高層ビルが並ぶ近代都市というイメージの強いシンガポールですが、実は南国らしい美しいビーチも満喫できるリゾート地としての魅力も持ち合わせています。
市内からアクセスしやすいセントーサ島をはじめ、静かに過ごせるラザルス島など、スタイルに応じたビーチが揃っており、日帰りでも十分に楽しめるのが特徴です。
本記事では、シンガポールのおすすめビーチや周辺の宿泊施設、アクティビティ、グルメ情報に加え、快適に過ごすためのポイントもまとめてご紹介します。
ビーチといえば南国の離島を思い浮かべがちですが、都市部にありながら魅力的なビーチが揃っているのが、シンガポールの大きな特徴です。
街の利便性と自然の心地よさを同時に味わえ、思い思いに楽しめます。
ここでは、旅行者に人気のビーチを5つ厳選してご紹介します。
セントーサ島の西側に位置するシロソビーチは、活気ある雰囲気が魅力のアクティブ派向けスポットです。
昼は海のアクティビティ、夜はバーやクラブで盛り上がり、1日中エネルギッシュに過ごせます。
海水浴やスタンドアップパドル、ジェットスキー、ビーチサッカーなど、陸海の遊びが満載で、レンタルサービスも充実。
夕方になると、「Ola Beach Club」や「Coastes」などのビーチバーがライトアップされ、音楽とともにローカルフードやカクテルを楽しむ人々でにぎわいます。
夜まで過ごせる開放感のあるビーチとして、観光客にも地元の若者にも人気です。
セントーサ島の中央に位置するパラワンビーチは、ファミリーでのんびり過ごすのに最適なビーチです。
白い砂浜と穏やかな波が広がる遠浅の海は、小さな子ども連れでも安心。
中央の吊り橋を渡ると「シンガポール最南端の地」とされる小島に到着し、展望台からは開放感ある景色が楽しめるので記念撮影にもぴったりです。
水遊び場や滑り台などの遊具、軽食スタンド、授乳スペース、ベビーチェア完備の休憩所など、子連れに嬉しい設備もあります。
セントーサ島の東側に広がるタンジョンビーチは、静かに過ごしたい大人に人気のスポットです。
砂浜とヤシの木が織りなす景観はリゾート感たっぷりで、喧騒を離れて自分の時間を過ごしたい方におすすめです。
白を基調とした「Tanjong Beach Club」では、フレンチや地中海料理を提供するレストランや、プール付きラウンジでゆったりとした時間を過ごせます。
週末の夜にはDJイベントも開催され、昼とは違った大人のナイトビーチとしての魅力も楽しめます。
ラザルス島にあるラザルスビーチは、手つかずの自然が広がる静かな穴場スポットです。
白砂と透き通った海に囲まれたこのビーチは、観光地のにぎわいから離れた静けさを求める方に向いているでしょう。
都会の喧騒を離れて、読書や昼寝、波音を聞きながらの散歩など、心を落ち着ける時間が過ごせます。
アクセスは「マリーナ・サウス・ピア」からフェリーで約30分。
島内に売店や飲食施設はないため、飲み物や軽食、日焼け対策グッズは持参が必要です。
市内中心部からのアクセスも良好なイーストコーストパークビーチは、地元の人々に長く親しまれている市民ビーチです。
サイクリングやジョギング、バーベキューなどが楽しめる多機能型の公園で、ビーチ沿いでものんびりとした時間が流れています。
BBQピットの利用やレンタサイクルサービスもあり、観光地とは違ったローカル感を味わえるでしょう。
飲食施設やトイレ・シャワーなどの設備も整っており、長時間の滞在でも快適。
週末は家族連れや若者グループでにぎわいますが、敷地が広いため落ち着いて過ごせる場所も見つけやすいです。
シンガポールのビーチでは、ただ景色を楽しむだけではなく、体を動かして海を満喫する楽しみも充実しています。
手軽にできるレジャーから本格的なマリンスポーツまで、気分やレベルに合わせて選べるのも嬉しいポイント。
アクティブに過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
シンガポールのビーチには海で遊ぶだけでなく、陸上でも体を動かせるアクティビティが豊富に揃っています。
ビーチではビーチバレーやフリスビー、バドミントンなど、道具を持ち込めば気軽に遊べるスポーツが人気です。
特にシロソビーチでは、ネットが設置されているエリアもあり、自然の中で本格的に体を動かせます。
また、砂浜を使ったビーチヨガやストレッチを行えば、潮風を感じながらリフレッシュもできます。
早朝や夕方の涼しい時間帯には、波音をBGMにランニングやビーチ散歩を楽しむ人が多く、心と体を解きほぐす穏やかなひとときが流れていますよ。
海に囲まれたシンガポールでは、さまざまなマリンアクティビティに挑戦できます。
穏やかな海面と整備された設備により、初心者でも挑戦しやすい環境が整っており、バナナボートやジェットスキー、カヤックといった定番のマリンスポーツはもちろん、シンガポールならではのユニークな体験にも注目です。
例えば「Ola Beach Club」では、スタンドアップパドル(SUP)や水上自転車などもレンタル可能。
海上を進みながら島の景色を堪能し、心落ち着くひとときを過ごせます。
さらにスリルを求める方には、パラセーリングやフライボードも人気で、空を舞うような感覚とともに、海と空を一望する非日常体験が味わえます。
ライフジャケットやガイドのサポートがあるため、安全面も安心です。
アクティビティで動いた後は、美味しい食事やスイーツでひと息つきたくなるもの。
シンガポールのビーチには、海を眺めながら過ごせるおしゃれな飲食スポットが点在しています。
南国らしい雰囲気の中で、リゾート気分を満喫しましょう。
シンガポールのビーチには、料理の美味しさに加え、景観のよさでも評判の店が多くあります。
海風を感じながら過ごせる開放的な空間は、昼のリゾート気分にも、夜のロマンチックな雰囲気にもぴったりです。
ここでは、特におすすめのビーチバー&レストランを紹介します。
ハワイアンスタイルのビーチクラブで、カラフルなカクテルやローカルフードが味わえる人気店。
SUPやカヤックなどのアクティビティも併設しており、食事とマリンスポーツを一緒に楽しめます。
夜になるとライトアップされ、リゾートムードがさらに高まります。
落ち着いた大人の雰囲気が漂うタンジョン・ビーチクラブは、洗練されたインテリアと美しい海辺のロケーションが訪れる人を惹きつけます。
新鮮なシーフードや地中海料理とともに、ワインやカクテルを味わいながらゆったりとした時間が流れ、サンセットとともにロマンチックな空気が漂います。
家族連れやカジュアルに過ごしたい人に人気の「Coastes」は、ビーチチェアに座りながら食事ができるスタイルが特徴。
ピザやバーガー、スムージーなど軽食メニューが充実しており、子どもと一緒でも気軽に立ち寄れます。
昼は賑やか、夜はゆったりとした雰囲気で過ごせます。
レストランやカフェでの食事も魅力ですが、海辺でのんびりと過ごすピクニックもまた格別です。
お気に入りの場所にレジャーシートを広げ、自由なスタイルで食事を楽しむための準備やポイントをご紹介します。
ビーチに向かう前に、市内のスーパーやコンビニでおにぎり、サンドイッチ、フルーツ、スナックなどを購入しておけば、準備は簡単。
セントーサ島内にも小規模な売店がありますが、選択肢は市内の方が豊富です。
冷たいドリンクや保冷剤も忘れずに。
ピクニックを楽しむには、レジャーシートやポータブルクーラー、ウェットティッシュなどを用意しておくと便利です。
日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めも必須。
ごみは持ち帰るマナーを守り、自然を楽しむ心遣いも忘れないようにしましょう。
事前に天気を確認して、暑すぎる時間帯は避けるのが快適に過ごすコツです。
シンガポールでビーチを満喫するなら、宿泊先にもこだわりたいところ。
海に面したラグジュアリーホテルから、気軽に泊まれるコスパ重視の宿まで、旅のスタイルに合わせた宿泊が選べます。
ゆったりとした時間を過ごしたい方には、ビーチ沿いの高級ホテルがおすすめです。
贅沢な空間と一流のサービスが整ったリゾートでは、シンガポールにいながら非日常を味わえます。
セントーサ島を代表する2つの高級リゾートをご紹介します。
セントーサ島の緑に囲まれた場所に位置する5つ星リゾート。
歴史ある建物を活かしたクラシックモダンなデザインが特徴で、客室からは南シナ海を一望できます。
敷地内には3段構造のインフィニティプールや高評価のスパ施設があり、静かで贅沢な時間が過ごせます。
静寂と自然を感じながら、ゆったりと心身を癒やしたい大人におすすめの滞在先です。
セントーサ島で唯一、ビーチ直結の大型リゾート。
ファミリー向けのサービスも充実しており、キッズクラブやスライダー付きのプールも完備されています。
全室バルコニー付きで、ビーチやガーデンを望む開放的な造り。
朝は波音をBGMに目覚め、夜はレストランでリゾートディナーを堪能できます。
子連れからカップルまで、幅広い層に支持されている人気ホテルです。
「アクセスは便利に、でも宿泊費は抑えたい」そんな方には、ビーチ近くの中価格帯ホテルやホステルがおすすめ。
リゾート気分はそのままに、手頃な価格で快適に滞在できます。
中価格帯ホテルは1部屋あたり150〜250シンガポールドル(約16,800〜28,000円)、ホステルやカプセルタイプは1人あたり40〜80シンガポールドル(約4,500〜9,000円)が目安です。
週末やハイシーズンは若干高くなる傾向がありますが、事前予約やプロモーションを活用すればよりお得に泊まれる場合もあります。
以下では、手頃な価格帯で滞在できるおすすめの宿泊施設を紹介します。
セントーサ島のシロソビーチ近くには、立地のよい中価格帯ホテルが点在しています。
例えば「Village Hotel Sentosa」や「Travelodge Harbourfront」などは、施設も清潔でアクセスも抜群。
「Village Hotel Sentosa」は1部屋あたり約180〜220シンガポールドル(約20,000〜25,000円)で、ファミリー向け設備も充実しています。
一方「Travelodge Harbourfront」は約130〜180シンガポールドル(約14,500〜20,000円)と、よりコンパクトでコストパフォーマンスを重視したい方に向いています。
リーズナブルに滞在したい方には、セントーサ島の入り口やハーバーフロント周辺のホステルが最適です。
「The Capsule Hotel」や「Kinn Capsule」などは、1人あたり40〜60シンガポールドル(約4,500〜6,800円)前後で宿泊でき、最低限の設備を備えた清潔なカプセル型の空間が魅力。
ひとり旅や短期滞在にぴったりです。
共有のシャワールームやラウンジも整備されており、宿泊費を抑えてアクティビティや食事を楽しみたい旅行者におすすめです。
市内からビーチエリアまでの行き方は複数あり、目的地や旅行スタイルに合わせて選べます。
ここでは、主要ビーチへのアクセスと、現地での便利な移動手段についてご紹介します。
セントーサ島やラザルス島など、人気のビーチエリアへは市内から簡単にアクセスできます。
鉄道やモノレール、フェリーなど交通手段は多彩で、観光と移動が一体化した楽しみ方も可能です。
目的地ごとに最適なルートを選びましょう。
セントーサ島へは、MRT(地下鉄)とモノレールの組み合わせが便利です。
市内からは、MRTノースイースト線の「ハーバーフロント駅」で下車し、駅直結のショッピングモール「ビボシティ」3階にある「セントーサ・エクスプレス」に乗り換えます。
モノレールは数分間隔で運行しており、セントーサ島内の主要ビーチ(シロソビーチ、パラワンビーチなど)へのアクセスもスムーズ。
駅からビーチまでは徒歩圏内で、初めての方でも迷わずに行けるでしょう。
ラザルス島へは、シンガポール本島の南端に位置する「マリーナ・サウス・ピア」からフェリーを利用します。
通常はラザルス島の隣にある「セント・ジョーンズ島」で下船し、徒歩約10分の道のりを含めて片道およそ30分でアクセスできます。
ラザルス島でゆっくり過ごすなら、フェリーの時刻を事前に確認し、飲み物や食料を持参するのがおすすめです。
ビーチに到着してからも、島内を快適に移動できる手段が整っています。
特にセントーサ島では無料のシャトルやレンタサイクルなどがあり、気軽にビーチ間を行き来できます。
体力や滞在時間に合わせて移動方法を工夫し、ビーチ巡りを快適に楽しみましょう。
セントーサ島内では、各所を結ぶ無料のシャトルバスとビーチトラムが運行しており、誰でも自由に利用できます。
主要なホテルや観光施設、ビーチを結ぶルートが整っていて、乗り降りもスムーズです。
特にビーチステーションを起点とするトラムは、シロソビーチ、パラワンビーチ、タンジョンビーチを結んで走っており、徒歩では移動しにくい距離もラクに移動できます。
暑い日や荷物の多いときにも助かる便利な移動手段です。
セントーサ島では、自転車を使ってのんびりと移動するのもおすすめです。
島内の遊歩道やビーチ沿いの舗装路は整っており、サイクリングにも適した環境が広がっています。
レンタサイクルは、島内の複数のポイントで利用でき、電動アシスト付きや子ども用など種類も豊富です。
好きなタイミングで景色を満喫できるのは、自転車で巡る旅の嬉しいポイント。
体を動かしながらビーチをめぐりたい方にぴったりです。
せっかくのビーチステイも、準備や注意を怠ると疲れてしまうことも。
気候や衛生面、防犯など、基本的なポイントを押さえておけば、より快適で安心な時間が過ごせます。
ここでは、持ち物や服装、安全面など、実用的なポイントを紹介します。
シンガポールのビーチは日差しが強いため、動きやすく通気性の良い服装がおすすめです。
帽子やサングラス、サンダルは必須アイテムで、日焼け止めやタオル、予備の着替えも持参するとよいでしょう。
また、防水バッグやスマートフォン用の防水ケースがあると、急な雨や水辺でも安心ですね。
長時間滞在するなら、水分補給用のドリンクや軽食、虫よけスプレーも役立ちます。
ビーチで過ごす際には、安全や衛生への配慮も欠かせません。
海の状況や天候、遊泳ルールを確認し、安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
シンガポールのビーチではクラゲの心配はほとんどありませんが、時折注意が呼びかけられる場合があります。
ビーチ入口の掲示板で遊泳エリアや注意情報を確認しましょう。
指定された遊泳エリアから外れないこと、ライフガードの指示に従うことが安全確保の基本です。
万が一刺された場合に備えて、クラゲ対策用のクリームや薬を用意しておくと安心です。
貴重品はなるべく最小限にし、防水ポーチや小型のロッカーを利用して管理しましょう。
シンガポールは治安が良い国ではありますが、ビーチでは無防備になりやすいため、荷物を置いて海に入る場合は特に注意が必要です。
スマートフォンや財布などは肌身離さず持ち歩く、交代で荷物を見張るなど、シンプルでも効果的な対策を心がけましょう。
シンガポールのビーチは、土日や祝日に混み合う傾向があります。
ゆったりと過ごしたいなら、平日の午前中や夕方以降がおすすめです。
また、セントーサ島内でも、シロソビーチよりもタンジョンビーチの方が比較的空いていることが多く、静かに過ごしたい方に向いています。
日差しが強い昼間を避けるだけでも体力の消耗を抑えられるため、スケジュールを少し工夫するだけで、より快適に過ごせます。
シンガポールには、アクセスの良さと自然の魅力を兼ね備えたビーチが揃っています。
セントーサ島のにぎやかなスポットから、ラザルス島のような静かな穴場まで、旅の目的や気分に合わせて行き先を選べるため、自分らしい時間が過ごせます。
ビーチ沿いのリゾートホテルでのんびり過ごすのも、マリンアクティビティやグルメを満喫するのも自由。
訪れる時間や持ち物に気を配ることで、より快適なひとときを過ごせます。
都市と自然が融合したシンガポールのビーチで、思い思いのリゾート体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。