日本から台湾への日帰り旅行は、「物理的には可能」。ですが、フライトが早朝便・深夜便の選択肢が限られるなど、体力面やタイムスケジュールを考えると正直かなり厳しいのが現実。日本から台湾の弾丸日帰り旅行は、「体力に自信がある」「絶対に楽しむ」この2つが前提として必要です。
日本から台湾への日帰り旅行が可能な理由を一覧表にしてみました!
●日本(特に東京・大阪・福岡)から台湾(台北)へは、飛行機で約3〜4時間
→ 物理的距離が比較的近いため、移動時間が短い。
●LCC(格安航空会社)を含め、早朝・深夜便が充実している
→ 早朝出発・夜帰国のスケジュールが可能。
●台湾は日本との時差が1時間のみ(または夏時間によっては同じ)
→ 時差ボケの心配がなく、現地での滞在時間が有効に使える。
●台湾は日本国籍に対してビザ不要(最大90日滞在可能)
→ 事前の煩雑なビザ申請が不要。
●台北桃園国際空港・台北松山空港は市内へのアクセスが良好
→ 到着後すぐに市内観光が可能(桃園空港→台北駅 約35分、松山空港→台北中心部 約15分)。
●日本と台湾間のフライト便数が多い(主要都市間で1日数十便)
→ 柔軟なスケジュール調整が可能。
●台湾は治安が比較的良く、日本人観光客も多いため安心
→ 短時間の滞在でも安全に観光が楽しめる。
●SuicaやPASMOに似たICカード「悠遊卡(EasyCard)」があり、交通がスムーズ
→ 短時間での移動が簡単にできる。
●台湾グルメ(夜市など)は短時間でも楽しめるローカル文化
→ 限られた滞在時間でも充実した体験が可能。
では実際、日帰りでの台湾旅行を実現するのに必要な予算感について考えてみましょう。
LCCの早朝・深夜便を利用した往復航空券代、空港から市内への移動費+市内での交通費、マッサージ代、カフェやレストラン、市場での飲食代、お土産や雑貨などのショッピング代を換算。合計23,000〜67,500円の費用で、日本から台湾への日帰り旅行がかなうでしょう。
総予算まとめ(1人あたりの1日分)
項目 範囲(目安)
飛行機代 15,000〜50,000円
交通費 1,500〜2,000円
マッサージ代 2,500〜7,500円
飲食代 2,000〜3,000円
ショッピング費 2,000〜5,000円
合計 23,000〜67,500円
©︎Jujumin Chu / Shutterstock.com
日本から台湾を日帰りで楽しむなら、目的地は台北市内に絞るのがよいでしょう。なぜなら、台北は主要空港(桃園・松山)からのアクセスがよく、グルメ・観光・ショッピング・マッサージといった台湾の魅力がコンパクトに集まっているからです。
朝イチで到着し、夜の便で帰るまでの限られた時間でも、台北ならしっかり“台湾らしさ”を満喫できますよ。
ではより具体的に、日帰り台湾(台北)でどんなことが楽しめるのか? カテゴリごとに一覧で明記してみました。
日帰り台湾(台北)で楽しめるコンテンツ例
●グルメ編
・鼎泰豊(ディンタイフォン)で小籠包ランチ
・永康街の牛肉麺・魯肉飯などローカルグルメ食べ歩き
・士林夜市や寧夏夜市で屋台グルメ体験
・タピオカミルクティーや豆花(トウファ)など台湾スイーツめぐり
・朝市で定番の「豆漿(トウジャン)」と揚げパンの朝ごはん
●癒し編
・足つぼマッサージや全身マッサージ(中山・西門・永康街など)
・台湾式シャンプー&ヘッドスパ体験
・ローカルスパや漢方薬局でのプチ漢方体験
●ショッピング編
・台北101や誠品書店で台湾雑貨&デザインアイテム探し
・永康街や迪化街でおしゃれ土産・お茶・漢方・布製品の購入
・スーパー・ドラッグストアで限定台湾コスメや調味料をチェック
●観光・文化体験編
・龍山寺・行天宮など有名なお寺で参拝&御守探し
・故宮博物院で歴史的なお宝を見る(短時間でも名品鑑賞可)
・台北101展望台から台北市内を一望
・レトロな街並みの九份へ足を延ばす(やや弾丸だが可能)
●フォトスポット・街歩き編
・西門町のストリートアートや若者カルチャーを散策
・中正紀念堂で台湾らしい建築を背景に記念撮影
・台北のMRT駅アートを探す“駅めぐり”ミニ旅
上記で例に挙げたコンテンツを網羅した、台北日帰り“フル体験”モデルコースプランをご紹介。限られた時間でも、グルメ・観光・癒し・買い物すべてを味わい尽くしましょう!
1日のスケジュール(東京発の例)
06:30|成田空港を出発(LCC利用)
→ 飛行時間:約3時間半、台湾・桃園空港へ
09:00|台北・桃園空港 到着 → MRTで市内へ移動
10:30|台北市内到着 → 永和豆漿でローカル朝食
11:15|龍山寺でお参り&漢方街散策
12:15|中山エリアで足つぼマッサージ(30〜60分)
13:30|鼎泰豊(台北101店または本店)でランチ+買い物少々
15:00|永康街 or 誠品書店でショッピング&台湾茶・雑貨めぐり
16:30|台北101へ → 展望台 or 記念写真撮影
17:30|寧夏夜市で食べ歩き(1〜1.5時間)
19:00〜19:30|MRT or タクシーで空港へ移動
21:00|桃園空港 発 → 日本へ帰国(成田着 01:00頃)
総ポイント:
朝便&夜便利用で、台北市内を約10時間フルで滞在可能!
台湾入国〜市内移動に約1.5時間かかるため、効率重視のルート選びが鍵!
上記のモデルコースを叶えるために、主要空港のおすすめフライトもご提案します。
東京から台湾(台北)へのフライトは複数の航空会社が運航しており、早朝出発・深夜帰国の便も多く、日帰り旅行に適しています。では、羽田・成田、大阪(関西)、福岡、沖縄(那覇)、4つの空港発の具体的フライトスケジュールを見ていきましょう。
航空会社:日本航空(JAL)、全日空(ANA)、チャイナエアライン(CI)、エバー航空(BR)、タイガーエア台湾、ピーチ など
所要時間:約3時間~4時間
便数:1日10便以上(LCC・レガシー合わせて)
<日帰り旅行向けフライト例>
路線 フライト 出発時間 到着時間
成田 → 台北(桃園) タイガーエア IT201 06:30 09:20
台北(桃園)→ 成田 タイガーエア IT200 16:00 20:30
羽田 → 台北(松山) ANA NH851 06:15 08:45
台北(松山)→ 羽田 ANA NH854 18:10 22:15
松山空港利用は市内中心部に近く、最も効率的!
航空会社:ピーチ、チャイナエアライン、ジェットスター、エバー航空など
所要時間:約3時間
便数:LCC・フルサービスともに1日複数便
<日帰り旅行向けフライト例>
路線 フライト 出発時間 到着時間
関空 → 台北(桃園) ピーチ MM023 07:00 09:10
台北(桃園)→ 関空 ピーチ MM028 20:10 23:30
日帰りでグルメも観光もできる時間帯にぴったり!
航空会社:エバー航空、ピーチ、チャイナエアラインなど
所要時間:約2時間30分
便数:1日3〜5便(LCC・レガシー)
<日帰り旅行向けフライト例>
路線 フライト 出発時間 到着時間
福岡 → 台北(桃園) ピーチ MM035 07:10 08:45
台北(桃園)→ 福岡 ピーチ MM036 19:10 22:35
最短距離で移動時間が少なく、滞在時間を最大化できる!
航空会社:ピーチ、チャイナエアライン、タイガーエア台湾など
所要時間:約1時間半〜2時間
便数:1日2〜4便(季節変動あり)
<日帰り旅行向けフライト例>
路線 フライト 出発時間 到着時間
那覇 → 台北(桃園) ピーチ MM925 08:00 08:50
台北(桃園)→ 那覇 ピーチ MM926 19:00 20:45
日本最短の国際線日帰り旅!時間も体力も余裕あり◎
●早朝便&夜便を活用すれば、台北滞在は約10時間も確保可能!
→ 松山空港着なら市内アクセス抜群で、観光効率がアップ。
●目的地は「台北市内」に絞るのが成功のカギ
→ 観光・グルメ・マッサージ・ショッピングが駅徒歩圏内に凝縮。
●交通は悠遊卡(EasyCard)を使えばノンストレス
→ MRTやバスがスムーズに乗れて、時短にもつながります。
●必要な予算は約2〜6万円!意外と手が届く非日常
→ LCC+現地での節約工夫で10万円以下に収まることも多々。
●“半日台湾”でも満喫できる理由は、距離・時差・文化の濃さ
→ コンパクトな移動と、濃密な台湾体験のバランスが絶妙。
気軽に海外の空気を感じられる台湾。限られた時間でも、「おいしい・楽しい・癒される」がぎゅっと詰まった1日旅は、まさに最高のリフレッシュ体験です。
週末や有給の1日を使って、次はあなたも“日帰り台湾”を体験してみませんか?