加え、走った距離に応じて距離料金が加算されます。
● 400mごとに26セント(1km~10km)
● 350mごとに26セント(10km以上)
● 待ち時間45秒ごとに26セント
また、ピーク時間は料金が割増になります。
● 平日
- 午前6時から午前9時29分まで(祝日を除く)メーター料金の25%増
- 午後5時から午後11時59分まで(祝日を含む)メーター料金の25%増
● 週末
- 午前10時から午後1時59分まで(祝日を含む)メーター料金の25%増
- 午後5時から午後11時59分まで(祝日を含む)メーター料金の25%増
● 深夜
- 毎日深夜0時から午前5時59分までメーター料金の50%増
市街地、チャンギ空港、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、マリーナ・ベイ・サンズ、リゾート・ワールド・セントーサなど特定の場所でタクシーを利用する場合、S$2〜8(約220〜880円)の追加料金がかかります。
シンガポールではタクシー配車アプリが普及しています。アプリを利用すれば、配車依頼時に目的地を事前入力できるため、「運転手さんに英語でうまく説明できなかったらどうしよう」という心配はありません。以下に、主要なタクシー配車アプリを紹介します。
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シンガポールで最も一般的な配車アプリ。東南アジア8ヵ国700以上の都市で展開する配車サービスを軸としたアプリで、ドライバーの評価制度があり、料金交渉の必要がないためストレスフリーに移動できます。
タクシーだけでなく、民間ドライバーによる「GrabCar」も利用OK。どちらもキャッシュレスで利用できるので細かい現地通貨を用意しておく必要がなく、到着したらすぐに降車できます。
「Zig」はシンガポール最大のタクシー会社、Comfort DelGro(コンフォートデルグロ)が提供するアプリ。同社の正規タクシーのみを呼べる安心安全のサービスを提供しています。
Grabなどの個人ドライバーによるタクシーと比較すると少し割高にはなりますが、タクシー会社が提供している安心感があり車内も快適。車両の整備状態やドライバーなどもきちんと登録されています。
ただし、ブッキングフィー(配車手数料)がS$2.3〜18かかる点には注意が必要です。運賃は予約時に固定料金かメーター料金かを選べます。
Zig(ComfortDelGro)
https://www.comfortdelgro.com/
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シンガポールでタクシーを利用する際の注意点をまとめました。支払い方法や手配のタイミング、乗り方などについてのポイントを確認しておきましょう。
タクシー運賃の支払いには現金やクレジットカードが利用できます。しかし念の為、乗車前に支払い方法について確認しておくのがおすすめです。これはカード非対応、使えるカードブランドが限られている、高額紙幣で支払った際のおつりの用意がない、といったケースがあるためです。
配車アプリでキャッシュレス決済に設定している場合は、確認の必要はありません。
シンガポールでは、流しのタクシーを拾うことは一般的ではありません。基本的にはホテルやモールなどにあるタクシースタンドに並んで順番にタクシーに乗るか、配車アプリを利用します。
タクシー会社によるタクシーの場合、車体の上の表示が緑なら乗車可能で、赤で「Hired」「Busy」「On Call」などと表示されている場合は乗車できません。
また、シンガポールのタクシーは基本的に自分で開閉する手動ドアです。大きな荷物があれば、ドライバーに声をかけてからトランクを開けてもらいましょう。乗り込んだらシートベルトを締めるのをお忘れなく。シンガポールは自動車の助手席、後部座席を含む全席でシートベルトの着用が義務付けられています。
配車アプリを利用する場合は、早めの手配を心がけましょう。特にピーク時(朝と夜間)や雨の日は、配車アプリでもタクシーがなかなか捕まらないことがあります。
シンガポールのタクシーは日本と比べて料金が安く、安全性も高いため、旅行者にとって便利に使える移動手段です。
特に、Grabなどの配車アプリを利用すれば、目的地の説明や料金交渉などの心配もなく、スムーズに移動できます。アプリに登録するまでは敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、一度利用してみるとその便利さと気軽さから、リピート利用したくなること間違いなしですよ。