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台湾の中心地である台北で、有名かつ人気の代表的な夜市と言われているのが、士林・饒河・寧夏の3つで、台北三大夜市と呼ばれています。まずはその3つを押さえておきましょう。
※近年、寧夏・饒河・南機場の3つがグルメ評価で三大とされる例もあり。
台北最大の夜市「士林夜市」は観光客人気の夜市ですが、地元住民も買い出しにやってくることもあって賑わいを見せます。バラエティ豊かな屋台と規模は圧巻。
最近日本でも話題のサクサクとした大きなフライドチキン「大鶏排(ダージーパイ)」から、パイナップルケーキ「鳳梨酥(フォンリースー)」、麺料理の「牛肉麺(ニュウロウミエン)」まで、台湾の王道グルメの屋台が軒を連ね、どれも必食です。
グルメはもちろん、雑貨などのお店もあるのでショッピングも楽しめますよ。
士林夜市
住所:台湾台北市士林区大東路、大南路、文林路、基河路周辺
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1699
アクセス:台北MRT「劍潭駅」または「士林駅」から徒歩各約5分
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「饒河街夜市」は、歴史が古く、地元感たっぷりの雰囲気とおいしい屋台料理が魅力の夜市です。松山慈祐宮の門前に伸びる長い道に、グルメ屋台から雑貨や洋服、生活用品などの屋台までが連なります。
台湾の本場の味を探しているならぜひここに訪れてみてください。焼き肉まん「胡椒餅(フージャオビン)」や薬膳スープ料理「薬燉排骨(ヤオドゥンパイグー)」、「牛肉麺(ニュウロウミエン)」のほか、地元料理やスナックも楽しめます。
食べ歩きをしながらローカルエリアの文化を感じるのもおすすめですよ。
饒河街夜市
住所:台湾台北市松山区(八德路四段と松河街の間)
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1700
アクセス:台湾鉄路「松山駅」または台北MRT「松山駅」下車すぐ
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「寧夏夜市」は、台湾の原風景が残る地元民に愛されるノスタルジックな夜市です。落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとグルメと風情を堪能するのにおすすめです。
台北夜市のうち、グルメ通が集うといわれる理由は、ミシュランの“価格以上の満足感が得られる料理”である「ビブグルマン」に選出されている屋台もあるから。例えば牡蠣オムレツ「蚵仔煎(オアジェン)」を取り扱う円環辺蚵仔煎や、「鶏肉飯(ジーローハン)」を取り扱う方家雞肉飯、タロイモ団子「仔蛋黃芋」を取り扱う劉芋仔蛋黃芋などの屋台がその一例です。
台北駅からは徒歩15分(タクシーで5分程度)の距離。また乾物や高級食材、布などの問屋街で人気観光地の「迪化街」などからも近く、利便性の良さも魅力です。
寧夏夜市
住所:台湾台北市大同区寧夏路(南京西路と民生西路の間)
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1702
アクセス:台北MRT「雙連駅」または「中山駅」から徒歩約8分
台湾には、まだまだたくさんの夜市が展開されています。特に台北には押さえておきたい、地元民が推す穴場スポットや個性派などいろんな夜市があります。
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繁華街から少し外れたところにありますが、隠れ家的で、食文化と地元の雰囲気を楽しめる夜市です。
ミシュランに選ばれた店舗も複数あり、ローカルの食文化を手軽に思う存分楽しめます。
おなじみの「鶏肉飯(ジーローハン)」や「焼餅(シャオビン)」、骨付きバラ肉を楽しめる「排骨飯(パイクーファン)」のほか、焼きトウモロコシ「烤玉米(カオユーミー)」のお店である玉米家が有名。独特の味わいの特製タレでコーティングされた味わいは格別です。
この夜市グルメは一度味わったら、人に教えたくなくなるかも!?
南機場夜市
住所:台湾台北市中正区中華路2段307巷から315巷の間
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/2065
アクセス:台北MRT「小南門駅」または「龍山寺駅」から徒歩約15分
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薬膳料理やヘビ料理といったディープなグルメが楽しめるちょっと大人向けの夜市です。
台北の人気パワースポット「龍山寺」の近くなので、観光後の夜散歩にもぴったり。
日本にも進出している人気の麺料理「台南担仔麺」のレストランをはじめ、並ぶお店は高級料理店や老舗などが続々。豚肉のあんかけスープ「大鼎肉羹」をはじめ、薬膳スープ、魯肉飯、伝統中華スイーツなどの伝統的な屋台料理も楽しめます。
華西街観光夜市
住所:台湾台北市萬華区華西街
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1701
アクセス:台北MRT「龍山寺駅」から徒歩約7分
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常設店舗が多く、他の夜市と比べて衛生的な印象の「遼寧街夜市」では、日常に根付いた夜市の雰囲気を体感できます。周辺にはオフィス街が広がり、仕事帰りのローカル客が多いのが特徴です。
濃厚な台湾料理と海鮮料理をビール片手に堪能する客を多く見かけるので、まるでビアホールや居酒屋のような雰囲気。「海鮮×ビール」好きには特におすすめです。
派手なネオンが目を引く「鵝肉城」はガチョウ肉と海鮮料理のお店。ずらりと並ぶ肉や海鮮から好きなものを選び、調理法を店員と相談しながら決める夜市らしい風情も注目です。
遼寧街夜市
住所:台湾台北市中山区長安東路から朱崙街の入口まで
公式サイト:https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/2064
アクセス:台北MRT「南京復興駅」から徒歩約5分
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台湾夜市に出かけたなら、ぜひ食べておきたいのがこれらのメニュー。この10個は必ず食べなきゃ損ですよ。
独特の香りがクセになる台湾B級グルメの代表格。植物性の発酵液に漬けた豆腐を、揚げたり、蒸したりしたもので、口に運びながらも発酵臭が漂います。白菜の酢漬けなどと合わせてビールのおつまみにもおすすめです。
牡蠣入り台湾風お好み焼き(オムレツ)です。炒めた牡蠣に生地と卵、白菜などを加えて焼き上げられます。ぷりっぷりの牡蠣ともちもちの生地を甘辛いタレで堪能すればやみつきに!
アツアツの肉汁がたまらない台湾点心の定番です。小麦粉の皮で豚肉など包んでセイロで蒸したもの。台湾夜市で食べられる小籠包の特徴は、厚みがあったり、形が素朴だったりと、庶民的で食べごたえがあるところです。
台湾のソウルフード、甘辛い豚肉そぼろ丼。日本人に大人気の一品なので、一度は食べるべし。肉がとろっとろ、白菜や煮卵のトッピングなど、お店によって異なるので食べ比べも楽しそう。ご飯が進みすぎるのは要注意。
とろみのあるスープが絶品な、まるでそうめんのような細い麺が特徴の料理です。具材は豚のモツや牡蠣が使われることが多く、ニンニクのきいた醤油ベースのスープにモツなどの食感がクセになります。
大人気の台湾デザートの一つ、台湾式かき氷。マンゴーやタピオカなどのトッピングが豊富なことで有名ですが、まるで雪のようなふわふわの氷は圧巻。氷自体にミルクやチョコレートなどの味がついているので、最後まで美味しく食べられますよ。
行列ができる人気グルメ、焼き肉まんです。肉は豚肉や牛肉が使われており、その名の通り、胡椒などのスパイスで味付けがされています。その魅力は、なんといっても外はカリカリなのに、中は肉のジューシーさを感じられるところ。スパイスのきいた香りが食欲をそそります。
顔より大きい台湾式フライドチキン。その特徴は、ビッグなサイズ感と共に、スパイスのきいた風味です。日本のよくあるスパイスとは異なり、五香粉(ウーシャンフェン)というミックススパイスが使われているのが特徴です。
台湾定番のタピオカミルクティーです。士林夜市では複数店舗があり、いろんなお店を飲み比べるのもおすすめ。コクがあったり、濃厚だったり、白玉、黒玉など個性あふれる本場のタピオカミルクティーを堪能しましょう。
濃厚な味わいがたまらない、人気のパパイヤミルクです。パパイヤは、台湾で一年中楽しめるフルーツ。まろやかな甘みと牛乳との相性は抜群。お店でも買えますが、やはり屋台でその場でミキサーで作ってもらう味は格別です。
台湾夜市は、観光地から少し離れて、地元の味や雰囲気にどっぷり浸かることができる貴重なスポット。ローカル文化に触れながら食べ歩きすることで、台湾旅行の楽しみがさらに深まるでしょう。
台湾滞在中は、複数の夜市を巡って、人気グルメを食べ比べしてみるのもおすすめです。