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東南アジアのインドシナ半島東部に位置するベトナム。北に中国、西にラオスとカンボジアと国境を接し、東と南は南シナ海に面しています。国境は南北に長く伸びており、気候も地域によっては多様です。日本との時差はわずか2時間(日本の方が進んでいます)と、時差ボケの心配も少ないのが魅力です。
日本からは、ハノイ・ダナン・ホーチミンの3大都市へ直行便が運航しており、トランジット不要で到着できるため、初めての海外旅行でも安心です。ベトナムの通貨はベトナムドン(VND)。物価は日本と比べてかなり安く、外食やカフェ、交通費、マッサージなどもリーズナブルに楽しめます。
観光地や主要ホテルでは英語が通じることも多く、日本語対応スタッフが常駐するホテルも増えています。まさに初めての海外旅行にうってつけの地といえるでしょう。
ベトナムの人気の旅行先と言ったら、やはりハノイ・ダナン・ホーチミンの三大都市でしょう。
ハノイはベトナムの首都でありフランス統治時代の面影が残る古い街並みがあり、ダナンは中部最大のリゾート都市で、ホーチミンはベトナム最大の経済都市として発展しています。それぞれが個性豊かで、異なるベトナムの顔を見ることができるでしょう。
日本からの直行便は、ハノイまで5時間~6時間、ダナン行きは5.5時間、ホーチミンまでは6時間~7時間です。飛行機の移動を合わせて3泊5日程度を見ておけばベトナムを存分に堪能することができます。
ベトナムの首都ハノイは、古都の趣と活気ある現代の空気が融合した魅力的な都市です。飛行機の移動を含む3泊5日で効率よく観光スポットやグルメ、世界遺産を巡るモデルコースを紹介します。
また、観光地を絞ることで、2泊3日や3泊4日で観光をすることも可能です。
【1日目】旧市街&ホアンキエム湖周辺散策
ハノイ・ノイバイ国際空港に到着後、ハノイの中心のホアンキエム湖に移動します。ここを観光の起点にするのがおすすめ。ホアンキエム湖畔に佇む玉山祠は、夜のライトアップも幻想的。湖周辺は散策路が整備されていて、現地の人々の憩いの場にもなっています。
旧市街の路地裏では、ベトナム伝統工芸品や雑貨を売っているお店でのショッピングや、カフェ巡りを楽しむことができます。カフェでベトナムコーヒーやエッグコーヒーを味わいながら、旧市街の喧騒を体感しましょう。
【2日目】歴史スポット巡り
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2日目は、ハノイならではの歴史と文化に触れる一日にしましょう。ベトナム建国の父ホー・チ・ミンが眠るホーチミン廟は、ベトナム国民の聖地。さらに、一柱寺、ベトナム最古の大学跡、文廟(孔子廟)を訪問しましょう。ベトナム建国の歴史や哲学を感じられるスポットが集結しています。
昼食はフォーの名店で本場の味を堪能しましょう。
【3日目】ハロン湾日帰りクルーズ
3日目はハノイからバスで片道約3時間の場所で楽しめるハロン湾日帰りクルーズへ。クルーズ料金を含む日帰りツアーは約7,500~13,000円で楽しむことができます。
石灰岩の奇岩群とエメラルドグリーンの海が生み出す絶景で、写真スポットが点在しています。さらに、鍾乳洞探検がオプションで付いているツアーも。
早朝出発で日帰りも可能で、1日たっぷり自然の絶景を楽しむことができます。
【4日目】博物館・カフェ文化体験
最終日は、ベトナムの多様な民族文化が学べるベトナム民俗学博物館を訪問するのをおすすめします。少数民族の工芸品や建築物の展示を楽しむことができます。
午後は再び旧市街に戻り、カフェでゆったりとした時間を過ごしたり、ショッピングを楽しみましょう。夜は週末限定のナイトマーケットで地元グルメやお土産探し。賑やかな夜の街歩きで最後までハノイを満喫したら、ハノイ・ノイバイ国際空港から出国です。
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ベトナム中部のダナンは、美しいビーチと、世界遺産の古都ホイアンを擁するリゾート都市。自然と歴史、グルメもバランスよく楽しみたい方にぴったりな3泊5日のモデルコースを紹介します。
【1日目】ミーケービーチと市内観光
ダナン国際空港に到着後、ホテルに荷物を預けてまずはミーケービーチでリラックスして飛行機旅の疲れを癒やしましょう。
市内に戻り、チャム彫刻博物館でベトナム中部に古くから伝わるチャンパ王国の文化・芸術を学びましょう。ピンク色の外観が可愛いダナン大聖堂もSNS映えスポットです。夜はハン川沿いで夜景やライトアップや噴水ショーを楽しみ、一日を締めくくりましょう。
【2日目】ホイアン日帰り観光
2日目はダナンからバスで30分~40分、約120円~180円で行くことができるホイアン旧市街への日帰り旅に出発。世界遺産にもなっている古い街並みが特徴です。かつて日本人町もあった国際港で、江戸時代の日本橋やトゥボン川沿いのカラフルなランタン景色を満喫。
歩き疲れたらカフェやベトナム伝統料理の名店でゆったり過ごしましょう。
【3日目】自然と世界遺産巡り
旅の中盤は自然と世界遺産を堪能しましょう。ダナン郊外にあるマーブルマウンテンは大理石と石灰岩でできた5つの山で、洞窟もあります。さらに展望台からは市街地や海が一望できます。
午後はインスタでも話題のバナヒルズへ。天空に浮かぶようなゴールデンブリッジでの絶景は一生の思い出になること間違いなしです。
【4日目】地元市場とカフェ巡り
最終日はダナン市場でお土産探しや地元の食材、雑貨をチェックしましょう。おしゃれなカフェでベトナムコーヒーやスイーツを味わい、夕方はリバーサイドでのんびりと旅の余韻に浸るのがおすすめ。
ダナン国際空港から出国です。
南部最大の都市ホーチミンは、ベトナムの経済・文化の中心地。活気溢れる南部最大の都市で、歴史とグルメの宝庫です。そんなホーチミンを3泊5日で街歩きと日帰り観光を組み合わせた効率的なモデルコースを紹介します。
【1日目】市内観光とカフェ巡り
まずはホーチミン・タンソンニャット国際空港到着。フランス統治時代の美しい聖マリア教会と、すぐ近くにある中央郵便局を見学しましょう。そして数多くのお店が集まっているドンコイ通りはショッピングや散策にうってつけ。
ベンタイン市場で屋台グルメを満喫し、夜は高層ホテルやルーフトップバーから夜景を楽しみながら、エネルギッシュなホーチミンの夜景を体感しましょう。
【2日目】歴史スポット巡り
2日目は戦争証跡博物館や統一会堂を訪問し、ベトナムの歴史を学びましょう。どちらも市内にあるので効率的に回ることができます。
さらにチャイナタウン(チョロン地区)で寺院巡りをするのもおすすめです。ベトナム文化と中国文化が融合しており独特の熱気に満ちています。水餃子ストリートと呼ばれる水餃子店が多く立ち並ぶエリアがあり、地元グルメを堪能しましょう。
【3日目】リゾート地ブンタウへ日帰りツアー
ホーチミンからアクセスしやすいビーチリゾート「ブンタウ」への日帰りツアー。バスで約2~3時間、片道400円~700円程度で行くことができます。ビーチでのんびり散策をしたり、マリンアクティビティを楽しみ、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
【4日目】アートと夜遊び
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最終日はベンタイン市場周辺のアートギャラリーを巡り、現代アートやベトナム工芸の新しい側面を発見。夕方はストリートフードやナイトマーケットで賑わう夜の街へ繰り出しましょう。
買い忘れたお土産のはこのタイミングで買いましょう。夜、タンソンニャット国際空港から帰国。
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ハノイ・ダナン・ホーチミン、それぞれの都市が持つ異なる魅力を最大限に楽しめるモデルコースを紹介しました。ベトナムは文化・自然・グルメをリーズナブルに堪能できる最高の旅行先です。
ぜひあなたも、このガイドを参考にベトナム旅行を計画してみてください。