「台湾で温泉に入りたいけど、どこがいいの?」
「初めての台湾旅行でも安心して行ける温泉地を知りたい」
そんな疑問を持つ方に向けて、泉質、アクセス、観光価値を総合的に評価した台湾温泉ベスト10選を2025年最新情報をもとにご紹介します。
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実は台湾は、世界でも有数の温泉大国です。
火山活動が活発な地形により、島内各地に豊富な湯量と多様な泉質が揃っています。
台湾の温泉が初めての方も温泉通の方も、きっと自分にぴったりの湯処が見つかるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
北投温泉は、台北市内からMRTでわずか30分というアクセスの良さと温泉の質の高さから、”台北の奥座敷”として親しまれています。
1890年代にドイツ人によって発見された歴史ある温泉で、現在は台湾屈指の温泉観光地として多くの旅行ガイドにも登場しています。
北投の魅力は、世界的にも珍しい3種類の泉質が楽しめる点です。
肌にピリッと効く強酸性の「青硫黄泉(pH1.4)」、なめらかな肌ざわりの「白硫黄泉」、鉄分を含んだ「鉄硫黄泉」が共存しています。
青硫黄泉はとくに美肌効果に優れ、毛穴の引き締めや古い角質の除去に効果があるとされ、地元女性からも高い支持を集めています。
温泉をゆったり堪能したい方には、高級旅館「日勝生加賀屋」の日帰り入浴もおすすめです。
日本の老舗旅館・石川県加賀屋の技術を導入した本格的な和風温泉で、檜風呂や露天風呂が楽しめます。
個室利用は120分で平日NT$3,300〜、週末NT$3,600〜(2025年時点、シーズン変動あり)で満足度の高いひとときが味わえます。
アクセス | 台北MRT淡水信義線「北投駅」→新北投支線「新北投駅」下車徒歩5分 |
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泉質 | ・青磺泉(強酸性、pH約1.4) |
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効能 | ・美肌効果 |
料金目安 | ・公衆浴場NT$40〜 |
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清朝時代から続く歴史ある湯の里で、烏來(ウーライ)は先住民族タイヤル族の言葉で「温泉」を意味します。
台北駅から日帰りでも行ける渓谷の奥地に広がる烏來温泉の泉質は、弱アルカリ性の炭酸水素泉です。
透明でとろみのある湯ざわりが特徴で、肌を優しく包み込む「美人の湯」として知られています。
温泉を楽しむ方には、渓谷沿いの露天風呂が人気です。
水着を着用して四季折々の自然に囲まれながら湯に浸かる体験は、都会の喧騒を忘れさせてくれる非日常のひとときとなります。
自然・温泉・文化の三拍子が揃っており、この地に暮らすタイヤル族の文化に触れられるのも烏來ならではの魅力で、思い出作りにも最適です。
竹筒飯や烤山豬肉(イノシシの炭火焼)、地酒・小米酒などの伝統料理を味わえるほか、夜には民族舞踊ショーが開催される宿もあり、文化体験も充実しています。
観光も楽しむなら、名物のトロッコ列車やダイナミックな滝が見られる大瀑布トレイルがおすすめ。
宿泊はもちろん日帰りでも満喫できる烏來は、心と体を癒したい方に一推しのスポットです。
アクセス | MRT「新店駅」→バス849系統で40〜60分→烏來温泉街 徒歩5分 |
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泉質 | 弱アルカリ性炭酸水素泉(ナトリウム泉) |
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効能 | ・保湿 |
料金目安 | ・公共浴場NT$300〜 |
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ダイナミックな自然とともに温泉を楽しみたいのであれば、台北郊外の陽明山温泉は外せません。
都心からのアクセスが良好ながら標高約700〜900mの火山帯に位置し、別世界のような静けさと自然美が広がる陽明山は、温泉と自然散策をセットで楽しめます。
泉水は酸性の「白硫黄泉」と「青硫黄泉」の2種類です。
いずれも硫黄成分を豊富に含み、血行促進や関節通の緩和に効果があるとされ、体の芯から疲れを癒してくれます。
周辺には、小油坑(シャオヨウコン)や冷水坑(リャンシュイコン)など、火山地帯ならではの地熱景観やトレッキングルートが点在しています。
台北市街の煌めく夜景を湯に浸かりながら一望できる露天風呂は、SNS映え間違いなしの絶景スポットとして人気です。
陽明山温泉は、観光・温泉・リラクゼーションすべてが揃い、日帰りでも宿泊でも楽しめる満足度の高い温泉地です。
アクセス | MRT剣潭(ジィェンタン)駅→バスR5で約30分 |
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泉質 | ・主に白硫黄泉(酸性硫黄泉) |
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効能 | ・血行促進 |
料金目安 | ・公共浴場NT$50〜 |
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宜蘭県(イーランケン)に位置し、街の中心に温泉施設が集まる礁溪温泉は、湯めぐりや観光が徒歩圏内で気軽に楽しめる利便性の高い温泉街です。
温泉と散策が一体化した体験は子連れの旅行にも最適で、家族連れに高い人気を誇ります。
泉質は、弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉です。
ほんのり硫黄の香りがする無色透明の湯は肌への刺激が少なく、小さな子どもでも安心して入浴できます。
街歩きの途中で立ち寄れる「湯囲溝温泉公園」(タンウェイゴウ)では、無料の足湯や温泉魚セラピーが楽しめ、リラックスしながら自然と触れ合えます。
近隣には新鮮な海鮮が味わえる夜市、自然の絶景が楽しめる五峰旗瀑布(ウーフォンチー バープー)など、食とアウトドアアクティビティも充実。
宿泊施設も多様で、家族向けリゾートホテルから手頃な湯屋まで選択肢が豊富なため、予算や目的に合わせて旅のプランを立てやすいのも魅力です。
アクセス | ・台北駅→台鉄「礁溪駅」約40〜60分 |
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泉質 | ・弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉(pH7.5前後) |
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効能 | ・美肌 |
料金目安 | ・公衆足湯無料〜NT$40 |
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台湾南部に位置する関子嶺温泉は台湾四大名湯のひとつです。
100年を超える歴史ある町は、石畳の道やレトロ感たっぷりの建物など、過去と現代が混在するノスタルジックな雰囲気を味わえます。
台湾で唯一楽しめる“泥湯”の泉質はアルカリ性炭酸水素塩泉と硫黄で、柔らかな肌ざわりが魅力です。
豊富なミネラル成分と弱アルカリ性を含む泥は、毛穴の洗浄を促進し、肌の潤いやキメを整えてくれる天然のパックと言えるでしょう。
泉温は約75℃と高温で、新陳代謝を促進するデトックス効果も期待できます。
温泉街の名物グルメ「甕仔雞(かめ焼き鶏)」は、壺でじっくり焼き上げたジューシーな鶏肉で、旅の楽しみのひとつとして見逃せません。
また、水の上に炎が燃える不思議な自然現象を見られる「水火同源」、展望広場から夕日や夜景を一望できる歴史ある寺院「火山碧雲寺」もおすすめのスポットです。
美容を目的とした女子旅はもちろん、ゆったりとした一人旅の満足度も高く、関子嶺温泉はまさに「身体の中から美しくなれる」温泉地です。
アクセス | ・台南駅→新営(鉄道約30分)→客運バスで約60分→關子嶺駅下車 |
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泉質 | アルカリ性炭酸水素塩泉+硫黄を含む泥湯(75℃) |
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効能 | ・美肌 |
料金目安 | 公衆浴場NT$130〜 |
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南国リゾートのような雰囲気が魅力の知本温泉は、台東県の卑南郷(ヒナンキョウ)に位置する台湾東部屈指の温泉地です。
「外温泉」と「内温泉」の2エリアに分かれ、豊富な湯が湧く3つの湧出地を有する、自然と調和した癒しのスポットとして人気を集めています。
泉温は100度近い高温で、泉質はアルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉です。
無色・無味・無臭ながら豊かなミネラル成分を持ち、台湾の中でも最上級の泉質と言われています。
炭酸水素ナトリウム泉成分が肌に薄い保護膜を作るため保湿効果があり、しっとり感が持続する“美肌の湯”としても知られています。
周辺の宿泊施設では、台湾先住民族・プユマ族やアミ族の伝統舞踊や音楽、彫刻アートに触れられる文化体験ができるのも、知本ならではの魅力です。
地元の自然素材を活かした原住民料理も旅の思い出作りに最適です。
とくに人気の宿は「知本老爺酒店(ホテルロイヤルチーペン)」で、熱帯植物に囲まれたリゾート空間には温泉プールやスパが完備されており、カップルやファミリーでの滞在にもおすすめ。
2026年には、世界的ラグジュアリーブランド「Six Senses(シックスセンス)」の新ホテルもオープン予定で、今後さらに注目が集まること間違いなしです。
アクセス | 台鉄「知本駅」→車で約15〜30分(バス・タクシーあり) |
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泉質 | 塩化物泉(アルカリ性炭酸泉) |
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効能 | ・美肌 |
料金目安 | ・公共施設NT$100〜 |
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豊かな自然と牧場風景が広がる瑞穂温泉は、「静かに癒されたい」という人の願いを叶えてくれる、隠れた名湯です。
台湾では珍しい天然の炭酸泉が湧き出る温泉で、有馬温泉にも匹敵するとされる黄金色の含鉄性塩化物泉を楽しめます。
弱アルカリ性の炭酸水素塩泉と炭酸泉が中心の泉質が炭酸ガスの作用により血行を促進し、疲労回復や冷え性の改善、新陳代謝の活性化にも有効と言われています。
ぬるめの温度でゆったりと入浴できるため、長時間のリラックスにも最適です。
周辺観光も充実しており、隣接する「瑞穂牧場」では、新鮮なミルクを使ったチーズやアイス、ヨーグルトなどが味わえます。
搾乳体験や温泉牛乳スイーツとのセットプランは、女子旅やファミリー層からとくに人気を集めており、満足度が高いです。
また、リゾートホテル「瑞穂春天國際酒店」(ルイホウチュンティエングオジージョウディエン)での贅沢な滞在では、温泉だけでなくゴルフやグランピングも満喫できます。
自然・温泉・グルメが一体となったこの地は、日常から離れた特別な癒しを届けてくれます。
アクセス | 花蓮駅→瑞穂駅(約1時間)→タクシーまたは送迎で約10分 |
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泉質 | ・含鉄性ナトリウム炭酸水素塩泉 |
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効能 | ・保湿 |
料金目安 | ・公共浴場NT$200〜 |
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山間の静けさに包まれた泰安温泉は、自然の中で深くリラックスできる癒しの名湯です。
標高約500mに位置する竹林や渓谷に囲まれた環境が、訪れる人々に心地よさを演出してくれます。
泉質は肌に優しい弱アルカリ性で、保湿力と美肌効果に優れた“美人の湯”として人気です。
名物の檜風呂は、台湾産の天然檜の爽やかな香りが湯気とともに広がり、森林の中に身を置いているかのような感覚を味わえます。
周辺には自然志向のサウナ施設が点在し、登山やハイキング後のリフレッシュスポットとして多くの人々に利用されています。
なかでも「泰安觀止温泉会館」(オンセン パパワカ)は、渓谷を望む絶景露天風呂とスタイリッシュな客室が自慢の宿泊施設です。
静寂と洗練を兼ね備え、光害の影響をほとんど受けない夜には、頭上に満天の星が広がります。
非日常感を味わいたいカップルや夫婦から高い評価を受けています。
泰安温泉は、喧騒から離れて心身をリセットしたい方におすすめの“大人の隠れ湯”と言えるでしょう。
アクセス | ・高鉄・台鉄「苗栗駅」→車で約40分 |
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泉質 | 弱アルカリ性炭酸水素ナトリウム泉(pH8前後) |
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効能 | ・美肌 |
料金目安 | ・公共浴場NT$100〜 |
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森林浴と温泉の両方を楽しみたい方に最適なのが、台中市和平区(ホーピン)にある谷關温泉です。
標高約800mの山間地・中部横貫公路の入口に位置し、夏でも涼しい気候と澄んだ空気が魅力で、登山客や自然愛好家に長年親しまれています。
泉質は弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉です。
関節痛や筋肉の炎症緩和、神経痛・リウマチなどの改善にも効果があるとされ、日本統治時代には「明治温泉」と呼ばれた湯治場としての歴史もあります。
周辺には吊り橋や森林トレイルが整備されており、希少な植物や野鳥との出会いも楽しめるなど、温泉と自然散策の相性が抜群です。
宿泊施設もバリエーション豊かで、「統一渡假村」(ユニリゾート マウトゥ)やラグジュアリーリゾート「Hoshinoya谷關」など、予算や目的に合わせて選択できます。
リフレッシュ目的の一人旅から、カップル、ファミリー旅行まで、幅広いニーズに応えてくれます。
登山後の疲れを癒したい方、自然の中で深呼吸するような休日を過ごしたい方に最適な、静かな名湯です。
アクセス | ・台鉄「台中駅」→豐原客運バスで約2時間 |
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泉質 | 弱アルカリ性炭酸水素塩泉(pH7.6〜7.9、約50℃) |
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効能 | ・関節痛 |
料金目安 | ・公共浴場NT$100〜 |
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台東沖の離島・緑島(リューダオ)にある朝日温泉は、“海を眺めながら湯に浸かる”贅沢な体験が叶います。
世界三大海底温泉のひとつとして知られ、波打ち際から湧き出す湯に水着で入浴するという、他にはない開放的な温泉体験が楽しめます。
泉質は、マグマ熱で温められた海水と地下水が混ざり合った塩化物泉です。
海のミネラルを豊富に含み、血行促進・冷え性の改善・美肌効果に優れ、心も体もすっきり整えてくれます。
最大の魅力はなんといっても、太平洋に面した絶景ロケーションです。
名前の通り朝は海から昇る「朝日」を浴びながら、夜は満天の星空を眺めながら入浴が可能で、非日常の感動体験が味わえるため、旅のハイライトになること間違いなしです。
緑島はシュノーケリングやダイビングなどマリンアクティビティの聖地としても有名で、アクティブな旅を楽しみたい方には、まさに理想的なスポット。
海と空と湯が一体となった絶景の中で、日常を忘れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
アクセス | 台東市→富岡港→高速船で約50分→緑島港→車・バイクで約5〜10分 |
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泉質 | 硫酸塩泉(海底温泉) |
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効能 | ・美肌 |
料金目安 | 施設利用NT$200〜 |
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日本と台湾では温泉の楽しみ方やマナーが異なり、知らないまま入浴してトラブルになったケースもあるので注意が必要です。
利用客が湯船で石鹸を使い罰金NT$2,000を科された例もあり、ルール違反は重大なトラブルに繋がります。
台湾の温泉は主に以下の4タイプに分かれ、それぞれルールの違いがあります。
施設タイプ | 水着/帽子着用 | 水着素材指定 | 水着色指定 | 帽子指定 |
公共施設(混浴) | 必須 | ・競泳用 | ・黒・紺など無難な色を推奨 | ・スイミングキャップ |
台湾式風呂(混浴) | 必須 | ・競泳用 | ・黒・紺など無難な色を推奨 | ・スイミングキャップ |
日本式風呂(男女別裸浴) | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
プライベート風呂(個室貸切) | 施設による | 指定なし | 指定なし | 不要 |
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台湾では水着と帽子の着用が基本ルールとされることが多く、公共施設やプール併設型温泉ではとくに厳格に管理されています。
<施設タイプ>
【1】公共施設(混浴型)
【2】台湾式風呂(男女混浴・裸浴なし)
【3】日本式風呂(男女別裸浴)
【4】プライベート風呂(個室貸切)
日本と同様、温泉施設ごとにルールは異なるため、事前に公式情報を確認するのがおすすめです。
台北市北投区の「北投温泉」は、タトゥーを持つ人にもフレンドリーな温泉地として有名です。
・北投エリア
Spring City Resort/春天酒店(シュンテンホテル) |
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Shan Shui Le Hui Guan/山水楽会館(サンスイガクカイカン) |
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SweetMe Hotspring Resort/水美温泉会館(スイビオンセンカイカン) |
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Beitou Hot Spring Resort/南豊天玥泉会館(ナンポウテンゲツセンカイカン) |
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Yuse Spa Hot Spring/湯瀬温泉SPA(ユゼオンセン・スパ) |
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・他エリア
Yangmingshan Shui Hot Spring/陽明山水温泉会館(ヨウメイサンスイオンセンカイカン) |
Wulai Famous Hot Spring/烏来名湯温泉会館(ウーライメイトウオンセンカイカン) |
King’s Garden Villa/景大渡假莊園(ジンダイドカショウエン) |
Jin Yong Quan Spa Hot Spring Resort/金湧泉SPA温泉会館(キンユウセンスパオンセンカイカン) |
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<台湾温泉での基本マナーと注意点>
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火山帯とプレート境界に位置する台湾は、全国に約100か所以上の温泉地が点在し、湧き出る泉温は30〜96℃と非常に幅広く、泉質も多様で料金体系も日本と異なります。
台湾の温泉の魅力は、なんと言っても火山と海に囲まれた地形が生み出す豊富な泉質と自然です。
<泉質>
<料金体系>
旅行者にとって嬉しいのは、「水着着用」の混浴スタイルが基本な点です。
日本のように裸になる必要がないため、カップルや友人同士でも気軽に一緒に入れます。
湿度が下がる乾季の11〜3月がベストシーズンで、温泉の温かさが心地よく感じられ非常に気持ちいいです。
なお、旧正月や3連休は宿泊費が高騰しやすいため、早めの予約をおすすめします。
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温泉は泉質ごとに効能が異なります。
体の悩みに応じて選べるよう、美肌・疲労回復・ストレス解消・関節痛・冷え性改善それぞれに最適な温泉地を2つずつご紹介します。
日本統治時代から「美人湯」として人気がある「北投」は、美肌・皮膚トラブル改善を求める人に最適です。
pH1.4の強酸性の白硫黄泉は、古い角質を溶かして肌をなめらかに整える作用や殺菌効果があり、ニキビや皮膚炎の改善にも期待できます。
おすすめの入浴法は15〜20分を2回ほど繰り返し、休憩と水分をしっかり取ることです。
ただし敏感肌や乾燥肌の方はピリつきを感じやすいため、最初は足湯からスタートし、目や粘膜への接触は注意してください。
「關子嶺」は肌をしっとり保湿したい人、栄養を与えたい人におすすめの温泉です。
ミネラル成分(鉄・カルシウム・マグネシウム)が豊富な泥湯が肌のターンオーバーを促進し、栄養を補給する“天然パック”の役割を果たします。
入る前に泥の温度を確認し、泥を全身に塗ったら20分ほど置いてから洗い流す入浴方法が効果的でおすすめです。
なお、妊婦・持病がある方は行く前に医師に相談してください。
「瑞穂」は長旅の疲れや日々のストレスで体が重だるい人に最適で、筋肉痛や肩こりに効果的な温泉です。
炭酸泉が毛細血管を拡張し血行を促進させ、酸素や栄養の循環を高めて疲労物質の代謝を助けてくれます。
お湯に15分ほどゆっくり浸かり、温冷交互浴を取り入れると疲労回復の効果がアップします。
ただし、高血圧や心臓疾患がある方は温冷交互浴を避け、事前にかかりつけ医に相談してください。
「礁溪」は冷え性やむくみが気になる方、体の内側から温まりたい方におすすめの温泉です。
ナトリウム塩化物泉の塩分が皮膚表面をコーティングすることで保温・発汗作用が高まり、体内の老廃物排出を促してくれます。
推奨したい入浴方法は夜に20分程度しっかり浸かること。
敏感肌の方は肌荒れを避けるため、入浴後はシャワーで軽く洗い流すといいでしょう。
「陽明山」は都市の喧騒を離れて静かに自然に包まれたいときに最適な温泉です。
酸性硫黄泉と炭酸水素泉の相乗効果で副交感神経を優位にし、リラックス効果が期待できます。
”森林浴+露天”という環境も、自律神経のバランスを整えたりストレスを解消したりするのに効果的です。
早朝や夕方の静かな時間帯に深呼吸しながら、15〜20分を2セットずつ、ゆっくり浸かる“瞑想浴”がおすすめです。
刺激が強めの硫黄泉なので、変色の恐れがある金属類のアクセサリーは事前に外しておき、敏感肌の方は短時間から試しましょう。
「谷關」は深い緑に包まれた露天風呂からの眺めが格別で、疲れた心を癒してくれます。
アルカリ性成分が肌の老廃物を落としつつ、心地いい温度が副交感神経を刺激し、精神的な疲れやモヤモヤをじんわりと緩和します。
夜の星空を眺めながらのんびりと20〜25分の長湯をして、心も体も休ませましょう。
音のない環境に身を置いて、五感を研ぎ澄ますのがストレス解消のポイントです。
南国の自然に囲まれた静かな環境の知本は、リハビリ滞在にも人気があり、高齢者や体力回復を目指す方の長期滞在にも最適です。
塩化物泉は体を芯から温め関節や筋肉の血流を促進し、炭酸水素塩泉の鎮静・消炎作用は関節の炎症緩和効果が期待できます。
1回15分を2〜3セット浸かり、間に冷水シャワーや休憩を入れる交互浴が効果的で、関節可動域を広げる簡単な水中ストレッチも関節痛に効くとされています。
ただし、のぼせの原因になる長時間の入浴は控え、血圧が不安定な方は事前に医師に相談してください。
「烏來」は渓谷に囲まれた秘湯のようなロケーションで原住民文化に触れられ、静かに身体を癒すのに適した温泉地です。
バリアフリー対応の施設も増えているため、関節痛があっても安心して利用できます。
弱アルカリ性泉質は肌と関節に優しく、緊張した筋肉をゆるめる働きがあり、ぬるめの炭酸水素塩泉は体力の落ちた方にも負担が少なく、リラックス効果も高いのが特徴です。
体がほぐれやすくなり効果的なのは、ぬるま湯に20分ほどじっくり浸かり、浴後に関節をゆっくり回すケアなどを取り入れる入浴方法です。
アルカリ泉は皮膚の油分を流すため、乾燥肌の方は保湿ケアをしっかり行ってください。
泰安は檜風呂で遠赤外線効果を利用し身体を芯まで温められるので、冷え性や自律神経の乱れに悩む人に一推しの温泉です。
碳酸水素塩泉は皮膚の老廃物を除去しつつ毛細血管を広げる働きがあり、檜風呂が発するフィトンチッドは副交感神経を優位にし、血流と体温上昇を促進してくれます。
入浴方法は、足湯で下半身を温めてから檜風呂の全身浴、さらに岩盤浴や温冷交替浴を加える三段構えがおすすめです。
檜の香りを楽しみながら10〜15分を2回程浸かり、途中で外気浴を挟むとより血流が安定します。
ただし山間部で温度差があるので、入浴前後に体を冷やさないためのタオルや上着の用意と、温まりすぎによる立ちくらみに注意してください。
世界的にも珍しい“海底温泉”として知られ、入浴しながら朝日を見られる「朝日温泉」は、心と体を同時に温められます。
海水を起源とする塩化物泉はミネラルも豊富で、肌を包み込む塩分の膜が保温効果を高め、発汗・新陳代謝を促すため、冷え性改善や美容面にも嬉しい効果があります。
夜や早朝など、気温が低い時間帯にじっくり浸かるのがおすすめ入浴方法です。
塩分による脱水に注意し水分をとりながら、15分2セットを目安に楽しみましょう。
自然露天風呂が多く足元が滑りやすいため歩行には注意し、入浴後は塩分を軽く洗い流すと肌トラブルを防げます。
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ロマンチックなカップル旅から、グルメ好き向けの湯めぐり、緑島での星空キャンプまで、魅力的なモデルプランをご用意しました。
アクセスや想定費用、おすすめの施設も明記しているので、すぐに旅行計画に役立ててください。
【Day 1 台湾の温泉地・北投へ!】
09:00 台北駅→北投(MRT)
10:00 「加賀屋」チェックイン
12:00 和懐石ランチ(NT$1,200)
14:00 個室檜風呂60分+アロママッサージ
16:00 地熱谷・北投図書館の散策
18:00 淡水へ移動、サンセットクルーズ
20:00 淡水夜市グルメ
【Day 2 北投から台北へ】
09:00 朝食後 紅毛城観光
12:00 北投名物・石板焼きランチ
14:30 台北駅帰着→ショッピング
想定費用 | NT$8,000〜10,000/人 |
おすすめ | 20–40代カップル/記念日旅行 |
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【Day 1 礁溪温泉街でゆるっと食べ歩き】
10:00 台北→礁溪(台鐵)
11:30 湯囲溝足湯公園+温泉卵
13:00 「寒沐酒店」ビュッフェ昼食
15:00 水着露天プール&炭酸泉
18:00 礁溪海鮮夜市食べ歩き
【Day 2 瑞穂で絶景とグルメに満たされる】
08:00 蘇花公路 絶景ドライブ(チャーター車)
11:30 瑞穂牧場ランチ(温泉ミルクシチュー)
14:00 「瑞穂春天國際酒店」炭酸泉入り放題
19:00 牧場BBQ&星空観察
【Day 3 旅の締めくくりは、笑顔あふれる体験とグルメ】
09:00 牧場体験(搾乳・アイス作り)
12:00 花蓮東大門夜市で昼食
15:30 花蓮→台北(特急太魯閣号)
想定費用 | NT$15,000〜18,000/人 |
おすすめ | グルメ好き/女子旅/家族 |
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【Day 1 海と火山の島、緑島で五感フル開放のスタート!】
07:30 台東空港→富岡港(車20分)
09:00 フェリーで緑島(50分)
10:00 バイクレンタル→「朝日温泉」下見
13:00 海鮮丼ランチ+シュノーケリング
18:00 星空露天風呂(海底温泉)
20:00 ビーチキャンプ焚火ディナー
【Day 2 探検と癒しが交差する、島の冒険】
05:00 朝日温泉で日の出入浴
08:00 ダイビングツアー(沈船ポイント)
12:00 原住民料理ランチ
15:00 サイクリングで灯台・小長城観光
19:00 ローカルBBQ&ナイトマーケット
【Day 3 海と再会する朝、旅の余韻とともに帰路へ】
09:00 カヤックツアー or 温泉再訪
12:00 緑島→台東(フェリー)
15:00 台東空港→台北松山空港(国内線)
想定費用 | NT$15,000〜20,000/人 |
おすすめ | アウトドア派/アドベンチャー好き/ダイバー |
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台湾の温泉旅行では、目的や同行者によって最適な宿のタイプが変わります。
ここでは、それぞれにおすすめの温泉宿をご紹介します。
価格帯や立地、個室風呂の有無を比較しながら、あなたの旅に最適な一軒を見つけましょう。
ラグジュアリー | 家族向けコンドミニアム | コスパ重視・一人旅 | 日帰り専門 |
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宿名 | 加賀屋北投温泉 | Just Sleep 礁溪温泉館 | 陽明山温泉会館 | 湯圍溝公園(足湯+貸切湯) |
料金目安 | NT$12,000〜/泊 | NT$4,000〜/泊 | NT$1,200〜/泊 | NT$80〜/回(+ロッカー&タオル=NT$150〜/回) |
個室風呂 | あり | 一部あり | 共用 | 一部貸切あり |
最寄りの温泉地 | 北投 | 礁溪 | 陽明山 | 礁溪 |
特徴 | 和風旅館×高級おもてなし | ファミリー向け&遊び場充実 | ドミトリー併設/登山拠点 | 足湯+貸切温泉で手軽に満喫 |
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台湾の温泉旅をもっと快適に楽しむために、泉質ごとの注意点や持ち物、家族旅行での工夫を事前に押さえておきましょう。
【必ず持っていく物】
台湾の温泉では「水着+サンダル」が必須です。
小銭も地味に役立つので忘れずに。
【あると便利な物】
快適さや衛生面を高めたいなら“防水&予備”を意識した持ち物が鍵です。
【泉質別注意点】
泉質によって注意点もさまざまです。
アクセサリーや肌の状態に気を配れば、より安心して楽しめます。
【子連れのコツ】
子どもと一緒の温泉は“短時間・低温・こまめなケア”が基本です。
無理なく楽しめるよう工夫しましょう。
【Q1】 水着は現地調達可能?
【A】はい。
場所によって異なるものの、温泉街には水着などを売っているお店が多いです。
値段はピンキリですが、男性用・女性用ともにNT$250〜300(約1,200円程度)程度です。
【Q2】個室貸切温泉の予約方法は?
【A】「オンライン予約」・「電話、メール予約」・「当日、現地申込」ができます。
有名ホテルや温泉施設の場合は公式サイトや旅行予約サイト(KKday、KLOOK、VELTRA等)から日本語で事前予約が可能です。
ただし、週末や連休、旧正月前後はすぐに満室になることが多いため、早めの予約をおすすめします。
【Q3】タトゥーOKの公共浴場ってどこ?
【A】台湾ではタトゥー可否が明記されている温泉施設は少なく、事前に直接確認するのがおすすめです。
最新の利用条件は、施設公式ページ等でご確認ください。
【Q4】旧正月ピーク時の予約タイミングはいつ?
【A】旅行の予約はできるだけ早く、遅くとも11〜12月初旬までに済ませるのが最適です。
【Q5】クレジットカードが使えない施設もある?
【A】台湾の温泉リゾートや大手ホテルでは、多くの場合クレジットカードが利用可能です。
一方で、個人経営の小さな旅館や地方の温泉郷、日帰り施設などは「現金のみ」の対応も珍しくありません。
支払い方法は事前に公式サイトや予約サイト、または直接の問い合わせで確認すると安心です。
ATMの設置場所(ほぼ24時間対応)
日本からわずか数時間の台湾には、気軽に行ける”異国の風景を味わえる温泉”があります。
開放的な水着スタイルでの入浴、日本ではなかなか体験できない泉質、星空を見上げながら入る露天風呂も魅力です。
ルールやマナーに違いはありますが、ほんの少し気をつければ、誰もが心地よく温泉時間を楽しめます。
さあ、あなたも日常を少し離れて、台湾ならではの“温泉旅行”に行ってみませんか?
肌に優しい湯と、心をほどく景色が、あなたを迎えてくれるはずです。