台北のシンボルとして親しまれている「台北101」は、台北を訪れたら必ず一度は足を運びたいビュースポット。天に向かって伸びる竹をイメージした101階建てのタワーの89階に屋内展望台、91階に屋外展望台があり、子どもと一緒に台北市街を一望する絶景が楽しめます。
台北きっての人気観光スポットだけに混雑していることも多いですが、オンライン予約ならスムーズに入場できるだけでなく、割引も受けられます。ベビーカーの貸し出しサービスがあるので、小さなお子さん連れでも安心です。
台北101
展望台 台北市信義区信義路5段7号89階
ショッピングモール 台北市信義区市府路45号
https://www.taipei-101.com.tw/ja/
台湾旅行の夜のお楽しみといえば「夜市」。台北市内にはたくさんの夜市がありますが、なかでも子連れ旅行におすすめなのが、レトロな街並みが残る迪化街近くの「寧夏夜市(ニンシャーイエシー)」。地下鉄雙連駅または中山駅から徒歩約8分とアクセスが便利なことに加え、約200メートルとコンパクトなので、子連れでも出かけやすい夜市です。
台北きってのグルメ夜市としても知られており、牡蠣オムレツや小籠包、魯肉飯などの伝統的な台湾の屋台料理がずらり。
親子丼やチャーハンといった、日本人になじみのある食べ物の屋台もあるので「子どもが食べられるものがない」という心配もありません。子ども向けのゲーム屋台も充実しているので、お子さんも釘付けになって遊べること間違いなし。
寧夏夜市
台湾台北市大同区寧夏路(南京西路と民生西路の間)
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1702
蒋介石を記念して建てられた中正記念堂は、台北101と並ぶ台北を代表する観光スポット。歴史スポットというと子連れにはハードルが高く感じられるかもしれませんが、25万平米の広大な敷地は子どもが走り回っても大丈夫な圧巻のスケールです。
敷地内に中国風の庭園があるほか、近くには二二八和平公園をはじめ公園も多いので、お散歩もあわせて楽しめます。
中正紀念堂
台湾台北市中正区中山南路21号
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/741
淡水は、台北からMRTで約40分のところにあるノスタルジックな港町。ヨーロッパ人が築いた小さな古城をはじめとする歴史的建造物があるほか、夕陽の名所としても人気を集めています。
川沿いには美しい遊歩道が整備されており、ベビーカーを押しながらの散策もOK。風情ある淡水老街はグルメスポットとしても知られており、ご当地グルメの阿給(アーゲイ)やワンタン、貝料理などが楽しめます。
本場の台湾カステラは子どものおやつにもぴったり。「淡水観潮広場」など、子ども向けの遊具がある公園も充実しているので、のんびりと1日過ごしてみてはいかがでしょうか。
台北から日帰りできるレトロタウン・十分は、古き良き台湾の風情が残る街並みや、美しい自然、文化体験など、親子で楽しめる要素が満載。商店街の真ん中をローカル線が通る光景は、子どもも喜ぶこと請け合いです。線路の上を歩くこともできるので、電車好きなら、なおさら特別な思い出になることでしょう。
十分でぜひ体験してみたいのが、願いごとを書いたランタンを空に飛ばす天燈飛ばし。年に1度のランタン祭り「平渓天燈祭」で有名な十分では、年間を通して、線路の上でオリジナルのランタンを飛ばす体験ができるのです。
鎌倉の江ノ電のようなローカル線「平渓線」の車窓もアトラクション気分で楽しさ満点。アクティブ派なら、「台湾のナイアガラ」とも呼ばれる「十分瀑布」へのプチハイキングもおすすめです。
十分老街
台湾新北市平渓区十分街
https://newtaipei.travel/ja/Attractions/Detail/111817
台北市立動物園は、400種類以上の動物が飼育されている台湾最大の動物園。「台湾動物区」「アフリカ動物区」「砂漠動物区」などのエリアに分かれており、パンダやコアラ、オランウータンなどの人気動物たちに出会えます。
敷地は約165ヘクタール(上野動物園の約12倍)と広大なため、効率良くまわるには、ミニトレインやゴンドラの利用が便利です。
台北市立動物園
台湾台北市文山区新光路二段30号
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/837
夜市で有名な台北の士林にある子ども向けの遊園地。13のアトラクションや無料プレイスペースなどがあり、フルーツ観覧車や空飛ぶバス、モノレールなど、小さな子どもが安心して遊べる乗り物が多いのが特徴です。
入園料がリーズナブルで、コスパ良く楽しめるのも魅力。休日には、園内の児童劇場にて、無料のショーも開催されます。
台北市立児童新楽園
台湾台北市士林区承德路五段55号
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/935
子連れ台湾旅行に必要な持ち物は、国内旅行とそれほど大きくは変わりません。ただし、日本との気候の違いを考慮して、熱中症対策を万全にしたり、体調の変化に備えて使い慣れた薬を持参したりと、海外ならではの配慮は忘れずに。
必須アイテムに加えて、旅をさらに盛り上げるグッズもあるといいですね。
軽量で折りたたみ可能なものがおすすめ
混雑している場所や段差の多い場所で役立つ
現地でも購入できますが、使い慣れたものを持参すると安心
台湾は日差しが強く蒸し暑いため、紫外線対策や熱中症対策をしっかりと
屋台や食堂では子ども向けの食器がない場合も
使い慣れた日本の薬のほうが安心
子どもにチェキを持たせて旅日記をつけさせると、店の待ち時間や移動時間も間が持つだけでなく、旅の思い出にも。チェキはレンタルも可能
子連れで台湾を訪れるなら、観光に便利なロケーションのホテルがおすすめ。夏の暑い時期などは、日中に1度ホテルに戻って昼寝休憩を取ることも念頭に置き、無理のないスケジュールを組むようにしましょう。
プランにもよりますが、公共交通機関で移動するなら中山駅近くや台北車站近くが便利です。台湾のタクシーは日本より安いため、荷物が多いときやお子さんが疲れているときなどはタクシーの利用も検討しましょう。
公共交通機関から自販機まで使える交通系ICカード「台湾悠遊カード(EasyCard)」はマストバイ。台北のMRTはバリアフリー設備が整っており、エレベーターも完備されています。ベビーカーでMRTに乗るときは、優先スペースを活用しましょう。
台湾のレストランは、ベビーチェアがないお店も多いので、事前に確認するか、簡易チェアまたはチェアベルトを持参するのもおすすめです。
日本と比較的食文化が近いとはいえ、台湾には日本の子どもにはなじみのない食べ物も多いので、事前に子どもが食べられそうなメニューをチェックしておきましょう。
小籠包や鶏肉飯は子どもでも食べやすいですが、中には受け付けない子もいます。困ったときは、台湾のセブンイレブンで販売されている、すぐに食べられるバーモントカレーが救世主。
また、台湾の水道水は飲用には適さないため、飲用水はミネラルウォーターを活用しましょう。不安な場合はドリンクに入っている氷にも注意してください。台湾には安くておいしいジューススタンドがたくさんあり、暑いときの水分補給にぴったりです。
デパートや大型施設では、おむつ替えシートが設置されていることが多いですが、ローカルなお店には備わっていないことも少なくありません。携帯用おむつ替えマットがあると、なにかと便利です。
台湾の人々はとても親切。英語を話す人も多いですし、歴史的な背景もあり日本語を話す人も多いです。
台湾は日本よりも人と人との距離が近い傾向にあるので、困ったときは、臆せず周囲の人に助けを求めてみましょう。身振り手振りでもある程度言いたいことは伝わりますし、漢字の筆談でもコミュニケーションが可能です。
台湾、中でも台北は子連れでも旅がしやすい場所ですが、現地の事情を理解し、それに合った準備をしておくことで、さらに旅が楽しく、スムーズになります。子どもにとっても、親にとっても、海外旅行の経験は大きな財産。ずっと記憶に残る、素敵な旅の思い出を作ってください。