常夏のホーチミンで汗ばみながら街歩きをしていたかと思えば、早朝のハノイではひんやりした空気に肩をすくめる。
南北に細長いベトナムでは、赴く「季節・都市」で最適な服装が大きく変わってきます。
また、冷房ガンガンのカフェと灼熱の屋外との行き来、突然のスコールとの遭遇は日常茶飯事です。
本記事では、季節別コーデ、女子旅・子連れ旅・一人旅などタイプ別の必携アイテム、紫外線・雨季・洗濯・虫よけ対策に使える万能グッズをまとめてご紹介します。
読み終える頃には、荷造りのコツから寺院での服装マナーまで、「何を着て行けばいいの?」という疑問をスッキリ解決できます。
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ハノイの平均気温は3月が20〜22.5℃、4月は22〜25℃、最高気温は28℃前後で湿度が70%以上になる日もあります。
日中は軽装でも過ごしやすいですが、朝晩はひんやりするため羽織が欲しくなります。
ダナンは3月の平均気温が24℃、4月はさらに暖かく26〜27℃と日中は半袖でも快適に過ごせるため、夏と同様に紫外線や汗の対策もしっかり行いたいところ。
一方、夜間や冷房の効いた室内では肌寒さを感じることも多いです。
春のベトナムでは、寒暖差、日差し、冷房、寺院マナーなど、シーンに合わせた装いが重要です。
快適かつ機能的なコーディネートのポイントや春旅にぴったりな服装選びのコツを、男女別に紹介します。
日中は通気性の良い長袖シャツが過ごしやすく、夜は超軽量のウインドブレーカーがあれば十分です。
宗教的に“神聖な場所”である寺院に行くときは、敬意を示すために肌の露出を控えた(特に膝が隠れる)服装が求められます。
長ズボンは必須で、靴はメッシュスニーカーで通気性の良いものを選ぶと良いでしょう。
ワンピースに薄手のカーディガンやストールを組み合わせると、 冷房や紫外線の対策、寺院でのマナーをすべてカバーできます。
足元にはフラットシューズやストラップ付きのサンダルを選ぶと、歩きやすく脱ぎ履きも簡単です。
帽子や日焼け止めなども忘れずに持参しましょう。
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5〜10月のベトナムは、気温30℃超・湿度80%以上が続き、非常に蒸し暑いです。
突然のスコールも多発するため、快適に過ごすには「速乾性・防水性・通気性」に優れた服装が必須です。
ここでは、夏・雨季を乗り切るための男女別コーデのコツや持ち物をまとめました。
トップスには、ポリエステルやナイロン素材の速乾性の高いTシャツやポロシャツが最適です。
スコールで濡れてもすぐに乾いて快適ですが、念のため、着替え用に2〜3枚準備しておくと良いでしょう。
ボトムスは、ひざ丈のハーフパンツやショートパンツが涼しい上に動きやすさも抜群で、ナイロン系の水陸両用タイプなら汗や雨にも強く特に便利です。
足元は、濡れてもOKなクロックスやスポーツサンダル、滑り止め付きの靴や通気性の良いメッシュスニーカーであれば、石畳やぬかるみでも安心して散策できます。
キャップやサングラスで強い日差しをブロックし、折りたたみ傘と軽量レインコートの両方を準備しておくと紫外線・スコール対策も万全です。
トップスは汗を素早く吸収し乾燥させる軽量素材のノースリーブが最適です。
ボトムスには風通しの良いワイドパンツやサマースカートがおすすめで、蒸れにくいナイロンやリネン素材を選べばさらに快適に過ごせます。
ビーチサンダルは市街地や寺院観光には適さないため、防水性があり滑りにくいかかと固定タイプのサンダルやサマーシューズが理想的です。
紫外線対策には帽子・日焼け止め・サングラスを常備し、冷房の強い室内ではストールやカーディガンで体温調節ができるようにしましょう。
インナーに速乾ブラトップを選べば着替えの回数も減り、荷物の軽量化にもつながります。
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11〜12月のベトナムは、北部のハノイも南部のホーチミンも湿度が下がりとても過ごしやすく、昼夜の気温差や冷房対策を意識した服装を選ぶとより快適に旅行を楽しめます。
ハノイでは雨量が減少し、平均気温20〜25℃前後と日中は爽やかで過ごしやすいですが、朝晩は冷え込むことがあるため羽織りものを持参すると安心です。
一方、ホーチミンは11月から乾季に入り、気温は25〜30℃前後で比較的安定するものの日差しが強いので、日焼け対策は必須です。
どちらの都市でも、動きやすさと脱ぎ着のしやすさを重視した服装が重宝するでしょう。
ただし、ダナンへ旅行される方は注意が必要です。
9〜12月は雨季のピークで降雨と高湿度が続くため、夏・雨季向けの服装を参考にして、レインコートなどの雨具も忘れないでください。
トップスは、通気性の良いコットンやリネン素材の薄手の長袖シャツがおすすめで、Tシャツとの重ね着も効果的です。
日中は袖をまくると涼しく、夜はそのまま羽織れば暖かく過ごせます。
ボトムスはチノパンや薄手のデニムなど、見た目にも清潔感があり動きやすいものを選ぶと、寺院やカフェなど様々な場所で活躍します。
日中はサングラスやキャップで日差しから身を守り、気温が下がる夜や冷房対策には、軽量のウィンドブレーカーやカーディガンなどを活用するのも良いでしょう。
足元は撥水性のあるスニーカーを選べば、突然の雨など観光中の天候変化にも柔軟に対応できます。
トップスは、朝晩の風を防ぎながらも日中暑くなりすぎない薄手のニットが最適で、冷房の強い施設内でも快適に過ごせます。
ボトムスには、風通しが良く足元もカバーできるロングスカートがおすすめです。
寺院見学にも適しており、無地や落ち着いた柄ならどんなトップスとも合わせやすく重宝します。
薄手のカーディガンやストールは、夜の街歩きや冷房対策、さらには日焼け予防にも役立つ必需品です。
長時間の観光に備える場合はフラットシューズや滑りにくいローヒールを選び、サンダルを履く場合は、歩行中の安定感が高いかかとが固定されるタイプにすると安心です。
秋は乾いた風が吹き乾燥しやすいため、日焼け止めと保湿ケア用品も忘れずに携帯し、肌トラブルを防ぎながら旅を楽しみましょう。
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ベトナムの冬は地域によって気温に大きな差があります。
北部のハノイは平均気温が10〜15℃まで下がり、室内暖房も十分ではないため屋内外問わず寒さを感じる一方、南部のホーチミンでは20℃後半〜30℃とほぼ夏の気温が続くため、夏服でも快適に過ごせます。
北部で15℃を下回る日には、薄手のダウンジャケットやウール混のカーディガンが効果的です。
都市ごとの気候特性を理解して、快適な旅行のために適切な服装を準備しましょう。
ハノイの冬は最低気温が10℃近くまで下がることがあります。
ライトダウンジャケットとデニム、スニーカーを組み合わせれば、防寒性と動きやすさを両立できます。
室内の暖房設備が弱く体感温度はさらに低く感じられることが多いため、ヒートテック素材のインナーを着用すると保温効果が高まるでしょう。
また、マフラーや手袋を持参すれば、朝晩の冷え込みにも柔軟に対応できます。
ニット素材のトップスが最適で、インナーにヒートテックを重ねると保温性がさらに向上します。
アウターには、持ち運びやすく着脱も簡単なカーディガンや薄手のダウンジャケットがあれば、温度変化に応じて調整しやすいでしょう。
ボトムスはウール素材のパンツを選ぶと、下半身の冷えを防ぎながら、きちんとした印象も与えられます。
厚手のストールは首元の防寒だけでなく、寺院訪問時の羽織りとしても使えて一石二鳥です。
足元はブーツやスニーカーでしっかり暖をとりましょう。
1年を通して"熱帯の陽気"と"強烈な冷房"が同居するベトナムでは、気候の基本を理解することが服装選びの第一歩となります。
以下の情報を参考にすれば、旅行に適した服装や必要な羽織物を簡単に決められるでしょう。
項目 | 北部(ハノイ) | 南部(ホーチミン) |
年間平均気温 | 18~33℃ | 26~34℃ |
乾季の時期 | 11月~4月 | 12月~4月 |
雨季の湿度 | 85%超 | 85%超 |
紫外線 | 一年中強い | 一年中強い |
室内エアコン | 店舗・車内とも18℃設定が一般的 | 店舗・車内とも18℃設定が一般的 |
必須アイテム | 羽織物や大気汚染対策のマスク | 羽織物や大気汚染対策のマスク |
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南北に長く伸びているベトナムは、地域によって気候が異なるため、服装のポイントも変わってきます。
北部のハノイ、中部のダナン、南部のホーチミンそれぞれの服装のポイントをご紹介します。
ハノイ(北部):寒暖差と歴史エリアに合わせる
朝晩の気温差が大きいため、薄手のジャケットやストールを持ち歩くと便利です。
寺院や旧市街地が多い地域なので、肩と膝を隠すロングボトムを選ぶとマナーにも配慮できます。
石畳や坂道が多いエリアでは、歩きやすいフラットシューズや滑りにくいスニーカーが欠かせません。
また、大気汚染対策と喉のトラブル予防のために、不織布マスクを常に持っておくことをおすすめします。
ダナン(中部):海と街を行き来できる服装
ビーチと市街地をバイクやタクシーで行き来する機会が多いので、ラッシュガードや速乾性のあるショーツなど、濡れてもすぐに乾く服装が便利です。
かかとにストラップのついたサンダルを選ぶと脱げづらく、移動の際の心配もありません。
つばの広い帽子やサングラスがあれば、海風で舞う砂や強い紫外線から目を守れます。
急なスコールに備えて、バッグには軽量のレインコートや折りたたみ傘を入れておくと安心です。
ホーチミン(南部):高温多湿&強冷房に備える
一年中蒸し暑い大都市なので、速乾性のあるTシャツやリネンのパンツなど、通気性の良い素材の服装がおすすめです。
ただし、モールやカフェなどの室内は冷房の効きが強いため、薄手のカーディガンやストールを持ち歩くと体温調節に役立ちます。
また、バイクの交通量の多さから排気ガスによる肌や喉の荒れが心配な方は、通気性の良いフェイスマスクで保護することが大切です。
夜のルーフトップバーを訪れる際には、襟付きシャツやワンピースなど、スマートカジュアルな服装を用意しておくと良いでしょう。
ベトナムで寺院や役所などの神聖な場所を訪れる際は、肩と膝を覆う服装が原則です。
ノースリーブや短パン、ミニスカートは男女を問わず控え、薄手のカーディガンやストールを携帯して入場前にさっと羽織るとスマートです。
さらに、仏像の前で足の裏を見せる行為は無礼にあたるため、座ったり寝そべったりして写真を撮るのは避けましょう。
ビーチでは水着で過ごせても、そのまま街やレストランへ移動するのはマナー違反です。
露出度の高い格好は地元の人にも好印象を与えにくく、夜行バスなど強い冷房が効いた乗り物ではショートパンツだと体が冷えるうえ、見た目の印象も下がりがちです。
長ズボンや軽い羽織りを用意しておけば、移動中でも快適さと見た目の好印象を両立できます。
服装に迷ったときは、女性なら肩や脚を覆えるワンピースやロングスカート、男性なら襟付きシャツと長ズボンを選ぶと無難です。
控えめで清潔感のあるスタイルは、礼儀を重んじるベトナムの文化への敬意を示し、旅先での交流をよりスムーズにしてくれます。
公共の場で大声を出さない、カップルで過度なスキンシップを控えるといった配慮も忘れずに心掛けましょう。
海外旅行の荷造りで重要なポイントは「現地の気候への対応」「荷物の軽量化」「予期せぬトラブルへの備え」です。
今回ご紹介する、乾季でも雨季でもベトナム旅行で必ず役立つ4種類のアイテムを備えておけば、どの都市でも安心して観光を楽しめます。
気候と紫外線対策、スコール対策、荷物の圧縮と洗濯方法、虫よけの4つのカテゴリーをチェックしていきましょう。
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年間を通して日差しが強く、冷房の効いた室内と湿度の高い屋外を行き来することになるベトナムの環境変化に対応しながら快適に過ごし、肌を守るために欠かせないのが「気候と紫外線対策アイテム」です。
旅先で大活躍する4つのアイテムを厳選しました。
アイテム | 説明 |
UVカット長袖 | ・年間を通して紫外線指数が高いベトナムでは、直射日光から肌を守ることが大切 |
多機能ストール | ・冷房の効いたバスやレストランでは体温調節に役立つ |
ラッシュガード | ・ビーチやプールでの日焼けやクラゲ対策になる |
速乾下着2セット | ・夜に洗えば翌朝には乾くため、着替えの数を最小限に抑えられる |
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ベトナムの雨季は「晴れていた空が突然曇り、バケツをひっくり返したような雨が15分ほど降る」というパターンが一般的です。
すぐに水浸しになる道路、滑りやすくなる石畳、大忙しのバイクタクシーと、旅行者には予想外の出来事が続きます。
荷物を増やさず、濡れ・滑り・蒸れの問題をスマートに乗り切るために用意しておきたい3つのアイテムをご紹介します。
アイテム | 説明 |
折りたたみレインコート | ・1日に何度も訪れることがあるスコールから全身を守る |
メッシュスニーカー | ・通気性が良いので蒸れを防ぎ、濡れても短時間で乾く |
滑り止めサンダル | ・濡れた石畳や市場の床でも滑りにくく、転倒の危険を減らす |
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長期滞在でも機内持ち込みサイズのバッグで身軽に移動したいなら、「洗濯」と「圧縮」の2大テクニックを味方につけましょう。
ホテルの浴室を小さな洗濯場に変える携帯用の洗濯ロープと、衣類の体積を減らしてお土産スペースを確保する圧縮バッグがあれば、着替えの数を減らしても清潔でスマートな荷造りができます。
アイテム | 説明 |
携帯用の洗濯ロープ | ・ホテルの浴室にすぐに設置できる吸盤とフック式 |
圧縮バッグ | ・手で巻くだけで空気を抜き、衣類の体積を約30%減らせる |
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美しい自然に恵まれたベトナムですが、雨季になると蚊が急増し、デング熱やジカ熱などの病気にかかるリスクも高まります。
観光を十分に楽しむためには、肌だけでなく足首や靴の周りまでしっかりと守れる虫除けスプレーが必要不可欠です。
アイテム | 説明 |
虫除けスプレー | ・雨季に増加する蚊からデング熱などの病気を予防 |
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華やかさを大切にしたい女子旅、汚れやスコール対策が必要な子連れ旅、機動力を重視する一人旅。
旅行のタイプによって大きく変わる、あると便利なアイテムや必需品、荷物を軽くする工夫をご紹介します。
あなたの旅のタイプに合った荷造り術で、身軽かつ快適にベトナムを満喫しましょう。
写真映えして気分も上がる華やかなワンピーススタイルがおすすめです。
リゾート感あふれる明るい色や花柄など、現地の風景に映えるデザインを選ぶと、旅の写真がより魅力的になります。
屋外では日差しが強いため、UVカット機能付きの薄手のカーディガンを一枚持っていると、肌を守りながら上品さもプラスできるでしょう。
ベトナムは高温多湿な気候のため、髪がうねったり広がったりしやすく、身だしなみに困ることもあります。
そんな時に役立つのが、外出前や急なお直しにもすぐに使えて荷物にならない軽量のコードレスヘアアイロンやモバイルスチーマーなどの携帯美容家電です。
乾季でもホテルや交通機関内では冷房で肌が乾燥することがあるため、フェイスパックやオールインワンジェルなどのスキンケア用品を複数用意しておくと安心です。
夜の外出やナイトマーケットを楽しむときには、小型の防犯ブザーを持っておくと、万が一の場面でも自分の安全を守る備えになります。
スコールや汗で服が濡れることを考えて、乾きやすい素材の衣類を1日2セット用意しておくと安心です。
動き回る小さなお子さんは着替えの回数も増えがちなので、心配な場合はさらに多めに準備しておくとよいでしょう。
移動の負担軽減には、抱っこ紐や軽くてコンパクトに折りたためるベビーカーが非常に役立ちます。
慣れない現地の食事に備えて、すぐに食べられる非常用のおやつを持っていると、子どもの空腹や機嫌にも素早く対応できます。
また、手や口周りの汚れを拭うためのウェットティッシュも欠かせません。
動きやすさと快適さを意識しながら、ちょっとした問題にも対応できるアイテムを準備しておくと、子連れ旅行も楽しく過ごせるでしょう。
超軽量バックパックがおすすめです。
必要な荷物だけを厳選して詰めることで移動中も身軽に行動可能になり、ストレスなく周遊できます。
バックパックの中身は、パッキングキューブを使って服・下着・小物などを整理すれば、旅行中も帰宅後も荷物が散らからず一目でわかり、取り出しやすいです。
マイクロファイバータオルを一枚持っておくと、雨に濡れたときの拭き取りや通常のタオル代わりとしても使えるため非常に便利です。
通信手段としてeSIMを事前にダウンロードしておけば、現地での情報収集や地図アプリの利用もスムーズになります。
eSIMの設定がうまくいかなかった場合に備えて、現地でSIMカードを購入できる店舗リストをあらかじめ調べておくと安心でしょう。
一人旅を思いきり楽しめる必要最小限の荷物と、十分な準備が重要です。
Q1.半袖だけで大丈夫?
A.南北で気温差は大きいものの、3〜11月は日中30℃を超える日が続くため、半袖でも問題なく過ごせます。
ただし、屋内では冷房が効きすぎていたり、夜間も冷えたりするので、薄手のカーディガンやストールを一枚用意しておくと安心です。
気温が15℃まで下がる12〜2月に訪れる場合は、ライトダウンや薄手のニットを持参すると良いでしょう。
Q2.大きいサイズはどこで買える?
A.現地のアパレルは日本よりもワンサイズ小さめになっていることが一般的です。
ユニクロ、H&M、ZARAなどの外資系チェーンでも、ベトナム表記のXLサイズが日本のL〜XL相当となっています。
時間と費用を節約するなら、必要な衣類の購入は日本を出発する前にしておくことをおすすめします。
Q3.スコール対策は?折り畳み傘よりレインコート?
A.現地のスコールは15〜30分ほどの突発的な豪雨が多いため、街歩きだけなら折り畳み傘でも十分対応できます。
足元は、濡れても乾きやすいサンダルやメッシュスニーカーが便利ですが、バイタクシーや自転車に乗る予定がある方はレインコートがより実用的でしょう。
郊外でのトレッキングや長時間の雨を想定する場合は、透湿防水機能のある軽量レインジャケットの持参が賢明です。
余裕があれば、折り畳み傘とレインコートの両方を持っていくと最も安心かもしれません。
Q4.洗濯は?
A.都市部で増えているコインランドリーを活用すると良いでしょう。
ランドリーサービスを提供しているホテルでは、翌日には洗濯済みの状態で届けられます。
短期旅行の場合は、ホテルの浴室で手洗いしエアコンの前に干せば一晩で乾くことも多いため、日本から携帯用の洗濯シートを持参しておくと便利です。
ベトナムの服装選びは「気温差・強冷房・スコール」の三要素を軸に、四季と都市ごとに切り替えるのが基本です。
春(3〜4月)のハノイやダナンは昼25〜28℃、夜22℃前後と寒暖差が大きいため、通気性の良い長袖やワンピースに軽いカーディガンとストールを重ね、寺院用に膝を覆うボトムを用意しておくと安心でしょう。
夏(5月〜10月)は全国で体感40℃超の蒸し暑さと突発豪雨が続くので、速乾Tシャツとショートパンツ、あるいはノースリーブとワイドパンツに軽量レインコートを組み合わせる装いが定番です。
秋(11〜12月)はハノイで昼25℃・朝晩20℃弱、ホーチミンは依然として高温多湿、ダナンは雨季のピークに当たります。
薄手の長袖と撥水シューズで温度差と雨量を柔軟に調整しましょう。冬(1〜2月)のハノイは10〜15℃まで下がり室内も冷えるためライトダウンやウール混ニットにヒートテックを重ねる一方、ホーチミンは夏服で十分過ごせます。
大きめサイズの衣類は現地では手に入りにくいため、日本でユニクロなどを活用してそろえておくのが確実です。
雨具は頑丈な折り畳み傘とレインコートを併用し、バイク移動や郊外での観光には透湿タイプのレインジャケットがあると安心です。
洗濯はコインランドリーが便利ではあるものの、短期での滞在ならホテルで手洗いし、携帯用の洗濯ロープで干せば不自由しません。
年間を通じた紫外線・強冷房・PM2.5に備えて、UVカット長袖、ストール、マスクを携帯し、虫除けスプレーや圧縮バッグなど万能アイテム4種を整えておけば、ハノイからホーチミンまで快適な旅を楽しめるでしょう。